【遊戯王】仲間たちへの想いの結晶「@イグニスター」デッキ紹介

デッキ紹介
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「IGNITION ASSAULT」特集

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はじめに

第10期開始とほぼ同時に始まった「遊戯王VRAINS」も間もなくその物語を終えようとしています。人によって様々な想いがあるでしょうが、それでも一つのシリーズが終わることには変わりありません。アニメの中でも多くのカードが生まれ、OCG化された物の中でも最初期は【トリックスター】や【剛鬼】、そして後からは【オルターガイスト】【転生炎獣】が環境の場にも登場しました。

今回紹介する【@イグニスター】というデッキは作中だとAi(アイ)が用いるデッキです。データとしての知的存在「イグニス」である彼は訳あって同族の仲間を失ってしまい、孤独の中に落とされることとなってしまいました。そんな彼の使う「@イグニスター」カードには失われた仲間・故郷への思いが強く表れています。

「IGNITION ASSAULT」に収録されることもあって多くのデュエリストがこのデッキを組みたい、と決意を固めていることでしょう。既に色々な人が考察している内容だとは思いますが、まだよく知らない人は一緒にカードの効果と使い方を確認していきましょうね。


デッキコンセプト紹介

【@イグニスター】はサイバース族モンスターによってビートダウンを行うデッキです。ペンデュラム召喚以外の召喚法を一通り使うことが出来るのも特徴で、OCG化されたカードは少ないながらもカテゴリ内の強いシナジーで驚異的なデッキの回転力を誇ります。「@イグニスター」モンスターを支えるのは「Ai」魔法罠カードで、これらが相互にリンクする関係となっています。

《イグニスターAiランド》

【フィールド魔法】

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合にこの効果を発動できる。手札からレベル4以下の「@イグニスター」モンスター1体を特殊召喚する。このターン自分は、元々の属性が同じモンスターを「イグニスターAiランド」の効果で特殊召喚できず、サイバース族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地から「@イグニスター」モンスター1体を除外して発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。

特にフィールド魔法である《イグニスターAiランド》による展開効果は強烈で、同じターンでも条件さえ満たせば(1)の効果を何度も発動して手札から「@イグニスター」モンスターをどんどん供給することが可能となります。効果が強力なだけあって、アニメでもこのカードはAiのデュエルを支える重要なカードでした。

また、OCGでの楽しみ方の一環として、Playmakerが使用したカードと混合する構築をすることもできますが、今回はAiのデッキとしても考察をするためPlaymakerが使用していたカードをデッキに投入しない方針で話を進めます。勿論、あくまでもこれは遊戯王の楽しみ方の一つです。


「@イグニスター」関連カード紹介

※OCG化されることが決定はしたものの効果が判明していないものについてはアニメ版の効果でひとまずの考察をしています。

モンスターカード

《アチチ@イグニスター》

《アチチ@イグニスター》

【効果モンスター】
星2/炎属性/サイバース族/攻 800/守 800

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「アチチ@イグニスター」以外のレベル4以下の「@イグニスター」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分のサイバース族モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に、墓地のこのカードを除外して発動できる。その自分のモンスターを破壊する。

召喚・特殊召喚時にデッキからレベル4以下の「@イグニスター」モンスターを1体手札へ加えることが出来ます。フィールドに《イグニスターAiランド》があるならばすぐさま《リングリボー》等をリンク召喚してメインモンスターゾーンを空けることでサーチしたカードを特殊召喚することが出来るようになります。(2)の効果を生かすのはやや難しいですが覚えておいて損はありません。


《ピカリ@イグニスター》

《ピカリ@イグニスター》

【効果モンスター】
星4/光属性/サイバース族/攻1200/守 600

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「Ai」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの「@イグニスター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで4にする。

召喚・特殊召喚成功時にデッキから「Ai」魔法罠カードを1枚手札へ加えることが出来ます。(2)のレベル調整効果は後述するエクシーズモンスター《ライトドラゴン@イグニスター》のエクシーズ召喚を助ける他、レベル7のシンクロモンスターである《ウィンドペガサス@イグニスター》のシンクロ召喚を行う下準備にも使えます。


《ドシン@イグニスター》

《ドシン@イグニスター》

【効果モンスター】
星1/地属性/サイバース族/攻 100/守 800

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「@イグニスター」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分の墓地のサイバース族リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをEXデッキに戻し、デッキから「Aiラブ融合」1枚を手札に加える。

自分フィールド上に「@イグニスター」モンスターがいる場合に手札から特殊召喚することが出来ます。また、墓地のサイバース族リンクモンスターを回収することで専用融合をサーチできるため、両者ともにこのデッキにおける潤滑油としての役割を果たしてくれるでしょう。


《ヒヤリ@イグニスター》

《ヒヤリ@イグニスター》

【効果モンスター】
星1/水属性/サイバース族/攻 300/守 400

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「@イグニスター」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカード以外の自分フィールドのサイバース族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキからレベル5以上の「@イグニスター」モンスター1体を手札に加え、このカードのレベルをターン終了時まで4にする。この効果を発動するためにリンクモンスターをリリースした場合、さらにデッキから「Aiの儀式」1枚を手札に加える事ができる。

こちらも自分フィールド上に「@イグニスター」モンスターがいる場合に手札から特殊召喚することが出来ます。また、このカード以外のサイバース族モンスターをリリースすることで儀式モンスターである《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》、そしてそれがリンクモンスターであるならば更に《Aiの儀式》を手札に加えられますね。このデッキだと《リングリボー》辺りが狙い目となるでしょうか。


《ドヨン@イグニスター》

《ドヨン@イグニスター》

【効果モンスター】
星4/闇属性/サイバース族/攻 400/守1600

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「@イグニスター」モンスター1体対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
(2):このカードがサイバース族リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地の「Ai」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

場に出た場合に墓地の「@イグニスター」モンスターを1体サルベージすることが出来ます。また、このカードがサイバース族モンスターのリンク素材になった場合には墓地の「Ai」魔法罠カードを回収することが出来るため、中盤以降はリソース回復要因として幅広く活躍してくれることでしょう。しかし、Aiの悲しみが現れたこのカードの効果が仲間のサルベージ、というのがあまりにも悲しい……


《ブルル@イグニスター》

《ブルル@イグニスター》

【チューナー・効果モンスター】
星3/風属性/サイバース族/攻 600/守1000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「@イグニスター」モンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードがサイバース族SモンスターのS素材として墓地へ送られた場合、「ブルル@イグニスター」以外の自分の墓地の、そのS召喚の素材としたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

数ある「@イグニスター」モンスターの中でも唯一のチューナーで、後述するシンクロモンスター《ウィンドペガサス@イグニスター》のシンクロ召喚には必須となります。場に出た場合にはデッキから「@イグニスター」モンスターを墓地へ送ることが出来るほか、自身がシンクロ素材になった時に墓地からこのカード以外のシンクロ素材を特殊召喚できるため強靭な盤面を築き上げることに一役買います。


《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》

《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》

【儀式・効果モンスター】
星7/水属性/サイバース族/攻2300/守2000

「Aiの儀式」により降臨。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの攻撃力2300以下のモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
(2):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。自分の墓地のリンクモンスターを全てEXデッキに戻し、対象のモンスターの攻撃力を0にする。
(3):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。その相手モンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ半分になる。

専用の儀式魔法が必要になりますが《ヒヤリ@イグニスター》の効果もあって両者を手札に揃えることはそれ程難しくはありません。儀式召喚に成功した場合、相手の攻撃力2300以下のモンスターを全て手札へ戻すことが出来るため状況によってはそのまま1ターンキルを決めることが出来ます。その他にも戦闘を力強くサポートしてくれる効果が多いため、戦闘面においては非常に強く出られるようになるでしょうね。


《アースゴーレム@イグニスター》

《アースゴーレム@イグニスター》

【融合・効果モンスター】
星7/地属性/サイバース族/攻2300/守2000

サイバース族モンスター+リンクモンスター
このカード名の(3)の効果1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功したターン、自分が受ける全てのダメージは0になる。
(2):EXデッキから特殊召喚されたモンスターをこのカードが攻撃するダメージステップの間、このカードの攻撃力は元々の攻撃力分アップする。
(3):このカードが戦闘で破壊された時、「アースゴーレム@イグニスター」以外の自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

召喚条件こそありますが、このデッキであれば達成することは容易です。このカードの特色は何と言っても(1)の全てのダメージを無効化する効果で、このカードを出したターンは通常のビートダウンデッキ相手であれば負けることはありません。もし破壊されても墓地のサイバース族モンスターを蘇生できるため、非常に頼もしい存在となってくれるはずです。


《ウィンドペガサス@イグニスター》

《ウィンドペガサス@イグニスター》

【シンクロ・効果モンスター】
星7/風属性/サイバース族/攻2300/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの「@イグニスター」モンスターの数まで、相手フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
(2):このカードがフィールド・墓地に存在する状態で、このカード以外の自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、このカードを除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。

このカードをシンクロ召喚するにあたっては前述した《ブルル@イグニスター》が役立ってくれます。(1)の効果による魔法・罠カードの除去は盤面に維持できればできただけ発動機会があり、他に「@イグニスター」モンスターがいなかったとしても強くない効果ではありません。


《ライトドラゴン@イグニスター》

《ライトドラゴン@イグニスター》

【エクシーズ・効果モンスター】
ランク4/光属性/サイバース族/攻2300/守1500

レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分フィールドの「@イグニスター」モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示モンスターを選んで破壊する。
(2):このカード以外の自分のサイバース族モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分の墓地からリンクモンスター1体を選んで特殊召喚する。
(3):自分フィールドのモンスターが効果で破壊される場合、代わりのこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

汎用的な召喚条件のランク4エクシーズモンスターで、素材を1つ取り除くことで自分の「@イグニスター」モンスターの数まで相手の表側表示モンスターを破壊することが出来ます。また、他の自分のサイバース族モンスターが戦闘ダメージを与えた場合に墓地のリンクモンスターを蘇生させることが出来るため【@イグニスター】の展開力を生かして横にたくさん並べたいですね。


《ダークナイト@イグニスター》

《ダークナイト@イグニスター》

【リンク・効果モンスター】
リンク3/闇属性/サイバース族/攻2300
【リンクマーカー:左下/下/右下】

カード名が異なるモンスター3体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。自分の墓地からレベル4以下の「@イグニスター」モンスターを可能な限りこのカードのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分の墓地からサイバース族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

カード名が異なるモンスター3体、という比較的出しやすい部類のリンクモンスターで、(1)(2)共に盤面リソースを回復させる強力な効果を兼ね備えています。リンクマーカーの方向も「左下・下・右下」と大変優秀であるため他の「@イグニスター」モンスターの特殊召喚にも困りません。攻撃力は低いですが《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》等のカードでサポートできますね。


《ファイアフェニックス@イグニスター》

《ファイアフェニックス@イグニスター》

【リンク・効果モンスター】
リンク3/炎属性/サイバース族/攻2300
【リンクマーカー:左/右/下】

サイバース族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが攻撃するダメージ計算時に発動できる。このカードの攻撃力分のダメージを相手に与え、その戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。
(3):リンク召喚したこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

2300ダメージを堅実に叩き込むことができる驚異的な性能を持ったリンクモンスターです。効果破壊されても相手の片腕をもぎ取っていくことが出来る他、リンク召喚された状態で破壊されても次のスタンバイフェイズに蘇る気概を見せてくれます。都合上蘇る効果は1度しか使えませんが、自身の自爆特攻一回で2300ダメージを叩き込めるためそれがもう1度使えると思えば悪くありません。


《ドンヨリボー@イグニスター》

《ドンヨリボー@イグニスター》※アニメ版

【効果モンスター】
星1/闇属性/サイバース族/攻 300/守 0

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の「@イグニスター」モンスターが攻撃されたダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする。
(2):自分フィールドに「@イグニスター」モンスターが存在し、自分または相手にダメージを与える効果が発動した時、墓地のこのカードを除外し、以下の効果から1つを選択して発動する。
●その効果で与えるダメージは0になる。
●その効果で与えるダメージは倍になる。

アニメ版の効果では「@イグニスター」へ攻撃された場合に発動する手札誘発で、その戦闘ダメージを0にする効果を持ちますが、その他にも墓地から除外することで効果ダメージを0にするか倍にするかの操作を行うことが出来るようになります。これによって《ファイアフェニックス@イグニスター》のバーン効果を2倍にすることで4600ダメージを叩き込むことが出来るようになりますね。


《リングリボー》

《リングリボー》

【リンク・効果モンスター】
リンク1/闇属性/サイバース族/攻 300
【リンクマーカー:左下】

レベル4以下のサイバース族モンスター1体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が罠カードを発動した時、このカードをリリースして発動できる。その効果を無効にし除外する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの「@イグニスター」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

相手の罠カードの発動を無効にできる効果は《無限泡影》を無効できることもあって悪くはありませんが、専ら《イグニスターAiランド》の効果を発動するためにメインモンスターゾーンのモンスターをどかす目的で使われるでしょう。ステータスはそれほど高くはありませんが、このデッキにおいては優秀なリンク1モンスターとして展開に大きく貢献してくれるはずです。


魔法罠カード

《Ai打ち》

《Ai打ち》

【速攻魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分と相手のモンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、その相手モンスターの攻撃力と同じになり、そのダメージステップ終了時にその戦闘で破壊されたモンスターのコントローラーはその元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(2):自分の「@イグニスター」モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

どれだけ高い攻撃力を持つモンスターでもこのカードさえあれば文字通り「相打ち」を取ることが出来るだけでなく、その戦闘で破壊されたモンスターの元々の攻撃力をそのコントローラーへ与えることが出来ます。更に墓地除外で「@イグニスター」の戦闘破壊を代用することが出来るため【@イグニスター】では一方的に相手モンスターを葬り去って効果ダメージを与えることもできるでしょう。《ファイアフェニックス@イグニスター》で目上のモンスターを狙うことが出来れば1ターンキルも夢ではありません。強い。


《Aiドリング・ボーン》

《Aiドリング・ボーン》

【速攻魔法】

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「@イグニスター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):モンスター同士が戦闘を行う攻撃宣言時、墓地のこのカードと手札1枚を除外し、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「Aiドリング・ボーン」以外の「Ai」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

「@イグニスター」専用の蘇生魔法ですが、速攻魔法であるために非常に小回りの利いた運用が可能です。使用した後も墓地除外効果を発動することで、手札1枚を墓地・除外された「Ai」魔法・罠カードに置換することが出来ます。


《Aiの儀式》

《Aiの儀式》

【儀式魔法】

サイバース族の儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドの「@イグニスター」モンスターをリリースし、手札からサイバース族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。発動時に自分フィールドに「@イグニスター」モンスターが存在する場合、自分の墓地の「@イグニスター」モンスターもリリースの代わりに除外する事ができる。

この効果で儀式召喚できるモンスターはサイバース族であれば何でもいいですが、【@イグニスター】においては《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》がその対象となります。リリースの代わりの墓地除外は自分のフィールドに「@イグニスター」がいるだけで可能となる他、このカードと《ウォーターリヴァイアサン@イグニスター》は《ヒヤリ@イグニスター》の効果でどちらともサーチが出来るためそこまで重くはありません。


《Aiラブ融合》

《Aiラブ融合》

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、サイバース族の融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。自分の「@イグニスター」モンスターを融合素材とする場合、相手フィールドのリンクモンスターも1体まで融合素材とする事ができる。

このデッキでは《アースゴーレム@イグニスター》の融合召喚に用いることとなります。その際に相手のリンクモンスターを巻き込むことが出来るため、場合によっては莫大なアドバンテージをこのカード1枚で得ることも可能となります。《Aiの儀式》同様のパターンで、こちらも《ドシン@イグニスター》からサーチが出来るため運用は難しくはありません。


《Aiシャドー》

《Aiシャドー》※アニメ版

【永続罠】

このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時に、自分フィールドの「@イグニスター」モンスター1体を対象にできる。その場合、そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップし、相手ターンにこのカードを発動する場合、このターン攻撃可能な相手モンスターはその対象のモンスターに攻撃しなければならない。
(2):1ターンに1度、自分の「@イグニスター」モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。その相手モンスターを破壊する。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。

アニメ版の効果では、自分の「@イグニスター」の打点向上を図るほか相手にその「@イグニスター」への攻撃を強制する効果がありました。低攻撃力のモンスターが相手に多ければ不意打ち的に発動することで反射ダメージを稼ぐことも出来ます。このカードが相手に破壊された場合も表側表示であれば1枚ドローできる、というのがAiちゃん流おしゃれポイントでしょうか。


ここまでのおさらい

「@イグニスター」モンスターと「Ai」魔法罠カードは汎用性こそ薄いですが、その代わりにテーマ内のシナジーが強力なものとなっています。既存の汎用カードに頼らずともテーマ内のカードでグルグル回すことができるのはファンデッカーにとっては嬉しい事でしょうね。

さて、ここまでの重要なポイントを3つにまとめると――

  • 【@イグニスター】はサイバース族モンスターによるビートダウンテーマ。
  • フィールド魔法《イグニスターAiランド》で連続展開、多様な召喚法を駆使しよう。
  • 強力な「Ai」魔法罠カードで一撃必殺級のコンボを決めろ!

サイバース族であること以外から強化することは難しいですが凄まじい爆発力を持っているため、構築の幅は思ったより狭くはありません。既存のサイバース族テーマと混ぜることで様々な化学反応が見られるのも魅力でしょうね。


その他汎用カード

「サイバネット」カード

《サイバネット・マイニング》

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキからレベル4以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。

今回のデッキレシピは「Ai」のデッキを意識して作っているためこれらのカードは積まれていませんが、【@イグニスター】がサイバース族デッキであることからこれらの「サイバネット」カードでデッキを強化することができますね。


《星遺物を継ぐもの》

【通常魔法】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをフィールドのリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

他にも様々な召喚法を使うとはいえ、リンク召喚が展開の中心となりやすいことからこのカードを採用することで展開力を更に上げることができます。とは言っても【@イグニスター】には既に《Aiドリング・ボーン》が存在するため必須と言う訳ではありません。


お試しデッキレシピ

メインデッキ
3 アチチ@イグニスター
3 ピカリ@イグニスター
3 ドシン@イグニスター
3 ヒヤリ@イグニスター
3 ドヨン@イグニスター
3 ブルル@イグニスター
2 ウォーターリヴァイアサン@イグニスター
2 ドンヨリボー@イグニスター
3 イグニスターAiランド
3 Aiドリング・ボーン
2 Aiの儀式
2 Aiラブ融合
1 死者蘇生
2 ワン・フォー・ワン
2 一族の結束
2 Aiシャドー
1 メタバース

エクストラデッキ
3 リングリボー
2 ダークナイト@イグニスター
2 ファイアフェニックス@イグニスター
2 ライトドラゴン@イグニスター
2 ウィンドペガサス@イグニスター
2 アースゴーレム@イグニスター


おわりに

デッキを組むときはその雰囲気を最も重視して組む私ですが、アニメテーマの際はそこにストーリーという要素が加わります。そのため記事を仕上げるのには少し時間がかかりました。今はアニメ最終盤ということもあって多くの人がこのテーマに注目している事と思われますが、この記事を読んで「@イグニスター」カードの強いシナジーを感じていただけると幸いです。

サイバース族のアニメテーマは他にも【コード・トーカー】【転生炎獣】【海晶乙女】がありますが、まだOCG化されていない【ハイドライブ】【トポロジーナ】などといったデッキもあり、かつての様々なデッキがそうであったようにおそらくこちらも時間をおいてOCG化されるのだと私は勝手に思っています。

現在は昔のカテゴリを強化する風潮が出来上がっており、過去作品のカテゴリが新規カードで強化されることも珍しくは無くなりました。他にもVジャンプの定期購読特典や雑誌の付録、コレクターズパックにプレミアムパックと新規収録の機会は多く存在します。今回紹介した「@イグニスター」もまだOCG化されていないカードが山のように残されている為今後どこかでまた強化されるのでしょう。

「遊戯王VRAINS」は終わりますが、カードの供給が終わる訳ではありません。今後もアニメカテゴリの新規カードに期待しながら情報をチェックしていきたいですね。


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