【全60種】植物族デッキのお役立ちサポートカード紹介

デッキ構築&プレイングサポート

最終更新:2022年6月5日

目次

はじめに:可能性は無限大

植物族は、最初こそパッとしませんでしたが、時代を経る中で【植物リンク】【植物デュアル】といったデッキで度々遊戯王を沸かせてきました。種族単体のカテゴリを探せば【森羅】【アロマ】【捕食植物】【六花】があげられ、カード単体でも《ダンディライオン》や《グローアップ・バルブ》といった有名カードを多く輩出しています。

関連カードには墓地に関する効果が多く、例を挙げると墓地で効果を発動する《スポーア》《にん人》、墓地の植物族を蘇生させる《ギガプラント》《増草剤》の名前が出ます。もともと《ローンファイア・ブロッサム》という万能モンスターがいた中、リンクモンスターの《アロマセラフィ-ジャスミン》が登場してから可能性を爆発させ、【植物リンク】のバーン要員だった《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》が禁止になったのも印象深い記憶です。
次の時代を築く植物族デッキを考えるため、この記事で少しでもお手伝いできれば幸いです。


サポートカード紹介

攻撃力2400以上の植物族モンスターは《天啓の薔薇の鐘》によるサーチ・特殊召喚に対応しています。
また、攻撃力が800の倍数のモンスターは、《ブラック・ガーデン》の効果で墓地から特殊召喚しやすいモンスターとなります。

レベル1モンスターカード

ここで紹介するカードは《ワン・フォー・ワン》での特殊召喚や《ワンチャン!?》でのデッキからのサーチに対応しています。また、《リンクリボー》のリンク素材にできることから墓地へかなり送りやすいカードたちです。

《スポーア》

《スポーア》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 風 / 植物族 / 攻400 / 守800

このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の植物族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードのレベルは除外したモンスターのレベル分だけ上がる。

墓地から特殊召喚することで、シンクロ・リンク召喚による展開の起点になれます。効果が使えるのはデュエル中に1度だけですが、1度使えれば十分な爆発力は秘めており、高レベルのシンクロモンスターにもアクセスしやすくしてくれます。

《イービル・ソーン》

《イービル・ソーン》

【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 植物族 / 攻100 / 守300

①:このカードをリリースして発動できる。相手に300ダメージを与え、デッキから「イービル・ソーン」を2体まで攻撃表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できない。

1枚を2枚にすることができる、という点において、植物族デッキ最大クラスの着火剤として活用できます。特殊召喚に成功できれば《アロマセラフィ-ジャスミン》《森羅の姫芽宮》をすぐさま場に出せる他、永続魔法カード《超栄養太陽》があれば《ローンファイア・ブロッサム》をデッキリクルートすることもできます。
ライフ・アドバンテージを重視する【アロマ】ではバーン効果が思わぬ活躍をするかもしれません。

《コピー・プラント》

《コピー・プラント》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 風 / 植物族 / 攻0 / 守0

フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体を選択して発動する。このターンのエンドフェイズ時までこのカードは選択したモンスターと同じレベルになる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

チューナーモンスターでありながらエクシーズ素材としても優秀で、【森羅】【六花】では幅広いランク帯のエクシーズ素材となる活躍を見せるでしょう。
《森羅の神芽 スプラウト》のデッキリクルート効果に対応しているのも見逃せません。

《陽竜果フォンリー》

《陽竜果フォンリー》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 炎 / 植物族 / 攻800 / 守0

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターの効果でデッキから墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。自分フィールドに他の植物族モンスターが存在する場合、さらにフィールドのモンスター1体を選んでその攻撃力・守備力を半分にできる。
②:1ターンに1度、フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにデッキから植物族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

①の効果で墓地蘇生するには、「モンスターの効果で」「デッキから墓地へ送られる」必要がありますが、植物族デッキであれば《森羅の舞踏娘 ピオネ》《メリアスの木霊》で条件を満たすことができ、汎用カードでは《マスマティシャン》も使えます。

《薔薇恋人》

《薔薇恋人》

【 効果モンスター 】
星 1 / 地 / 植物族 / 攻800 / 守800

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から植物族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、相手の罠カードの効果を受けない。

墓地から除外することで手札の植物族モンスターを無条件で特殊召喚しながら、《無限泡影》などの罠カードから守ることができます。特殊召喚するモンスターに特に制限はないため、可能であれば早めに墓地へ送って展開の下準備を整えておきたいですね。


レベル2モンスターカード

レベル2の植物族モンスターは《偽りの種》による手札からの特殊召喚に対応しており、《超栄養太陽》のコストにすることができます。

《アロマージ-ジャスミン》

《アロマージ-ジャスミン》

【 効果モンスター 】
星 2 / 光 / 植物族 / 攻100 / 守1900

①:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「アロマージ-ジャスミン」以外の植物族モンスター1体を召喚できる。
②:1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。

条件付きで、植物族モンスターの召喚権を増やす効果を持っています。ライフを回復させるカード、相手にバーンダメージを与えるカードとは相性いいですが、本当に突き詰めようとしたら【アロマ】のように専用構築となります。

《ダーク・ヴァージャー》

《ダーク・ヴァージャー》

【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 植物族 / 攻0 / 守1000

自分フィールド上に植物族のチューナーが召喚された時、このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

植物族チューナーは特殊召喚されることが多いですが、効果が重複することから複数枚墓地へ落とせば召喚一つで最大3体の《ダーク・ヴァージャー》を展開できます。地属性のため、《トランスターン》でデッキから「レベル3・地属性・植物族」モンスターを特殊召喚して《メリアスの木霊》のエクシーズ召喚を狙ってもいいですね。

《モロコシーナ》

《モロコシーナ》

【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 植物族 / 攻0 / 守0

1ターンに1度、自分のメインフェイズ2で500ライフポイントを払って発動する事ができる。自分フィールド上に「つぶコーントークン」(植物族・地・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

ライフを500払うだけで召喚制限等のないトークンを1体特殊召喚できます。1枚が2枚になる、という点では《イービル・ソーン》よりやや安定感はありますが、やはりメインフェイズ2でしか効果を発動できないのがネック。ただ、ギミック上その遅さが気にならないのであれば、展開要員として差してみると面白いかもしれません。


レベル3モンスターカード

レベル3モンスターの中でも、地属性モンスターはランク3エクシーズモンスター《メリアスの木霊》のエクシーズ素材になることができます。

《ローンファイア・ブロッサム》

《ローンファイア・ブロッサム》

【 効果モンスター 】
星 3 / 炎 / 植物族 / 攻500 / 守1400

①:1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の植物族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。

実質的に「このカード」=「デッキの中にある植物族」です。名称ターン1でないため墓地蘇生カードとは飛びぬけて相性が良く、《死者蘇生》《戦線復帰》といった汎用蘇生カードを植物族モンスターのデッキリクルートへ変えられます。理由がないなら植物族デッキにはまず入るでしょう。
このカードの効果は「リリース」する効果のため、「六花」モンスターとは殊更に好相性です。

《ナチュル・ローズウィップ》

《ナチュル・ローズウィップ》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 地 / 植物族 / 攻400 / 守1700

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手プレイヤーは1ターンに1度しか魔法・罠カードを発動する事ができない。

魔法・罠カードに展開を頼るデッキには存在自体が致命傷となるでしょう。「ナチュル」カードはカテゴリ内のシナジーが強力かつ、このカードが《水晶機巧-ハリファイバー》で特殊召喚可能なことから、場に出すこともそこまで難しくはありません。

《バオバブーン》

《バオバブーン》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 植物族 / 攻1200 / 守1000

①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。
②:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「バオバブーン」を任意の数だけ特殊召喚する。

場に出た時の手札交換効果、破壊された場合の同名カードの特殊召喚効果はどちらも腐ることがありません。②の効果で特殊召喚した《バオバブーン》はしっかり①の効果を発動できるため手札の安定性を大きく向上させられます。

《捕食植物オフリス・スコーピオ》

《捕食植物オフリス・スコーピオ》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 植物族 / 攻1200 / 守800

「捕食植物オフリス・スコーピオ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。デッキから「捕食植物オフリス・スコーピオ」以外の「捕食植物」モンスター1体を特殊召喚する。

《捕食植物ダーリング・コブラ》と共に出張セットとしても活躍していたこのカードですが、「捕食植物」が植物族モンスターで構成されていることから融合要素を自然と入れることができます。詳しいことは《捕食植物ダーリング・コブラ》のwikiに載っているためそちらをご覧ください。

《ローズ・プリンセス》

《ローズ・プリンセス》

【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 植物族 / 攻1200 / 守800

このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
②:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「白薔薇の回廊」1枚を手札に加える。

フィールド魔法《白薔薇の回廊》は自分の場にモンスターが存在しない場合に手札から植物族モンスターを特殊召喚できる効果を持っており、植物族デッキの初動を支えてくれるカードとしてこの《ローズ・プリンセス》と共に期待できます。このカード自体も似たような条件で特殊召喚できるため、初手に引いた場合にはどちらを使うか状況から判断していきたいところです。


レベル4モンスターカード

ランク4エクシーズモンスター《六花聖ストレナエ》《アロメルスの蟲惑魔》のエクシーズ素材になれるのがこのカードたちです。

《エンジェル・トランペッター》

《エンジェル・トランペッター》

【 チューナーモンスター 】
星 4 / 地 / 植物族 / 攻1900 / 守1600

天使の様な美しい花。絶えず侵入者を惑わす森を生み出し、聖なる獣たちが住まう森の最深部へ立ち入ることを許さない。

通常モンスターでありチューナーモンスターでもあるこのカードは様々な活躍の可能性を秘めています。《予想GUY》によるリクルート、トークンを素材にリンク召喚した《リンク・スパイダー》で手札からの展開、《水晶機巧-ハリファイバー》のリンク素材など様々な使い方ができます。《ギガプラント》等のデュアルモンスターを採用するデッキであればサポートも共有できるでしょう。
最近では【サンアバロン】の登場で、植物族通常モンスターにできることは更に増えています。

《ステイセイラ・ロマリン》

《ステイセイラ・ロマリン》

【 チューナーモンスター 】
星 4 / 光 / 植物族 / 攻1600 / 守300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスター以外の自分フィールドの植物族モンスター1体を選んで墓地へ送り、対象のモンスターはこのターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキ・EXデッキからレベル5以下の植物族モンスター1体を墓地へ送る。

②の効果は《おろかな埋葬》などで発動できますが、①の効果とセットで考えても良いでしょう。②の効果で墓地へ送ることができるモンスターには《スポーア》《にん人》《薔薇恋人》などの展開効果を持ったものや、《ナチュル・ローズウィップ》《サボウ・クローザー》のような制圧効果を持ったものも存在し、今後の展開で使いたいモンスターを用意するのに一役買います。

EXデッキからも植物族モンスターを墓地へ送ることができますが、筆頭候補としては《ガーデン・ローズ・メイデン》が挙がるでしょう。墓地から除外することで、墓地の「ローズ・ドラゴン」モンスターかドラゴン族シンクロモンスターを蘇生することができるため、展開補助をしたり制圧盤面を作り直したりすることができます。

《ヴェルズ・マンドラゴ》

《ヴェルズ・マンドラゴ》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 植物族 / 攻1550 / 守1450

相手フィールド上に存在するモンスターの数が自分フィールド上に存在するモンスターより多い場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

びっくりするくらい簡単に出てくるこのカードはリンク・シンクロ・エクシーズ召喚と様々な用途に使うことができます。先行では出番がありませんが、相手がいくらか展開した後での巻き返しに一役買います。

《サボウ・クローザー》

《サボウ・クローザー》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 植物族 / 攻1800 / 守300

このカードは特殊召喚できない。このカード以外の植物族モンスターがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚する事はできない。

お互いに特殊召喚できなくなる効果は強烈で、このカード自身も特殊召喚できないことから《アロマージ-ジャスミン》等で召喚権を増やしたり、他のカードを召喚権を使わずに展開する必要があります。《アロマセラフィ-ジャスミン》《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》と一緒に並べればかなり強靭なロックが完成するでしょう。

《にん人》

《にん人》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 植物族 / 攻1900 / 守0

「にん人」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「にん人」以外の植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

手札・フィールドのカードを墓地へ送りながら、墓地から特殊召喚してリンク・エクシーズ召喚の素材にできます。植物族モンスターには、手札よりも墓地に置いておきたいモンスターも多いため、効率よく場所を管理するために一役買います。

《返り咲く薔薇の大輪》

《返り咲く薔薇の大輪》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 植物族 / 攻1300 / 守1300

自分フィールド上に存在するレベル5以上の植物族モンスターが破壊された場合、墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

ダメージステップには対応しておらず、戦闘破壊時にこのカードを特殊召喚することはできませんが、植物族には《フレグランス・ストーム》といった「能動的な破壊」を行えるカードがあります。特にレベル5シンクロモンスターの《ガーデン・ローズ・メイデン》はフィールド魔法《ブラック・ガーデン》をサーチできることから相性は抜群です。


レベル5モンスターカード

《アロマージ-マジョラム》

《アロマージ-マジョラム》

【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / 植物族 / 攻2000 / 守1600

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の植物族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分は500LP回復する。
②:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の植物族モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
③:自分のLPが回復した場合、自分フィールドの「アロマ」モンスターの数まで相手の墓地のカードを対象として発動する。そのカードを除外する。

①の効果で盤面を維持しながらライフを回復できるため《アロマセラフィ-ジャスミン》のサーチ効果のトリガーにもなることができます。レベル1チューナーモンスターとこのカードで《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》をシンクロ召喚することでかなり強固な盤面を築き上げられます。


レベル6モンスターカード

レベル6モンスター3体で、超強力な全体バウンス効果を持つ《妖精騎士イングナル》がエクシーズ召喚可能です。植物族以外では、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》もエクシーズ召喚できます。

《ギガプラント》

《ギガプラント》

【 デュアルモンスター 】
星 6 / 地 / 植物族 / 攻2400 / 守1200

このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分の手札または墓地に存在する昆虫族または植物族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

【植物デュアル】というデッキを生み出した張本人です。追加の召喚権こそ必要ですが、手札・墓地の昆虫族・植物族モンスターを無条件で蘇生できる効果はどのデッキでも腐りません。今のところ、植物族のデュアルモンスターはこの《ギガプラント》しかいませんが、いつか数が増えればデュアルサポートも枚数を増やしやすくなるかもしれません。

《妖精弓士イングナル》

《妖精弓士イングナル》

【 効果モンスター 】
星 6 / 地 / 植物族 / 攻2400 / 守1200

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが植物族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル6以上の植物族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。

ランク6のエクシーズモンスターである《妖精騎士イングナル》《六花聖カンザシ》を作る上で、①の効果はとても役に立ちます。植物族モンスターの効果で特殊召喚されれば発動できるため、《ローンファイア・ブロッサム》《薔薇恋人》《アロマセラフィ-ジャスミン》《森羅の舞踏娘 ピオネ》などのカードから更に展開できます。


レベル7モンスターカード

ここで紹介するカードはランク7エクシーズモンスター《森羅の鎮神 オレイア》のエクシーズ素材になることができ、それもあって【森羅】では意識しておきたいレベル帯です。

《魔天使ローズ・ソーサラー》

《魔天使ローズ・ソーサラー》

【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 植物族 / 攻2400 / 守1300

このカードは「魔天使ローズ・ソーサラー」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体を手札に戻し、手札から特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

他の植物族モンスターと入れ替わる形で簡単に場に出せます。場に最上級モンスターを要求する場合、ランク7のエクシーズ召喚を多く使いたい場合は、このカードが役に立ってくれるでしょう。

《凛天使クイーン・オブ・ローズ》

《凛天使クイーン・オブ・ローズ》

【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 植物族 / 攻2400 / 守1300

このカードは植物族モンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚する事ができる。自分のスタンバイフェイズ時に1度だけ、フィールド上に表側表示で存在する攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊する。

やや扱いづらいモンスターですが、《リビングデッドの呼び声》《戦線復帰》を使うことで破壊効果をいくらか狙って発動させることはできます。他にも、攻撃力が2400である点から《ブラック・ガーデン》で出しやすいモンスターでもあるでしょう。


レベル8モンスターカード

このレベル帯には「植物姫」と呼ばれるモンスターが属しています。《六花聖ティアドロップ》《森羅の守神 アルセイ》《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》のエクシーズ素材としての運用も期待できます。

《セリオンズ”リリー”ボレア》

《セリオンズ”リリー”ボレア》

【 効果モンスター 】
星 8 / 風 / 植物族 / 攻2400 / 守2500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の、「セリオンズ」モンスターまたは植物族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
②:自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送って発動できる。デッキから「セリオンズ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードを装備した「セリオンズ」モンスターは、攻撃力が700アップし、このカード名の②の効果を得る。

特殊召喚しやすいレベル8モンスターで、場に出た後はリンク・エクシーズ素材として優秀な働きをしてくれます。装備したモンスターを②の効果のコストにして《円形闘技場セリオンズ・リング》を手札に加えることで、2枚目以降の《セリオンズ”リリー”ボレア》を手札に加えられます。

レベル3・地属性・植物族の《フラボット》はとても相性が良いカードです。墓地からボレアに装備した後、②の効果などで墓地へ送って「1枚ドロー&手札を1枚デッキトップに戻す」効果を使った後、《森羅の舞踏娘 ピオネ》をリンク召喚することで戻した植物族モンスターを特殊召喚できます。

《六花精スノードロップ》

《六花精スノードロップ》

【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / 植物族 / 攻1200 / 守2600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードと植物族モンスター1体を手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分フィールドの植物族モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドの全ての植物族モンスターのレベルはターン終了時まで対象のモンスターのレベルと同じになる。

手札・盤面のモンスター数は1枚減ってしまいますが、本家【六花】のように、モンスターをリリースすること自体にメリットを見出すことでコスト以上のアドバンテージを生み出せます。フィールド魔法《六花来々》を併用できれば、相手モンスターをリリースして展開しながら、通常魔法《六花絢爛》で後続の「六花」を手札に加えられるため、採用する場合は周辺の魔法カードも含めて検討したいですね。

《桜姫タレイア》

《桜姫タレイア》

【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / 植物族 / 攻2800 / 守1200

このカードの攻撃力は、自分フィールド上の植物族モンスターの数×100ポイントアップする。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外のお互いのフィールド上の植物族モンスターはカードの効果では破壊されない。

他の植物族モンスターを効果破壊から守る使い方もありますが、《狂植物の氾濫》のデメリット効果による破壊を防ぐためにも使えます。自己強化で攻撃力3000に容易に到達できることから、このモンスター自体もエースアタッカーとしての運用が期待できます。
《ローンファイア・ブロッサム》で特殊召喚できる植物族モンスターの中では最高の攻撃力です。

《姫葵マリーナ》

《姫葵マリーナ》

【 効果モンスター 】
星 8 / 炎 / 植物族 / 攻2800 / 守1600

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外の自分フィールド上の植物族モンスター1体が戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地に送られた場合、相手フィールド上のカードを1枚選択して破壊できる。

《フレグランス・ストーム》で能動的に自分の植物族モンスターを破壊して、マリーナの破壊効果を発動させることもできます。相手が対象を取る除去効果を発動した際、罠カードで墓地から蘇生させて効果発動を狙う使い方もあります。

《紅姫チルビメ》

《紅姫チルビメ》

【 効果モンスター 】
星 8 / 地 / 植物族 / 攻1800 / 守2800

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は他の植物族モンスターを攻撃対象に選択できない。
また、このカードが相手によって墓地へ送られた場合、デッキから「紅姫チルビメ」以外の植物族モンスター1体を特殊召喚できる。

相手の攻撃を引き付けると同時に、相手によって墓地へ送られればデッキから植物族モンスター1体をリクルートします。この効果で《姫葵マリーナ》を出すことで相手の攻撃をマリーナへ向け、他のモンスターを戦闘破壊から守る働きも狙えます。

《椿姫ティタニアル》

《椿姫ティタニアル》

【 効果モンスター 】
星 8 / 風 / 植物族 / 攻2800 / 守2600

自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体をリリースして発動する。フィールド上に存在するカードを対象にする魔法・罠・効果モンスターの発動を無効にし破壊する。

展開後の盤面で蓋ができる数少ないモンスターです。植物族モンスターのリリースこそ必要ですが、コントローラー問わず場のカードを対象にするカードの効果を無効にして破壊できます。


レベル9モンスターカード

《光の王 マルデル》

《光の王 マルデル》

【 効果モンスター 】
星 9 / 光 / 植物族 / 攻2400 / 守2400

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「光の王 マルデル」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。「光の王 マルデル」以外の、「ジェネレイド」カード1枚または植物族モンスター1体をデッキから手札に加える。

場に出すだけでデッキから植物族モンスターをサーチできるため、墓地からの蘇生に長けている植物族デッキでは②の効果を何度も発動させることも難しくはありません。植物族は蘇生手段も豊富なため、フィールドと墓地を反復横跳びさせてアドバンテージを稼いでいきたいところ。


エクストラデッキのモンスターカード

《アロマセラフィ-ジャスミン》

《アロマセラフィ-ジャスミン》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / 植物族 / 攻1800 /

植物族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のLPが相手より多い場合、このカード及びこのカードのリンク先の植物族モンスターは戦闘では破壊されない。
②:このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースして発動できる。デッキから植物族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
③:1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。デッキから植物族モンスター1体を手札に加える。

【LINK-2:左下/右下】

植物族モンスターを2体並べる手段は《アロマージ-ジャスミン》による召喚権追加、《イービル・ソーン》による同名カード2体リクルート、《ダーク・ヴァージャー》の自己蘇生効果といくらかあり、《死者蘇生》《増草剤》での蘇生も考えればリンク召喚自体は難しくはありません。②の効果でデッキを回転させながら①の効果でモンスターを守るのが基本的な運用方法です。

《森羅の舞踏娘 ピオネ》

《森羅の舞踏娘 ピオネ》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 風 / 植物族 / 攻1200

植物族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。その中に植物族モンスターがあった場合、その内の2体までを選んで特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送る。この効果で特殊召喚したモンスターはリンク素材にできない。
②:自分の墓地の植物族モンスター1体を対象として発動できる。このカードのリンク先のモンスターのレベルはターン終了時まで、対象のモンスターと同じになる。

【LINK-2:左下/右下】

リンク召喚時、①の効果でデッキトップから3枚の中にある植物族モンスターを2体まで特殊召喚できます。リンク素材にできないため《アロマセラフィ-ジャスミン》などのリンク召喚には使えませんが、シンクロ・エクシーズ素材として使う分には問題ありませんし、ステータスが高いモンスターであればそのまま盤面に維持する選択肢もあります。

②の効果を使うにはモンスターの配置に気を遣う必要がありますが、【森羅】【六花】のようにレベル帯がばらけているデッキでエクシーズ召喚をする際には強い味方となります。レベルを揃えてからシンクロ召喚の素材に使っても良いでしょう。

《クロスローズ・ドラゴン》

《クロスローズ・ドラゴン》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / ドラゴン族 / 攻800 /

種族が異なるモンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに、このカードと自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。EXデッキから「ローズ」Sモンスターまたは植物族Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドのモンスターが効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地から「ローズ・ドラゴン」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

【LINK-2:左/下】

このカード自体はドラゴン族モンスターですが、①の効果でリクルートできるシンクロモンスターに《ガーデン・ローズ・メイデン》という植物族シンクロモンスターがおり、あちらの効果で《ブラック・ガーデン》をサーチできます。他の種族を入れたり、エクストラデッキの他の種族のモンスターが場に残った際に効率よく使うこともできますね。

《廻生のベンガランゼス》

《廻生のベンガランゼス》

【 リンクモンスター 】
星 4 / 光 / 植物族 / 攻2500 /

植物族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:お互いのメインフェイズに、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分はそのモンスターの攻撃力分のダメージを受け、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
②:このカードが墓地に存在する場合、リンクマーカーの合計が4になるように自分の墓地からリンクモンスターを2体以上除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

【LINK-4:上/左/右/下】

植物族の大型リンクモンスターで、展開の末に目指す到達点になるかもしれません。ライフコストこそ必要ですが、自分・相手メインフェイズで相手モンスターを1体バウンスでき、「サンアバロン」などで受けたダメージを有効活用できればアドバンテージを更に得られます。墓地へ送られた場合にリンクモンスターを規定分除外する必要はありますが、展開中に作った《アロマセラフィ-ジャスミン》《森羅の舞踏娘 ピオネ》あたりで2+2=4とレベルを揃えられます。

《ガーデン・ローズ・メイデン》

《ガーデン・ローズ・メイデン》

【 シンクロモンスター 】
星 5 / 闇 / 植物族 / 攻1600 / 守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「ブラック・ガーデン」1枚を選んで手札に加える。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の、「ローズ・ドラゴン」モンスターまたはドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

《ブラック・ガーデン》をサーチすることで予測不可能な展開の起点になれます。《クロスローズ・ドラゴン》でこのカードをリクルートし、このカードの墓地効果であちらを蘇生させることができるのも嬉しいところ。

《ガーデン・ローズ・フローラ》

《ガーデン・ローズ・フローラ》

【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 5 / 光 / 植物族 / 攻800 / 守1600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのフィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、そのコントローラーのフィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。このターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。

相手ターンにシンクロ召喚を行うシンクロモンスターは他にもありますが、植物族デッキであればこのカードが候補に挙がります。①の効果で相手のフィールド魔法を除去したり、自分のフィールド魔法を破壊してシンクロ召喚のレベルを調整したりでき、②の効果の布石を打つことができます。

《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》

《アロマセラフィ-スイート・マジョラム》

【 シンクロモンスター 】
星 6 / 光 / 植物族 / 攻2200 / 守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」のいずれか1枚を手札に加える。
②:自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの植物族モンスターは相手の効果の対象にならない。
③:自分のLPが回復した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。

【植物族】では②の効果による効果耐性付与がよく用いられます。このカードを《アロマセラフィ-ジャスミン》のリンク先へ特殊召喚することで「フィールド全体の植物族へ効果対象耐性付与」「ジャスミンと自身の戦闘破壊不可」という状況ができ、盤面の防御力が格段に上昇します。

《スプレンディッド・ローズ》

《スプレンディッド・ローズ》

【 シンクロモンスター 】
星 6 / 風 / 植物族 / 攻2200 / 守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力をこのターンのエンドフェイズ時まで半分にする。
また、このカードが攻撃したそのバトルフェイズ中に、自分の墓地に存在する植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にし、もう1度だけ攻撃する事ができる。

墓地の植物族モンスターを除外することで相手モンスター1体の攻撃力を半減させ、他のモンスターによる戦闘を大きく補助します。デッキギミック上、除外されるシーンを多い場合は《D・D・R》《大欲な壺》といったカードの発動をサポートすることもできます。

《ヘル・ブランブル》

《ヘル・ブランブル》

【 シンクロモンスター 】
星 6 / 光 / 植物族 / 攻2200 / 守1800

チューナ+チューナー以外の植物族モンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いに手札から植物族モンスター以外のモンスターを召喚・特殊召喚するためには、1体につき1000ライフポイントを払わなければならない。

こちらが植物族モンスターのみを使う限り、相手だけに不条理を押し付けられますが、もちろん手札からの特殊召喚に頼らないデッキもあるため過信し過ぎも厳禁。ただ、これ1枚で機能不全になるデッキも多く存在します。

《瓔珞帝華-ペリアリス》

《瓔珞帝華-ペリアリス》

【 シンクロモンスター 】
星 7 / 光 / 植物族 / 攻1600 / 守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力は、このカード以外の自分フィールドの植物族モンスターの数×400アップする。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から「瓔珞帝華-ペリアリス」以外のレベル5以上の植物族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

ステータス・①の効果ともに《ブラック・ガーデン》と相性が良く、《ガーデン・ローズ・メイデン》など他のシンクロモンスターと併用することで更なるシンクロ召喚を狙えます。②の効果で上級・最上級植物族モンスターを蘇生できるため、《椿姫ティタニアル》のように少しアクセスしづらいモンスターも扱いやすくなるでしょう。

《森羅の姫芽宮》

《森羅の姫芽宮》

【 エクシーズモンスター 】
星 1 / 光 / 植物族 / 攻1800 / 守100

レベル1モンスター×2
「森羅の姫芽宮」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくる。めくったカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを手札に加える。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
②:手札及びこのカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターの中から、植物族モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の「森羅」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

①の効果が優秀の一言に尽きます。墓地にモンスターが貯まれば取れる戦略も増える他、魔法・罠カードが手札に加えられれば更に可能性が広がります。効果を発動して何一つ悪いことはありません。

《メリアスの木霊》

《メリアスの木霊》

【 エクシーズモンスター 】
星 3 / 地 / 植物族 / 攻1700 / 守900

地属性レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから植物族モンスター1体を墓地へ送る。
●自分の墓地から植物族モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。

どちらも【植物族】にとっては大変ありがたい効果ですが、地属性レベル3モンスター2体、という素材指定がネックとなります。これを植物族だけで賄うのは簡単ではないため、早い段階で呼び出したいのであれば《クレーンクレーン》等の他種族の地属性モンスターに頼るのが丸いでしょう。

《六花聖ストレナエ》

《六花聖ストレナエ》

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 水 / 植物族 / 攻2000 / 守2000

レベル4モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の、植物族モンスター1体または「六花」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:X素材を持ったこのカードがリリースされた場合に発動できる。自分のEXデッキ・墓地からランク5以上の植物族Xモンスター1体を選んで特殊召喚する。その後、このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材にできる。

エクシーズ素材に種族指定はないため、《召喚僧サモンプリースト》のような使いやすいモンスターから展開することもできます。②の効果で特殊召喚するモンスターでは《六花聖ティアドロップ》《神樹獣ハイペリュトン》あたりが候補に挙がるでしょう。
リリースする効果を持つカードが無くとも、上級・最上級モンスターを採用する場合はアドバンス召喚でリリースできるため、ランク4でストレナエをEXデッキに挿しておく選択肢が出てきます。

《アロメルスの蟲惑魔》

《アロメルスの蟲惑魔》

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 地 / 昆虫族 / 攻2200 / 守600

レベル4モンスター×2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:X素材を持ったこのカードは罠カードの効果を受けない。
②:このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。自分の墓地から昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体を選んで特殊召喚する。
③:自分のカードの効果で相手モンスターがフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合、このカードのX素材を1つ取り除き、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

同じランク4である《六花聖ストレナエ》との違いは、墓地のモンスターを蘇生できる点にあります。【蟲惑魔】はもちろん、【ナチュル】のような昆虫族・植物族の混合デッキではより選択肢が広がるでしょう。③の効果によるコントロール奪取も狙っていきたいですね。

《森羅の鎮神 オレイア》

《森羅の鎮神 オレイア》

【 エクシーズモンスター 】
星 7 / 闇 / 植物族 / 攻2800 / 守2500

レベル7モンスター×2
1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。そのレベル分だけデッキの上からカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。その中に植物族モンスターがあった場合、それらのモンスターを全て墓地へ送り、その数までこのカード以外のフィールド上のカードを選んで手札に戻す。残りのカードは好きな順番でデッキの下に戻す。

「森羅」の誇るエクシーズモンスターその2は太字にした通りのバウンス効果を有しています。一つ目の効果である程度積み込みしてから二つ目の効果を発動させることで成功率を引き上げることができ、同時に墓地肥やしもできるわけですね。

《六花聖ティアドロップ》

《六花聖ティアドロップ》

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 水 / 植物族 / 攻2800 / 守2800

レベル8モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、自分・相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをリリースする。このカードが植物族モンスターをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:モンスターがリリースされる度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200アップする。

条件付きですが、フリーチェーンで相手モンスターを対象に取って「リリースする」効果を持っています。破壊時に何らかの効果を持つモンスターを安全に除去する役割や、展開の妨害の役目を担うことができます。素のステータスも高いので、【六花】以外でも《六花聖ストレナエ》を採用できるデッキでアタッカー運用してもいいですね。


魔法・罠カード

《偽りの種》

《偽りの種》

【 速攻魔法 】

手札からレベル2以下の植物族モンスター1体を特殊召喚する。

手札からの展開しかできないためこのままでは《二重召喚》といった召喚権追加系カードの後追いになりますが、このカードが速攻魔法である点を生かし《捕食植物スパイダー・オーキッド》といったカードを相手ターンに展開する運用ができます。

《狂植物の氾濫》

《狂植物の氾濫》

【 速攻魔法 】

自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスターの攻撃力は、このターンのエンドフェイズ時まで自分の墓地に存在する植物族モンスターの数×300ポイントアップする。このターンのエンドフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスターを全て破壊する。

植物族版《リミッター解除》とも言うべき効果で、自分の植物族モンスター全ての攻撃力を爆発的に上昇させられます。場に《桜姫タレイア》が存在するならば破壊のデメリット効果を帳消しにできます。

《種子弾丸》

《種子弾丸》

【 永続魔法 】

植物族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚される度に、このカードにプラントカウンターを1つ置く(最大5つまで)。フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る事で、このカードに乗ってるプラントカウンターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。

最大2500ダメージを与えることができる永続魔法カードで、カード1枚で行える値としてはなかなかです。【植物族】は展開手段が豊富であるためカウンターを貯めることは容易で、《ブラック・ガーデン》《デモンバルサム・シード》といったトークン生成カードでもカウンターを溜められます。

《世界樹》

《世界樹》

【 永続魔法 】

フィールド上に存在する植物族モンスターが破壊される度に、このカードにフラワーカウンターを1つ置く。このカードに乗っているフラワーカウンターを任意の枚数取り除く事で、以下の効果を適応する。
●1つ:このターンのエンドフェイズ時まで、フィールド上に表側表示で存在する植物族モンスター1体の攻撃力・守備力は400ポイントアップする。
●2つ:フィールド上のカード1枚を破壊する。
●3つ:自分の墓地に存在する植物族モンスター1体を選択して特殊召喚する。

フラワーカウンターを取り除いて発動する効果はどれも強力で、ターン制限がないことから許される限り何度でも発動することができます。場の植物族を破壊する手段としては《フレグランス・ストーム》が挙げられますが、相手フィールドの植物族も勘定に入れることから《ブラック・ガーデン》等で大量に《ローズ・トークン》を展開してもいいですね。

《増草剤》

《増草剤》

【 永続魔法 】

①:1ターンに1度、自分の墓地の植物族モンスター1体を対象として発動できる。その植物族モンスターを特殊召喚する。この効果でモンスターを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。この効果で特殊召喚したモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。

植物族を使う理由の一つにもなるのがこの永続魔法カード。召喚権を放棄するデメリットこそありますが、手軽に墓地の植物族モンスターを蘇生できるのはやはり強力です。蘇生したモンスターが離れると自壊するデメリットもエクシーズ召喚することで回避でき、次のターンの再使用も狙えます。

《超栄養太陽》

《超栄養太陽》

【 永続魔法 】

自分フィールド上に存在するレベル2以下の植物族モンスター1体をリリースして発動する。リリースしたモンスターのレベル+3以下の植物族モンスター1体を、手札またはデッキから特殊召喚する。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

《ローンファイア・ブロッサム》をデッキから特殊召喚する手段の一つで、《イービル・ソーン》や《スポーア》といったレベル1植物族モンスターをリリースすることでレベル3のあちらを呼び出せます。先程の《増草剤》と同じ永続魔法の為、《コズミック・サイクロン》等のフリーチェーン除去には気を付けましょう。

《天啓の薔薇の鐘》

《天啓の薔薇の鐘》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:デッキから攻撃力2400以上の植物族モンスター1体を手札に加える。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から攻撃力2400以上の植物族モンスター1体を特殊召喚する。

上級・最上級植物族モンスターを一気に扱いやすくしたのがこのカードです。効果は1ターンにどちらかしか使えませんが、②の効果による手札からの展開補助も嬉しい効果ですね。

《薔薇の刻印》

《薔薇の刻印》

【 装備魔法 】

自分の墓地から植物族モンスター1体を除外し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
①:装備モンスターのコントロールを得る。
②:自分エンドフェイズに発動する。このカードの①の効果は次の自分スタンバイフェイズまで無効になる。

自分のターン限定で相手のモンスターのコントロールを奪取することができ、発動コストも【植物族】であればあまり気にならないレベルです。しかし墓地リソースは食うことには食うため、迂闊に使ってしまうと動けなくなる危険性もあります。

《フレグランス・ストーム》

《フレグランス・ストーム》

【 通常魔法 】

①:フィールドの植物族モンスター1体を対象として発動できる。その植物族モンスターを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。そのドローしたカードが植物族モンスターだった場合、さらにそのカードをお互いに確認して自分はデッキから1枚ドローできる。

「破壊」をトリガーとするモンスターの効果を発動できるのがこのカードです。自分の植物族モンスター1体を破壊し、1枚ドローするついでに他のカードの効果も発動できればアドバンテージは更に伸びるでしょう。《アイヴィ・シャックル》などの種族変更カードと併用すると、相手モンスターを破壊しながらドローすることができるようになります。

《ブラック・ガーデン》

《ブラック・ガーデン》

【 フィールド魔法 】

①:「ブラック・ガーデン」の効果以外でモンスターが表側表示で召喚・特殊召喚される度に発動する。そのモンスターの攻撃力を半分にする。その後、そのコントローラーは、相手のフィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。
②:フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力の合計と同じ攻撃力を持つ、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。このカード及びフィールドの植物族モンスターを全て破壊する。全て破壊した場合、対象のモンスターを特殊召喚する。

かつてはコンボ用カードとして使われていましたが、《ガーデン・ローズ・メイデン》の登場によって汎用性がぐっと向上し、《ローズ・トークン》の攻撃力である800の倍数の攻撃力を持つモンスターが注目されるきっかけとなりました。

《冷薔薇の抱香》

《冷薔薇の抱香》

【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を墓地へ送って発動できる。そのモンスターの種族によって以下の効果を適用する。
●植物族:このターンのエンドフェイズに、自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
●植物族以外:デッキからレベル4以下の植物族モンスター1体を手札に加える。

【植物族】とは言え、エクストラデッキには植物族以外のモンスターも使用することから両者ともに効果発動を狙えます。このまま発動するだけでは1枚分のアド損ですがサクリファイス・エスケープに使うことでその問題は回避でき、特に《ブラック・ローズ・ドラゴン》とは好相性となります。

《白薔薇の回廊》

《白薔薇の回廊》

【 フィールド魔法 】

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。手札から「ローズ・ドラゴン」モンスターまたは植物族モンスター1体を特殊召喚する。
②:自分ドローフェイズのドロー前に、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。自分のデッキの一番上のカードをお互いに確認し、宣言した種類のカードだった場合、このターン中、以下の効果を適用する。●自分フィールドのレベル7以上のSモンスターの攻撃力は1000アップする。

まず目を惹くのは①の効果による展開効果。植物族であればなんでも特殊召喚できるのが嬉しいところですね。前述の《ローズ・プリンセス》からこのカードをサーチできることもあり、序盤の展開の起点として使えそうです。

《漆黒の薔薇の開華》

《漆黒の薔薇の開華》

【 通常罠 】

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:お互いのフィールドゾーンのカード及び墓地のフィールド魔法カードの数まで、自分・相手フィールドに「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)を守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの、「ブラック・ローズ・ドラゴン」または植物族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、このカードをデッキの一番下に戻す。この効果で除外したモンスターは次のスタンバイフェイズにフィールドに戻る。

①の効果によって自分・相手フィールド選んで《ローズ・トークン》を特殊召喚できるため、リンク・シンクロ召喚の展開や《ブラック・ガーデン》による破壊等の下準備、《ガーデン・ローズ・フローラ》による相手ターン中のシンクロ召喚のレベル調整ができます。

《ポリノシス》

《ポリノシス》

【 カウンター罠 】

自分フィールド上に存在する植物族モンスター1体をリリースして発動する。魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。

植物族モンスターをリリースする必要はありますが、モンスターの効果以外の幅広い行動をこれで妨害することができます。このカード自体は素引きするしかありませんが「リリース」できる点にも注目しておきたいカードです。


まとめ:まだまだ遊び足りない

植物族だけのデッキが脚光を浴びる機会はあまり多くありませんが、植物族は、特定のテーマに依らない汎用カードにその強みを見出すことができます。禁止カードとなった《ダンディライオン》《グローアップ・バルブ》もそうですが、カテゴリ化していない《ローンファイア・ブロッサム》《スポーア》《超栄養太陽》といったカードたちは、多くの植物族デッキを支える名脇役になっています。

特定の動きをするテーマに沿ってデッキを組む「デザイナーズデッキ」が遊戯王には多く存在しますが、【植物族】にはプレイヤーが多くの汎用カードから使うカードを考える、いわば「プレイヤーズデッキ」の様相を呈しているものもあります。植物族は、遊戯王の楽しさが、それこそ種の中の栄養のようにぎっしり詰まっていると言っても過言ではありませんね。


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