【遊戯王】1枚を2枚に、2枚から3枚に! 新規で強化された「無限起動」デッキ解説!
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ紹介, 遊戯王
- Tags: 無限起動

目次
はじめに:機械族レベル5エクシーズテーマ

2019年2月23日に発売されたデッキビルドパック「インフィニティ・チェイサーズ」に収録されていた3つのテーマを覚えているでしょうか。そう、【呪眼】と【ウィッチクラフト】、そして【無限起動】でしたね。4月13日発売のRISING RAMPAGEでは【ウィッチクラフト】が強化され、7月13日に発売されたCHAOS IMPACTでは【呪眼】と【無限起動】にそれぞれ強化が入りました。
【呪眼】の記事はこちら
【ウィッチクラフト】の記事はこちら
その中でも図抜けた強化を貰えたのは【無限起動】でしょう。
新規収録されたカードの1つを確認してみると……
《無限起動ブルータルドーザー》
【効果モンスター】
星5/地属性/機械族/攻1900/守2100このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。 このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「無限起動ブルータルドーザー」以外の「無限起動」モンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族・地属性モンスターしか特殊召喚できない。
なんじゃこりゃ( ゚Д゚)
こんな新規貰ったのならデッキレシピも確認するしかねぇ……ということで、今回紹介するのは新規カード込々【無限起動】です! どのような動きをするか紹介しながら、どうして今回の新規がそんなにヤバかったのかもわかってもらえるように解説していきます! 今回の強化で興味を持った人もこれを機に一考されてはどうでしょうか?
デッキコンセプト確認
【無限起動】は地属性・機械族・レベル5のモンスターを中心としたエクシーズ召喚を扱うテーマで、ビートダウン中心でコントロールもできるデッキです。カテゴリ専用の魔法・罠をうまく使うことによって通常では難しい高ランクモンスターを並べたり、相手の妨害を自在に行ったりできるようになります。プレイングスキルが上達するにつれてデッキの力を更に引き出せるようになる、そんなデッキですね。
特に特徴的なのがエクストラデッキのモンスターです。「無限起動」のエースモンスターとなるのはランク5、7、9のエクシーズモンスターとランク帯がばらけており、その間を《超接地展開》というランクアップ効果を持った永続魔法で繋いでいます。
リンクモンスター2種とエクシーズモンスター3種を擁する「無限起動」の中でも、エクシーズモンスターは場の「無限起動」リンクモンスターをリリースすることで墓地から守備表示で特殊召喚できます。「無限起動」エクシーズモンスターはカテゴリ専用の永続魔法で簡単にランクアップすることができ、またエクシーズモンスター3体を素材に要求する強力なリンクモンスターに繋げられるので多く展開してみたいところです。
それらの素材となるレベル5モンスターも、自分フィールドの機械族・地属性モンスターを1体墓地へ送るだけで手札から出てきます。それだけだとボード・アドバンテージは取れませんが、手札から更に展開するモンスター、墓地から蘇生させるモンスター、デッキから特殊召喚するモンスターの効果を生かしてフィールドに何体も並べましょう!
また、「無限起動」モンスターは地属性・機械族というステータスを持っているので「古代の機械」「列車」といった有名処のモンスターたちとサポートを共有することができます。そのため、【無限起動】の派生形としてこれらの混ぜ物の型も存在し、それらは純構築とはまた違った展開ができるので好きな機械族テーマと合わせてみるのも悪くないでしょう。
「無限起動」関連カード紹介
下級「無限起動」モンスター
《無限起動ハーヴェスター》

《無限起動ハーヴェスター》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 機械族 / 攻0 / 守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「無限起動ハーヴェスター」以外の「無限起動」モンスター1体を手札に加える。
②:このカード以外の自分フィールドの機械族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードは、ターン終了時までその2体の元々のレベルを合計したレベルになる。
このデッキにおけるサーチの役目を担います。守備力は高いですがおそらくこれが場にセットされることはあまりないでしょう。基本的には①の効果でデッキ内の「無限起動」にアクセスし、サーチしたモンスター自身の効果で場に出るためのリリース要員となります。②の効果を使えば他のレベル5機械族モンスターと共にランク7のモンスターをエクシーズ召喚可能です。
《無限起動ロックアンカー》

《無限起動ロックアンカー》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 機械族 / 攻1800 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札から「無限起動ロックアンカー」以外の機械族・地属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
②:このカード以外の自分フィールドの機械族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードは、ターン終了時までその2体の元々のレベルを合計したレベルになる。
召喚・特殊召喚時に手札の機械族・地属性モンスターを展開することができます。特殊召喚に対応している、というのが非常に偉いところです。基本的には①の効果のために召喚権はこのモンスターに割いてリンク・エクシーズ召喚の地盤を盤石にしておきたいですね。②の効果を使えばレベル5モンスターと共にランク9のモンスターをエクシーズ召喚することが可能です。
レベル5「無限起動」モンスター
《無限起動キャンサークレーン》

《無限起動キャンサークレーン》
【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 機械族 / 攻2100 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:自分の墓地から機械族モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「超接地展開」1枚を手札に加える。
レベル5以上の「無限起動」モンスターは共通効果として、①の効果で、フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースすることで手札から特殊召喚することができます。リリース要員を確保する必要はありますが、種族と属性以外の指定はないので有用な効果を持つものは是非展開しておきたいものです。
さて、このキャンサークレーンの②の効果は、墓地の機械族モンスターを1体除外することでデッキから《超接地展開》をサーチする効果。これは「無限起動」エクシーズモンスターをランクアップさせることのできる永続魔法で、エクシーズモンスターが効果の対象にならないようにする効果を持ちます。また後述しますが、是非ともこのカードで早めに手札に加えて展開ルートに組み込みたいですね。
《無限起動トレンチャー》

《無限起動トレンチャー》
【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 機械族 / 攻500 / 守2400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外し、「無限起動トレンチャー」以外の自分の墓地のレベル5以下の「無限起動」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
①については省略。ただ、このモンスターは何よりも優先して出したい。
というのも、このモンスターが持つ②の効果は【無限起動】における展開の要となるからです。このカードの墓地効果を利用し、墓地の「無限起動」モンスターを蘇生させながらランク5のモンスターをエクシーズ召喚したり、手札から更に展開する能力を持つ《無限起動キャンサークレーン》を蘇らせて効果を使ったりします。
《無限起動ドラグショベル》

《無限起動ドラグショベル》
【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 機械族 / 攻1500 / 守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:自分の墓地から機械族モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「超信地旋回」1枚を手札に加える。
このデッキで数少ないコントロール要素である罠カード《超信地旋回》をサーチすることができるモンスターです。しかしこちらは永続魔法の《超接地展開》に比べたら優先度は劣るため、モンスターの方も《無限起動キャンサークレーン》の方が優先的に採用されます。それでも【無限起動】の展開力が増したことでこのカードへのアクセスも楽になったので、コントロール色を強めるにはあって困らない1枚です。
《無限起動スクレイパー》

《無限起動スクレイパー》
【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 機械族 / 攻2200 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の機械族・地属性モンスター5体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
②の効果で《貪欲な壺》を内蔵した1枚です。しかし【無限起動】は《無限起動トレンチャー》等の存在から分かる通りある程度墓地が肥えていた方が柔軟に動けるテーマで、墓地アドバンテージを一時的に喪失することとなるこのカードが良いかどうかは墓地の具合によって分かれてきます。「古代の機械」「列車」等と混ぜ物をした際は役に立つ機会が増えることでしょう。
《無限起動ブルータルドーザー》

《無限起動ブルータルドーザー》
【効果モンスター】
星5/地属性/機械族/攻1900/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの機械族・地属性モンスター1体をリリースして発動できる。 このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「無限起動ブルータルドーザー」以外の「無限起動」モンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族・地属性モンスターしか特殊召喚できない。
記事冒頭でも紹介した期待の新規モンスターです。注目すべきは②の効果。これにより今までできなかったデッキからのリクルートを実現しました。効果が無効になってしまうデメリットこそありますが《無限起動トレンチャー》《無限起動スクレイパー》は墓地で効果を発動するため問題なく扱うことができます。できるならば3積みしてデッキをグルグル回していきたいですね。
エクストラデッキの「無限起動」モンスター
《無限起動リヴァーストーム》

《無限起動リヴァーストーム》
【 エクシーズモンスター 】
星 5 / 地 / 機械族 / 攻2500 / 守500
レベル5モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから機械族・地属性モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの機械族リンクモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。
無限起動エクシーズモンスターの固有効果として、②の戦闘破壊した相手モンスターを素材とする効果、③の自分フィールドの機械族リンクモンスターをリリースして墓地から特殊召喚する効果があります。特に③の効果はフィールドにエクシーズモンスターを多く並べるためにお世話になることでしょう。
さて、この《無限起動リヴァーストーム》ですが、デッキから機械族・地属性モンスターを手札に加えるor墓地へ送る、という非常に強力な効果を持っていますね。この効果を起点に動くこともできますし、次ターンからの展開に備えることもできます。同じ機械族エクシーズモンスターだと《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》がちらつきますが、あちらとはまた違った魅力があって負けていません。
《無限起動コロッサルマウンテン》

《無限起動コロッサルマウンテン》
【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 地 / 機械族 / 攻2100 / 守3100
レベル7モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードの攻撃力は1000アップする。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの機械族リンクモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。
自身の起動効果で攻撃力3100、さらにもう1ターン維持できれば4100になることができる重量級アタッカーです。基本的には《無限起動ハーヴェスター》の効果を使うか《超接地展開》の効果でランクアップして出すことになりますが、それに見合った分のパワーは約束されるでしょう。
《無限起動アースシェイカー》

《無限起動アースシェイカー》
【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 地 / 機械族 / 攻3100 / 守2100
レベル9モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を任意の数だけ取り除き、その数だけフィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
③:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの機械族リンクモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。
フィールドのカードを多く破壊できる強力な効果を持つこのモンスターは様々な状況を打破するのに役立ってくれるでしょう。勿論②③の共通効果もあるため、一度コロッサルマウンテンからランクアップさせるだけでも今後のデュエル展開を大きく助けてくれます。攻撃力が3100なのも嬉しい。
《無限起動ゴライアス》

《無限起動ゴライアス》
【 リンクモンスター 】
星 1 / 地 / 機械族 / 攻1000 /
リンクモンスター以外の「無限起動」モンスター1体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
②:このカードを素材として持っている、元々の種族が機械族のXモンスターは以下の効果を得る。●このカードは効果では破壊されない。
【LINK-1:右下】
エクシーズモンスターを大量に盤面へ並べるのに役立つのがこのリンクモンスターです。簡単に言うと――
「無限起動」エクシーズモンスター1体で《無限起動ゴライアス》をリンク召喚
↓
エクシーズモンスターの墓地効果でゴライアスリリース、蘇生。
↓
ゴライアス効果、墓地から蘇生したエクシーズモンスターの素材になる
このルートを経由することでエクストラモンスターゾーンに居座っているエクシーズモンスターを別の位置へ移動させることができます。更に言えばゴライアスを素材にしたエクシーズモンスターは効果で破壊されなくなるため、《超接地展開》と合わせることで蘇生したエクシーズモンスターもかなり場持ちがよくなることでしょう。
《無限起動要塞メガトンゲイル》

《無限起動要塞メガトンゲイル》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 地 / 機械族 / 攻4000 /
Xモンスター3体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、このカード及びXモンスター以外のモンスターの効果を受けず、Xモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
②:自分の墓地のXモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。その墓地のXモンスターを特殊召喚し、その相手のカードを下に重ねてX素材とする。この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。
【LINK-3:右/左下/右下】
【無限起動】を使うならば最終的にはこのモンスターのリンク召喚を目指したいところです。召喚条件はエクシーズモンスター3体と非常に難易度が高いですが、彼らの墓地から蘇る効果を最大限に利用して条件を揃えてみせましょう。メガトンゲイルを場に出せたなら、それに見合った分の戦闘・効果耐性と頭おかしいレベルの除去能力であなたの努力に応えてくれます……!
「無限起動」関連魔法罠カード
《超接地展開》

《超接地展開》
【 永続魔法 】
①:自分フィールドの機械族Xモンスターは相手の効果の対象にならない。
②:1ターンに1度、自分フィールドの「無限起動」Xモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターよりランクが2つ高い機械族Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族・地属性モンスターしか特殊召喚できない。
墓地から自己蘇生できるエクシーズモンスターを擁するこのデッキにおいては手軽にランクアップできるこのカードはかなり重要になってきます。勿論効果耐性を与える永続効果も非常に有用ですが、自由自在にエクシーズ召喚を操りたいのであれば②の効果、他のカードでも下級モンスターのレベル変動効果を活用していきたいところです。
《超信地旋回》

《超信地旋回》
【 通常罠 】
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの攻撃表示の機械族・地属性Xモンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターの表示形式を変更し、その相手モンスターを破壊する。
●自分フィールドの守備表示の機械族・地属性Xモンスター1体と相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その自分のモンスターの表示形式を変更し、その相手の魔法・罠カードを破壊する。
フィールド状況によって2種類の効果を使い分けることができるカードです。「無限起動ドラグショベル」によってサーチできることもあって他の汎用罠と比べたら扱いやすいですが、フィールドに機械族・地属性モンスターがいることが条件となっているためある程度準備が必要になります。このカードをうまく使いこなせるかが「無限起動」使いの腕の見せ所でしょう。
《超整地破砕》

《超整地破砕》
【 永続罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の機械族・地属性モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分のデッキ・墓地から「超接地展開」または「超信地旋回」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
①の効果はやや受動的ですが、このカードが永続罠であることからターンを跨げば使いまわすことができます。さらに墓地へ送られても墓地効果によってデッキから《超接地展開》《超信地旋回》のどちらかをセットできるため無駄がありません。また、この効果が対象としているのは「機械族・地属性」モンスターなのでエクシーズモンスターを展開する前でも発動が狙えるのは嬉しいですね。
ここまでのおさらい
レベル5のモンスターを扱うことの多い【無限起動】ですが、カテゴリに属するモンスターは展開を助けるために様々な効果を持っています。《無限起動キャンサークレーン》や《無限起動トレンチャー》、そして《無限起動ブルータルドーザー》等の持つ効果を利用して場にモンスターを並べ、《無限起動リヴァーストーム》等強力なモンスターのエクシーズ召喚を目指しましょう。
- 【無限起動】はエクシーズ、リンクモンスターで戦うビートダウンデッキ。
- メインデッキに入るモンスターの大半はレベル5だが、場の機械族・地属性モンスター1体をリリースすることで場に出すことができる。
- リンク1《無限起動ゴライアス》を絡ませることでエクストラモンスターゾーンにいるエクシーズモンスターをメインモンスターゾーンへ移動できる。
ということで、次からはこのデッキに入りそうなカードを紹介していく。「無限起動」には様々な「混ぜ物」デッキが存在し、それらと組み合わせることでより多彩な動きができるのだがこの記事では「汎用的な」ものを挙げていきたい。
【無限起動】の汎用カード解説
《スクラップ・リサイクラー》

《スクラップ・リサイクラー》
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 機械族 / 攻900 / 守1200
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから機械族モンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。1ターンに1度、自分の墓地に存在する機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻す事で、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
機械族限定の《おろかな埋葬》といったモンスターだが、自身が「機械族・地属性」であるため「無限起動」が特殊召喚するためのリリース要員にもできる。墓地へ送って強い《無限起動トレンチャー》を早い段階から墓地へ送っておくことができるのは優秀な点だろう。手段は限られるが、特殊召喚時にも効果が発動できるのもえらい。タイミングを逃すことには注意。
《幻子力空母エンタープラズニル》

《幻子力空母エンタープラズニル》
【 エクシーズモンスター 】
星 9 / 風 / 機械族 / 攻2900 / 守2500
レベル9モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールド上のカード1枚を選んでゲームから除外する。
●相手の手札をランダムに1枚選んでゲームから除外する。
●相手の墓地のカード1枚を選んでゲームから除外する。
●相手のデッキの一番上のカードをゲームから除外する。
汎用ランク9モンスターとして名高いこのエクシーズモンスターは【無限起動】であれば選択肢の一つとして十分に考えられる。効果の発動さえできればどのような状況でも腐ることはないため、余力があるのであればアースシェイカーよりもこちらが選ばれることもある。盤面や墓地の状況を見ながら《無限起動要塞メガトンゲイル》を意識しつつ使おう。
《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》

《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》
【 エクシーズモンスター 】
星 5 / 光 / 機械族 / 攻2100 / 守1600
機械族レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。
また、1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、2100ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
このカードが相手の効果によって墓地へ送られた場合、機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。

《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》
【 エクシーズモンスター 】
星 6 / 光 / 機械族 / 攻2100 / 守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。
①:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
②:1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
③:1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
機械族レベル5モンスター2体、といったらおなじみのこちらの2枚も勿論採用できる。細かな説明はもはや不要だろう。制圧能力の高いインフィニティを立てることができれば相手には相当なプレッシャーを与えることができ、また、メインデッキに《サイバー・ドラゴン・ネクステア》を組み込むのであればノヴァの一つ目の蘇生効果も活きてくる。
《緊急ダイヤ》

《緊急ダイヤ》
【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。機械族・地属性の、レベル4以下のモンスター1体とレベル5以上のモンスター1体をデッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。
②:フィールドにセットされたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから機械族・レベル10モンスター1体を手札に加える。
メインデッキに上級・下級の「機械族・地属性」モンスターが共に採用されるこのデッキではこのカードのことを忘れてはいけない。効果は無効になってしまうが「無限起動」レベル5モンスターの特殊召喚を大きく手助けすることができる。1枚が2枚になるだけでもかなりのアドバンテージであるため、採用できるなら是非採用しておきたい。多くの場合、先攻だと発動できないことには注意。
デッキレシピ:純構築無限起動

【メインデッキ】
3 無限起動ハーヴェスター
3 無限起動ロックアンカー
3 無限起動キャンサークレーン
3 無限起動トレンチャー
2 無限起動ドラグショベル
1 無限起動スクレイパー
3 無限起動ブルータルドーザー
3 スクラップ・リサイクラー
2 灰流うらら
3 増殖するG
2 超接地展開
1 死者蘇生
1 ハーピィの羽根箒
3 緊急ダイヤ
2 超信地旋回
2 超整地破砕
1 掃射特攻
【エクストラデッキ】
1 無限起動要塞メガトンゲイル
3 無限起動ゴライアス
1 プラチナ・ガジェット
1 トロイメア・フェニックス
2 無限起動アースシェイカー
2 無限起動コロッサルマウンテン
2 無限起動リヴァーストーム
1 サイバー・ドラゴン・ノヴァ
1 サイバー・ドラゴン・インフィニティ
1 超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ
まとめ
CHAOS IMPACTに収録された《無限起動ブルータルドーザー》は、非常に強力な効果を持っていましたが、発売日直前に公開された《I:Pマスカレーナ》が全部持って行ってしまったためあまり大きなインパクトにはなっていません。しかし、新しく手に入れたこのカードは既存のデッキを強力にサポートすることでデッキパワー向上に確かに貢献しました。
もともと「カッコいい」テーマとしての印象が強い無限起動、これを機に組んでみてはいかがでしょうか? 一度回せば癖になるデッキ、必ず満足していただけるです!