烏合無象のパルチザン「鉄獣戦線」 デッキ紹介

デッキ紹介

はじめに

多くの種族を跨いだカテゴリは昔からよくありますが、その中でも「獣族」「獣戦士族」「鳥獣族」の3つの種族を有したデッキは一部の層から【ビースト】と呼ばれていました。《激昂するミノタウロス》から意識されてきたこのデッキは《暗黒のマンティコア》《烏合の行進》といったカードの後押しを受けて地道ながらも強化され続けており、最近では《恐牙狼 ダイヤウルフ》《烏合無象》《小法師ヒダルマー》といったカードが生まれています。

《恐牙狼 ダイヤウルフ》

【 エクシーズモンスター 】
ランク4 / 地属性 / 獣族 / 攻2000 / 守1200

レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

このようなタイプのデッキは【炎王】【武神】がありますが、2020年8月、そこに新たな仲間が登場します。それが今回紹介する【鉄獣戦線】。この間紹介した【ドラグマ】と同じ世界観を持つ彼らの最大の特徴はその効果対象範囲の緩さで、これまでに登場した多くのデッキを束ねながら戦えるでしょう。

「鉄獣戦線」の登場によって「ビースト」は太古の昔より再生し、劇的な進化を遂げて鮮やかに蘇ります。戦場に立ち続けた古参兵の助けも借り、仲間たちの屍を乗り越えながら大いなる敵へ立ち上がりましょう!


デッキコンセプト紹介

【鉄獣戦線】は獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターによるビートダウンデッキです。リンク召喚を軸として展開していきますが、これまでに登場した様々な種族サポートカードを盛り込むことで多種多様な戦術を取ることができます。

まず最初に見ておきたいのが「鉄獣戦線」下級モンスターの共通効果についてです。いずれも、
「自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する」
という効果を持っています。

この効果により、盤面にモンスターがなくとも墓地が溜まっていれば大型リンクモンスターを簡単に呼び出して盤面形成を狙えるでしょう。これもあって「鉄獣戦線」は自カテゴリだけでも安定して展開でき、空いたスペースに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを自在に組み込むことができます。デッキ構築の幅が広いポイントもここにあるわけです。

呼び出したリンクモンスターで展開をさらに加速させていきます。LINK-2の《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》は汎用的な特殊召喚効果と手札交換効果を兼ね備えているため潤滑剤として機能してくれるでしょう。
最終的には、相手ターンでも動けるLINK-3の《鉄獣戦線 銀弾のルガル》と、数少ない除去担当であるLINK-4の《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を目指したいところです。

《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》

【 リンクモンスター 】
リンク2 / 地属性 / 獣族 / 攻1600

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

【リンクマーカー:左/左下】

《鉄獣戦線 銀弾のルガル》

【 リンクモンスター 】
リンク3 / 地属性 / 獣戦士族 / 攻2300

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。

【リンクマーカー:右/下/右下】

《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》

【 リンクモンスター 】
リンク4 / 闇属性 / 鳥獣族 / 攻3000

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。

【リンクマーカー:左/右/左下/右下】

さて、この「鉄獣戦線」ですが、戦術としては

フィールドへ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを展開

『鉄獣戦線』リンクモンスターをリンク召喚

盤面除去&ビートダウン!

などと大変分かりやすくなっています。墓地の素材でリンク召喚する効果もありますが、それでもやはり盤面に数を並べることがデッキ全体の強化につながるでしょう。
今回採用したサポートカードに触れる前に、まずは「鉄獣戦線」下級モンスターのステータスについてご確認ください。

《鉄獣戦線 ナーベル》
レベル1 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻0 / 守2000

《鉄獣戦線 ケラス》
レベル2 / 地属性 / 獣族 / 攻1200 / 守1500

《鉄獣戦線 フラクトール》
レベル4 / 炎属性 / 獣戦士族 / 攻1900 / 守1600

これこのように、各種族において恵まれたレベル・属性を持った「鉄獣戦線」モンスターたちが存在しています。デッキを組む際にこれらをサポートできるカードを採用することで展開能力を大幅に引き上げることができるでしょう。
そういうわけで今回のお試しデッキレシピでは以下のモンスターたちを採用しています。

《LL-コバルト・スパロー》

【 効果モンスター 】
星1 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻0 / 守100

「LL-コバルト・スパロー」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。
②:フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。
●このカードは相手の効果の対象にならない。

《熱血獣士ウルフバーク》

【 効果モンスター】
星4 / 炎属性 / 獣戦士族 / 攻1600 / 守1200

「熱血獣士ウルフバーク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の獣戦士族・炎属性・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

《LL-コバルト・スパロー》は《鉄獣戦線 ナーベル》と同じ「レベル1・風属性・鳥獣族」のステータスを持っています。《ワン・フォー・ワン》等で特殊召喚した際にあちらをサーチすることができ、その気になればランク1のエクシーズ召喚を行えるでしょう。
《熱血獣士ウルフバーク》は《鉄獣戦線 フラクトール》が「獣戦士族・炎属性・レベル4」モンスターであることに目をつけての採用です。《炎舞-「天璣」》によるサーチが容易であること、後述する能力で《鉄寿戦線 フラクトール》が容易に墓地へ送れることからこのモンスターを採用しています。

歴代の「ビースト」サポートカードがこのデッキでは輝くことができます。好きなカードで君だけの「鉄獣戦線」を作ってみましょう!
次の項目からは「鉄獣戦線」関連カードを紹介していきます。


「鉄獣戦線」関連カード紹介

メインデッキのモンスターカード

《鉄獣戦線 ナーベル》

《鉄獣戦線 ナーベル》

【 効果モンスター 】
星1 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻0 / 守2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。

《ワン・フォー・ワン》で特殊召喚できる他、鳥獣族モンスターである《LL-コバルト・スパロー》や《LL-リサイト・スターリング》でのサーチが可能です。「ビースト」の3種族のうち、レベル1で特殊召喚可能なモンスターには《番猫-ウォッチキャット》などが存在するため、デッキ全体のまとまりを意識する場合はこのことも考えてみるといいでしょう。


《鉄獣戦線 ケラス》

《鉄獣戦線 ケラス》

【 効果モンスター 】
星2 / 地属性 / 獣族 / 攻1200 / 守1500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。

「鉄獣戦線」の下級モンスターのうちで特殊召喚できるのは現状このモンスターだけです。そのため、リンクモンスターを特殊召喚する固有効果を一番発動しやすいモンスターであるとも言えるでしょう。獣族モンスターのため手札に持ってくる手段は限られますが、何かと墓地へ送りやすい《鉄獣戦線 ナーベル》が便利です。


《鉄獣戦線 フラクトール》

《鉄獣戦線 フラクトール》

【 効果モンスター 】
星4 / 炎属性 / 獣戦士族 / 攻1900 / 守1600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。

【鉄獣戦線】では《おろかな埋葬》と仕事が被りますが、獣戦士族モンスターであることを利用して《炎舞-「天璣」》を活用することで安定したサーチが見込めます。もちろん《鉄獣戦線 ナーベル》からのサーチも可能です。《熱血獣士ウルフバーク》で蘇生することで《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》のリンク召喚や《魁炎星王-ソウコ》からの「炎舞」セットも狙えます。


魔法・罠カード

《鉄獣の戦線》

《鉄獣の戦線》

【 永続魔法 】

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:自分の手札・フィールドからモンスター1体を墓地へ送って発動できる。墓地へ送ったモンスターとは元々の種族が異なる「トライブリゲード」モンスター1体をデッキから手札に加える。
③:魔法&罠ゾーンのこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。このターン相手は攻撃宣言できない。

手札・フィールドのモンスター1体を「トライブリゲード」モンスターに変換できます。これによって手札の《鉄獣戦線 ナーベル》を墓地へ送ったり《鉄獣戦線 ケラス》を手札に加えやすくなります。①の効果によってエクストラデッキ戦略が制限されますが、汎用的な効果は3種族でおおよそカバーできているのであまり問題はないでしょう。どうしても気になるならば《BF-精鋭のゼピュロス》が使えます。


《鉄獣の凶襲》

《鉄獣の凶襲》

【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力以下で種族が異なる獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果はターン終了時まで無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はリンクモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

発動後にEXデッキからリンクモンスターしか特殊召喚できなくなるデメリットはありますが、それでも多くのモンスターを直接デッキリクルートできるのはかなり強力な効果です。【鉄獣戦線】では基本的にリンク召喚を扱うため気になることは少ないですが、どうしてもデメリットが嫌であれば相手ターンに発動してしまいましょう。


《鉄獣の抗戦》

《鉄獣の抗戦》

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚する。

【鉄獣戦線】の切り札とも呼べるカードです。これによって墓地リソースを回復させながらリンク召喚を行え、中盤以降であれば《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》で奇襲的に盤面のカードを1枚除外できます。このデッキを使った時に相手が最も警戒してくるカードと言っても良いでしょう。


《鉄獣の血盟》

《鉄獣の血盟》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドのリンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとは種族が異なる獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
②:自分フィールドに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターがそれぞれ1体以上存在する場合、墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。

リンクモンスターを積極的に呼び出す【鉄獣戦線】では基本的に《戦線復帰》と同じような雰囲気で使えます。墓地で発動する②の効果は事実上の魔法・罠カードの効果を一度無効にできる効果で、《虚無空間》《スキルドレイン》といったカードへその場しのぎの対処としても使えます。
蘇生効果と無効効果は1ターンにどちらかしか使えないため、フィールドと墓地に1枚ずつある場合は注意が必要です。


エクストラデッキのモンスターカード

《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》

《鉄獣戦線 徒花のフェリジットお姉ちゃん

【 リンクモンスター 】
リンク2 / 地属性 / 獣族 / 攻1600

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。

【リンクマーカー:左/左下】

展開の中継地点となる重要なリンクモンスターです。①の効果で手札のモンスターを特殊召喚してフィールドでの起動効果につなぎます。また、②の効果でデッキに戻したいカードを戻せます。序盤中盤では何かとお世話になりっぱなしのカードです。


《鉄獣戦線 銀弾のルガル》

《鉄獣戦線 銀弾のルガル》

【 リンクモンスター 】
リンク3 / 地属性 / 獣戦士族 / 攻2300

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。

【リンクマーカー:右/下/右下】

相手ターンはこのカードを出して迎えることになるでしょう。耐性こそありませんが墓地へ送られた際にフィールドの種族を参照して弱体化できるため相手は迂闊に除去できなくなります。うまいこと蘇生を行えば《鉄獣戦線 ケラス》といったカードを手札に戻せるでしょう。


《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》

《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》

【 リンクモンスター 】
リンク4 / 闇属性 / 鳥獣族 / 攻3000

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで除外する。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。

【リンクマーカー:左/右/左下/右下】

特殊召喚時、または他に獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に除外する効果を持つこのデッキのエースモンスターです。相手ターンで特殊召喚できる《鉄獣戦線 銀弾のルガル》と組み合わせることでカード1枚除外をちらつかせられるようになります。


《痕喰竜ブリガンド》

《痕喰竜ブリガンド》

【 融合モンスター 】
星8 / 闇属性 / 獣族 / 攻2500 / 守2000

「アルバスの落胤」+レベル8以上のモンスター
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは戦闘では破壊されない。
②:融合召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は自分フィールドの他のモンスターをモンスターの効果の対象にできない。
③:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「トライブリゲード」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。

獣族であるため「鉄獣戦線」関連カードとかちあうことなく利用できますが、融合素材である《アルバスの落胤》が浮かないように構築を捻る必要があります(今回のお試しデッキレシピでは採用していません)。《アルバスの落胤》の性質上相手フィールド上のレベル8以上のモンスターと融合召喚することになりますが、確実に呼び出したい場合は「壊獣」モンスターでお膳立てするとよいでしょう。


ここまでのおさらい

【鉄獣戦線】はこれまでに登場した獣族・獣戦士族・鳥獣族のサポートカードを一つに束ねる存在です。決まった動きがないことから人によって特徴の異なるデッキになるでしょう。今回紹介する「いたって普通の【鉄獣戦線】」のポイントは以下のようになります。

  • 【鉄獣戦線】は獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを主体としたビートダウンデッキ。主にリンク召喚を駆使して強力なモンスターを繰り出そう。
  • 《鉄獣戦線 ナーベル》《鉄獣の戦線》で戦力補充! 歴代の種族サポートカードも使え!
  • 横に並べてリンク召喚! 罠カード《鉄獣の抗戦》で急襲をかけろ!

今のところ他のカテゴリと比べて目立った切り札のようなカードはありませんが、この段階でも【鉄獣戦線】はしぶとく戦い続けることに特化したテーマだと言えます。生死の境を超えた仲間たちの絆で勝利を目指しましょう!


カテゴリ外汎用カード

《番猫-ウォッチキャット》

《番猫-ウォッチキャット》

【 効果モンスター 】
星1 / 地属性 / 獣族 / 攻0 / 守1800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した自分ターンのエンドフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。デッキから永続魔法カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。

手札からの特殊召喚が容易なレベル1・獣族モンスターです。攻撃力0のため《鉄獣の凶襲》のトリガーには不向き(それでもナーベルをリクルートできるので偉い)ですが、エンドフェイズまで残しておけば②の効果による永続魔法カードサーチ効果で《鉄獣の戦線》や《炎舞-「天璣」》《炎舞-「天枢」》といったカードをセットできます。
除外しても《鉄獣の抗戦》でリンク召喚の素材にできるのが嬉しいポイントです。


《超重禽属コカトリウム》

《超重禽属コカトリウム》

【 効果モンスター 】
星4 / 風属性 / 鳥獣族 / 攻1300 / 守900

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
②:デッキからレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を除外して発動できる。エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、同じ種族・属性・レベルになる。

②の効果によって除外肥やしとレベル・種族調整を行うことができますが、このカードの使い方として「ランク4エクシーズモンスターの素材にする」やり方があります。《恐牙狼 ダイヤウルフ》で相手のモンスターを除去したり獣戦士族にして《魁炎星王-ソウコ》をエクシーズ召喚したりすることで①の効果を何度も使えるでしょう。名前が変わることを生かして「十二獣」エクシーズモンスターの踏み台にしてもいいかもしれません。
ただ、モンスター1体をリリースして蘇生するため、盤面のアドバンテージは変わっていないことに注意が必要です。


《ビーストレイジ》

《ビーストレイジ》

【 通常魔法 】

自分フィールド上に存在する全てのモンスターの攻撃力は、ゲームから除外されている自分の獣族及び鳥獣族モンスターの数×200ポイントアップする。

墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを除外する「鉄獣戦線」モンスターと好相性なのがこちらのカードです。参照するモンスターに獣戦士族は含まれていませんが、意識して除外しておくと思わぬところで高火力を叩き出せます。


お試しデッキレシピ

メインデッキ
3 鉄獣戦線 ナーベル
3 鉄獣戦線 ケラス
3 鉄獣戦線 フラクトール
3 番猫-ウォッチキャット
1 LL-コバルト・スパロー
2 熱血獣士ウルフバーク
1 十二獣モルモラット
1 十二獣サラブレード
1 BF-精鋭のゼピュロス
1 超獣禽属コカトリウム
3 鉄獣の戦線
3 鉄獣の凶襲
1 おろかな埋葬
2 ワン・フォー・ワン
3 炎舞-「天璣」
1 炎舞-「天枢」
1 十二獣の会局
1 ビーストレイジ
3 鉄獣の抗戦
3 鉄獣の血盟

エクストラデッキ
2 鉄獣戦線 徒花のフェリジット
2 鉄獣戦線 銀弾のルガル
2 鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
1 十二獣ライカ
1 十二獣ドランシア
1 LL-リサイト・スターリング
1 魁炎星王-ソウコ
1 恐牙狼 ダイヤウルフ
1 痕喰竜ブリガンド ※EXデッキ破壊対策


まとめ

今回紹介した「鉄獣戦線」でまた一つエクセリアたちの物語が進みました。同時期に発表された「ドラグマ」新規では苦しんでいるエクセリアの姿と教団の兵士たちがイラストとして表され、《アルバスの落胤》が彼女を助けるために《痕喰竜ブリガンド》となって二人で鉄獣戦線のもとへ逃れる姿が映されています。新しく登場した「鉄獣戦線」の人たちの今後も気になるところです。

また、冒頭で述べた通り今回登場したカードたちは【ビースト】というデッキの総括の役目も果たしたことでしょう。薄く繋がりのあった3種族がこのように統合されるのは妙に感慨深いものがあります。カードのストーリーもですが、今後どのようなテキストの新規が現れるかも楽しみなところですね!

追伸:フェリジットちゃんのイラストがたくさんでうれしいです。


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