ちょうどメルフィーデッキを組もうと思っていたのでとても助かりました。
《サンダー・ユニコーン》のテキストについてなのですが、画像内で「自分フィールド上に存在するモンスターの数×500ポイントダウンする。」となっている箇所が、下記説明文で「自分フィールド上に存在するモンスターの数×600ポイントダウンする。」となっております。
些細なことではあるかもしれませんが、気になりましたのでコメント失礼致します。
【全27種】獣族デッキのお役立ちサポートカード紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ構築&プレイングサポート, 遊戯王
- Tags: 汎用カード, 獣族
目次
はじめに:
遊戯王における「獣族」というと、かつて環境を騒がせたカードとして《レスキューキャット》が思いつく人は多いと思います。最近では《素早いビーバー》や《ホップ・イヤー飛行隊》といったカードが登場しており、【獣族】は決して多数派ではないものの熱心な固定ファンが多いデッキとして愛されていました。
カテゴリ化しているカードの少なさは遊戯王全体の中でも屈指のレベルで、ここで挙げられるだけでも【おジャマ】【メルフィー】くらいしかありません。汎用カードとして刷られたものを考えれば数はあがりますが、それほどまでに獣族の世界は整備が進んでいない未開の地とも言えます。
また、獣族はレベルの低いモンスターの展開力に長けているのも特徴で、これを生かした【ローレベル獣族】というプレイヤーズデッキも生まれています。彼らをうまく扱うためのサポートカードを勉強し、愉快な動物たちの世界を楽しむ手掛かりを見つけていきましょう。
サポートカード紹介
レベル2以下のモンスターカード
ここで紹介するカードは魔法カード《魔獣の懐柔》に対応しており、【ローレベル獣族】を組むうえでのキーカードにもなるでしょう。
《キーマウス》
《キーマウス》
【 チューナーモンスター 】
星 1 / 地 / 獣族 / 攻100 / 守100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル3以下の獣族モンスター1体を手札に加える事ができる。
獣族全体でレベル1チューナーを見てみるとこのほかに《横綱犬》《除草獣》「魔轟神獣」モンスターがありますが、その中でもこのカードは効果の汎用性もあって使いやすい部類に入ります。他のレベル1モンスターと《ワン・フォー・ワン》を共有することもでき、展開で使わずとも壁にしたら戦闘破壊時の効果で相手に牽制をかけられます。
《森の聖獣 ユニフォリア》
《森の聖獣 ユニフォリア》
【 効果モンスター 】
星 1 / 地 / 獣族 / 攻700 / 守500
自分の墓地のモンスターが獣族のみの場合、このカードをリリースして発動できる。自分の手札・墓地から「森の聖獣 ユニフォリア」以外の獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
デッキを獣族に統一する必要はありますが、このカードをリリースすることで墓地の獣族を何でも蘇生させることができます。攻撃不可のデメリットこそありますがシンクロ・エクシーズ召喚の素材にしてしまえばあまり問題はないでしょう。レベル1のため《金華猫》とは抜群の相性で、あちらと合わせることで召喚権を獣族限定の蘇生効果に変えられます。
《子狸たんたん》
《子狸たんたん》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻0 / 守800
リバース:デッキから「子狸たんたん」以外の獣族・レベル2モンスター1体を特殊召喚する。
リバースする必要こそありますが、デッキから獣族・レベル2モンスターを条件なしで特殊召喚できるのは他のカードではなかなかできない仕事です。特殊召喚したモンスターは効果を発動することもできるため《コアラッコ》といったモンスターも問題なく運用できます。
《子狸ぽんぽこ》
《子狸ぽんぽこ》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻800 / 守0
このカードが召喚に成功した時、デッキから「子狸ぽんぽこ」以外の獣族・レベル2モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚できる。この効果を発動するターン、自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。
《子狸たんたん》と異なり裏側守備表示での特殊召喚ですが、こちらは召喚成功時にすぐさま効果を発動してリクルートできる点で勝っています。裏側守備表示モンスターも融合素材にできることから《コアラッコアラ》の融合召喚を狙う際は大きな手助けになるでしょうし、《子狸たんたん》とはリバース関連の汎用カードを併用できます。
《森の聖獣 ヴァレリフォーン》
《森の聖獣 ヴァレリフォーン》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻400 / 守900
「森の聖獣 ヴァレリフォーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚捨て、「森の聖獣 ヴァレリフォーン」以外の自分の墓地のレベル2以下の獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
手札1枚でレベル2以下の獣族を蘇生することができ、先程紹介した《森の聖獣 ユニフォリア》を経由させることで間接的に獣族モンスターを蘇生させる動きができます。また、蘇生の際には表示形式も選べるため《子狸たんたん》といったリバースモンスターの効果ももう一度狙えます。これ自身はチューナーモンスターでもありますが、ランク2のエクシーズ召喚を行う上ではなくてはならないカードの1つです。
《森の聖獣 カラントーサ》
《森の聖獣 カラントーサ》
【 効果モンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻200 / 守1400
このカードが獣族モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合、フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
獣族デッキにおける除去担当で、他の獣族モンスターの効果によって展開することでフィールドのカードを1枚破壊できます。特殊召喚後もそのレベルを生かしてエクシーズ召喚が可能で、同じレベル2の《森の聖獣 ヴァレリフォーン》とは抜群の相性と言えるでしょう。
《素早いビーバー》
《素早いビーバー》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 獣族 / 攻400 / 守100
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のデッキ・墓地からレベル3以下の「素早い」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
他の「素早い」モンスターの運用を助けるのも間違いありませんが、このカードでもう一体の《素早いビーバー》をリクルートすることで即座にランク2のエクシーズ召喚を行えます。
レベル3・4のモンスターカード
《マイン・モール》
《マイン・モール》
【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / 獣族 / 攻1000 / 守1200
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
このカードが獣族モンスターのシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、自分のデッキからカードを1枚ドローする。このカードは相手のカードの効果によってフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
戦闘破壊耐性も便利ですが、このモンスターの高評価ポイントは《レスキューキャット》での特殊召喚に対応していることでしょう。あちらの効果で特殊召喚されたモンスターは効果が無効になりますが、もう片方をチューナーモンスターにすることで即座にシンクロ召喚を行ってこのカードのドロー効果を発動できます。
《モノケロース》
《モノケロース》
【 効果モンスター 】
星 3 / 光 / 獣族 / 攻1000 / 守1000
このカードは通常召喚できない。手札の魔法カード1枚をゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。
このカードと獣族チューナーを素材としたシンクロ召喚に成功した時、そのシンクロ召喚の素材とした獣族チューナー1体を墓地から特殊召喚する事ができる。
まず目を引くのは手札の魔法カード1枚を除外することによる特殊召喚効果。これによって召喚権を温存することでモンスターの展開を手助けし、シンクロ召喚の難易度を下げることで二つ目の蘇生効果を発動しやすくしています。また、レベル2・獣族のチューナーモンスターとこのカードでレベル5シンクロモンスター《サンダー・ユニコーン》をシンクロ召喚した後、このカードの効果でチューナーを蘇生させることでレベル7シンクロモンスター《ボルテック・バイコーン》まで一気に繋げられます。
《素早いビッグハムスター》
《素早いビッグハムスター》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻1100 / 守1800
リバース:自分のデッキからレベル3以下の獣族モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する事ができる。
【獣族】でもう一つ忘れてはいけないのはこのモンスターの存在。《子狸たんたん》よりも広い範囲のモンスターを裏側守備表示でリクルートでき、後で反転召喚することで《ライトロード・ハンター ライコウ》といったモンスターの効果を発動させることもできます。
《デスマニア・デビル》
《デスマニア・デビル》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻1700 / 守1400
①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。デッキからレベル4以下の獣族モンスター1体を手札に加える。
戦闘破壊の必要はありますが攻撃力はそこまで低いわけでもないため《ミセス・レディエント》等のカードでサポートすることで効果が発動できるでしょう。通常罠カード《幻獣の角》と組み合わせれば戦闘破壊の可能性がぐっと上がる他に、破壊できた場合のご褒美で1枚ドローできるようにもなります。
《レスキューキャット》
《レスキューキャット》
【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻300 / 守100
「レスキューキャット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
かつて環境で猛威を振るったため一度禁止制限となり、戻ってくるまでに一回エラッタされて現在のテキストになりました。それでも自信をリリースしてレベル3以下の獣族2体リクルート、という効果が目を惹くものであることには変わりません。このカードを起点に様々なコンボを組むことができ、【獣族】でも頼れる存在になります。
活用できるコンボはwikiにまとめられているためそちらをご覧ください(wikiはこちら)。
レベル5以上のモンスターカード
《百獣王 ベヒーモス》
《百獣王 ベヒーモス》
【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 獣族 / 攻2700 / 守1500
このカードは生け贄1体で通常召喚する事ができる。その場合、このカードの元々の攻撃力は2000になる。生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができる。
アドバンス召喚した際に墓地の獣族モンスターを回収できるため《子狸ぽんぽこ》等の召喚時に効果を発動するモンスターをもう一度使えるようになります。また、攻撃力の高さに反して特殊召喚には制限が付いていないことから《エアーズロック・サンライズ》で墓地から特殊召喚してそのままアタッカーに転じられます。
《森の狩人イエロー・バブーン》
《森の狩人イエロー・バブーン》
【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 獣族 / 攻2600 / 守1800
自分フィールド上に存在する獣族モンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在する獣族モンスター2体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
獣族モンスターの戦闘破壊をトリガーとして手札から奇襲的に特殊召喚できます。素の打点も十分あるため相手の攻撃を食い止める壁としての運用もでき、こちらの獣族モンスターによる自爆特攻でもトリガーにできます。
《森の番人グリーン・バブーン》
《森の番人グリーン・バブーン》
【 効果モンスター 】
星 7 / 地 / 獣族 / 攻2600 / 守1800
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。このカードを特殊召喚する。
《森の狩人イエロー・バブーン》が戦闘破壊に対応しているのに対してこちらは効果破壊に対応しており、コストもライフに変わって条件が異なっています。戦闘・効果破壊どちらも対応している点、墓地から特殊召喚できる点であちらより使い勝手は良くなりますが、あまりライフを削り過ぎると特殊召喚できなくなってしまうことには注意が必要です。
エクストラデッキのモンスターカード
《サンダー・ユニコーン》
《サンダー・ユニコーン》
【 シンクロモンスター 】
星 5 / 光 / 獣族 / 攻2200 / 守1800
獣族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、自分フィールド上に存在するモンスターの数×500ポイントダウンする。この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃する事ができない。
召喚条件に獣族モンスターが含まれており、このカード単体で攻撃力2700のモンスターまでは相打ちを取れます。他のモンスターで攻撃できなくなる点はありますが獣族サポートを共有できるモンスターの中ではかなり使いやすいモンスターでしょう。レベルを見る限り《レスキューキャット》1体からシンクロ召喚を狙え、このカードで足りないならば更にシンクロ召喚を重ねて《ボルテック・バイコーン》《ライトニング・トライコーン》と進化を重ねられます。
《No.22 古狸三太夫》
《No.22 古狸三太夫》
【 エクシーズモンスター 】
星 2 / 地 / 獣族 / 攻1000 / 守1000
獣族レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。自分フィールド上に「影武者狸トークン」(獣族・地・星1・攻?・守0)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力は、このトークンの特殊召喚時にフィールド上に存在する攻撃力が一番高いモンスターと同じ攻撃力になる。
自分フィールド上にこのカード以外の獣族モンスターが存在する限り、このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
相手の高火力モンスターのステータスをコピーすることで【ローレベル獣族】のパワー不足を解決してくれます。《素早いビーバー》《レスキューキャット》《魔獣の懐柔》とエクシーズ召喚に繋がるカードは多く、ある程度種族統一されているデッキであれば場に出すのは難しくないでしょう。相手モンスターの攻撃力を下げられる《エアーズロック・サンライズ》とは相性が良く、高攻撃力のトークンを残したまま戦闘破壊が可能となります。
《恐牙狼 ダイヤウルフ》
《恐牙狼 ダイヤウルフ》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻2000 / 守1200
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体とフィールド上のカード1枚を選択して発動できる。選択したカードを破壊する。
汎用ランク4エクシーズモンスターとして名を上げたこのモンスターは自身を道連れに盤面を1枚破壊するカードとして使われましたが【獣族】では他のモンスターを破壊させて次のターンの使用をちらつかせることができます。ステータスはそこまで高くはありませんが、破壊効果は相手にとって脅威となることからヘイトをこちらへ向けることもできるでしょう。
《コアラッコアラ》
《コアラッコアラ》
【 融合モンスター 】
星 6 / 地 / 獣族 / 攻2800 / 守200
「コアラッコ」+「ラッコアラ」
手札から獣族モンスター1体を墓地へ送り、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを破壊する。
汎用融合モンスターではありませんが【ローレベル獣族】のギミックを活用することで融合召喚自体の難易度を下げられます。融合召喚後は手札の獣族モンスター1体を相手モンスター破壊に充てられるため狙ってみる価値はあるモンスターでしょう。
魔法・罠カード
《エアーズロック・サンライズ》
《エアーズロック・サンライズ》
【 通常魔法 】
「エアーズロック・サンライズ」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地の獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、相手フィールドのモンスターの攻撃力は、自分の墓地の獣族・植物族・鳥獣族モンスターの数×200ダウンする。
獣族限定の墓地蘇生カードであると同時に相手モンスターを全体的に弱体化させられる切り札でもあります。《デスマニア・デビル》といった戦闘破壊をキーとするモンスターのサポートになるほか、弱体化するのを生かして《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》で破壊するコンボも考えられます。また、少々やり過ぎ感はありますがこのカードと《サンダー・ユニコーン》があれば大体のモンスターは戦闘で突破できるでしょう。
《緊急救急救命レスキュー》
《緊急救急救命レスキュー》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分のLPが相手より少ない場合に発動できる。デッキから攻撃力300/守備力100の獣族モンスター3体を相手に見せ、相手はその中から1体選ぶ。そのモンスター1体を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。
【獣族】で優秀な動きをする《レスキューキャット》やデッキからの特殊召喚ができない《レスキューラビット》をサーチできる貴重なカードです。相手よりライフが低い必要はありますが《成金ゴブリン》等のカードで調整する手もあります。
《クローザー・フォレスト》
《クローザー・フォレスト》
【 フィールド魔法 】
自分の墓地に存在するモンスター1体につき、自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスターの攻撃力は100ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド魔法カードを発動する事はできない。
また、このカードが破壊されたターン、フィールド魔法カードを発動する事はできない。
獣族モンスターを全体的に強化すると同時に相手のフィールド魔法の使用を阻害できるこのカードは【獣族】であれば是非とも採用しておきたいですね。フィールド魔法をキーとするデッキの動きを止められるだけでなく、デュエルが進めば進むほど全体火力が向上することから相手の効果破壊をこちらへ逸らしてモンスターを守ることもできます。
《百獣大行進》
《百獣大行進》
【 速攻魔法 】
自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスターの攻撃力は、エンドフェイズ時まで自分フィールド上の獣族モンスターの数×200ポイントアップする。
速攻魔法である点から【獣族】のコンバットトリック要員として扱えます。盤面に獣族モンスターをフルで展開できれば最大1200の全体バフがかけられ、現実的なラインでも400か600は狙えるでしょう。他に伏せたい《幻獣の角》といったカードに紛れることで相手の魔法・罠カード除去に対する囮としての役割も果たせます。
《魔獣の懐柔》
《魔獣の懐柔》
【 通常魔法 】
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。
【ローレベル獣族】の展開の要となるカードで、デッキからレベル2以下のモンスターを3体展開することでシンクロ・エクシーズ召喚まで近道できます。特にランク2のエクシーズ召喚を狙う際は必須ともいえるカードでしょう。
《幻獣の角》
《幻獣の角》
【 通常罠 】
発動後このカードは攻撃力800ポイントアップの装備カードとなり、自分フィールド上に存在する獣族・獣戦士族モンスター1体に装備する。装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
【獣族】を使う上で念頭に置いておきたいのがこのカードの存在でしょう。《デスマニア・デビル》の戦闘破壊を補助したり《森の番人グリーン・バブーン》の火力を3400にしたりと攻撃力上昇の恩恵を受けられる機会は多く、戦闘破壊時のドローを狙える場面も少なくはありません。《No.22 古狸三太夫》で特殊召喚したトークンも強化できます。
《吠え猛る大地》
《吠え猛る大地》
【 永続罠 】
自分フィールド上に存在する獣族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。この効果が適用された事によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力・守備力は500ポイントダウンする。
自分の獣族モンスター全体に守備貫通を付与し、貫通ダメージが入れば相手の他のモンスターの攻守を500ダウンさせて他のモンスターの攻撃をサポートできます。
《猛突進》
《猛突進》
【 通常罠 】
自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスター1体を選択して破壊し、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択してデッキに戻す。
獣族版《フィッシャーチャージ》ともいえる存在で、自分の場の獣族モンスター1体を破壊することで相手モンスターを1体デッキに返せます。そのまま使えば2:1交換とややアド損になりますが、相手が苦労して出したモンスターをデッキに戻したり墓地で効果を発動できる獣族モンスターを利用したりすることでアドの損失を埋められます。
まとめ
【獣族】はサポートカードこそ少なくはありませんが、どれも現代遊戯王で使われる他のカードと比べると使いづらさは目立ちがちです。ただ《エアーズロック・サンライズ》《クローザー・フォレスト》といったカードには可能性が感じられるため、今後の汎用カード次第では一気に化ける種族となりそうです。
獣族カテゴリである【メルフィー】の登場でこの種族にもスポットライトが当たりました。最近ではマイナー種族に優秀な新規カードがやってくるケースも多くみられるため、獣族の発展も願って締めさせていただきます。