豪華再録! レアコレ第三弾で組みやすくなったデッキはなあに?【RC03】

日記
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はじめに:祭の時間がやってきました

遊戯王の世界で伝説的なパックとして語り継がれるものに「RARITY COLLECTION」というものがあります。採録されるカードはどれも一級品と豪華再録がなされた弾で、今みたいなストラクの優秀な再録がなかった当時においてはまさに恵みの雨。引けば引くほど強いカードが出る、という驚異的な収録内容を誇りました。

第2弾となった前回からおよそ2年後、レアコレの第三弾が2020年2月8日に発売されることになります。現状判明しているものはその多くが雑誌付録等で入手方法が限られたり人気カードで高額となっていたりするカードで、おそらくどのデュエリストにも需要はある内容となっていることでしょう。

この記事では「RARITY COLLECTION -PREMIUM GOLD EDITION-」に収録されるカードの中からいくつかピックアップして「どのデッキが組みやすくなったか」を特集していきます。興味はあったけれどあのカードが高くて組めなかった、このカードはどのようなデッキに使うのだろう、そういった方に役立てば幸いです。


筆者的注目カード:もう高いなんて言わせない

2020年1月14日現在、収録カードリストは以下のようになります。wikiからの引用なのでリンク先はwikiのページへと繋がっています。

引用元:遊戯王wiki – RARITY COLLECTION -PREMIUM GOLD EDITION-

この中で、筆者が個人的に注目したいカードにスポットを当てていきます。基本的に《灰流うらら》といった「どのデッキにも入りそうなカード」は省略させていただきますが、このようなデッキもあったのだ、という気付きがあるかもしれませんよ。


今が旬の水属性レベル4《ホワイト・スティングレイ》

《ホワイト・スティングレイ》

【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 魚族 / 攻1400 / 守1000

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは手札の水属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。このターン、このカードをチューナーとして扱う。

該当デッキ
・【ホワイト】
・【魚族ランク4】
・【水属性フルモンスター】→デッキ紹介記事

本当にですね、こいつの再録を心待ちにしていたんですよ。召喚権を使わずに手札から展開できるレベル4モンスター、というだけでこの魅力は他の人にもわかることと思われます。ランク4エクシーズモンスターとして名高い《バハムート・シャーク》の素材になったり、墓地から蘇生した後に他のレベル4水属性モンスターと合わせて《白闘気白鯨》をシンクロ召喚したりと水属性デッキにおいてこれ以上ないレベルの活躍を見せてくれますよ。

最初の収録はVジャンプの一年間定期購読特典で、それ以降再録はありませんでした。私個人としては「《白闘気双頭神龍》と収録を間違えた(あちらは漫画アークファイブの特典)」説を強く推していきたいところです。何はともあれ手に入りやすくなったため、これで是非とも現代の魚族デッキを思う存分ぶん回してやってください。本当にこいつはいいですよ(後方彼氏面)。


機械族の展開の要《サイバー・ドラゴン・ネクステア》

《サイバー・ドラゴン・ネクステア》

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻200 / 守200

このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
②:手札からこのカード以外のモンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
③:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、攻撃力または守備力が2100の、自分の墓地の機械族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。

該当デッキ
・【サイバー・ドラゴン】
・【無限起動】→デッキ紹介記事
・【ダイソン・スフィア】→デッキ紹介記事

見た目は【サイバー・ドラゴン】のサポートカードですが、その効果は機械族デッキを汎用的に強化できるものとなっています。特に②の手札からの特殊召喚効果と③の墓地蘇生効果がガッチリ噛み合っているため、該当するモンスターが存在する【無限起動】【ダイソン・スフィア】では際立った活躍を見せてくれることでしょう。また、【サイバー・ドラゴン】以外の機械族デッキでも、攻撃力を2100上乗せできる《サイバー・ドラゴン・ズィーガー》をリンク召喚することができるようになります。

こちらの初期収録はVジャンプの付録で、再録も今回のレアコレが初となります。一部のデッキの需要が高かったものの汎用性も高いことから値段は高額化して「3枚欲しいけれど経済的にきつい」カードの仲間入りを果たしていました。今回の再録で当たった人は是非とも使ってみてください。紹介した中でも【無限起動】は組みやすくておすすめですよ。


EXデッキを犠牲に2ドロー! 《強欲で金満な壺》

《強欲で金満な壺》

【 通常魔法 】

①:自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

該当デッキ
・【ウィッチクラフト】
・【オルターガイスト】
・【サブテラー】
・【方界】

現代遊戯王を代表するドローソースも再録したことでお求めやすくなりました。EXデッキをランダムで3~6枚除外することから全てのデッキに入れられるわけではありませんが、メインデッキのみで戦えるデッキ、かつドローソースが不足しがちなデッキであるならば採用は検討できます。EXデッキが戦略になければただの《強欲な壺》になりますからね。


地属性機械族が誇るパワーカード《緊急ダイヤ》

《緊急ダイヤ》

【 速攻魔法 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。機械族・地属性の、レベル4以下のモンスター1体とレベル5以上のモンスター1体をデッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は機械族モンスターでしか攻撃宣言できない。
②:フィールドにセットされたこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから機械族・レベル10モンスター1体を手札に加える。

該当デッキ
・【列車】
・【無限起動】→デッキ紹介記事
・【古代の機械】
・【ブンボーグ】
・【マシンナーズ】→デッキ紹介記事

レベルが下級と上級にばらけている必要はありますが、「地属性・機械族」モンスター2体をデッキからリクルートできるこのカードは現代のパワーカードの一角と呼んでも良いでしょう。範囲がそこそこ広い故に様々なデッキを強化することができ、これによってリンク召喚や融合召喚、エクシーズ召喚といった様々な展開の起点を作ることができます。

収録は「デュエリストパック -レジェンドデュエリスト編4-」で、それ以降の再録はありませんでした。分かりやすく強力なため価格も上がっていましたし、上記のデッキを持っている方で「高いけれど強いんだよなぁ」と思っている方は是非ともこの機械をお見逃しなく。同じ【列車】サポートの《爆走軌道フライング・ペガサス》も収録されるため、どちらもこの機会に手に入れたいところ。


セットしてすぐ使える罠モンスター《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》

《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》

【 通常罠 】

「幻影騎士団シェード・ブリガンダイン」は1ターンに1枚しか発動できない。
自分の墓地に罠カードが存在しない場合、このカードはセットしたターンでも発動できる。
①:このカードは発動後、通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。

該当デッキ
・【幻影騎士団】
・【クロノダイバー】→デッキ紹介記事
・【蟲惑魔】

墓地に罠カードが無ければセットしたターンでも発動できる、というこのカードは罠カードの遅さを克服しただけでなく「レベル4・闇属性・戦士族」のモンスターカードとして場に出ることができます。これによってランク4エクシーズモンスターを用いるデッキ、特に罠カードであることが求められる一部のデッキではこれ以上ないくらいの優秀な新規カードとなりました。名前にもある【幻影騎士団】のサポートカードとして刷られてはいますが、上記の理由から【クロノダイバー】【蟲惑魔】で多く用いられています。

このカードが収録されたのは「PREMIUM PACK 18」で、それ以降再録はありませんでした。ノーマルとシークレットの2種類があるこのカードですがどちらも価格は高騰しており、その隠れた強さを窺うことができます。


おわりに:欲しかったあのカードをお求めやすく

強いカードは高いというのはおおよそ正しく、デッキを組みたくても一部のパーツが高い為に躊躇してしまうことはたくさんあります。経済力が足りずにデッキ構築を諦めるのは大変悔しいことでしょう。年月が経てば組めなかった辛さは忘れていきますが、このレアコレで当時の「組みたい」気持ちを思い出す人も多いのではないでしょうか。

特に、一つのデッキだけでなく多くのデッキで活躍するカードの再録は複数のデッキを抱える者にとっても朗報となります。勿論現在世に出ているバージョンの価値が相対的に落ちることはありますしそれで商売している人は少し苦い思いをするかもしれませんが、多くのデュエリストが自分の好きなデッキで戦えるようになることは大変喜ばしい事です。私たち大人だけでなく子供たちも手が届きやすくなります。

今回、このパックを買う人はおそらく目当てのカードがある事でしょう。それと一緒に入っていたカードの中に上記のものがあれば「こういったデッキで活躍できる」ことをちょこっとだけでも思い出してください。もし余裕ができた時に「お、じゃあ組んでみるか」となってくれれば記事の執筆者として冥利に尽きます。


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