ボタンは「植物モンスターの効果で特殊召喚した場合」にサーチできるので、六花深々で蘇生させてもサーチできないのでは?

目次
はじめに
「デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ」で最後に判明したカテゴリ「六花」は「水属性・植物族」をメインとしたモンスターで、もはや恒例となったデッキビルドパックの女の子枠でした。先に判明していたエースモンスター《六花聖ティアドロップ》は数少ない植物族エクシーズモンスターで、その見た目の美しさはさることながら【植物族】全体で見てもなかなかない強烈なリリース能力でデュエリストたちを驚かせています。
今回紹介する【六花】は構成するモンスターの種族・属性も特徴的ですが、特筆すべきは「リリース」にまつわる効果を持っている、ということです。そういうわけで既存の植物族サポートカードの中でも「リリース」にまつわるカードは相性が良く、今回のお試しレシピにも数多く採用していますので是非ご覧ください。
1枚1枚がアドバンテージを取りに行くか、と言われるとそうではありません。しかしキーカード《六花のひとひら》《六花精ボタン》を用いてアドバンテージを稼ぐことで、ゆっくりと、着実に相手を追い詰めていくことができます。そんな彼女たちの淑やかな振る舞いをご覧あれ。
デッキコンセプト紹介
【六花】は「水属性・植物族」モンスターを用いたコントロールデッキです。「六花」モンスターの多くには植物族モンスターのリリースにまつわる効果があり、これによって「六花」モンスターを展開したりカードをサーチしたりしてアドバンテージを稼いでいく仕様です。
動き方ですが、まずは「六花」モンスターを展開して相手をコントロールする盤面を築き上げるのがひとまずの目標となります。ここで、実際にアドバンテージを稼ぐこととなる「六花」モンスターカード2枚を見てみましょう。

《六花のひとひら》
【 効果モンスター 】
星1 / 水属性 / 植物族 / 攻 0 / 守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「六花のひとひら」以外の「六花」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または自分フィールドのモンスターが植物族モンスターのみの場合、相手エンドフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。

《六花精ボタン》
【 効果モンスター 】
星6 / 水属性 / 植物族 / 攻1000 / 守2400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚または植物族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「六花」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
見ての通り《六花のひとひら》は同名カード以外の「六花」モンスターカード、《六花精ボタン》は「六花」魔法・罠カードを1枚デッキから手札に加える効果を持っています。他の「六花」カードでデッキからサーチ&リクルートする効果を持つものはないため、この2枚で何をサーチしてくるかはとても重要な選択となってきます。
そして、展開の目標となるコントロール盤面ですが、相手の動きを制限できるカードは「六花」に3枚存在します。実際に見てみると以下のようになります。

《六花精ヘレボラス》
【 効果モンスター 】
星8 / 水属性 / 植物族 / 攻2600 / 守1200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「六花」モンスターが存在し、自分フィールドのモンスターを対象とするモンスターの効果を相手が発動した時、手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。その効果を無効にする。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

《六花精ティアドロップ》
【 エクシーズモンスター 】
ランク8 / 水属性 / 植物族 / 攻2800 / 守2800
レベル8モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、自分・相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをリリースする。このカードが植物族モンスターをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:モンスターがリリースされる度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200アップする。

《六花の薄氷》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、その表側表示モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらにそのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。この効果でコントロールを得たモンスターは植物族になる。
エクシーズモンスター《六花聖ティアドロップ》の強制リリース効果、《六花精ヘレボラス》による奇襲的な効果無効、罠カード《六花の薄氷》による効果発動制限、この3つで相手の動きを縛っていくこととなります。もし足りなければカウンター罠《ポリノシス》を採用してもよいでしょう。あちらも「リリース」して発動するため【六花】との相性は悪くありません。
ちなみに《六花聖ティアドロップ》のエクシーズ召喚を焦るとリソースが切れて中途半端になってしまうため、最初はあまり頑張らず《六花の薄氷》《六花精ヘレボラス》等で妨害してターンを稼ぎながら《六花のひとひら》でアドを堅実に稼ぐとよいでしょう。
「六花」カテゴリカード紹介
モンスターカードはレベル4、レベル6、レベル8に2枚ずつ存在しています。また、通常魔法カード《六花絢爛》と通常罠カード《六花深々》《六花の薄氷》はそのまま発動するほかに「自分フィールド上の植物族モンスター1体をリリースして発動」することもでき、これによって更なる追加効果を得られます。
モンスターカード
《六花のひとひら》

《六花のひとひら》
【 効果モンスター 】
星1 / 水属性 / 植物族 / 攻 0 / 守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「六花のひとひら」以外の「六花」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または自分フィールドのモンスターが植物族モンスターのみの場合、相手エンドフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。
①の効果で「六花」モンスターを1体サーチする堅実さ、②の効果で墓地から何度でも蘇るしぶとさが合体したのがこちらのモンスターです。テーマのサーチカードでありながら展開のキーとなる「リリース」の素材にもできてしまう汎用性を持っており、場が植物族一色であれば除外・バウンスでもされない限り延々と湧き続けてその役目を全うします。《ワン・フォー・ワン》等を駆使して早い段階から場に出したいものです。
《六花精プリム》

《六花精プリム》
【 効果モンスター 】
星4 / 水属性 / 植物族 / 攻 800 / 守1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:自分フィールドの植物族モンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ上げる。
自分のモンスターのリリースに反応して手札から特殊召喚することができ、そのまま《アロマセラフィ-ジャスミン》のリンク召喚や《六花絢爛》等の追加効果のリリース元に充てられます。②のレベル上昇効果はレベル6「六花」モンスターのレベルを8にして《六花精ティアドロップ》のエクシーズ召喚を狙うことに使えますね。
《六花精シクラン》

《六花精シクラン》
【 効果モンスター 】
星4 / 水属性 / 植物族 / 攻1800 / 守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードをリリースし、自分フィールドの植物族モンスターを2体まで対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。
②:このカードがリリースされ墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
特筆すべきは①の効果で手札から能動的にリリースできることで、後述のランク6エクシーズモンスター《六花聖カンザシ》とは抜群の相性を誇ります。レベル減少効果もあちらと相性が良く、状況によっては「六花」モンスターの中で一番輝いてくれるかもしれません。
《六花精エリカ》

《六花精エリカ》
【 効果モンスター 】
星6 / 水属性 / 植物族 / 攻2400 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカード以外の自分の植物族モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで1000アップする。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの植物族モンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
①の効果は植物族モンスターのコンバットトリックとして優秀で、フィールドに存在している場合でも発動できることから相手にかなりの圧をかけられます。墓地へ送られても「リリース」をトリガーとする②の効果で特殊召喚できることから再びの活躍が期待できますね。
《六花精ボタン》

《六花精ボタン》
【 効果モンスター 】
星6 / 水属性 / 植物族 / 攻1000 / 守2400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚または植物族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「六花」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
【六花】におけるサーチをほぼ一任します。①の効果で植物族モンスター1体をリリースして特殊召喚してそのまま②の効果につなげられるため「六花」魔法・罠カードを使っていく上では大変重要なポジションとなりますね。1ターンに1度しか使えないため相手ターンに蘇生してでも②の効果は使っていきたいところです。
《六花精スノードロップ》

《六花精スノードロップ》
【 効果モンスター 】
星8 / 水属性 / 植物族 / 攻1200 / 守2600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードと植物族モンスター1体を手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分フィールドの植物族モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドの全ての植物族モンスターのレベルはターン終了時まで対象のモンスターのレベルと同じになる。
「これからランク8を作りに行く」と言わんばかりの効果です。場に出すには自分の植物族モンスター1体をリリースしなければいけないことに注意は必要ですが、一度場に出してしまえば②の効果で盤面のレベル調整を行って《六花精ティアドロップ》のエクシーズ召喚へ一直線です。少し出しづらいランク6エクシーズモンスター《妖精騎士イングナル》もこのカードさえあれば容易にエクシーズ召喚できます。
《六花精ヘレボラス》

《六花精ヘレボラス》
【 効果モンスター 】
星8 / 水属性 / 植物族 / 攻2600 / 守1200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「六花」モンスターが存在し、自分フィールドのモンスターを対象とするモンスターの効果を相手が発動した時、手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。その効果を無効にする。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
手札・フィールドどちらにいても自分のモンスターを「対象に取る効果」から守ることができ、墓地にいても②の効果で植物族モンスター1体のリリースで蘇ります。②の効果は守備表示の特殊召喚となるため《アロマセラフィ-ジャスミン》の効果で戦闘破壊から守りたいところ。相手の思惑を外せる可能性を秘めていることから、こちらが【六花】だと分かった瞬間に相手はこのカードのことを意識せざるを得なくなります。
《六花聖ストレナエ》

《六花聖ストレナエ》
【 エクシーズモンスター 】
ランク4 / 水属性 / 植物族 / 攻2000 / 守2000
レベル4モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の、植物族モンスター1体または「六花」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:X素材を持ったこのカードがリリースされた場合に発動できる。自分のEXデッキ・墓地からランク5以上の植物族Xモンスター1体を選んで特殊召喚する。その後、このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材にできる。
墓地の「六花」カード、特に《六花絢爛》を回収することで次のターンも息切れすることなく戦い続けることができます。素材を持っている際に《六花の薄氷》等でリリースしたら《六花聖ティアドロップ》等の植物族エクシーズモンスターへランクアップできる他、攻撃力が2000あってアタッカーも担えることから全体的に優秀なモンスターと言えます。
《六花聖カンザシ》

《六花聖カンザシ》
【 エクシーズモンスター 】
ランク6 / 水属性 / 植物族 / 攻2400 / 守2400
レベル6モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:モンスターがリリースされた場合、このカードのX素材を1つ取り除き、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、植物族になる。
②:自分フィールドの植物族モンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分の手札・フィールドの植物族モンスター1体をリリースできる。
モンスターのリリースをトリガーにして墓地のモンスターを1体なんでも蘇生することができます。とは言ってもこのカードを生かすには既にフィールドでモンスターを2体並べた状況で手札のモンスターをリリースするか、フィールドへモンスターを3体並べてエクシーズ召喚で余ったものをリリースする必要があり、【六花】でそれを1ターンでやろうとすると話は難しくなります。
《六花聖ティアドロップ》

《六花聖ティアドロップ》
【 エクシーズモンスター 】
ランク8 / 水属性 / 植物族 / 攻2800 / 守2800
レベル8モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除き、自分・相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをリリースする。このカードが植物族モンスターをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:モンスターがリリースされる度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースされたモンスターの数×200アップする。
自分・相手のターン共に発動するモンスターの強制リリース効果は対象に取る効果ではありますが破壊を介さない除去として活用でき、リリースされたモンスターの数だけ一時的に攻撃力を上昇させる②の効果とがっちり噛み合います。他のカードでリリースを行えば行う程瞬間火力は上昇するため早めに出しておきたいですが、必要なリソースから考えると【六花】でこのカードのエクシーズ召喚を急ぐ必要はありません。
「六花」魔法・罠カード
《六花絢爛》

《六花絢爛》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
①:デッキから「六花」モンスター1体を手札に加える。モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに手札に加えたモンスターとはカード名が異なり、元々のレベルが同じ植物族モンスター1体をデッキから手札に加える。
【六花】の展開を下支えするカードで、発動時に植物族モンスター1体をリリースすることでサーチした「六花」と同レベルの植物族モンスターをさらにサーチできます。盤面・手札のカード枚数こそ変わりませんが手軽に「リリース」という条件を満たせるため、逆にあまり使い過ぎないよう盤面をよく見てリソース管理をしていく必要があります。
《六花の風花》

《六花の風花》
【 永続魔法 】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「六花」モンスターがリリースされた場合に発動できる。相手は自身のフィールドのモンスター1体をリリースしなければならない。
②:相手エンドフェイズに、植物族モンスター以外の表側表示モンスターが自分フィールドに存在する場合に発動する。このカードを破壊する。
こちらがリリースする際に相手のモンスターを1体巻き添えにすることができ、対象にもとらないことからかなり広い範囲のモンスターを除去できる可能性を秘めています。採用枚数やサーチするタイミングが重要で、他の「六花」カードによる展開・コントロールが鈍らないよう《六花精ボタン》によるサーチは細心の注意のもと行いたいものです。
《六花深々》

《六花深々》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
①:自分の墓地から「六花」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらに自分の墓地から植物族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
「六花」専用の《戦線復帰》と言えるカードで、発動時にリリースすると墓地の植物族モンスター1体をなんでも蘇生できるおまけがついてきます。これで《ローンファイア・ブロッサム》等の強力なモンスターを蘇生させて使いまわしたいですね。《六花精ヘレボラス》等のフィールドで効果発動できる「六花」をこれで並べて牽制したいところ。
《六花の薄氷》

《六花の薄氷》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。このカードは自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、その表側表示モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、さらにそのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。この効果でコントロールを得たモンスターは植物族になる。
このデッキにおけるコントロールの要と言っても良いでしょう。リリースして発動した場合は対象に取ったモンスターのコントロールを奪える追加効果が入り、それが自分ターンであれば《六花精スノードロップ》でレベルを揃えてエクシーズ召喚、なんて動きもできます。自分のターンでも相手のターンでも機能しますが、「六花」魔法・罠カードは手札に加える手段が限られているためある程度狙いは絞った方が持続的に戦えます。
ここまでのおさらい
植物族モンスターに関連するカードには「リリース」と記されたテキストを持つものがいくらかあり、【六花】はそのシステムをうまく使ったカテゴリだとも言えます。他のカード紹介に入る前にこれまでのカードの使い方をおさらいすると――
- 【六花】は「水属性・植物族」モンスターによるコントロールデッキ
- 《六花聖ティアドロップ》《六花精ヘレボラス》《六花の薄氷》で相手の展開を阻害せよ!
- 余力があれば《六花のひとひら》等のモンスターをリリースして「六花」魔法・罠カードを発動し、追加効果も狙え!
性質上、カードの効果を発動するのにどうしてもリリースを行わなければならないため手札や盤面が枯れやすい、という短所も見られます。そのため最初から飛ばさずに《六花のひとひら》《六花精ボタン》でアドを維持・獲得しながらターンを稼ぎ、得たリソースで《六花聖ティアドロップ》をエクシーズ召喚して攻めに転じる、というのがまるい回し方です。
カテゴリ外汎用カード紹介
《ローンファイア・ブロッサム》

《ローンファイア・ブロッサム》
(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 3 / 炎 / 植物族 / 攻500 / 守1400
①:1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の植物族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。
知ってるか、実はこいつもリリースするんだぜ。宗教的な理由でもない限りはデッキにねじ込みましょう。
《イービル・ソーン》

《イービル・ソーン》
【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 植物族 / 攻100 / 守300
このカードをリリースして発動する。相手ライフに300ポイントダメージを与え、自分のデッキから「イービル・ソーン」を2体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した「イービル・ソーン」は効果を発動する事ができない。
知っている方も多いこのカードですが、テキストを見るときっちり「リリース」の文言が入っています。《六花のひとひら》と同じく《ワン・フォー・ワン》を共有できるレベル1である点や、展開後の《イービル・ソーン》2体を《アロマセラフィ-ジャスミン》のリンク素材や《六花絢爛》等の追加コストに充てられることが高評価ポイントで、なんなら《アロマセラフィ-ジャスミン》の戦闘破壊耐性をこれ1枚で発動させることだってできます。やはり植物族の古参はやることが違うなぁ!
《超栄養太陽》

《超栄養太陽》
【 永続魔法 】
自分フィールド上に存在するレベル2以下の植物族モンスター1体をリリースして発動する。リリースしたモンスターのレベル+3以下の植物族モンスター1体を、手札またはデッキから特殊召喚する。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。
「六花」だと発動する対象がレベル1の《六花のひとひら》しかいませんが、そこは他にレベル1の植物族モンスターを採用することで解決できます。そしてちゃんと「リリース」の文言もここにしっかりと記されていますね。発動さえできれば植物族最強モンスター《ローンファイア・ブロッサム》を簡単に呼び出せます。
《ポリノシス》

《ポリノシス》
【 カウンター罠 】
自分フィールド上に存在する植物族モンスター1体をリリースして発動する。魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
《神の宣告》の下位互換にも見えますが、使い方によってはモンスターを「リリース」しながらライフを削らずに相手の動きを止められます。使うとしたら素引き以外ないのが扱いづらい点ですが、もし「六花」カードだけで止められないと判断した場合はこちらも選択肢に入ります。
お試しデッキレシピ
メインデッキ
3 六花のひとひら
2 六花精プリム
2 六花精シクラン
3 六花精ボタン
1 六花精エリカ
3 六花精スノードロップ
2 六花精ヘレボラス
1 ローンファイア・ブロッサム
3 イービル・ソーン
2 ローズ・プリンセス
3 六花絢爛
1 六花の風花
1 おろかな埋葬
2 ワン・フォー・ワン
3 超栄養太陽
3 天啓の薔薇の鐘
2 白薔薇の回廊
1 六花深々
2 六花の薄氷
エクストラデッキ
2 六花聖ティアドロップ
2 六花聖カンザシ
2 六花聖ストレナエ
1 アロマセラフィ-ジャスミン
まとめ
同期の【アダマシア】が盤面にどんどん展開していくデッキだったのに対し、こちらの【六花】では1体1体を大切に扱って厳密なリソース管理をすることが求められます。相手のコントロールができる効果も完全に全ての穴を塞げるようには作られておらず、扱うデュエリストの力量と経験値を要するデッキになりそうです。
デッキビルドパックには「女の子モチーフカテゴリ」があり、デュエリストの間ではどのような美少女モンスターが生まれるかも話題の一つになります。《六花精ティアドロップ》は前々から表に出ていたこともあり、情報が公開されるついこの前までも多くの人の注目を集めていました。
美しさと力強さを感じさせる【六花】はこれまでに生まれてきた「リリース」を行う植物族サポートカードと好相性を誇り、長らく積み重ねられてきた種族の歴史も味方につけています。ついそのイラストに引き込まれがちですが、実際に回してその奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。
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