“絶対的”への叛逆者 「堕天使」デッキ紹介

デッキ紹介

はじめに

遊戯王の世界では前々から存在していたモンスターたちが突然カテゴリ化してカードの価値が上がることがあります。その中でも印象的なのが「堕天使」のカテゴリ化で、当時《堕天使スペルビア》《堕天使ナース-レフィキュル》《堕天使アスモディウス》等が所属していた中、新規カードでシナジーが考えられていただろう《堕天使スペルビア》は価格が高騰しました。また、《堕天使ナース-レフィキュル》のサーチが可能となったことで【シモッチバーン】も図らずとも強化されていましたね。なつかしい。

2016年8月発売の「ブースターSP -デステニー・ソルジャーズ-」にてデッキの形が定まった【堕天使】は「闇属性・天使族」の上級・最上級モンスターによるビートダウンテーマとして生まれ落ちます。看板モンスターとしてプッシュされていた《堕天使ルシフェル》は当初は使いづらかったものの、2018年11月発売の「LINK VRAINS PACK 2」にて収録されたリンクモンスター《失楽の堕天使》のアドバンス召喚補助効果によりぐっと使いやすくなりました。

そんな彼らですが、2020年4月発売の「RISE OF THE DUELIST」にて追加の強化カードが来ることとなりました。【堕天使】に不足気味だった下級モンスターや新規融合モンスター、そしてなかなかに相性のいい《禁じられた一滴》が収録され、デッキ全体のパワーがぐっと向上することが予測されます。これまでの動きを確認しながら新規カードの使い方も見ていきましょう。


デッキコンセプト紹介

【堕天使】は「闇属性・天使族」モンスターによる高レベルモンスターでのビートダウンデッキです。また、「堕天使」魔法・罠カードはサーチ・蘇生・破壊等の多様な効果を持っており、墓地へ送られても一部「堕天使」モンスターの効果で効果をコピーして使い回すこともできます。

《堕天使イシュタム》

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 天使族 / 攻2500 / 守2900

自分は「堕天使イシュタム」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

《堕天使の追放》

【 通常魔法 】

「堕天使の追放」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「堕天使の追放」以外の「堕天使」カード1枚を手札に加える。

上記の2枚はこの【堕天使】におけるドローソース・サーチカードとして大変優秀でデッキ全体の安定性を引き上げるのに一役買っており、序盤はこういったカードの他にも《闇の誘惑》《トレード・イン》を使って手札を安定させます。そうして準備ができれば「堕天使」モンスターの効果で展開・墓地の魔法罠効果をコピーし、盤面を揃えていきましょう。

足掛かりができたら《失楽の堕天使》で更に硬い盤面を作っていきます。①の効果でアドバンス召喚補助、②の効果で手札を墓地へ送りながら「堕天使」モンスターをサーチ&墓地送りできるため他のカードも使いやすくなるはずです。

《失楽の堕天使》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / 天使族 / 攻1600 /

天使族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分がモンスター2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。
②:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「堕天使」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。③:自分エンドフェイズに発動する。自分はフィールドの天使族モンスターの数×500LP回復する。

【LINK-2:左下/右下】

最終的には高レベル「堕天使」モンスターで優勢を築いてそのままビートダウンしていきます。アドバンス召喚の際に爆アドが見込める《堕天使ルシフェル》や《堕天使ルシフェル》を素材として融合召喚した場合に全体破壊が行える《黎明の堕天使ルシフェル》を狙っても良いでしょう。


「堕天使」主要カード紹介

紹介するのは「ブースターSP -デステニー・ソルジャーズ-」からの【堕天使】で使われているカードです。《堕天使ナース-レフィキュル》等はここでは扱いません。

上級・最上級モンスターカード

《堕天使ルシフェル》

《堕天使ルシフェル》

【 効果モンスター 】
星 11 / 闇 / 天使族 / 攻3000 / 守3000

このカードは特殊召喚できない
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの効果モンスターの数まで、手札・デッキから「堕天使」モンスターを特殊召喚する。
②:自分フィールドに他の「堕天使」モンスターが存在する限り、相手はこのカードを効果の対象にできない。
③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。フィールドの「堕天使」モンスターの数だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。自分はこの効果で墓地へ送った「堕天使」カードの数×500LP回復する。

メインデッキに入る「堕天使」モンスターの中で最もレベルが高く、他の「堕天使」モンスターと比べると特殊召喚できない点で若干使い勝手が悪くなります。しかしこのカードの魅力はアドバンス召喚時に発動できる①の効果で、これによって圧倒的な盤面アドバンテージを得ることができます。融合モンスター《黎明の堕天使ルシフェル》の真の力を引き出すためにもデッキに1枚は入れておきたいところ。

アドバンス召喚のリリース素材を2体集めるのは大変ですが、リンクモンスター《失楽の堕天使》が場に存在する場合は墓地のモンスター2体をアドバンス召喚のリリースに充てられます。また、レベル4の《享楽の堕天使》の効果で相手ターンにアドバンス召喚することもできますよ。


《堕天使イシュタム》

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 天使族 / 攻2500 / 守2900

自分は「堕天使イシュタム」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

高い守備力も魅力的ですが、このカードは何よりも①の手札交換効果を目当てに積まれることになります。これで手札の「堕天使」罠カードを墓地へ送ればそのターン中に効果を使うことも可能となり、他にも《堕天使スペルビア》等の墓地へ送っておきたいカードを動かす起点にもなります。このカード以外にもドローソースは積んでおきたいところですね。


《堕天使ディザイア》

《堕天使ディザイア》

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 天使族 / 攻3000 / 守2800

このカードは特殊召喚できない。このカードは天使族モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時にこのカードの攻撃力を1000ポイントダウンし、相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

アドバンス召喚のリリース軽減効果と攻撃力を下げて相手モンスターを墓地へ送る効果を持っており、後者の墓地送り効果は破壊耐性を貫通して除去することができるメリットを持っています。しかし特殊召喚できないデメリットがなかなかに重いのも実情。運用する際は《堕天使ルシフェル》と同じようにできるでしょう(あちらは融合素材として更に優秀ですが)。

下がった攻撃力をカバーするために《禁じられた聖杯》を使うのもいい方法です。あちらは《失楽の魔女》の召喚時にサーチすることができ、《失楽の魔女》もレベル4「堕天使」モンスターの登場で合わせやすくなりました。


《堕天使テスカトリポカ》

《堕天使テスカトリポカ》

【 効果モンスター 】
星 9 / 闇 / 天使族 / 攻2800 / 守2100

自分は「堕天使テスカトリポカ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「堕天使」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札のこのカードを捨てる事ができる。
②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

フィールドで活躍するカードが多い中、この《堕天使テスカトリポカ》は手札で効果を発揮します。相手の《幽鬼うさぎ》といったカードにこれ1枚で対応でき、非公開領域からカバーすることで相手のリソースを無駄に消費させられます。攻撃力も高く、中盤以降のアタッカーとしても十分に活躍できます。


《堕天使スペルビア》

《堕天使スペルビア》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 天使族 / 攻2900 / 守2400

このカードが墓地からの特殊召喚に成功した、自分の墓地に存在する「堕天使スペルビア」以外の天使族モンスター1体を特殊召喚する事ができる

効果にターン1制限が付いていないことから何度も蘇生できればその度に効果発動を狙えますが、注意が必要なのは「時~できる」効果であること。一部の「堕天使」モンスターの共通効果で墓地の《堕天使の戒壇》を参照してこのカードを蘇生した場合、蘇生後に《堕天使の戒壇》をデッキに戻す処理が発生することからタイミングを逃してしまいます。


《堕天使ネルガル》

《堕天使ネルガル》

【 効果モンスター 】
星8 / 闇属性 / 天使族 / 攻2700 / 守2500

自分は「堕天使ネルガル」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の天使族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

自分の天使族モンスターに守備貫通効果を与えることができ、攻撃力の高いモンスターが多い「堕天使」カテゴリはその恩恵を受けやすいでしょう。自身も②の共通効果を持っているため展開の中に組み込める他、《堕天使ルシフェル》でデッキからリクルートして一気に勝負を決める、という使い方もあるでしょう。《堕天使スペルビア》と同じレベル8という点を生かして《トレード・イン》を共有したり、スペルビアでこのカードを蘇生させてランク8のエクシーズ召喚を行ったりできます。


《堕天使ゼラート》

《堕天使ゼラート》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / 天使族 / 攻2800 / 守2300

自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、このカードは闇属性モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送る事で、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。この効果を発動したターンのエンドフェイズ時にこのカードを破壊する。

条件付きでアドバンス召喚のリリースを軽減できる効果、手札の闇属性モンスター1体を墓地へ送って《ライトニング・ボルテックス》の如く相手モンスターを一掃する起動効果を持っており、攻撃力が高いこともあって全体的に使いやすいデザインとなっています。そしてレベル8でもあることから《トレード・イン》に対応しており、上記の《堕天使スペルビア》《堕天使ネルガル》と併用することでデッキの回転率を上げられます。


《堕天使マスティマ》

《堕天使マスティマ》

【 効果モンスター 】
星 7 / 闇 / 天使族 / 攻2600 / 守2600

自分は「堕天使マスティマ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカード以外の「堕天使」カード2枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。

②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

手札から特殊召喚する効果を持つ唯一の「堕天使」モンスターで、上級・最上級モンスターが多く手札事故に悩まされやすいこのデッキでは貴重な展開要員です。攻撃力も2600と満足できるラインにあり、墓地の「堕天使」魔法・罠カードをコピーする効果もあることから他の「堕天使」モンスターと比べるとかなり使いやすい部類に入ります。


《堕天使アムドゥシアス》

《堕天使アムドゥシアス》

【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 天使族 / 攻1800 / 守2800

自分は「堕天使アムドゥシアス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨て、自分の墓地の「堕天使」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

墓地の「堕天使」カードのサルベージを行えますが、コストとして送った「堕天使」カードを回収することでわざと手札を1枚切るような使い方もできます。《堕天使イシュタル》といったカードをターンを跨いで使い回したり《堕天使の追放》といった魔法カードをもう一度手札に戻す際には役に立つでしょう。


下級モンスターカード

《享楽の堕天使》

《享楽の堕天使》

【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / 天使族 / 攻0 / 守1600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。天使族モンスター1体を表側表示でアドバンス召喚する。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、フィールドの天使族モンスターの数×500ダウンする。

このカード単体ではあまり目立った動きはありませんが、関連カードである《失楽の魔女》のリクルートに対応していることから、①の効果で相手ターン中にアドバンス召喚を狙う意図で採用できるでしょう。特に相手の展開中に《堕天使ルシフェル》をアドバンス召喚してこちら側もアドバンテージを得る、という使い方があります。墓地へ送られた場合に発動する②の効果も【堕天使】のビートダウンを下支えしてくれますね。


《悦楽の堕天使》

《悦楽の堕天使》

【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / 天使族 / 攻1600 / 守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「悦楽の堕天使」以外の、レベルが異なる「堕天使」モンスター2体を選び、その内の1体を相手フィールドに守備表示で特殊召喚し、もう1体を自分の手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は天使族以外のモンスターの効果を発動できない。

場に出た時に相手フィールドへ「堕天使」モンスターを押し付けると共に自分はデッキから「堕天使」モンスターをサーチします。一見するとややこちらが不利に思えますが、《堕天使ルシフェル》で参照する相手モンスター数の水増し、《堕天使降臨》による参照先の用意等でこちら側のサポートに変えることもできます。また、このカードと《超融合》、何か手札1枚があれば《黎明の堕天使ルシフェル》を融合召喚できますよ。


《堕天使ユコバック》

《堕天使ユコバック》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 天使族 / 攻700 / 守1000

「堕天使ユコバック」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「堕天使」カード1枚を墓地へ送る。

何かと墓地に縁のある【堕天使】における縁の下の力持ちです。墓地から蘇生して効果発動する《堕天使スペルビア》や墓地回収ができる《堕天使アムドゥシアス》の補助ができますが、自身のステータスはそこまで高くないので《失楽の堕天使》のリンク素材にしたり《背徳の堕天使》等のコストに充てたいところ。


魔法・罠カード

《堕天使の追放》

《堕天使の追放》

【 通常魔法 】

「堕天使の追放」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「堕天使の追放」以外の「堕天使」カード1枚を手札に加える。

絶対に3枚積め。


《堕天使の戒壇》

《堕天使の戒壇》

【 通常魔法 】

「堕天使の戒壇」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地の「堕天使」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

【堕天使】における蘇生札かつ、展開の要となるカードです。基本的にはこのカードで《堕天使スぺルビア》を始めとした上級・最上級モンスターを蘇生させていきます。


《背徳の堕天使》

《背徳の堕天使》

【 通常罠 】

「背徳の堕天使」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

「堕天使」罠カードの中では比較的オーソドックスな方で、効果も単体除去と使いやすくなっています。発動には「堕天使」モンスターを墓地へ送る必要がありますが、「堕天使」モンスターの効果で墓地から参照することでそのコストを踏み倒すことができます。


《神属の堕天使》

《神属の堕天使》

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。フィールドの効果モンスター1体を選び、その効果をターン終了時まで無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。

【堕天使】におけるコントロール要素となるカードですが自分のモンスターの効果も無効にすることができ、ライフ回復カードとして扱うこともできます。墓地へ置いておくだけでも相手への牽制として使えるでしょう。


《魅惑の堕天使》

《魅惑の堕天使》

【 通常罠 】

「魅惑の堕天使」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、エンドフェイズまでコントロールを得る。

墓地のこのカードを参照することにより展開の中で相手モンスターのコントロール奪取を絡めることができ、相手ターンでも妨害札としてしっかり機能します。《神属の堕天使》同様、墓地に置いておくだけで相手にプレッシャーをかけられる1枚です。


《堕天使降臨》

《堕天使降臨》

【 通常罠 】

①:LPを半分払って発動できる。相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、そのモンスターと同じレベルの「堕天使」モンスターを2体まで自分の墓地から選んで守備表示で特殊召喚する。

相手のモンスターを参照することからそのままではやや使いづらくなります。《悦楽の堕天使》により相手フィールドへ「堕天使」を特殊召喚する、「壊獣」モンスターによる補助を行う等の工夫が必要になってくるでしょう。蘇生手段自体はそこそこ豊富なので無理して積む必要はありません。


《叛逆の堕天使》

《叛逆の堕天使》

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分の手札・フィールドから、闇属性の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。その後、このカードを発動するために墓地へ送ったモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。

このカードを展開に組み込むことで《黎明の堕天使ルシフェル》を無理なく融合召喚することができ、強固な堕天使の軍勢を作ることができます。《堕天使の追放》《堕天使の戒壇》と並ぶ、なるべく早いうちに墓地へ送っておきたいカードでしょう。


エクストラデッキのモンスターカード

《失楽の堕天使》

《失楽の堕天使》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / 天使族 / 攻1600 /

天使族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分がモンスター2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。
②:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「堕天使」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
③:自分エンドフェイズに発動する。自分はフィールドの天使族モンスターの数×500LP回復する。

【LINK-2:左下/右下】

役目は二つあり、そのうちの一つは②の効果による手札交換です。これにより手札にある《背徳の堕天使》等のカードを墓地へ送りながら《堕天使ルシフェル》《堕天使テスカトリポカ》等のカードを引き込むことができ、これによって展開や受け身の体勢を作ることができるようになります。

もう一つは、①の効果によるアドバンス召喚の補助。基本的に場に出すのがアドバンス召喚に限定される《堕天使ルシフェル》《堕天使ディザイア》を出すのに使われます。このカードをリンク召喚できている地点で墓地に天使族モンスターは2体存在しているため、②の効果もあってスムーズにアドバンス召喚まで狙えるでしょう。③の効果によるライフ回復も嬉しいですね。


《黎明の堕天使ルシフェル》

《黎明の堕天使ルシフェル》

【 融合モンスター 】
星12 / 闇属性 / 天使族 / 攻4000 / 守4000

天使族・闇属性モンスター×3
このカード名の①③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:「堕天使ルシフェル」を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの天使族モンスターは相手の効果の対象にならない。
③:自分・相手のメインフェイズに1000LPを払って発動できる。自分の手札・墓地から天使族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

【堕天使】の新たなエースモンスターで、基本的には罠カード《叛逆の堕天使》の効果で融合召喚されます。《悦楽の堕天使》で相手フィールドに「堕天使」を特殊召喚してから《超融合》で巻き込んでも面白いでしょう。どのみち融合召喚時の破壊効果を使いたいため、なるべく《堕天使ルシフェル》を手札に握って融合できる状態を作りたいものです。

②の効果による効果対象耐性も強力ですが、やはり目を惹くのは③の効果による墓地蘇生効果。《堕天使スペルビア》もしっかり効果が発動できるため、融合召喚後もすぐに強力な盤面を再構築できます。


ここまでのおさらい

高レベルモンスターを擁する【堕天使】はそれだけ手札事故にも悩まされやすくはありますが、そこを《堕天使イシュタム》《堕天使マスティマ》というカードでカバーしながら戦っていけます。「堕天使」魔法・罠を絡めながら手札・フィールド・墓地を同時に見ていく展開は他のデッキではなかなか体験できないでしょう。

ポイントをまとめると以下の通りになります。

  • 【堕天使】は「闇属性・天使族」の上級・最上級モンスター主体のビートダウンデッキ。
  • 序盤は《堕天使イシュタル》《闇の誘惑》《トレード・イン》で手札交換。墓地が溜まったら《堕天使マスティマ》等で墓地の《堕天使の戒壇》《堕天使の追放》等を使いまわして更なるアドバンテージを稼げ!
  • 準備ができたら《堕天使ルシフェル》降臨! 《叛逆の堕天使》で《黎明の堕天使ルシフェル》を降臨させ、堕天使の軍勢で盤面を支配せよ!

【堕天使】は上級・最上級モンスターが多いことから、基本的に墓地から蘇生させてモンスターを展開することになります。ここで大事になるのは召喚権を何に使うか、ということ。下級モンスターの《堕天使ユコバック》を使う、《失楽の魔女》を使う、別のカテゴリと混ぜる等でこの暴れ馬を乗りこなしましょう。


カテゴリ外汎用カード

《失楽の魔女》

《失楽の魔女》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 天使族 / 攻100 / 守2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「禁じられた」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
②:相手メインフェイズに、このカードをリリースして発動できる。デッキから「失楽の魔女」以外の天使族・レベル4モンスター1体を特殊召喚する。

新しく《悦楽の堕天使》《享楽の堕天使》が登場したことで②の効果により「堕天使」をリクルートできるようになりました。これにより、相手ターンに《悦楽の堕天使》→《超融合》を使ったり《享楽の堕天使》→《堕天使ルシフェル》といった動きが可能となります。①の効果による「禁じられた」速攻魔法サーチも手札コストの調達として優秀です。勿論そのまま使ったりセットしたりして場を支配できます。


《トリックスター・ヒヨス》

《トリックスター・ヒヨス》

【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 天使族 / 攻100 / 守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「トリックスター」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

リンクモンスターの《トリックスター・ブルム》をリンク召喚し、①の効果でこのカードを蘇生させることで《失楽の堕天使》を消費1枚でリンク召喚できるようになります。《ワン・フォー・ワン》を使えば召喚権も残りますね。


《禁じられた一滴》

《禁じられた一滴》

【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・フィールドから、
このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。
このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。

「堕天使」カードは墓地へ送られても十分に活躍が見込めるため、このカードによって墓地へ送られてもそれほどディスアドバンテージにはなりません。前述の《失楽の魔女》からサーチできる点、背景ストーリーに即している点からも【堕天使】には自然と採用できるでしょう。使わないとなれば手札コストにしてしまってもいいですし。


お試しデッキレシピ

メインデッキ
1 堕天使ルシフェル
3 堕天使イシュタム
2 堕天使テスカトリポカ
3 堕天使スペルビア
1 堕天使ネルガル
1 堕天使ゼラート
2 堕天使マスティマ
2 堕天使アムドゥシアス
1 享楽の堕天使
1 悦楽の堕天使
1 堕天使ユコバック
1 失楽の魔女
3 堕天使の追放
3 堕天使の戒壇
1 死者蘇生
2 闇の誘惑
3 トレード・イン
3 墓穴の指名者
1 禁じられた聖杯
1 禁じられた一滴
1 背徳の堕天使
1 神属の堕天使
1 魅惑の堕天使
1 叛逆の堕天使

エクストラデッキ
2 失楽の堕天使
1 黎明の堕天使ルシフェル


まとめ

その名前の響きやモチーフもあって中二病的な魅力に満ちた「堕天使」はブースターSPでの強化以降様々なデュエリストに愛されてきました。背景ストーリーも興味を惹かれるところで、《禁じられた聖杯》等を盗み出していた聖女が《失楽の聖女》《失楽の魔女》を経て《失楽の堕天使》と一つにつながったのは多くのデュエリストを驚かせたことでしょう。あの物語と堕天使は繋がっていたわけですね。

いよいよもって「神」への叛逆を始めた堕天使たちの雄姿は《叛逆の堕天使》に描かれ、新たなエース《黎明の堕天使ルシフェル》の登場もあって堕天使の軍勢はその力を強大にしつつあります。背景ストーリーが今後どのように展開されていくか、堕天使たちがどのように強化されていくかと併せて楽しみにしていきたいところです。

扱いづらいとされる高レベルモンスターでビートダウンするデッキは昔から人気があります。墓地から「堕天使」を次々と蘇生させて操るこのデッキは下級モンスターにあまり頼らないこともあってその豪快さを存分に味わえることでしょう。ん、誰かが耳元で囁いている……「力が欲しいか」?


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