【遊戯王】鉄屑は星屑を経て光となる「シンクロ召喚」デッキ紹介

デッキ紹介
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「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6」特集

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不動遊星:【シンクロ召喚】はここ
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はじめに

遊戯王のシリーズ三作目となる「遊戯王5D’s」は「ライディングデュエル」という新しいデュエルの様式と共に誕生して多くの人たちを驚愕させましたが、今までなかった白い枠の「シンクロモンスター」を誕生させた作品でもありました。「チューナー」とそれ以外のモンスターでレベルを足し算する、という新しい概念はカードゲームに多大な影響を与え、環境で紆余曲折ありながらも今のような形に落ち着いていきます。

そんな新時代を切り開いた「遊戯王5D’s」の主人公、不動遊星が使用したのが「スターダスト」「シンクロン」「ウォリアー」モンスター等を駆使した【シンクロ召喚】でした。特にエースモンスターである《ジャンク・ウォリアー》《スターダスト・ドラゴン》は印象に残っている人も多いでしょう。

両モンスターとも、遊星のデッキを代表するカードとして様々なサポートカードが生まれてきました。ストラクチャーデッキ「シンクロン・エクストリーム」では《ジャンク・ウォリアー》の攻撃名である《スクラップ・フィスト》が収録されましたし、一方の《スターダスト・ドラゴン》でも《シューティング・ソニック》《スターライト・ロード》を始めとして多くのカードが刷られています。

今回発売される「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6」では遊星の使っていたカテゴリ「スターダスト」「シンクロン」「ウォリアー」をまんべんなく網羅しようとする試みがなされています。カテゴリがばらけている分組み上げるのは大変ですが、スクラップの山からDホイールを組み立てるように、バラバラだった個を一つにまとめ上げられるよう考察しましょう。


デッキコンセプト紹介

遊星の用いた【シンクロ召喚】は、低レベルのモンスターを駆使して高レベルのシンクロモンスターをシンクロ召喚して戦うビートダウンを主軸としています。特に《ジャンク・シンクロン》で墓地の低レベルモンスターを特殊召喚してそのままシンクロ召喚を行う流れはよく見るものとなります。

《ジャンク・シンクロン》

【チューナーモンスター】
星 3 / 闇 / 戦士族 / 攻1300 / 守500

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。

このカードだけでレベル4、5のモンスターをシンクロ召喚することが出来るほか、このカードを含めた「シンクロン」モンスターは魔法カード《調律》でデッキから自在にサーチすることで状況に応じて戦略を変えていくことができます。逆に言えば勝ち筋は一つではないということでもあり、使えば使うほど手になじむ奥深いデッキでもあるでしょう。

考えるための道標として、様々なシンクロモンスターを操りながら、最終的には《サテライト・ウォリアー》による盤面破壊&高攻撃力のビートダウンを狙っていく構築にします。現在のシンクロ召喚を支える様々なカードも登場するのでそちらもどうぞお楽しみに。


「シンクロ召喚」関連カード紹介

普段は「メインデッキのモンスターカード」→「魔法・罠カード」→「エクストラデッキのモンスターカード」としていますが、今回はシンクロモンスターがメインのデッキとなるため先に「エクストラデッキのモンスターカード」から紹介していきます。

エクストラデッキのモンスターカード

《アクセル・シンクロン》

《アクセル・シンクロン》

【シンクロ・チューナーモンスター】
星 5 / 闇 / 機械族 / 攻500 / 守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「アクセル・シンクロン」を1ターンに1度しかS召喚できない。
①1ターンに1度、デッキから「シンクロン」モンスター1体を墓地へ送り、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●墓地へ送ったそのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを上げる。
●墓地へ送ったそのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを下げる。
②相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

シンクロモンスターの中にはS召喚時に発動する効果を持っているものがあり、それを相手ターンで発動したい時は相手ターンでのシンクロ召喚、通称「アクセルシンクロ」を行う必要があります。この《アクセル・シンクロン》は便利なレベル変動効果と相手ターン中にシンクロ召喚する効果を持っているため、レベル5というお手軽さも相まって多くの仕事をこなしてくれることでしょう。


《スターダスト・チャージ・ウォリアー》

《スターダスト・チャージ・ウォリアー》

【シンクロモンスター】
星 6 / 風 / 戦士族 / 攻2000 / 守1300

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「スターダスト・チャージ・ウォリアー」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

シンクロ召喚時に1枚ドローできるのが大変嬉しい効果です。②の効果で全体攻撃をすることもできますが、レベル6という都合上高レベルシンクロモンスターへの繋ぎとしての運用が多くなるかと思われます。しかし「スターダスト」「ウォリアー」の両方に対応していることから《シューティング・ソニック》《ラッシュ・ウォリアー》等のサポートカードの効果を受けやすく、アタッカーとしても十分に活躍が出来ます。

また、同じレベル6には《スターダスト・アサルト・ウォリアー》が存在し、あちらは限定された条件下でシンクロ召喚時に墓地から「ジャンク」モンスターを蘇生させます。あちらは対称的に守備貫通効果を持っており、どちらを利用するかは盤面を選ぶところです。


《サテライト・ウォリアー》

《サテライト・ウォリアー》

【シンクロモンスター】
星10/闇属性/戦士族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合、自分の墓地のSモンスターの数まで相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードの攻撃力は破壊した数×1000アップする。
(2):S召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地からレベル8以下の「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」Sモンスターを3体まで選んで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

シンクロ召喚時、墓地のシンクロモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊し、破壊した枚数×1000だけ攻撃力を上げることが出来ます。中盤以降に発動できれば5000ラインは容易に超えられるためフィニッシャーとしても問題ありません。破壊された際の蘇生効果はこちらから能動的に発動させることもできるため《スクラップ・ドラゴン》を併用してもよいでしょう。


メインデッキのモンスターカード

「シンクロン」モンスターはフィールド魔法《スターライト・ジャンクション》でリクルートできる他、チューナーであれば《調律》でデッキから加えることが出来ます。

《ジェット・シンクロン》

《ジェット・シンクロン》

【チューナーモンスター】
星 1 / 炎 / 機械族 / 攻500 / 守0

「ジェット・シンクロン」の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。
②このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

墓地蘇生効果が非常に優秀なこのモンスターは《水晶機巧-ハリファイバー》を始めとした連続リンク召喚にも使われているためカード自体の知名度は高いでしょう。このデッキであれば①の「ジャンク」サーチ効果も発動できるためカードのポテンシャルをフルパワーで発揮することが可能となります。レベル1チューナーモンスター、というだけあって小回りの利く運用が期待できますね。


《サテライト・シンクロン》

《サテライト・シンクロン》

【チューナーモンスター】
星2/闇属性/機械族/攻 700/守 100

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地からモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):元々のカード名に「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」の内、いずれかを含むSモンスターが自分のフィールド・墓地に存在する場合に発動できる。このカードのレベルはターン終了時まで4になる。

後述の《ドッペル・ウォリアー》と同様の条件で手札から特殊召喚できるチューナーモンスターで、場合によってレベル2とレベル4を使い分けることが出来ます。この【シンクロ召喚】はレベル4以下のモンスターが多いデッキですが、これによってレベル2チューナーでもレベル6以上のシンクロモンスターをシンクロ召喚することが可能となりました。


《シンクロン・キャリアー》

《シンクロン・キャリアー》

【効果モンスター】
星 2 / 地 / 機械族 / 攻0 / 守1000

「シンクロン・キャリアー」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えてもう1度だけ、自分メインフェイズに「シンクロン」モンスター1体を召喚できる。
②このカードがモンスターゾーンに存在し、このカード以外の「シンクロン」モンスターが戦士族または機械族SモンスターのS素材として自分の墓地へ送られた場合に発動できる。自分フィールドに「シンクロン・トークン」(機械族・地・星2・攻1000/守0)1体を特殊召喚する。

特にこのカード自体に特殊召喚効果はありませんが、このカードの最大の長点は《スターライト・ジャンクション》のリクルート効果に対応していることです。これによって《ジェット・シンクロン》《ジャンク・シンクロン》からこのカードを呼び出すことで「シンクロン」モンスターの召喚権を増やしながら②の効果でトークンを特殊召喚することが出来るようになります。


《ドッペル・ウォリアー》

《ドッペル・ウォリアー》

【効果モンスター】
星 2 / 闇 / 戦士族 / 攻800 / 守800

自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、自分フィールド上に「ドッペル・トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

《ジャンク・シンクロン》と好相性であるこのカードは【ジャンクドッペル】という名の派生形が生み出すくらいに多く用いられてきました。新カードとの相性はそこまでいいわけではありませんが、トークンの価値が高まった現代において素晴らしい活躍をしてくれることでしょう。


《ラッシュ・ウォリアー》

《ラッシュ・ウォリアー》

【効果モンスター】
星 2 / 風 / 戦士族 / 攻300 / 守1200

「ラッシュ・ウォリアー」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分の「ウォリアー」Sモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力は、そのダメージ計算時のみ倍になる。
②墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「シンクロン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

手札から捨てることで「ウォリアー」シンクロモンスターの打点を倍にすることが出来るこのカードはギリギリの競り合いでいい仕事をしてくれます。墓地へ送られても除外することで墓地の「シンクロン」モンスターを回収することが出来るため、《ジャンク・シンクロン》《シンクロン・エクスプローラー》等の便利なモンスターを使いまわすこともできますね。


《ジャンク・コンバーター》

《ジャンク・コンバーター》

【効果モンスター】
星2/地属性/戦士族/攻 400/守 200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードとチューナー1体を捨てて発動できる。デッキから「シンクロン」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。

能動的に手札を捨てることで《ジャンク・シンクロン》の運用を助けたり、シンクロ素材になることで墓地のチューナー1体を蘇生したりとデッキの安定性を大きく上げる仕事をしてくれます。後述する《シンクロ・チェイス》と組み合わせればシンクロ素材がそのまま戻ってくるため消費を減らしながら展開することもできますね。こういうのを待ってた!


《ボルト・ヘッジホッグ》

《ボルト・ヘッジホッグ》

【効果モンスター】
星 2 / 地 / 機械族 / 攻800 / 守800

自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

遊星のデッキのモンスターと言えば、と思いつくカードを上げた時に上位にくるのがこのカードです。その汎用的な墓地蘇生効果でシンクロ召喚を徹底的にサポートしてくれました。名前はどのカテゴリにも含まれていませんが墓地にいるだけで全ての準備が整うため、運用の容易さからは想像もできない心強さを与えてくれます。


魔法・罠カード

《調律》

《調律》

【通常魔法】

自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を手札に加えてデッキをシャッフルする。その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

先程上げたカードだと《ジェット・シンクロン》《サテライト・シンクロン》《ジャンク・シンクロン》をサーチすることが出来ますし、ここで挙げたもの以外にも《アンノウン・シンクロン》《クイック・シンクロン》等も手札に加えられるため状況に応じたカードを適宜選択することが出来ます。墓地肥やしは運頼みになりますが、《ボルト・ヘッジホッグ》等いいカードが墓地へ落ちれば儲けものです。


《ネクロイド・シンクロ》

《ネクロイド・シンクロ》

【通常魔法】

①:チューナー1体とチューナー以外のモンスター2体までを自分の墓地から選んで除外し、除外したモンスターのレベルの合計と同じレベルを持つ「スターダスト」Sモンスター1体をエクストラデッキからS召喚扱いで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

墓地のモンスターで「スターダスト」モンスターをシンクロ召喚するカードですが、場に出た際に効果が無効になってしまう(《スターダスト・ドラゴン》のようにリリースして発動する効果も無効になる)ことには注意が必要ですが、《スターダスト・ウォリアー》が持つ効果のように墓地で発動する効果は阻害されません。また、後述する《くず鉄のシグナル》の発動条件を比較的簡単に満たすことができるカードでもあります。


《シンクロ・チェイス》

《シンクロ・チェイス》

【永続魔法】

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」SモンスターのS召喚に成功した場合、そのS召喚の素材とした自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、元々のカード名に「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」の内、
いずれかを含む自分のSモンスターの効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

(1)の効果はシンクロ素材となったモンスターであれば蘇生先に制限はないため《アームズ・エイド》のように2体のシンクロモンスターを並べたい場合にも役に立ちます。また、(2)の効果で相手は該当モンスターの効果の発動に対してチェーンを組むことができなくなるためデュエルを優位に進めることが出来るようになるでしょう。


《スターライト・ジャンクション》

《スターライト・ジャンクション》

【フィールド魔法】

「スターライト・ジャンクション」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドのチューナー1体をリリースしてこの効果を発動できる。リリースしたモンスターとレベルが異なる「シンクロン」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
②相手ターンに自分のエクストラデッキからSモンスターを特殊召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを持ち主のデッキに戻す。

①の効果でチューナーモンスターを「シンクロン」モンスターへ変換することが出来るため、この効果で《シンクロン・キャリアー》を特殊召喚して召喚権を増やしたり《ジェット・シンクロン》を呼び出したりと展開に幅を持たせることが出来るようになります。また、②の効果でアクセルシンクロを決めた時にフィールドのカードを1枚デッキバウンスできるようになるため、このカードが発動していれば《フォーミュラ・シンクロン》《アクセル・シンクロン》といったカードは存在するだけで脅威なカードに化けます。


《くず鉄のシグナル》

《くず鉄のシグナル》

【カウンター罠】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):Sモンスターを素材として必要とするSモンスターが自分フィールドに存在し、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にする。発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。

発動後にもう一度セットする「くず鉄」シリーズの新規はモンスター効果の無効ができるようになりました。とは言っても「シンクロモンスターを素材に指定しているシンクロモンスター」が自分の場にいることが条件になります。該当するモンスターを見てみると《スターダスト・ウォリアー》《サテライト・ウォリアー》《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》などが該当し、場に出すことは簡単ではありませんが、一度場を固めさえしてしまえば逆転手をほぼ全て潰すことが出来るようになるでしょう。


ここまでのまとめ

遊星の使用したカードはレベルの低いものが多数を占め、それは「一つ一つでは小さい光でも集まれば輝く星々になる」彼のデッキの特徴を如実に表しているともいえます。この【シンクロ召喚】を考察する場合、ばらけているカテゴリを強く統合できるカードがないことや、カードパワーが時代に追い付かなくなっていることがネックとなりますが、ある意味それはこのデッキにおいては前提条件の一つとも言えるのでしょう。

アニメだとDホイールと共にシンクロ召喚の新時代を切り開いてきたこのデッキですが、ポイントをまとめてみると……

  • 今回の【シンクロ召喚】は「シンクロン」「ウォリアー」「スターダスト」を混合した、シンクロモンスターによるビートダウンデッキ
  • 召喚権を使わずに展開できるモンスターで盤面を埋め、リンク・シンクロ召喚によって強力なモンスターを繰り出して場を固める
  • 出来ることは非常に多い。その時々の最善解を導き出せ!

このデッキは大体のシンクロモンスターを運用できる都合上、どのモンスターを採用するか、どのモンスターを盤面に出すかの選択が重要となってきます。出来ることが多いけれど何をしたらいいかわからない、というのは誰もが通る道でしょう。最初は全く分からなくても回し続けていればなんとなく感覚で分かってくるのがデッキという物です。

ということで、いつものように下にお試しレシピを置いておきます。ここで扱ったもの以外にも「ウォリアー」シンクロモンスターや「スターダスト」モンスターはまだまだ存在するため、自分はこれを使いたい、と言う方は是非そちらと組み替えてみてくださいね。


お試しデッキレシピ

メインデッキ
2 ジェット・シンクロン
1 アンノウン・シンクロン
1 チューニング・サポーター
1 サテライト・シンクロン
2 シンクロン・キャリアー
1 シンクロン・エクスプローラー
3 ドッペル・ウォリアー
1 ラッシュ・ウォリアー
3 ジャンク・コンバーター
1 ボルト・ヘッジホッグ
2 ジャンク・シンクロン
1 クイック・シンクロン
3 エフェクト・ヴェーラー
3 調律
2 スターライト・ジャンクション
2 シンクロ・チェイス
1 ネクロイド・シンクロ
1 増援
1 おろかな埋葬
1 死者蘇生
1 テラ・フォーミング
2 ワン・フォー・ワン
1 トゥルース・リインフォース
1 星堕つる地に立つ閃珖
1 くず鉄のシグナル

エクストラデッキ
1 水晶機巧-ハリファイバー
1 ジャンク・コネクター
1 フォーミュラ・シンクロン
2 アクセル・シンクロン
1 ジェット・ウォリアー
1 ジャンク・ウォリアー
1 ジャンク・スピーダー
1 スターダスト・チャージ・ウォリアー
1 スターダスト・アサルト・ウォリアー
1 ジャンク・デストロイヤー
1 スクラップ・ドラゴン
1 スターダスト・ウォリアー
1 サテライト・ウォリアー


まとめ

昔から「遊星デッキ」というものは色々と考えられてきましたが、彼の使用するカードのカテゴリがばらけていること、取れる先述の広さもあって構築難易度は他の主人公と比べてもなかなかに高い部類に入っていました。今回の「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6」の新規カードが特効薬になるか、と言われたら縦には頷けませんが、少なくとも彼の使っていたカードたちをいくらか統合できることから刷られた意義は大いにあったと思います。

既に彼の使用していた《シューティング・クェーサー・ドラゴン》等のカードはOCG化されていてルートもあらかた確立されてきました。シンクロ召喚はその性質上パズルを組み上げるようなデュエル進行になるため、練習・経験がそのままプレイングに影響を与えてきます。先人たちの開拓したルートを知り、それをなぞりながら自分の身にしていきたいものです。

彼の使用したデッキは様々な方向に特化させることができ、ここで取り上げたもの以外に《ジャンク・ウォリアー》へ軸を据えた【スクラップ・フィスト】という型も存在します。記事で紹介した【シンクロ召喚】は黎明期に生まれたデッキなだけあってシンクロ召喚を扱うデッキの中では難易度は高い部類に入りますが、その奥深い世界を堪能するうえではとても良いデッキです。遊星のように華麗にシンクロ召喚できるか試行錯誤してみてくださいね。


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