史上最強のチームワーク!「霊使い」デッキ紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ紹介, 遊戯王
- Tags: SD39, ストラクチャーデッキ, 憑依装着, 霊使い
目次
はじめに
遊戯王内で「人気テーマ」と呼ばれるテーマは数ありますが、昔から根強い人気を誇り続けたのが今回紹介する「霊使い」です。その中でも俗に言う「四霊使い」が登場したのは2005年2月の「THE LOST MILLENNIUM」で、アニメ「遊戯王GX」の《古代の機械巨人》、《メガロック・ドラゴン》《ワイトキング》と同期になります。
「憑依装着」「大人形態」「使い魔」を有する四霊使い、それに加えて効果が強力となった「憑依装着」を持つ《光霊使いライナ》《闇霊使いダルク》を加えた六霊使いはリバース効果を主体としていることから冬の時代が続いていました。
そんな彼女たちに再び日が差すきっかけは、2014年11月発売の「ザ・シークレット・オヴ・レボリューション」に収録された《憑依解放》。それから5年後、ジャンプフェスタでは《憑依覚醒》が新規収録されたこともあり、【霊使い】は急速に力をつけつつあります。新しく登場したサポートカードに触れながら、現代における新しい【霊使い】の動かし方を考えていきましょう。
デッキコンセプト紹介
【霊使い】はレベル3・4の魔法使い族モンスターを主体にしたコントロールデッキです。神属性を除いた6属性に一人ずつレベル3の「霊使い」、レベル4の「憑依装着」モンスターが割り当てられており、火・水・地・風の四属性にはレベル4の「使い魔」的なモンスターが存在します。
《火霊使いヒータ》
【リバースモンスター】
星3 / 炎属性 / 魔法使い族 / 攻500 / 守1500
①:このカードがリバースした場合、相手フィールドの炎属性モンスター1体を対象として発動する。このモンスターが表側表示で存在する間、そのモンスターのコントロールを得る。
「霊使い」モンスターはリバース時に同じ属性のモンスターのコントロールを得る効果を持っており、属性がうまいこと噛み合えばほぼ無条件でコントロール奪取できます。この能力に目をつけて永続罠カード《DNA改造手術》を用いていたのが昔ながらの霊使いデッキで、古き良き時代の象徴とも思えますね。
そして、レベル4の「憑依装着」モンスターは現代でも珍しい「デッキから特殊召喚できる」効果を持っています。
《憑依装着-エリア》
【 効果モンスター 】
星4 / 水属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1500
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、「水霊使いエリア」1体と水属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの①の方法で特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
対応している「霊使い」、そして同じ属性のモンスターを墓地へ送ることによってデッキに居ながらも特殊召喚できるため、理想的な動きを言えば「コントロール奪取したモンスターと一緒に墓地へ送って憑依装着する」ことになります。守備貫通効果も持っているため、火力の問題さえ解決できればそのままビートダウンを始められるでしょう。
……とは言え、現代において彼女たちを使うには越えなければいけない壁が沢山ありました。この段階で考えないといけない要素を箇条書きにすると以下のようになります。
- 展開力の低さ
- リバース効果によるコントロール奪取の「遅さ」
- 現代における「憑依装着」モンスターの打点の低さ
- 破壊耐性がないことによる脆さ
- 相手の盤面への対処能力(効果無効、破壊……)
- 手札事故率の高さ
新しい【霊使い】では以上の6つをある程度カバーしながらデッキを回すことができるでしょう。ただ、説明を分かりやすくするためここでは一旦「コントロール奪取」については目を瞑り、「憑依装着」モンスターによるビートダウンを考えていきます。
【霊使い】では上記の「憑依装着」モンスターでビートダウンしていきますが、それを全力でバックアップするのが「憑依」永続魔法・罠カードです。「憑依装着」モンスターの性能をフルで引き出すには攻撃までに《憑依覚醒》《憑依連携》の2枚を揃える必要があります。
《憑依覚醒》
【 永続魔法 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。
②:自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。
③:自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
《憑依解放》
【 永続罠 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「霊使い」モンスターは戦闘では破壊されない。
②:自分の「憑依装着」モンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
③:このカードが既に魔法&罠ゾーンに存在する状態で、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。そのモンスター1体とは元々の属性が異なる守備力1500の魔法使い族モンスター1体を、デッキから表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
この2枚を揃えることにより「憑依装着」モンスターの打点を大きく上昇させることができ、自分フィールドの属性が揃えば攻撃力3000ラインも見えてきます。《憑依覚醒》は打点上昇効果が重複する他にもドロー加速効果がついているため展開の中に自然と組み込めるでしょう。
また、どちらのカードも戦闘・効果破壊への耐性を付与してくれます。「憑依装着」モンスターは効果破壊耐性、「霊使い」モンスターは戦闘・効果破壊耐性がつくため場持ちもグンと良くなります。裏側守備表示でセットされることの多い「霊使い」のリバース効果の補助も狙えますね。
理想盤面がなんとなく頭に思い浮かんだ次に考えるのは、どうやってモンスターを盤面に展開していくかについてです。お世辞にも「霊使い」モンスターは展開力がありません。「憑依装着」モンスターもデッキから特殊召喚はできますが、以降の展開につながる効果を持つものと言えばサーチ効果を持つ《憑依装着-ダルク》《憑依装着-ライナ》くらいでしょう。それでも、デッキから特殊召喚できる性質上、手札に来るとなんとなく悲しい気持ちになってしまいます。
そういうわけで、【霊使い】におけるモンスターの展開は基本的には「霊使い」「憑依装着」モンスターのことはあまり考えないようにします。ここで活躍するのが冒頭で少しだけ名前を出した「使い魔」となるモンスターたちです。
《デーモン・イーター》
【 効果モンスター 】
星4 / 地属性 / 獣族 / 攻1500 / 守200
①:「デーモン・イーター」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
③:相手エンドフェイズにこのカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを墓地から特殊召喚する。
特徴的なのは「自分フィールド上に魔法使い族モンスターがいる場合に手札から特殊召喚できる」という緩い特殊召喚条件です。これによって「憑依装着」「憑依覚醒」モンスターを特殊召喚する準備を整えられるでしょう。
また、特殊召喚効果以外はそれぞれが固有の効果を持っています。特に上記の《デーモン・イーター》は自分のモンスター1体を破壊して墓地から蘇生できるため、先程紹介した《憑依解放》のデッキリクルート効果のトリガーにも使えます。
それでは、使い魔たちの特殊召喚条件である「魔法使い族モンスター」も少し気を遣ってみましょう。
候補としてはいくつかありますが、盤面に展開することを考えた場合、【霊使い】の動きに貢献できるモンスターは《妖精伝姫-カグヤ》《召喚僧サモンプリースト》の2体が挙げられます。
《妖精伝姫-カグヤ》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1000
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
《召喚僧サモンプリースト》
【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻800 / 守1600
①:このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。
③:1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
《妖精伝姫-カグヤ》は召喚時にデッキから攻撃力1850のモンスターをサーチする効果を持っています。これは「憑依装着」モンスターが含まれるステータスです。後述しますが、「憑依装着」モンスターを手札に置いておくことでフィールド魔法《大霊術-「一輪」》の参照先にしたり《憑依連携》の特殊召喚先を確保したりできるため、このサーチにはかなり価値があります。
また、《召喚僧サモンプリースト》は手札の魔法カードを1枚捨てることでデッキからレベル4モンスターを特殊召喚できます。これで「使い魔」のモンスターを呼び出しても構いませんし、「憑依装着」モンスターを場に呼んで属性を揃える、といった働きも期待できますね。
また、罠カードという遅さはありますが《憑依連携》を用いることによって手札・墓地の「霊使い」「憑依装着」モンスターを特殊召喚できます。
《憑依連携》
【 通常罠 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・墓地から守備力1500の魔法使い族モンスター1体を選び、表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。自分フィールドのモンスターの属性が2種類以上の場合、さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「憑依」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
盤面に属性がある程度揃っているならば「霊使い」「憑依装着」を展開しながら相手の盤面を妨害できるでしょう。相手ターンに発動することである程度場持ちに期待できるのも高得点です。
状況が許すならば「霊使い」リンクモンスターを呼び出して追撃を狙えます。あちらも「憑依装着」モンスターとして扱うため《憑依覚醒》《憑依解放》の攻撃力アップの恩恵を受けられますよ。相手の墓地のモンスターを釣り上げて展開を継続しても良いでしょう。
《蒼翠の風霊使いウィン》
【 リンクモンスター 】
リンク2 / 風属性 / 魔法使い族 / 攻1850
風属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手の墓地の風属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
②:リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える。
【リンクマーカー:左下/右下】
そういうわけで、「使い魔」モンスターや《妖精伝姫-カグヤ》《召喚僧サモンプリースト》、《憑依連携》で展開し、そこから繰り出した「憑依装着」モンスターによるビートダウンを《憑依覚醒》《憑依解放》でサポートしていく、という姿は浮かんできたかと思います。
とは言っても、この動きを構成するカードの枚数は多いため安定性が足りていません。そこでデッキの初動を整えてくれるのが魔法カード《精霊術の使い手》です。
《精霊術の使い手》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「霊使い」モンスター、「憑依装着」モンスター、「憑依」魔法・罠カードの内、2枚を選ぶ(同名カードは1枚まで)。その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする。
手札を1枚捨てることでデッキからだいたいの関連カードを2枚引っ張ってくることができます。これによってサーチの難しい永続魔法・罠である《憑依覚醒》《憑依解放》を揃えられる他、是非とも使える状態にしておきたい《憑依連携》や使いたい「霊使い」「憑依装着」モンスターを補充できるわけです。
更に、手札に来た「憑依装着」モンスターを最大限に活用する方法としてフィールド魔法《大霊術-「一輪」》の効果があります。これにより手札の魔法使い族モンスターをデッキに戻しながら同じ属性の「使い魔」モンスターをサーチし、アドの無駄なく「憑依装着」「憑依覚醒」モンスターを展開できるようになるわけです。
《大霊術-「一輪」》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドに守備力1500の魔法使い族モンスターが存在する場合、相手が発動したモンスターの効果を無効にする。
②:自分メインフェイズに発動できる。手札の魔法使い族モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターと同じ属性で攻撃力1500/守備力200のモンスター1体をデッキから手札に加え、見せたカードをデッキに戻す。
もし、どうしてもそういった魔法カードが手札にない場合はモンスターカードだけで盤面形成をゴリ押せます。ここで活躍するのが「憑依覚醒」モンスターです。
《憑依覚醒-デーモン・リーパー》
【 効果モンスター 】
星5 / 地属性 / 獣族 / 攻2000 / 守200
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の地属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選んで効果を無効にして特殊召喚する。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「地霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
「憑依覚醒」モンスターはフィールドから墓地へ送られた場合にデッキから「憑依」永続魔法・罠カードをサーチする効果を持っているため、初手がモンスターカードのみだった場合でもうまく展開することで《憑依連携》といった強力なカードを用意して相手にターンを渡せます。デッキの性質上どうしてもモンスターカードに偏ってしまうため、モンスター側から「憑依」カードにアプローチできるのはありがたいことです。
以上、憑依装着ビートに重点を置いて解説したことをまとめると以下のようになります。
- 《精霊術の使い手》《大霊術-「一輪」》で必要なカードを確保。
- 《憑依覚醒》《憑依解放》で展開・攻撃環境を整備。
- 「使い魔」モンスター、《妖精伝姫-カグヤ》《召喚僧サモンプリースト》《憑依連携》等で展開。
- 「憑依解放」モンスターによる守備貫通ビートダウン!
- 「憑依覚醒」モンスターでバック・後続札も確保!
他の魔法使い族デッキと比べて明確な初動札・フィニッシャーが存在しないことから構築・プレイは難しい部類ですが、属性コントロールの一面を持つことから一度嵌れば有利に戦いを進められます。是非とも、自分で何度か回しながら「どんな時に何ができるか」を一つずつ確かめてみてください。
「霊使い」関連カード紹介
※今記事では俗に言う「大人形態」、「霊術」罠カードは紹介しません。
「霊使い」モンスター6種
《地霊使いアウス》
【 リバースモンスター 】
星3 / 地属性 / 魔法使い族 / 攻500 / 守1500
①:このカードがリバースした場合、相手フィールドの地属性モンスター1体を対象として発動する。このモンスターが表側表示で存在する間、そのモンスターのコントロールを得る。
このデッキの主役とも霊使いの中でも「四霊使い」と呼ばれる者たちです。使われる頻度の高い属性の霊使いを活用することでコントロール奪取の確率は上がりますが、今回は「憑依覚醒」モンスターの兼ね合いから《火霊使いヒータ》《地霊使いアウス》を軸にしていきます。《水霊使いエリア》《風霊使いウィン》も今後の強化次第で更に使いやすくなるはずです。
「憑依装着」モンスター6種
《憑依装着-ライナ》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1500
①:このカードは、「光霊使いライナ」1体と光属性モンスター1体を自分フィールドから墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「憑依装着-ライナ」以外の守備力1500の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
③:このカードの①の方法で特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
《憑依装着-ダルク》
【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1500
このカードは自分フィールド上の「闇霊使いダルク」1体と闇属性モンスター1体を墓地へ送り、手札またはデッキから特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚に成功した時、デッキからレベル3またはレベル4の魔法使い族・光属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
また、この方法で特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
対応する「霊使い」モンスターと同じ属性のモンスターを1体リリースすることでデッキから特殊召喚できる「憑依装着」モンスターはこのデッキのアタッカーでありながら中継ぎの役割も果たします。と言うのも、光属性と闇属性を担当する《憑依装着-ライナ》《憑依装着-ダルク》は上記の効果で特殊召喚に成功した場合に特定のステータスを持つモンスターをサーチできるからです。光属性・闇属性はコントロール奪取も狙いやすいため、出しやすい部類ではあります。
「使い魔」的モンスター4種
《ランリュウ》
【 効果モンスター 】
星4 / 風属性 / ドラゴン族 / 攻1500 / 守200
①:「ランリュウ」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
③:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、「ランリュウ」以外の自分の墓地の攻撃力1500/守備力200のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
基本的には「憑依装着」「憑依覚醒」モンスターを呼び出すためのサポートとして割り切って運用します。手札になくともフィールド魔法《大霊術-「一輪」》の効果で手札の魔法使い族モンスターをデッキへ戻すことで同じ属性のものをサーチできます。特に自分のモンスター1体を破壊して墓地から特殊召喚できる《デーモン・イーター》は《憑依解放》のリクルート効果のトリガーになるなどの活躍をしてくれます。
「霊使い」リンクモンスター4種
《清冽の水霊使いエリア》
【 リンクモンスター 】
リンク2 / 水属性 / 魔法使い族 / 攻1850
水属性モンスターを含むモンスター2体
このカード名はルール上「憑依装着」カードとしても扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
②:リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。デッキから守備力1500以下の水属性モンスター1体を手札に加える。
【リンクマーカー:左下/右下】
1ターンに1度、相手の墓地の同属性モンスターをフィールドへ特殊召喚できることから相手のデッキによって活躍できる子は変わってきます。特定の属性に偏っていないデッキであったとしても汎用カードである《灰流うらら》《増殖するG》《海亀壊獣ガメシエル》《幻獣機オライオン》あたりは狙い目になるでしょうか。
《憑依覚醒-デーモン・リーパー》
《憑依覚醒-デーモン・リーパー》
【 効果モンスター 】
星5 / 地属性 / 獣族 / 攻2000 / 守200
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の地属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選んで効果を無効にして特殊召喚する。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「地霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
フィールドの魔法使い族モンスター、レベル4以下の地属性モンスターをそれぞれ1体ずつ墓地へ送ることで「憑依装着」モンスターと同じように特殊召喚できます。このカードの固有効果は墓地のレベル4以下のモンスターを1体効果無効で特殊召喚することで、この後の展開や攻撃へ繋がります。
墓地へ送られた場合に「憑依」永続魔法・罠カードサーチできるため、《精霊術の使い手》がなくともこのカードで盤面形成を図れます。能動的に墓地へ送るには「霊使い」リンクモンスターが便利です。
《憑依覚醒-大稲荷火》
《憑依覚醒-大稲荷火》
【 効果モンスター 】
星5 / 炎属性 / 炎族 / 攻2000 / 守200
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示の、魔法使い族モンスター1体とレベル4以下の炎属性モンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキから特殊召喚できる。
②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選び、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「火霊術」カードまたは「憑依」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
こちらの固有効果は相手モンスター1体の攻撃力分のダメージを与える効果。特殊召喚条件も緩いことから、相手が高打点モンスターを立てている時に相手に思わぬ一撃を与えられるでしょう。
《大霊術-「一輪」》
《大霊術-「一輪」》
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドに守備力1500の魔法使い族モンスターが存在する場合、相手が発動したモンスターの効果を無効にする。
②:自分メインフェイズに発動できる。手札の魔法使い族モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターと同じ属性で攻撃力1500/守備力200のモンスター1体をデッキから手札に加え、見せたカードをデッキに戻す。
手札の魔法使い族モンスターを「使い魔」に変換することができます。これによって同じ属性のモンスターを揃えることで「憑依覚醒」「憑依装着」モンスターを呼び出す準備を整えられるでしょう。
《精霊術の使い手》
《精霊術の使い手》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「霊使い」モンスター、「憑依装着」モンスター、「憑依」魔法・罠カードの内、2枚を選ぶ(同名カードは1枚まで)。その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする。
手札を1枚捨てることでデッキからおおよその関連カードを1枚手札に加える&1枚セットできます。これによって《憑依覚醒》《憑依解放》のセットを揃えられ、次のターンには徹底攻勢をかけられるでしょう。とりあえずデッキには3枚積んでいいカードと考えて良いです。
《憑依覚醒》
《憑依覚醒》
【 永続魔法 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。
②:自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。
③:自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
攻撃力1850のモンスターが場に出るたびに1枚ドローすることができ、展開の中で無理なく手札増強ができます。しかし、直接アドに繋がるその効果よりも優先されるのが自分フィールド上のモンスターの属性を参照した攻撃力上昇効果でしょう。この効果は自分のモンスター全てが受けられるため、属性にさえ気をつければ常に高い打点を維持できます。
《憑依解放》
《憑依解放》
【 永続罠 】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「霊使い」モンスターは戦闘では破壊されない。
②:自分の「憑依装着」モンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
③:このカードが既に魔法&罠ゾーンに存在する状態で、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。そのモンスター1体とは元々の属性が異なる守備力1500の魔法使い族モンスター1体を、デッキから表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
「霊使い」の戦闘破壊を防ぐことで、相手モンスターの攻撃によるリバースをきっかけとしてコントロール奪取効果を発動させられるようになります。また、自分フィールド上のモンスターが破壊された場合にデッキから異なる属性の守備力1500の魔法使い族モンスターを特殊召喚でき、今後の展開の足掛かりを作ることができます。
モンスターの破壊は自分で行っても問題ないため、使い魔である《デーモン・イーター》とは相性の良いカードです。もちろん、「憑依装着」モンスターの打点向上効果もうれしいところ。
《憑依連携》
《憑依連携》
【 通常罠 】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・墓地から守備力1500の魔法使い族モンスター1体を選び、表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。自分フィールドのモンスターの属性が2種類以上の場合、さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「憑依」永続魔法・永続罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドに表側表示で置く。
手札・墓地から「霊使い」「憑依装着」モンスターを特殊召喚し、フィールドに属性が2種類以上存在する場合はフィールドの表側表示のカードを1枚破壊できます。基本的に【霊使い】はこのカードを使って展開&破壊を行うことで相手の盤面をコントロールしていきます。
ここまでのおさらい
人気テーマである【霊使い】はこれまで強いテーマとは言えませんでしたが、ストラクでの新規を獲得したことで大躍進を遂げました。まだまだ新規の出る可能性もあるのでこれからも期待していきたいところです。
ここまでの【霊使い】の動きをまとめると以下のようになります。
- 《大霊術-「一輪」》《精霊術の使い手》で必要なカードを集めよう!
- 《憑依覚醒-デーモン・リーパー》等を用いて展開しながら盤面形成!
- 《憑依覚醒》《憑依解放》で「憑依装着」モンスターの攻撃力を強化し、守備貫通ビートダウンを決めよう!
どうしても「霊使い」「憑依装着」モンスターで展開するのは大変ですが、ストラクでデッキの大枠がかなり固まりました。人によってどの子を重点的に使うかも違ってくると思いますので、各々のデッキに合わせたサポートカードを探してみてくださいね。
カテゴリ外汎用カード紹介
《妖精伝姫-カグヤ》
《妖精伝姫-カグヤ》
【 効果モンスター 】
星4 / 光属性 / 魔法使い族 / 攻1850 / 守1000
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。相手はそのモンスターの同名カード1枚を自身のデッキ・EXデッキから墓地へ送ってこの効果を無効にできる。墓地へ送らなかった場合、このカードと対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
召喚成功時にデッキから攻撃力1850の魔法使い族モンスターをサーチできますが、それだけでなく、相手のモンスターを手札バウンスさせる選択を突き付ける効果を持っています。【霊使い】のカテゴリ内で召喚権を使いたいカードはないためこのカードを問題なく採用することができ、不足がちだった盤面除去能力もこのカードで補えますよ。
《召喚僧サモンプリースト》
《召喚僧サモンプリースト》
【 効果モンスター 】
星4 / 闇属性 / 魔法使い族 / 攻800 / 守1600
①:このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。
③:1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
手札の魔法カードを1枚捨てることでデッキからレベル4モンスターを特殊召喚でき、これで「使い魔」のモンスターを特殊召喚することで「憑依覚醒」モンスターの特殊召喚条件をすぐに整えることができます。また、効果発動時に永続魔法である《憑依覚醒》をコストに充てると後々通常罠《憑依連携》の墓地効果によって墓地からフィールドへ置けるようになります。
《太陽の魔術師エダ》
《太陽の魔術師エダ》
【 効果モンスター 】
星4 / 地属性 / 魔法使い族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・リバースした場合に発動できる。手札・デッキから「太陽の魔術師エダ」以外の守備力1500の魔法使い族モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
②:相手メインフェイズに発動できる。自分フィールドの裏側表示の魔法使い族モンスター1体を選んで表側攻撃表示または表側守備表示にする。
Vジャンプの付録としてついてくるこのモンスターは「霊使い」によるコントロール奪取に焦点をおいて運用する際に役立ちます。相手の主要な属性が判明している状況であればこのカードを召喚することでデッキから「霊使い」を何かセットし、相手ターンでリバースさせることでコントロールを奪う、という芸当ができるわけですね。このカード自身の守備力も1500のため、霊使い側のサポートカードにもある程度対応しています。
お試しデッキレシピ
メインデッキ
1 火霊使いヒータ
1 水霊使いエリア
1 地霊使いアウス
1 風霊使いウィン
1 光霊使いライナ
1 闇霊使いダルク
1 憑依装着-ヒータ
1 憑依装着-エリア
1 憑依装着-アウス
1 憑依装着-ウィン
1 憑依装着-ライナ
1 憑依装着-ダルク
1 稲荷火
1 デーモン・イーター
2 憑依覚醒-大稲荷火
2 憑依覚醒-デーモン・リーパー
3 妖精伝姫-カグヤ
3 召喚僧サモンプリースト
3 太陽の魔術師エダ
3 大霊術-「一輪」
3 精霊術の使い手
3 憑依覚醒
1 憑依解放
3 憑依連携
エクストラデッキ
2 灼熱の火霊使いヒータ
2 清冽の水霊使いエリア
2 崔嵬の地霊使いアウス
2 蒼翠の風霊使いウィン
2 神聖魔皇后セレーネ
まとめ
【霊使い】の構築はかなり難しくて現代のデッキと戦うにはかなり捻ったレシピに仕上げる必要がありましたが、ここ最近の新規カードの登場で今まで以上に動かしやすく、強力にレベルアップしました。
ところで、皆さんは霊使いだとどの子が好きですか? 私はヒータちゃん派です。いろいろ調べてた時期があったんですが、wikiによると彼女の一人称って「ボク」らしいんですよね。昔のゲームだとモンスター相手にデュエルを申し込めたようで、これは今の遊戯王のゲームにもほしい機能だと思います。
発売されるストラクには「憑依装着」モンスターのイラスト違い、そして可憐なトークンカード等、これまでとは比べ物にならない豪華なものが収録されています。これはたくさん買えということでしょうか。そう、今も昔も、遊戯王は多々買わなければ生き残れないのです……
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