【遊戯王】ノーレアの面白カード考察vol.3《セクステット・サモン》
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: ノーレア面白カード考察, 遊戯王
- Tags: セクステット・サモン, ノーレア
目次
はじめに
2019年4月13日に発売の「RISING RAMPAGE」に収録されていたカード《セクステット・サモン》。レアリティはもちろんノーマルレア(だと言われている)で、そのロマンを極めたような効果が登場当時ちょっとだけ話題になりました。ここで深く考察する前に、どのようなカードだったかを確認しておきましょう。
《セクステット・サモン》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、元々の種族が同じモンスター6種類(儀式・融合・S・X・P・リンク)をそれぞれ1体ずつ選んで除外する。その後、除外したモンスターと元々の種族が同じモンスター1体をデッキ・EXデッキから特殊召喚する。
儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・リンク。
同一種族のこれらを手札・墓地から除外することで、デッキ・エクストラデッキからその種族と同じ種族のモンスターを1体特殊召喚します。召喚条件は無視できないため、その重い条件と結果が見合っているかと言われるとやや微妙です。
さて、問題は、全ての種族がこの条件を満たしているわけではないこと。
ここで《セクステット・サモン》を発動できる種族を一覧にまとめると……
- ドラゴン族
- 魔法使い族
- アンデット族
- 戦士族
- 獣戦士族
- 鳥獣族
- 悪魔族
- 天使族
- 昆虫族
- 水族
と10種類になるわけですが、この全部で使えるわけではありません。条件を満たしていたとしても発動が現実的でない、または《セクステット・サモン》をわざわざ発動する「うまみ」がない種族もあるため、そのことを考えて条件を更にきつく絞っていきます。
- ドラゴン族:◎
- 魔法使い族:◎ ※「魔術師」の存在も大きい
- アンデット族:〇 ※ペンデュラムが1体しかいないが墓地肥やしは容易
- 戦士族:〇
- 悪魔族:◎ ※「DD」の存在も大きい
- 天使族:〇
基本的には「ドラゴン族」「魔法使い族」「悪魔族」での運用を考えていきます。《轟雷帝ザボルグ》で自刃することで楽をすることはできますが、あくまでこの記事ではしっかりそのカテゴリ内で出せるかも重視していきますよ。
面白い使い方を考える
さて、先ほど挙げた種族の中で有力なのは「ドラゴン族」「魔法使い族」「悪魔族」の三種類でした。そのうち、魔法使い族と悪魔族はペンデュラムのアニメテーマが存在することにより様々な召喚法を自由に扱えるようになっています。そのことも念頭に、この《セクステット・サモン》が使えそうなカテゴリをいくらかピックアップしてみましょう。
ドラゴン族部門
【竜剣士】
《竜剣士ラスターP》
(制限カード) 【 ペンデュラム・チューナー 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻1850 / 守0
【P効果 青5/赤5】
①:1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在する場合に発動できる。
そのカードを破壊し、そのカードの同名カード1枚をデッキから手札に加える。
【モンスター効果】
このカードを素材として、「竜剣士」モンスター以外の融合・S・Xモンスターを特殊召喚する事はできない。
9期では環境入りしていた竜剣士も、要となるラスターPが制限になったことで長らく環境からは遠ざかっています。しかしTCGの方で2019年7月15日に制限解除されたことで、今後OCGの方でも緩和が期待されますね。ともなれば自然と【竜剣士】で多く展開ができるようになって《セクステット・サモン》も発動できるのではないか、ということ。
特に、シンクロモンスターである《爆竜剣士イグニスターP》の効果は強力で、シンクロ、融合、エクシーズをこのカテゴリはいとも簡単に操ることが出来ます。儀式・リンクモンスターは実装されていませんが、ラスターPのスペックが高いことや《竜呼相討つ》といったカードの存在もあり、デッキに組み込むことは難しくありません。
【ヴァレット】
《リボルブート・セクター》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの「ヴァレット」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
②:自分メインフェイズに以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「ヴァレット」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
●相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターよりも多い場合、その差の数まで自分の墓地から「ヴァレット」モンスターを選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
自身のカテゴリ内で融合・シンクロ・エクシーズができるこのデッキでも採用が検討できます。不足しているのは儀式とペンデュラムですが、儀式に関しては【竜剣士】と同じことが言えます。ペンデュラムについては汎用的なサーチ効果を持った《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》で条件を満たすことは容易です。
今をときめく「守護竜」とも相性が良く、その実力は【ドラゴンリンク】で既に証明されています。おそらくですが、この企画で一番可能性のあるデッキかもしれません。
【青眼】
《青眼の精霊龍》
【 シンクロモンスター 】
星 9 / 光 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守3000
チューナー+チューナー以外の「ブルーアイズ」モンスター1体以上
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに2体以上のモンスターを同時に特殊召喚できない。
②:1ターンに1度、墓地のカードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。
③:S召喚したこのカードをリリースして発動できる。エクストラデッキから「青眼の精霊龍」以外のドラゴン族・光属性のSモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。そのモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。この効果は相手ターンでも発動できる。
青眼は自分のカテゴリ内に儀式・融合・シンクロモンスターがいるため、ここで考えるのはエクシーズ・ペンデュラム・リンクモンスターとなります。ペンデュラムはレボリューション・ドラゴンに頼るとして、エクシーズではランク8、リンクモンスターではドラゴン族汎用リンクの《天球の聖刻印》が挙がるでしょう。
特に儀式モンスターである《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》《青眼の混沌龍》は特化型構築でなくとも強力なモンスターであり、《ドラゴン・目覚めの旋律》でサーチしてもよいでしょう。
魔法使い族部門
【魔導】
《魔導書士 バテル》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 魔法使い族 / 攻500 / 守400
このカードが召喚・リバースした時、デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。
【魔導】自体はシンクロ・エクシーズ・リンクモンスターを持っていますが、魔法使い族は《簡易融合》で《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を融合召喚できるので融合モンスターの調達は難しくはありません。儀式モンスターでも《サクリファイス》《イリュージョンの儀式》を採用できれば《儀式の下準備》を積むことも容易です。
デッキ内のサーチ方法が多岐に渡り、それによって手札に加えられる《ネクロの魔導書》の存在も大きいでしょう。レベル1チューナーの《エフェクト・ヴェーラー》を墓地から蘇生することで他のモンスターとのシンクロ召喚やリンク召喚を自在に扱うことが出来ます。
【魔術師】
《調弦の魔術師》
(制限カード) 【 ペンデュラム・チューナー 】
星 4 / 闇 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
このカードはエクストラデッキからの特殊召喚はできず、このカードを融合・S・X召喚の素材とする場合、他の素材は全て「魔術師」Pモンスターでなければならない。「調弦の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札からのP召喚に成功した時に発動できる。デッキから「調弦の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、フィールドから離れた場合に除外される。
【P効果 青8/赤8】
①:このカードがPゾーンに存在する限り、自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分のエクストラデッキの表側表示の「魔術師」Pモンスターの種類×100アップする。
ペンデュラム召喚を自在に操るテーマ【魔術師】は融合・シンクロ・エクシーズを標準で内蔵しています。リンク召喚には先程の「魔導」から《魔導原典 クロウリー》の他にも《サウザンド・アイズ・サクリファイス》からの《サクリファイス・アニマ》が使えたりします。儀式召喚は内蔵していないので別途で用意する必要があります。
このテーマの魅力は何と言っても超強力なサーチ手段と展開力。
《セクステット・サモン》の条件を達成するのもそう難しくはないでしょう。
悪魔族部門
【DD】
《地獄門の契約書》
【 永続魔法 】
「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。
【DD】は先程の【魔術師】と同じような性格をしているため、残りの儀式とリンクをどうするかの問題に直面します。リンクに関しては《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を自然と採用できるので特に何もありませんが、儀式の場合はどうしましょうか?
悪魔族テーマの「彼岸」に属する《彼岸の悪鬼 ヘルレイカー》を採用するのであれば《儀式の下準備》より専用儀式魔法共々サーチが使えるようになります。【DD】はその性能の高さから「できないことを探すのが難しいテーマ」でもあるので、取り込むことは難しくはないでしょう。
まとめ
《セクステット・サモン》はなかなかに発動条件が厳しいカードですが、それを使えるデッキがないというわけではありません。種族によっては全然ダメなものもありますが、使えるデッキにおいては更なる追加のもう一打を相手に与えることが出来る強カードと化します。
とは言っても、やはりこのカードは「隠し味」くらいとなる運命。これ一本のルートのみに絞るのではなく、他の展開手段も沢山用意しながら秘密兵器として運用するのがベストかもしれません。
見た目は難しそうなカードですが、意外と使えそうな《セクステット・サモン》。
もし「このカテゴリでも出せるぜ!」というのがあったら教えてください! では!
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