焔一閃、鮮やかに「焔聖騎士」デッキ紹介

デッキ紹介

はじめに

装備魔法を使いながら戦っていく戦士族テーマと言うと多くのデュエリストは「聖騎士」がすぐに思いつくでしょう。アーサー王伝説を基とした【聖騎士】はエクシーズモンスターである《聖騎士王アルトリウス》をエースモンスターとしたビートダウンデッキとして名を馳せ、これまでに何度も強化を貰ってきた公式・決闘者共に人気のあるテーマでした。

そして、第11期の始まりを告げる「RISE OF THE DUELIST」で収録されるカードの中には「焔聖騎士」の名を関する者たちが現れました。「ストラクチャーデッキR ウォリアーズ・ストライク」にて収録された《焔聖騎士-ローラン》を皮切りに生まれた「焔聖騎士」は雑誌「Vジャンプ」で《焔聖騎士-リナルド》を獲得し、これがレギュラーパックで一つの形になるわけです。

新しい装備魔法「焔聖剣」を携えた彼らはシンクロモンスターである《焔聖騎士導-ローラン》《焔聖騎士帝-シャルル》をエースとしたビートダウンデッキです。「シャルルマーニュ十二勇将」にルーツを持ち、カードの特徴も異なることから先行している【聖騎士】とはまた違った展開を楽しめるでしょう。彼らの熱い戦いを見逃すな!
にしても聖騎士のお兄さんたちは顔がいいなぁ……ホントに。


デッキコンセプト紹介

【焔聖騎士】は「炎属性・戦士族」モンスターによるシンクロ召喚を用いたビートダウンデッキです。「焔聖騎士」でのカテゴライズはされていませんが、「焔聖剣」装備魔法カードによる上記ステータスのサポートと「聖騎士」カードによるサポートによって展開していきます。

またレベル4「焔聖騎士」モンスターは以下のような共通効果を持っています。

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):(固有効果1)。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
(3):このカードの装備モンスターは(固有効果2)。

そして「焔聖剣」カードは以下のような共通効果を持っています。

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが装備されている場合に(~を対象として)発動できる。(固有効果1)
その後、このカードを破壊する。
(2):装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、(~を対象として)発動できる。
(固有効果2)

ここで重要なのは「手札から特殊召喚できるモンスターの把握」です。展開していく上で召喚権に頼らないことの重要さは言うまでもありません。ということでここで盤面アドを獲得できるカードたちを紹介しましょう。

《焔聖騎士-リナルド》

【 効果モンスター 】
星 1 / 炎属性 / 戦士族 / 攻500 / 守200

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに戦士族・炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「焔聖騎士-リナルド」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

《焔聖騎士-オリヴィエ》

【 チューナーモンスター 】
星4 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1000 / 守1500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札からレベル1モンスターとして特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは相手の効果の対象にならない。

《『焔聖剣-デュランダル』》

【 装備魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。

以上のカードによってフィールドにリンク・シンクロ召喚の素材を集めていきます。装備魔法である「焔聖剣」カードには起動効果である①効果と墓地へ送られた場合に発動する②効果が存在しますが、その効果がこれまでの「聖剣」の使い方と全く違う、という点に留意しておいてください。
盤面に素材となるモンスターを揃えたら今度は「聖騎士」シンクロモンスターをシンクロ召喚して火力を揃えていきます。ここまでやってることは既存の【聖騎士】と大体同じですが、ここからが【焔聖騎士】の見せ所。

レベル4の「焔聖騎士」モンスターは墓地から装備カードとなって自分の戦士族モンスターに装備される効果を持っており、これによって「戦闘破壊」「効果破壊」「対象に取る効果」に対して耐性を与えることができます。これによってシンクロモンスターの場持ちを良くし、相手の除去を魔法・罠カードゾーンへ集中させることで余分なリソースを割かせられるわけです。

レベル4「焔聖騎士」モンスターによって与えられる耐性
《焔聖騎士-オジエ》:「効果破壊」への耐性
《焔聖騎士-オリヴィエ》:「対象に取る効果」への耐性
《焔聖騎士-モージ》:「戦闘破壊」への耐性

既存の「聖騎士」サポートカードを生かしながら展開を行い、その過程で墓地へレベル4「焔聖騎士」モンスターを落としておくことで最終盤面をより強固なものにできます。《焔聖騎士-リナルド》の墓地回収効果や《焔聖騎士-ローラン》によるエンドフェイズのサーチ効果も活用し、息の長い戦いをしていきましょう。


「焔聖騎士」関連カード紹介

メインデッキに採用される「焔聖騎士」モンスターはレベル1とレベル4に分かれており、これによってレベル5、レベル9のシンクロモンスターをシンクロ召喚していきます。

レベル1モンスターカード

ここで紹介する「焔聖騎士」モンスターは主に手札・墓地で発動する効果を持っており、基本的には召喚権をレベル4モンスターに割きながらこちらで付属的に効果を発動させていきます。リソース回復能力を持っているのも特徴で、まんべんなく使っていくことで次のターンに備えながら展開できます。

《焔聖騎士-リナルド》

《焔聖騎士-リナルド》

【 効果モンスター 】
星1 / 炎属性 / 戦士族 / 攻 500 / 守 200

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに戦士族・炎属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードはチューナーとして扱う。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「焔聖騎士-リナルド」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

場に「戦士族・炎属性」モンスターが存在する場合に手札からチューナーとして特殊召喚する①の効果、特殊召喚時に「戦士族・炎属性モンスター」か装備魔法カード1枚を回収できる②の効果を持っています。①の効果は他の「焔聖騎士」モンスターとシンクロ召喚する際に重宝し《聖騎士の追想 イゾルデ》のリンク召喚にも役立つでしょう。②の効果はリソース回復手段として非常に重要で、これによって墓地の「焔聖剣」装備魔法カードを回収して使い回せます。

レベル1であることから、《聖騎士の追想 イゾルデ》の効果でデッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送ることでデッキから特殊召喚でき、そのままこちらの②の効果で墓地へ送った装備魔法カードを回収できます。間接的に装備魔法カードをサーチできる手段として覚えておきたいですね。


《焔聖騎士-ローラン》

《焔聖騎士-ローラン》

【 効果モンスター 】
星1 / 炎属性 / 戦士族 / 攻 500 / 守 500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「焔聖騎士-ローラン」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を手札に加える。

フリーチェーンで発動できる、自身を装備することでモンスターの攻撃力を500上げられる①効果、そして墓地へ送られたターンのエンドフェイズにデッキから同名カード以外の「戦士族・炎属性」モンスターをサーチする②効果を持っており、その性質から相手のターンに活躍が見込めます。《聖騎士の追想 イゾルデ》のリンク召喚時にサーチするカードの候補で、②の効果によるサーチで次のターンの準備もできることから毎ターン1度は使っていきたいところ。


《焔聖騎士-アストルフォ》

《焔聖騎士-アストルフォ》

【 効果モンスター 】
星1 / 炎属性 / 戦士族 / 攻 500 / 守 200

このカード名の①②の効果はそれぞれデュエル中に1度しか使用できない。
①:自分の手札・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、このカードのレベルを除外したモンスターと同じにできる。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、除外されているこのカードを特殊召喚する。その後、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、戦士族・炎属性モンスター1体を選んで特殊召喚できる。

手札・墓地の「戦士族・炎属性」モンスターを除外することでレベル1・レベル4どちらとしてでも特殊召喚できる①の効果、墓地から除外したあと2回目の自分スタンバイフェイズに自身を含むモンスター2体を展開できる②の効果を持っており、他のカードと一緒に仕事をこなしてくれます。どちらもデュエル中1度しか使えませんがその分強烈で、特に②の効果は発動から展開までのタイムラグがあることから先をある程度予測して発動しておきたいですね。


レベル4モンスターカード

ここで紹介するモンスターは②の効果で墓地からフィールドの戦士族モンスターの装備カードとなることで耐性を与えられます。また、それぞれも展開やリソース回復において重要な役割を果たすためどこにいても活躍できるカードになりそうです。

《焔聖騎士-オジエ》

《焔聖騎士-オジエ》

【 効果モンスター 】
星4 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1500 / 守2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「焔聖騎士-オジエ」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または「聖剣」カード1枚を墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは効果では破壊されない。

場に出た際にデッキから「戦士族・炎属性」モンスターか「聖剣」カードを墓地へ送ることができ、《焔聖騎士-ローラン》のサーチ効果の発動や《焔聖騎士-リナルド》の回収効果の補助、《焔聖騎士-オリヴィエ》等のレベル4「焔聖騎士」モンスターの装備効果の補助と多岐に渡る仕事をします。このカード自身も墓地から装備することで効果破壊耐性を与えられるため「焔聖騎士」モンスターの中では優先度が高くなります。


《焔聖騎士-オリヴィエ》

《焔聖騎士-オリヴィエ》

【 チューナーモンスター 】
星4 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1000 / 守1500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札からレベル1モンスターとして特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは相手の効果の対象にならない。

レベル1モンスターとしても特殊召喚できるチューナーモンスターで、他のレベル4「焔聖騎士」モンスターと合わせることでレベル5シンクロモンスターをシンクロ召喚できます。墓地へ送られても②の効果で対象に取る効果への耐性を与えられるため腐ることはないでしょう。


《焔聖騎士-モージ》

《焔聖騎士-モージ》

【 効果モンスター 】
星4 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1500 / 守1000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、このカード以外の戦士族・炎属性モンスターまたは「聖剣」カードを合計3枚デッキに戻して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
③:このカードの装備モンスターは戦闘では破壊されない。

墓地へ送られた場合に「戦士族・炎属性」モンスターか「聖剣」カードをデッキへ戻して1ドローできる効果を持っており、《聖騎士の追想 イゾルデ》のリクルート効果によって失われたデッキリソースを回復したり《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》の特殊召喚時に除外したカードを回収したりできます。どこから墓地に送られても発動できるため《焔聖騎士-オジエ》や《焔聖騎士-オリヴィエ》を用いて使いたいタイミングで墓地へ送りましょう。


魔法・罠カード

ここで紹介する中でも「焔聖剣」装備魔法カードは展開・除去の要ともいえるカードで、いかにこれらを自然な流れに組み込めるかで得られるアドバンテージも変わるでしょう。【聖騎士】の「聖剣」カードが一応は攻撃力上昇効果を持っていたことに対し、こちらの「焔聖剣」カードはステータスに関する効果は何も持っておらず、展開補助用のカードとして作られています。

《『焔聖剣-デュランダル』》

《『焔聖剣-デュランダル』》

【 装備魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合に発動できる。デッキからレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル5以下の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。

①の効果も②の効果も共に重要な効果です。①の効果で《焔聖騎士-リナルド》等の特殊召喚可能なモンスターをサーチすることで即座にシンクロ召喚へ繋げることができ、装備モンスターをリンク・シンクロ召喚に活用することで手札から《焔聖騎士-オジエ》等のモンスターを展開できます。1ターンにどちらかの効果しか使えませんが、なるべく毎ターン使いたいことから《焔聖騎士-リナルド》で回収する筆頭候補に上がります。


《『焔聖剣-オートクレール』》

《『焔聖剣-オートクレール』》

【 装備魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このターン、自分はそのモンスターでしか攻撃宣言できず、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

2回攻撃か効果破壊のどちらかを選べる装備魔法で、「焔聖騎士」の展開に絡めることで相手の盤面を荒らす使い方もできます。自分の盤面に影響を及ぼさないことから他の「焔聖剣」カードと比べて優先度は落ちますが、相手のロックカードを破ったり火力を集中させて高攻撃力モンスターを続けて撃破する際には大いに役立ちます。


《『焔聖剣-ジョワユーズ』》

《『焔聖剣-ジョワユーズ』》

【 装備魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが装備されている場合、自分の墓地の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、このカードを破壊する。
②:装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。手札から戦士族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。

①の効果は《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》と相性が良く、《焔聖騎士-オジエ》であちらを墓地へ送った後にこのカードで回収することで、墓地へ送られたこのカードをあちらの特殊召喚のコストに充てることができます。②の効果による手札からの特殊召喚も嬉しく、リンク・シンクロ召喚から続けての展開が可能となります。


《オリファンの角笛》

《オリファンの角笛》

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分のフィールド・墓地から装備魔法カード1枚を選んで除外する。その後、フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
●自分フィールドの「ローラン」モンスター1体を選んで破壊する。その後、レベルの合計が9になるようにデッキから戦士族・炎属性モンスターを3体まで選んで効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は戦士族モンスターしか特殊召喚できない。

名前の都合上サーチすることはできませんが、装備魔法1枚を除外してでの効果破壊と自分の「ローラン」モンスターを破壊してモンスター3体展開という2つの効果からどちらかを選べます。前者はこのデッキであれば場所を選ばない活躍が見込め、後者は少し条件は厳しいですが「焔聖騎士」モンスターの墓地効果も考えると莫大なアドバンテージに繋がります。


エクストラデッキのモンスターカード

《焔聖騎士導-ローラン》

《焔聖騎士導-ローラン》

【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星5 / 炎属性 / 戦士族 / 攻2000 / 守 500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送る。その後、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。

少々攻撃力が低いような気はしますが「焔聖騎士」モンスターで容易にシンクロ召喚でき、シンクロ召喚したターンのエンドフェイズに戦士族モンスターをサーチすることで後続を確保できます。自身がチューナーモンスターであることもあって中継地点としての活躍が期待でき、墓地へ送られたら今度は「焔聖騎士」モンスターの課題でもある打点をサポートできます。


《焔聖騎士帝-シャルル》

《焔聖騎士帝-シャルル》

【 シンクロモンスター 】
星9 / 炎属性 / 戦士族 / 攻3000 / 守 200

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から装備魔法カード1枚を選んでこのカードに装備する。その後、デッキから戦士族・炎属性モンスター1体を選んでこのカードに攻撃力500アップの装備カード扱いとして装備できる。

レベル9なだけあって攻撃力は3000となかなかのものです。装備カードが装備された場合に発動する①の効果で《栄光の聖騎士団》をフリーチェーンでの破壊カードとしても扱え、さらに②の効果で毎ターンのエンドフェイズにカードを最大2枚装備できます。《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》とお互いに相性が良く、無効効果で墓地へ送るカードをこちらで調達することであちらの攻撃力も維持できますね。


ここまでのおさらい

「ストラクチャーデッキR ウォリアーズ・ストライク」で強化された「戦士族・炎属性」という路線はこの【焔聖騎士】で完成し、装備魔法を用いて戦う【聖騎士】の流れも汲む美しいデザインのデッキになりました。明確なカテゴリでまとまっているわけではありませんが、相互に緩くシナジーを持つ「焔聖騎士」「焔聖剣」カードを使ってシンクロ召喚をしていきましょう。

これまでに見てきたカードの使い方をまとめると以下のようになります。

  • 【焔聖騎士】は「戦士族・炎属性」モンスターと「焔聖剣」装備魔法によるシンクロ召喚を軸としたビートダウンデッキ。
  • レベル1「焔聖騎士」モンスターで展開・リソース回復を行い、レベル4「焔聖騎士」モンスターを墓地から装備することで耐性を付与する。
  • シンクロモンスター《焔聖騎士導-ローラン》《焔聖騎士帝-シャルル》、レベル9モンスター《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》で盤面を完成させよ!

ストラクのエースカードだった《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》で守りを固め、《焔聖騎士帝-シャルル》で一気に攻め入ります。カテゴリのフィニッシャーが分かりやすい分、初心者でも扱いやすいデッキかもしれません。


カテゴリ外汎用カード

《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》

《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》

【 効果モンスター 】
星 9 / 炎属性 / 戦士族 / 攻3000 / 守2200

このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のフィールド・墓地から装備魔法カード1枚を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を選び、攻撃力500アップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
③:モンスターの効果が発動した時、自分フィールドの表側表示の装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。

緩い特殊召喚条件と強力な制圧効果が売りであるストラクのエースカードは【焔聖騎士】とも相性は抜群です。このカードが墓地に存在する場合に《聖騎士の追想 イゾルデ》で装備カード1枚を墓地へ送って《焔聖騎士-リナルド》をリクルートするとリナルドの効果で回収でき、そのままイゾルデのコストとした装備魔法を除外して特殊召喚できます。


「聖騎士」関連カード

《聖杯の継承》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分のデッキ・墓地から「聖騎士」モンスター1体または「聖剣」カード1枚を選んで手札に加える。
②:このカードが墓地に存在し、「聖剣」装備魔法カードを装備した自分の「聖騎士」モンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。このカードを手札に加える。

言わずもがなですが「焔聖騎士」は名前に「聖騎士」が入っているので既存の「聖騎士」サポートカードの対象になります。数ある中でも、汎用的なサーチが行える《聖杯の継承》やデッキから「聖剣」を装備できる《栄光の聖騎士団》、リンク・シンクロ・エクシーズモンスター召喚時に追加召喚権を得られる《聖騎士コルネウス》、「聖剣」装備時に《聖騎士トークン》を特殊召喚できる《聖騎士イヴァン》等が有力候補となるでしょう。


《剛炎の剣士》

《剛炎の剣士》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎属性 / 戦士族 / 攻1300 /

カード名が異なるモンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は500アップする。
②:リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、リンクモンスター以外の自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

【LINK-2:左/左下】

「聖騎士」モンスターではないため扱いづらい場面もありますが、エクストラデッキのモンスターの中では汎用的な戦士族サポートだけでなく貴重な「戦士族・炎属性」要員としても活躍できます。《焔聖騎士-オリヴィエ》の特殊召喚時のコストに充てたり《焔聖騎士-アストルフォ》の特殊召喚、《焔聖騎士-モージ》のドロー効果などの対象になり、このカードの①②効果と共にデッキを更に盛り上げてくれるでしょう。


お試しデッキレシピ

メインデッキ
2 焔聖騎士-リナルド
2 焔聖騎士-ローラン
1 焔聖騎士-アストルフォ
3 焔聖騎士-オジエ
2 焔聖騎士-オリヴィエ
1 焔聖騎士-モージ
1 聖騎士の三兄弟
3 聖騎士イヴァン
3 聖騎士コルネウス
2 ゴッドフェニックス・ギア・フリード
3 『焔聖剣-デュランダル』
2 『焔聖剣-オートクレール』
2 『焔聖剣-ジョワユーズ』
3 聖杯の継承
2 栄光の聖騎士団
2 聖剣カリバーン
1 聖剣 EX-カリバーン
1 増援
1 死者蘇生
3 オリファンの角笛

エクストラデッキ
2 焔聖騎士導-ローラン
2 焔聖騎士帝-シャルル
1 魔聖騎士皇ランスロット
1 聖騎士王アルトリウス
1 神聖騎士王アルトリウス
1 神聖騎士王コルネウス
2 聖騎士の追想-イゾルデ
1 剛炎の剣士


まとめ

「戦士族・炎属性」のステータスを持つモンスターたちは遊戯王界の中ではマイナーな部類に入る者たちでしたが【焔聖騎士】はまさにそこへ切り込みました。装備魔法を使う既存カテゴリ【聖騎士】とは名前こそ似ていますがギミックは異なっており、用いられる「焔聖剣」カードは既存の「聖剣」カードと全く違う効果になり、「戦士族・炎属性」と「聖騎士」を両立させた新しいカテゴリとして我々を驚かせました。

既存カードの《焔聖騎士-リナルド》が持っていたチューナーになる効果や《焔聖騎士-ローラン》の持つ手札からの装備効果は今回のデッキではしっかり生かされており、そのどちらもがなくてはならないものになっています。そういう意味ではストラクRの発売地点でこのようなデッキが生まれることはあらかじめ予定されていたのかもしれません。

ステータスを見る限りは物珍しい印象ですが、その中身はびっくりするほど王道的な戦士族ビートダウンという【焔聖騎士】。あまり癖もなく楽しめるこのデッキは初心者上級者問わず様々なデュエリストにお勧めできます。どうぞ気になっている人は検討してみてはどうでしょうか? お兄さんたちもカッコいいし……


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