イラストで気になってたけど効果が複雑そうなので見送ってましたが、この記事でわかりやすく教え頂けたので組んでみようと思いました。
テオが好きです
その教義は何よりも重い 「ドラグマ」デッキ紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ紹介, 遊戯王
- Tags: RISE OF THE DUELIST, ドラグマ, 融合召喚, 魔法使い族
目次
はじめに
「RISE OF THE DUELIST」に収録されることとなったテーマ「ドラグマ」はストーリー性を匂わせる美麗なイラストが目を引きましたが、その効果もまた人々を驚かせるには十分なものだったでしょう。第11期の始まりと共に生まれたこのテーマは遊戯王界に一石を投じることとなりそうです。
その特徴的な効果とは「自他共に縛る厳格なまでのエクストラデッキメタ」。エクストラデッキメタのデッキはこれまでも【ゼロ帝】【影霊衣】とありましたが、【ドラグマ】はそれらとはまた違った方法でこれを実現しようとしています。今までの遊戯王にほとんどなかった効果でもあることから期待が高まりますね。
新時代を切り開くデッキにしては珍しい【メタビート】の形を取ったこのデッキですが、今記事ではカテゴリのカード1枚1枚に触れながら当サイトなりのデッキレシピも紹介します。構築がやや難解なテーマではありますが、頭を捻って頑張ってみましょう!
デッキコンセプト紹介
【ドラグマ】は「光属性・魔法使い族」モンスターをメインとした【メタビート】系列のビートダウンデッキです。デッキ内には「闇属性・ドラゴン族」モンスターも存在し、そちらは融合召喚のギミックを用います。その為、光属性の「ドラグマ」モンスター(特に《教導の聖女エクレシア》)を使うと融合召喚ができない、というジレンマもありますが、エクストラデッキ制限がかかる前に「先に」こちらのエクストラデッキを使うことでそれを解決します。
まず最初に以下の2枚を確認しましょう。このデッキで展開する際は、次のモンスターが1体は場に出ることを意識してカードを動かします。
《教導の騎士フルルドリス》
【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。自分フィールドに他の「ドラグマ」モンスターが存在する場合、さらにフィールドの表側表示モンスター1体を選んでその効果をターン終了時まで無効にできる。
②:自分の「ドラグマ」モンスターの攻撃宣言時に発動できる。自分フィールドの全ての「ドラグマ」モンスターの攻撃力は500アップする。
《教導の大神衹官》
【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守3000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から融合・S・X・リンクモンスター1体を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分のEXデッキからカード名が異なるモンスター2体を墓地へ送る。相手は自身のEXデッキからモンスター2体を墓地へ送る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
前者の《教導の騎士フルルドリス》はエクストラデッキから出てきたモンスターが存在する場合に手札から特殊召喚でき、自分フィールドに他の「ドラグマ」モンスターがいる場合はフィールドのモンスター1体の効果をそのターンだけ無効にできます。
そして、後者の《教導の大神衹官》は自他ともにエクストラデッキのモンスターを2枚墓地送りにする効果を持っています。攻撃力が1500と低めの為ビートダウンにはあまり貢献できませんが、相手のエクストラデッキのリソースを削ることで一部のデッキに強烈なプレッシャーをかけられますね。
次に考えるのは「相手フィールドへの干渉」ですが、このデッキでは《超融合》にも似た役割を果たす《アルバスの落胤》と融合モンスターの《灰燼竜バスタード》が有効手の一つとなります。相性の良い罠カード《ドラグマ・エンカウンター》も併せて考察します。
《アルバスの落胤》
【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻1800 / 守0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを自分・相手フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で融合召喚する場合、このカード以外の自分フィールドのモンスターを融合素材にできない。
《灰燼竜バスタード》
【 融合モンスター 】
星8 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
「アルバスの落胤」+攻撃力2500以上のモンスター
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々のレベルの合計×100アップする。
②:このカードが融合召喚に成功したターン、このカードはEXデッキから特殊召喚された他のモンスターが発動した効果を受けない。
③:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
《アルバスの落胤》は場に出た時に手札を1枚捨てることで、このカードと相手フィールド上のモンスター1体で融合召喚します。これにより、相手の攻撃力2500以上のモンスターを巻き込みながらこちらに《灰燼竜バスタード》を並べることができ、同じ闇属性ならば《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の融合召喚も視野に入るでしょう。
この《アルバスの落胤》を相手ターンに特殊召喚するうえで役に立つのが罠カードである《ドラグマ・エンカウンター》です。
《ドラグマ・エンカウンター》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を特殊召喚する。
●自分の墓地から「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
手札・墓地から《アルバスの落胤》を特殊召喚できるため、何かしら展開の中で手札に加えたり墓地へ送ったりしていればこのカード+手札1枚で《灰燼竜バスタード》の融合召喚が可能となります。
そして《アルバスの落胤》による高攻撃力モンスター除去の他に《ドラグマ・パニッシュメント》という罠カードを使うことでモンスターの除去を行います。発動条件も緩いため、どのような状況でも使うことができるでしょう。
《ドラグマ・パニッシュメント》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスター1体を自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
ここまでに挙げた、《教導の騎士フルルドリス》《アルバスの落胤》《ドラグマ・パニッシュメント》等のカードを集めるのに役立つのがモンスターカード《教導の聖女エクレシア》と魔法カード《天底の使徒》です。どちらもデッキからカードをサーチできる効果を持つため、初手で足りないカードは以下の2枚で何とか揃えたいところです。
《教導の聖女エクレシア》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「教導の聖女エクレシア」以外の「ドラグマ」カード1枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
③:このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
《天底の使徒》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。その後、墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
これまで紹介したカードの使い方を逆順で戻るように確認すると、
- 《教導の聖女エクレシア》《天底の使徒》で必要なカードをサーチ!
- 《アルバスの落胤》《ドラグマ・エンカウンター》で相手ターン中に《灰燼竜バスタード》を融合召喚!
- 《教導の騎士フルルドリス》《ドラグマ・パニッシュメント》で相手モンスターを完封!
- 《教導の大神衹官》で相手のエクストラデッキを破壊!
となります。ここから「ドラグマ」関連カードを1枚ずつ紹介していきますが、相性のいいカードも併せて名前を挙げていきましょう。デッキを組むことは立体パズルを組み上げることにも似ていますが、その大まかなパーツは上記までの紹介で揃った形になります。
「ドラグマ」関連カード紹介
まず最初に確認しておきたいのは「どのタイミングで自分がエクストラデッキを使えなくなるか」です。具体的には以下の通りで、自分が展開する際にエクストラデッキを使う場合はこれらのカードを使用する前にさっさと展開してしまいましょう。
- 《教導の聖女エクレシア》のサーチ効果の発動後
- 《教導の大神衹官》のエクストラデッキ破壊効果の発動後
- 《天底の使徒》によるサーチ後
- 《ドラグマ・パニッシュメント》の効果発動後、次の自分ターンの終了時まで
モンスターカード
レベル4の《教導の聖女エクレシア》《教導の鉄槌テオ》《教導の天啓アディン》、レベル8の《教導の騎士フルルドリス》は「EXデッキから特殊召喚された」モンスターがフィールドに存在する場合、チェーンブロックを作りながら手札から特殊召喚できます。「EXデッキから~」についての文言が不安な方はwikiで確認しておきましょう。
《教導の聖女エクレシア》
《教導の聖女エクレシア》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「教導の聖女エクレシア」以外の「ドラグマ」カード1枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
③:このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
場に出た時にデッキから「ドラグマ」カードを手札に加えることができ、初期手札を安定させるための重要な役割を担うこととなります。戦闘破壊耐性もあることから場持ちは良く、自分ターンに残れば《魔道耀士 デイブレイカー》等のリンクモンスターにつなげることもできます。勿論《ドラグマ・エンカウンター》で蘇生して使い回すことも可能です。
また、攻守が同じであることから《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》で相手の光属性モンスターを参照することで特殊召喚できます。相手に押し付けるモンスターは《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》が有効でしょうか。
《教導の鉄槌テオ》
《教導の鉄槌テオ》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1800 / 守1500
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:EXデッキから特殊召喚されたフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、このカードの攻撃力は600アップし、対象のモンスターの攻撃力は600ダウンする。
エクストラデッキから特殊召喚したモンスターの攻撃力を600吸収することができ、このカード単体で攻撃力3000のモンスターまで相打ちを取ることができます。しかも戦闘で破壊されないため、相手モンスターを一方的に葬ることができるでしょう。展開にはあまり寄与しませんが、ビートダウンする上では優秀なアタッカーです。
相手モンスターの攻撃力を下げられるため、状況が許すならば《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》をエクシーズ召喚してあちらの効果で破壊&1枚ドローしても良いでしょう。
《教導の天啓アディン》
《教導の天啓アディン》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1800
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「教導の天啓アディン」以外の「ドラグマ」モンスター1体を特殊召喚する。
一見するとパッとしない効果ですが、ステータスをよく見れば攻撃力が1000であることから《転生炎獣アルミラージ》のリンク素材になることができ、後続の「ドラグマ」モンスターの展開を助けることができます。他にも《クリッター》でのサーチに対応しており、リソース管理の上では何度もお世話になることとなります。
③の効果破壊は自分のカードの効果による破壊でも条件を満たせるため「メタルフォーゼ」等の手段を用意しても良いかもしれません。
《教導の騎士フルルドリス》
《教導の騎士フルルドリス》
【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。自分フィールドに他の「ドラグマ」モンスターが存在する場合、さらにフィールドの表側表示モンスター1体を選んでその効果をターン終了時まで無効にできる。
②:自分の「ドラグマ」モンスターの攻撃宣言時に発動できる。自分フィールドの全ての「ドラグマ」モンスターの攻撃力は500アップする。
特殊召喚時にフィールドのモンスター1体の効果を無効にできるため相手メインフェイズに出すことで向こうの意図を挫くことができます。場に存在するだけでも「ドラグマ」モンスターの攻撃力を500かさ増しできるため、是非ともこのカードを手札に持って相手ターンを迎えたいところです。
《教導の大神衹官》
《教導の大神衹官》
【 効果モンスター 】
星8 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守3000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から融合・S・X・リンクモンスター1体を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分のEXデッキからカード名が異なるモンスター2体を墓地へ送る。相手は自身のEXデッキからモンスター2体を墓地へ送る。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
このデッキにおいて一番【ドラグマ】らしいことをするのがこのカードで、お互いのエクストラデッキを2枚削ることで相手の戦略を狭めることができるようになります。墓地へ送るモンスターはお互い選べますが、こちらが《虹光の宣告者》《旧神ヌトス》といったカードを墓地へ送ることでアドバンテージを取ることもできます。《PSYフレームロード・Ω》を使えばこちらのエクストラデッキの損失無く、相手のリソースのみを削れます。
自分のエクストラデッキを破壊するうえでのメリットとなるカードは《轟雷帝ザボルグ》のwikiでもまとめられていますので、利用の際はそちらも参考にしてみてください。
《教導枢機テトラドラグマ》
《教導枢機テトラドラグマ》
【 特殊召喚モンスター 】
星11 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻3200 / 守3200
このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:自分・相手の墓地の融合・S・X・リンクモンスターを合計4体対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを除外する。
②:特殊召喚されたモンスターとこのカードが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。その後、この効果で破壊した融合・S・X・リンクモンスターの数×800ダメージを相手に与える。
このデッキにおけるカテゴリ内最高火力ですが特殊召喚条件はやや厳しめ。そのため、あらかじめこちらで展開して墓地にエクストラデッキのモンスターを溜めたり《教導の大神衹官》を使って相手のエクストラデッキを削ったりして条件を揃えたいところ。性質上効果破壊には無力のため、中盤以降、一気に盤面を制圧して攻め落とす際や相手の逆転の芽を潰す目的で使いたいですね。
《アルバスの落胤》
《アルバスの落胤》
【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻1800 / 守0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを自分・相手フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で融合召喚する場合、このカード以外の自分フィールドのモンスターを融合素材にできない。
場に出た際に《超融合》の如く融合召喚を行うモンスターで、相手のモンスター1体を素材として巻き込むことができます。基本的には専用の融合モンスターである《灰燼竜バスタード》を狙いますが、相手が闇属性モンスターを使用する場合は《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》も視野に入るでしょう。
《灰燼竜バスタード》
《灰燼竜バスタード》
【 融合モンスター 】
星8 / 闇属性 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
「アルバスの落胤」+攻撃力2500以上のモンスター
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々のレベルの合計×100アップする。
②:このカードが融合召喚に成功したターン、このカードはEXデッキから特殊召喚された他のモンスターが発動した効果を受けない。
③:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
《アルバスの落胤》で融合召喚する筆頭モンスターですが、実は《ドラグマ・パニッシュメント》で墓地へ送るモンスターの筆頭でもあります。相手ターンにあちらの効果でこのカードを墓地へ送ればエンドフェイズに《教導の大神衹官》を特殊召喚でき、返しのターンで相手のエクストラデッキを2枚削ることができます。
モンスターとしての性能もなかなかで、《アルバスの落胤》がレベル4であることから攻撃力は素出しで2900になり、相手モンスターがレベルを持っているならば3000は容易に突破します。エクストラデッキのモンスターの効果を受けないため、相手の除去リソースを無駄に割かせられるのも役割として大きいですね。
魔法・罠カード
《天底の使徒》
《天底の使徒》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。その後、墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
デッキから「ドラグマ」モンスター、《アルバスの落胤》をサーチすることができ、おおよその場合《PSYフレームロード・Ω》《旧神ヌトス》といったカードを墓地に送ることができます。残念ながら《虹光の宣告者》は対応していませんが、それでも1枚で2枚分の仕事は容易にこなすでしょう。《教導の大神衹官》の特殊召喚条件もこれ1枚で満たせます。
このカードは発動後、ターン終了時までエクストラデッキが使えなくなるため、もしリンクモンスター等を活用するならばこのカードの使用前に展開しておきましょう。
《教導国家ドラグマ》
《教導国家ドラグマ》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分フィールドの「ドラグマ」モンスターはEXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果の対象にならない。
②:自分の「ドラグマ」モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
③:フィールドゾーンの表側表示のこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。お互いはそれぞれ自身のEXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
昨今のフィールド魔法には珍しく、これ1枚ではアドバンテージを生み出すことはできません。展開には全く貢献しませんが①の効果でエクストラデッキから出たモンスターから「ドラグマ」モンスターを守ることができ、②の効果で「ドラグマ」モンスターの先頭を大きく補助します。③の効果も牽制になるでしょうか。
下級「ドラグマ」モンスターはエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘で破壊されない効果を持つため、この②の効果と合わせることで一方的に破壊することができるようになります(ダメージは受けますが)。
《ドラグマ・エンカウンター》
《ドラグマ・エンカウンター》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を特殊召喚する。
●自分の墓地から「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
「ドラグマ」モンスター、《アルバスの落胤》の特殊召喚をこれ1枚で行え、後者に至ってはそのまま融合召喚の効果を発動できます。《教導の聖女エクレシア》《トラップトリック》でサーチ・セットが可能なため何度も活用して《教導の聖女エクレシア》のサーチ効果や《アルバスの落胤》の融合効果を使っていきたいところ。
《ドラグマ・パニッシュメント》
《ドラグマ・パニッシュメント》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスター1体を自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
基本的な使い方は《天底の使徒》と同じで、エクストラデッキのモンスターを墓地へ送り、そのついでに相手フィールドの表側表示モンスターを破壊します。発動後、次の自分ターン終了時までかなり厳しいエクストラデッキ制限がかかることには注意。
相手ターンに《灰燼竜バスタード》を墓地へ送ってモンスターを破壊し、《灰燼竜バスタード》エンドフェイズに「ドラグマ」モンスターをリクルート、そのまま返しのターンに攻撃――といった動きはこのカードにしかできません。こちらも1枚で2枚分の活躍が見込めます。
ここまでのおさらい
エクストラデッキをメタりながら自分もエクストラデッキを使う、そんな不思議なテーマである【ドラグマ】は思想の違う二種類のカードを同時並行で使っていきます。そのため単一の属性・種族・召喚法に合わせた強化は難しく、それが構築を難しくしている要因にもなっています。
ここまでのポイントをまとめると、以下のようになります。
- 【ドラグマ】は「光属性・魔法使い族」モンスターと「闇属性・ドラゴン族」モンスターを用いるメタビート系のデッキ。
- 《教導の大神衹官》で相手のエクストラデッキを削り、《教導の騎士フルルドリス》で効果を無効にして相手を妨害!
- 《アルバスの落胤》《ドラグマ・パニッシュメント》で相手の盤面を荒らし、準備ができたら《灰燼竜バスタード》《教導枢機テトラドラグマ》で勝負を決めろ!
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合に下級「ドラグマ」モンスター、《教導の騎士フルルドリス》を特殊召喚できることから、他のカテゴリと混ぜ物することでランク4やランク8、リンク召喚をサポートすることもできます。
また、今回の記事のデッキレシピはあくまで「ドラグマ」らしさを出すためにメタビート寄りに構築しています。思った以上にいじれるカテゴリなので、この記事や他のサイトの記事を参考にしながらミニ四駆の如く改造してみてくださいね。
カテゴリ外汎用カード紹介
【ドラグマ】に採用するカードを考える上でポイントとなるのは以下のことでしょう。
- 下級「ドラグマ」モンスター、《教導の騎士フルルドリス》特殊召喚の為の、エクストラデッキからのモンスターの特殊召喚方法。
- 《教導の大神衹官》を特殊召喚するための、墓地のリンク・融合・シンクロ・エクシーズモンスターの確保。
- 墓地へ送られて効果発動するエクストラデッキのモンスター。
よって、以下のカードが採用候補に挙がりました。
《クリッター》
《クリッター》
【 効果モンスター 】
星3 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻1000 / 守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない。
通常召喚後、そのまま《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚することで一部「ドラグマ」モンスターの特殊召喚条件を容易に満たせます。また、このカード自体も墓地へ送られた場合にモンスターのサーチが可能です(カードが発動できるのは次のターン以降ですが)。《転生炎獣アルミラージ》は自身の効果で比較的簡単に墓地へ送れるため《教導の大神衹官》の特殊召喚条件も満たせます。
「ドラグマ」カテゴリでは《教導の天啓アディン》《教導の大神衹官》の二つが対応しており、そして汎用カードでは《増殖するG》といった手札誘発が筆頭候補になるでしょう。融合モンスター《クリッチー》の存在もあって《融合準備》等のカードを《アルバスの落胤》と共有できるのも見逃せないポイントです。
《トラップトリック》
《トラップトリック》
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから「トラップトリック」以外の通常罠カード1枚を除外し、その同名カード1枚をデッキから選んで自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は罠カードを1枚しか発動できない。
《ドラグマ・エンカウンター》《ドラグマ・パニッシュメント》はどちらも通常罠のため、このカードを採用することで手札にある程度の柔軟性を持たせられます。また、お試しデッキレシピでは併せて《アーティファクトの神智》《融合準備》を採用しており、それらにも幅広くアクセスできます。
《神聖魔皇后セレーネ》
《神聖魔皇后セレーネ》
【 リンクモンスター 】
星 3 / 光 / 魔法使い族 / 攻1850 /
魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。お互いのフィールド・墓地の魔法カードの数だけこのカードに魔力カウンターを置く。
②:フィールドに「エンディミオン」カードが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
③:1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分の手札・墓地から魔法使い族モンスター1体を選び、このカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
【LINK-3:左下/下/右下】
「ドラグマ」モンスターは魔法使い族モンスターのためこのカードによって蘇生できます。特に《教導の聖女エクレシア》は何度でも使いまわしたいサーチ効果を持っているため、彼女をリンク素材とすることで自分・相手ターンでの蘇生が見込めるでしょう。デッキ内に魔法カードを多く採用するならば乗せられる魔力カウンターの数もそれだけ多くなります。
お試しデッキレシピ
メインデッキ
3 教導の聖女エクレシア
1 教導の鉄槌テオ
2 教導の天啓アディン
3 教導の騎士フルルドリス
1 教導の大神衹官
1 教導枢機テトラドラグマ
2 アルバスの落胤
3 クリッター
3 増殖するG
1 アーティファクト-モラルタ
1 アーティファクト-デスサイズ
1 古聖戴サウラヴィス
3 天底の使徒
1 教導国家ドラグマ
1 簡易融合
3 ドラグマ・エンカウンター
3 ドラグマ・パニッシュメント
3 トラップトリック
2 融合準備
2 アーティファクトの神智
エクストラデッキ
2 灰燼竜バスタード
1 PSYフレームロード・Ω
1 虹光の宣告者
1 カオス・ウィザード
1 クリッチー
2 旧神ヌトス
1 神聖魔皇后セレーネ
1 魔導耀士 デイブレイカー
1 アーティファクト-ダグザ
1 グラビティ・コントローラー
1 転生炎獣アルミラージ
まとめ
第10期で登場した「星遺物」カードによるストーリーは大変魅力にあふれたもので実際のプレイヤー以外の層にも多く受け入れられました。まだ判明していないことも多いですが、もしかしたらこの《教導の聖女エクレシア》《アルバスの落胤》の二人にスポットを当てた物語が展開されるかもしれません。そうだといいな。
何はともあれ、この「ドラグマ」はあまり類を見ないタイプのカテゴリです。カテゴリ全体で見ても随分と特異な展開の仕方をしますが、カード単体もまた他カテゴリへの出張の可能性を秘めています。特に《教導の大神衹官》は強力な武器になりえるでしょう。
これまでの慣例に従えば「ドラグマ」カードには様々な新規カードが登場し、《アルバスの落胤》が使いやすくなるような融合モンスターの新規も期待できます。第11期はワクワクと興奮が入り混じったスタートになりそうですね!
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