目次
はじめに:着実に強化される岩石族
どうも、皆さん。一時期【ウォールバーン】を組んでいたことがある白金です。
そんな過去のある私は「岩石族」というものに親近感を覚えており、かねてから強化が来ないかなと心待ちにしておりました。第9期では「トラミッド」モンスターと共に《古代遺跡の目覚め》がやってきてやや動けるようになりましたが、そこは岩石という名前の通り、あまり展開はできないのが現状でした。
しかし、のちに「電磁石の戦士」や《岩石の番兵》がやってきました。そして第10期の最中である今、2枚の強化カードの存在が明らかにされたのです。そのうちの1つが今回の記事の主役である《御影志士》です。
岩石族のエクシーズモンスターというと「ランク3のアイツ」のイメージが強いですが、今回出てきたのはランク4。しかも「デッキからサーチ」or「手札から裏向きでの特殊召喚」という大盤振る舞いです。更に言えばエクシーズ素材に指定がないため、様々なデッキに岩石族モンスターのギミックを仕込める期待の1枚ですよ。
そんな彼は果たしてどのようなデッキに入るのか?
既存の岩石族デッキを確認しながら彼の可能性を考察していきましょう!
岩石族デッキの有名処まとめ
※「あぁ!? なんであのデッキがないんだよ!」ということはコメントで教えてください。私も大変勉強になります……!
元祖岩石族デッキ【磁石の戦士】
《磁石の戦士δ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1600 / 守1400
「磁石の戦士δ」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが墓地へ送られた場合、「磁石の戦士δ」以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」モンスター3体を自分の墓地から除外して発動できる。
手札・デッキから「磁石の戦士マグネット・バルキリオン」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
磁石の戦士α、β、γ、そして電磁石の戦士α、β、γを回していくこのデッキにおいて上記の《磁石の戦士δ》は大変重要な役割を果たします。そのカードがレベル4でるため《御影志士》のエクシーズ召喚は十分に狙うことができるでしょう。素材としてフィールドにとどめておくことで②の効果を時間差で発動できるようになるのは覚えておきたいですね。
これぞ一撃必殺【メガロック・ドラゴン】
《メガロック・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 岩石族 / 攻? / 守?
このカードは通常召喚できない。自分の墓地に存在する岩石族モンスターを除外する事でのみ特殊召喚できる。このカードの元々の攻撃力と守備力は、特殊召喚時に除外した岩石族モンスターの数×700ポイントの数値になる。
昔から岩石族のフィニッシャーとして愛されてきた《メガロック・ドラゴン》をメインとしたデッキでも勿論強化されています。今まで通り《岩投げエリア》《岩投げアタック》等で墓地を肥やしていく流れですが、《御影志士》の登場により《メガロック・ドラゴン》をサーチすることが更に現実的となり、一気に勝負を決めることができるようになりました。
禁断の効果を使いまわせ!【禁忌の壺】
《禁忌の壺》
【 効果モンスター 】
星 9 / 地 / 岩石族 / 攻2000 / 守3000
「禁忌の壺」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリバースした場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分はデッキから2枚ドローする。
●フィールドの魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。
●相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
●相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。
強力なリバース効果を持つ《禁忌の壺》を、儀式モンスターである《聖占術姫タロットレイ》の効果で何度もクルクル回して効果を使いまわすこのデッキも強化されています。《禁忌の壺》は最上級モンスターですが、手札・墓地にあれば《聖占術姫タロットレイ》の効果で場にセットすることができるので、《御影志士》の登場で壺のリバースへ繋げることが更に容易となりました。
変幻自在のフィールド戦略【トラミッド】
《トラミッド・スフィンクス》
【 効果モンスター 】
星 10 / 地 / 岩石族 / 攻2500 / 守2500
このカードは通常召喚できず、「トラミッド」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:「トラミッド・スフィンクス」以外の自分フィールドの表側表示の「トラミッド」カードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分フィールドに他の「トラミッド」カードが存在する場合、このカードの攻撃力・守備力は自分の墓地のフィールド魔法カードの種類×500アップし、相手モンスターは「トラミッド・スフィンクス」にしか攻撃できない。
元からこのデッキでは《トラミッド・クルーザー》が場を離れた場合の効果でこの《トラミッド・スフィンクス》を手札に持ってくることができましたが、《御影志士》の登場で《トラミッド・スフィンクス》だけでなく様々な岩石族モンスターにアクセスすることができるようになりました。場に「トラミッド」モンスターを維持することがこのデッキの強みでもありますが、取れる戦略の数が増えたのは魅力です。
特一級の爆発力【ダーク・ガイア】
《E-HERO ダーク・ガイア》
【 融合モンスター 】
星 8 / 地 / 悪魔族 / 攻? / 守0
悪魔族モンスター+岩石族モンスター
このモンスターは「ダーク・フュージョン」による融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの元々の攻撃力は、融合素材に使用したモンスターの攻撃力の合計の数値となる。このカードの攻撃宣言時、相手フィールド上に存在する守備表示モンスター全てを表側攻撃表示にする事ができる。(この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。)
最近のパックで「E(イービル)-HERO」が強化されたこともあり、《御影志士》の登場を経たことで《E-HERO ダーク・ガイア》の専用デッキも大分回しやすくなりました。《御影志士》が汎用ランク4エクシーズモンスターであることが功を奏し、レベル4モンスターの多い【HERO】ではかなり扱いやすいものになったと思われます。ダーク・ガイア自身の効果で獲得できる莫大な攻撃力は専用デッキを組むうえでの大きな魅力で、その実現に一役買うでしょう。
お気に入りのデッキはありましたか?
岩石族デッキは今まで目立った強化こそありませんでしたが、水面下でゆっくり着実に強化されてきていることもあって多くの根強いファンを獲得していました。私もそのうちの一人で、今回の《御影志士》の強化を受けて部屋の中で跳ねて喜んでいました。また、今回の記事では大きく取り上げませんでしたが、CHAOS IMPACTには《御影志士》の他に新たな岩石族モンスター《礫岩の霊長-コンクレーヴ》が新規収録されています。
《御影志士》と非常にマッチしたこのカードですが、それだけでなく既存の岩石族デッキ、はたまたそれに留まらず多くのデッキを強力サポートできる1枚になっています。非常に扱いやすいこのカードの登場もあり、今まさに岩石族は新たなる領域に足を踏み入れようとしているのです。
まだチューナーモンスターはいませんが……
この機会に、岩石族デッキに触れてみてはいかがでしょうか?
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