【全49種】アンデット族デッキのお役立ちサポートカード紹介

デッキ構築&プレイングサポート

目次

はじめに:何度でも蘇るさ

遊戯王の世界では「墓地は第二の手札」という言葉がありますが、今回紹介するアンデット族はまさにその効果に特化したモンスターたちの集団となっています。墓地蘇生の効果を持つカードを上げても《ゾンビ・マスター》《馬頭鬼》《生者の書-禁断の呪術-》と錚々たるメンツが並び、一部のカードにおいては相手の墓地からもモンスターを奪いながら蘇生させてしまいます。また、デッキから守備力0のモンスターを特殊召喚する《不知火の隠者》の存在もあり、展開力に関しては他の種族と比べて頭一つ抜けていると言っても過言ではないでしょう。

そして、それが輝くのは墓地肥やし能力の高さもあってのことです。召喚成功時にモンスター1体を墓地送りする《堕ち武者》、起動効果で1体墓地送りできる《牛頭鬼》、自身がチューナーでありながらレベル変動もできる《ユニゾンビ》など、幅広いアンデット族デッキで活躍するエース級のモンスターたちがひしめき合っています。

種族デッキも、シンクロ召喚を得意とする【不知火】と【魔妖】、フィールド魔法で相手の墓地をも支配する【アンデットワールド】、相手のモンスターを蘇らせて使役する【ヴァンパイア】、墓地から儀式召喚できる【ヴェンデット】など、いずれも墓地に関連した効果を持つ強力なものが揃っています。
数多ものデッキで活躍する不死の一族に触れてみましょう。あなたも、その虜になること間違いなしです。


サポートカード紹介

メインデッキのモンスターカード

《グローアップ・ブルーム》

《グローアップ・ブルーム》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 闇 / アンデット族 / 攻0 / 守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル5以上のアンデット族モンスター1体を手札に加える。フィールドゾーンに「アンデットワールド」が存在する場合、手札に加えず特殊召喚する事もできる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

上級・最上級に限られますが、かなり緩い条件でデッキからアンデット族モンスターを手札に加えることができます。候補としては、手札誘発でモンスターの攻守変動ができる《ヴァンパイア・フロイライン》、後攻の初動に特殊召喚できる《劫火の槍術士 ゴースト・ランサー》、簡単に特殊召喚できるかつ墓地蘇生が行える《ジャック・ア・ボーラン》、単体で非常に強力な性能を誇る《黄金卿エルドリッチ》が挙げられ、ややロマン枠ですが《スピードキング☆スカル・フレイム》も手札に加えられます。【ヴェンデット】であれば《リヴェンデット・スレイヤー》等の儀式モンスターも手札に揃えられますね。

フィールド魔法《アンデットワールド》がある場合は、これを特殊召喚効果に変えられます。上記に挙がっていないモンスターでは、「ヴァンパイア」を蘇生できる《ヴァンパイア・スカージレット》、互いのモンスター効果をトリガーに無効・除外を1度ずつ行える《死霊王 ドーハスーラ》、フィールドと墓地のアンデット族モンスターを入れ替える《死の王 ヘル》などが候補になります。


《ゾンビキャリア》/《ペインペインター》/《マッドマーダー》

《ゾンビキャリア》

【 チューナーモンスター 】
星 2 / 闇 / アンデット族 / 攻400 / 守200

①:このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚デッキの一番上に戻して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

《ペインペインター》

【 チューナーモンスター 】
星 2 / 闇 / アンデット族 / 攻400 / 守200

このカードがフィールド上に存在する限り、このカードのカード名を「ゾンビキャリア」として扱う。1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上のアンデット族モンスターを2体まで選択し、エンドフェイズまで選択したモンスターのレベルを2にできる。この効果を適用したモンスターをシンクロ素材にする場合、アンデット族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

《マッドマーダー》

【 チューナーモンスター 】
星2 / 闇 / アンデット族/ 攻400 / 守200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「ゾンビキャリア」として扱う。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル6以上のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルを2つ下げ、このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

《ゾンビキャリア》はアンデット族を代表するチューナーモンスターで、特に《デスカイザー・ドラゴン》《アンデット・スカル・デーモン》《蘇りし魔王 ハ・デス》をシンクロ召喚する際には名指しで指定されている由緒正しいモンスターです。《ペインペインター》はフィールド上で「ゾンビキャリア」として扱う効果を持っていますが、両者のステータスに差異は無く、自力で墓地蘇生が可能な《ゾンビキャリア》の方に軍配が上がりがちです。

そんな中ですが、《ペインペインター》が活躍する場面としては《アンデット・スカル・デーモン》の正規シンクロ召喚があります。あちらはレベル6でありながら「ゾンビキャリア+アンデット族モンスター2体」というかなり厳しい条件のため、蘇生制限等を重視して場に出すならば《ペインペインター》の出番も出てきます。
また、自分のアンデット族モンスターのレベルを無理矢理2にできることから、攻撃の前に《蘇りし魔王 ハ・デス》を立てたい場合にも使えます。後述しますが、戦闘破壊したモンスターのあらゆる効果を無効にできるため、一切の抵抗を許さずに攻め込むことができます。

《マッドマーダー》は他の2種とは趣が異なり、基本的にはアンデット族モンスターの数を増やしてリンク・シンクロ召喚を加速させる要因として使われるでしょう。上記シンクロモンスターの中では《デスカイザー・ドラゴン》と相性が良く、あちらの特殊召喚時効果で相手の墓地のアンデット族モンスターを蘇生させて素材としながら、《マッドマーダー》でレベルを2下げて2体目の《デスカイザー・ドラゴン》を呼び出せます。


《妖刀-不知火》

《妖刀-不知火》

【 チューナーモンスター 】
星 2 / 炎 / アンデット族 / 攻800 / 守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在する場合、チューナー以外の自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードを墓地から除外し、その2体のレベルの合計と同じレベルを持つアンデット族Sモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

アンデット族のシンクロ召喚は墓地でも行えてしまう――そんな墓地効果を持ったこのカードは【アンデシンクロ】において革命的な一枚でした。墓地へ送られたターンに発動できない制約こそありますが、一切の手札・盤面の消費なく墓地のカードのみでシンクロモンスターを特殊召喚できるのは安心感もあります。ただ、この方法で場に出したモンスターは「シンクロ召喚」でなく「特殊召喚」した扱いになるため、後で墓地蘇生ができない点については注意が必要です。


《逢魔ノ妖刀-不知火》

《逢魔ノ妖刀-不知火》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 炎 / アンデット族 / 攻800 / 守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースし、「逢魔ノ妖刀-不知火」以外の除外されている自分のモンスターの中から「不知火」モンスターを含むアンデット族モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

除外されている、「不知火」を含むアンデット族モンスター2体を蘇生することでリンク・シンクロ素材に使うことができます。特に《馬頭鬼》のような墓地効果を持つモンスターとは相性が良く、帰還させたモンスターを再び墓地へ送ることで二度目の墓地効果を狙えます。先述の《妖刀-不知火》や《不知火の隠者》は汎用性が高く、多くのアンデット族デッキに採用できるため、それらと一緒に採用してもよいでしょう。


《劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー》

《劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻1300 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「幽合-ゴースト・フュージョン」1枚を手札に加える。
②:墓地のこのカードを除外し、手札を1枚捨て、除外されている自分のレベル4以上のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

①②共に強力な効果で、アンデット族デッキの展開能力の向上に大きく貢献します。①の効果でサーチできる《幽合-ゴースト・フュージョン》は条件付きでデッキ・墓地のモンスターを1体まで融合素材に《冥界龍 ドラゴネクロ》等の融合モンスターを呼び出すことができ、盤面戦力の増強が期待できるでしょう。②の効果は手札を1枚墓地へ送りながら《馬頭鬼》などのモンスターを手札に戻せる効果で、間接的に墓地効果の再利用が可能となります。


《精気を吸う骨の塔》

《精気を吸う骨の塔》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻400 / 守1500

自分フィールド上にこのカード以外のアンデット族モンスターが存在する場合、このカードを攻撃する事はできない。アンデット族モンスターが特殊召喚に成功する度に、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

初期に登場したカードの中には凶暴な効果を持っているものがあり、その多くは何らかの形で規制・エラッタをされていますが、このカードは現在のカードプールでもトップクラスの「ヤバい」可能性を秘めています。アンデット族の暴力的な展開性能を使って相手のデッキを枯れさせる、相手フィールドに送りつけることで逆に自分の墓地肥やしを加速させる、自分のデッキを空にして必殺コンボの準備をする……あなたはどのように使ってみたいですか?


《ファラオの化身》

《ファラオの化身》

【 効果モンスター 】
星 3 / 地 / アンデット族 / 攻400 / 守600

このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、自分の墓地に存在するレベル4以下のアンデット族モンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

《レベル・スティーラー》が規制された時、何度でもシンクロ素材に使用できるこのカードに注目が集まったことがありました。レベルの都合上《ゾンビキャリア》を要求するシンクロモンスターとは相性は悪いですが、アンデット族以外の汎用シンクロモンスターを採用するデッキならば戦線の構築に一役買います。

相性の良いモンスターとしては、何度でも蘇生が可能な《麗の魔妖-妲姫》があります。エクストラデッキの消費はかなり激しくなりますが、レベル5の《毒の魔妖-土蜘蛛》からレベル11の《骸の魔妖-餓者髑髏》をもう1体シンクロ召喚できます。
また、レベル8の《巨骸竜フェルグラント》をシンクロ召喚できれば、このカードが自己蘇生したときにあちらの効果を発動させて、相手モンスター1体の効果を無効にできます。


《ユニゾンビ》

《ユニゾンビ》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻1300 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。
②:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターのレベルを1つ上げる。この効果の発動後、ターン終了時までアンデット族以外の自分のモンスターは攻撃できない。

アンデット族を代表するチューナーモンスターです。手札・デッキのアンデット族モンスターを自在に墓地へ送りながらレベルを調整することで、幅広いレベルのシンクロ召喚を実現できます。《不知火の隠者》1枚から《PSYフレームロード・Ω》をシンクロ召喚する鉄板コンボに要求される1枚でもあります。


《劫火の翼竜-ゴースト・ワイバーン》

《劫火の翼竜-ゴースト・ワイバーン》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻1700 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「幽合-ゴースト・フュージョン」1枚を手札に加える。
②:このカードが除外されたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキからレベル2以下のアンデット族チューナー1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。

①の効果によるサーチで即座に融合召喚に繋げられます。また、②の効果は《妖刀-不知火》と非常に相性が良く、あちらの効果で除外した場合でも、このカードの効果で墓地へ送る場合でもきっちり噛み合った動きをします。墓地へ送りたいチューナーは他に《ゾンビキャリア》《グローアップ・ブルーム》があります。


《牛頭鬼》

《牛頭鬼》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / アンデット族 / 攻1700 / 守800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「牛頭鬼」以外のアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

墓地を重視するアンデット族デッキの初動を担当します。①の効果で着実にアドバンテージを稼ぎながら、自身が墓地へ送られた後も②の効果で手札からの展開を行えます。「不知火」などと相性が良いのは勿論ながら、除外されているモンスターを要求するカードの発動も補助できるでしょう。


《ゴブリンゾンビ》

《ゴブリンゾンビ》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻1100 / 守1050

①:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。相手のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから守備力1200以下のアンデット族モンスター1体を手札に加える。

専ら②の効果が使われることの多いカードです。フィールドに一度出す必要はありますが、墓地蘇生の手段が充実しているアンデット族デッキでは継続して好きなカードをサーチできる強みを生かせるでしょう。

手札に加えられるモンスターの範囲は非常に広いです。フィールド魔法《アンデットワールド》をサーチできる《屍界のバンシー》、手札から捨てて全体的に打点を下げられる《ワイトプリンセス》、【ヴェンデット】のエースになる《リヴェンデット・エグゼクター》、手札から特殊召喚できればバーンが入る《バーニング・スカルヘッド》など様々なデッキの様々なパーツが含まれています。
リンク・シンクロモンスターを場に並べていく中で、次の展開に必要なカードを集めていきましょう。


《屍界のバンシー》

《屍界のバンシー》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻1800 / 守200

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドゾーンの「アンデットワールド」は効果の対象にならず、効果では破壊されない。
②:フィールド・墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキから「アンデットワールド」1枚を選んで発動する。この効果は相手ターンでも発動できる。

フィールド・墓地にいる限り好きなタイミングで《アンデットワールド》を発動することができ、「相手の墓地のアンデット族モンスターを蘇生する」効果を持つモンスターたちにとってはまさに救世主のような存在です。また、相手のEXデッキに入っている、素材とするモンスターの種族指定があるものを軒並み腐らせることができ、攻めと守りを同時に睨める1枚となっています。


《死製棺サルコファガス》

《死製棺サルコファガス》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻0 / 守0

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが相手モンスターとの戦闘で破壊された時に発動できる。
その相手モンスターのコントロールを得る。そのモンスターはアンデット族になり、攻撃力・守備力は0になる。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分のアンデット族モンスターが相手モンスターとの戦闘で破壊された時、このカードを除外して発動できる。その相手モンスターのコントロールを得る。そのモンスターはアンデット族になり、攻撃力・守備力は0になる。

①の効果は、主にセットされた状態で戦闘破壊された場合に発動する、奇襲の意味合いが強いコントロール奪取となります。②の効果は相手への牽制となり、アンデット族デッキの得意とする墓地肥やしに1枚紛れさせるだけで戦闘破壊をためらわせることが期待できるでしょう。他のモンスターの墓地効果と比べたら受動的かつ展開に貢献しない効果であるため、展開しきった後の保険・詰めの1枚として墓地へ送ることになります。


《酒呑童子》

《酒呑童子》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / アンデット族 / 攻1500 / 守800

①:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地からアンデット族モンスター2体を除外して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
●除外されている自分のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番上に戻す。

墓地リソースを食うことが少々気になりますが、2体のモンスターを1枚のドローに変換できるため、墓地効果を持たないアンデット族モンスターが溜まっている場合は積極的に使いたいカードです。また、二つ目の効果で墓地除外したカードをもう一度デッキに戻すことができ、他の墓地肥やしカードで再度活用できるようになるのも覚えておきたいところ。
このカードの効果に名称ターン1の制限はついていないため、《酒呑童子》2体並べれば、デッキトップに戻したカードをドローすることもできます。


《不知火の隠者》

《不知火の隠者》

【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / アンデット族 / 攻500 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから守備力0のアンデット族チューナー1体を特殊召喚する。
②:このカードが除外された場合、「不知火の隠者」以外の除外されている自分の「不知火」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。フィールドに「不知火流 転生の陣」が存在する場合、この効果の対象を2体にできる。

《ユニゾンビ》と合わせて、レベル8シンクロモンスターを出すコンボの起点となるカードです。勿論それ以外にも《妖刀-不知火》と合わせて墓地シンクロの準備を整えることができます。このカード自身も除外された場合の効果を持っているため、「不知火」以外の墓地除外を利用するアンデット族モンスターとコンボが狙えます。


《ゾンビ・マスター》

《ゾンビ・マスター》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻1800 / 守0

①:1ターンに1度、手札からモンスター1体を墓地へ送り、自分または相手の墓地のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのアンデット族モンスターを自分フィールドに特殊召喚する。この効果はこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する場合に発動と処理ができる。

墓地蘇生から展開するのであれば他のモンスターでも同じ仕事ができますが、このカードの神髄は相手の墓地からも蘇生できる点にあります。また、レベル4と使いやすいモンスターであるため《ユニゾンビ》と合わせて汎用的なシンクロモンスターを数多く呼び出せます。このカード自体もサーチ・特殊召喚が簡単なため、既存の展開にも無理なく組み込めます。


《墜ち武者》

《墜ち武者》

【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / アンデット族 / 攻1700 / 守0

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「堕ち武者」以外のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

採用に当たっては、同じような仕事ができる《ユニゾンビ》《牛頭鬼》が存在するため、どちらを採用するかよく考えることになります。特に《牛頭鬼》は激しい競合相手で、同じ攻撃力を持つ上に、維持できたら毎ターン1枚墓地肥やしできる性能・自分で墓地へ送っても墓地効果を発動できる、といった点で優位を取られています。

しかし、こちらは守備力が0であるため《悪夢再び》に対応しています。他に守備力0のアンデット族モンスターを多く採用し、墓地から手札に回収する機会が多いのであれば、こちらを使うメリットも高まります。また、②の効果があるため「効果を無効にして破壊or除外」するタイプの妨害を牽制することもできるでしょう。


《ピラミッド・タートル》

《ピラミッド・タートル》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / アンデット族 / 攻1200 / 守1400

①:このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

古き良きアンデット族のリクルーターです。今でこそ効果破壊される機会が多いため①の効果の発動自体が難しいかも知れませんが、現代でも《強制転移》で送りつけて自分で戦闘破壊したり、カジュアル戦でデュエルのテンポをコントロールするためにデッキに入れたりする使い道があります。
あまり使われなくなったとは言え、このリクルート範囲の広さは他のモンスターではなかなか真似できません。


《マンモス・ゾンビ》

《マンモス・ゾンビ》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / アンデット族 / 攻1900 / 守0

自分の墓地にアンデット族モンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊された場合、その時のコントローラーにこのカードの元々の攻撃力分のダメージを与える。

アンデット族モンスターを使わない相手に送りつければそのまま1900バーン! しかもターン1制限もついていないから、もしかしたらループでワンキルできるのでは……と思うかも知れませんが、昨今では《灰流うらら》という超汎用的アンデット族が存在することから、このカードを自壊させてワンキル、というのはちょっと難しいかもしれません。

しかし、一度送りつけてさえしまえば、あとはこちらのカード効果で破壊してしまってもいいのです。昔は相手に送りつけるカードが《強制転移》《死のマジック・ボックス》くらいしかありませんでしたが、今は汎用的なリンクモンスターとして《転晶のコーディネラル》が存在するため、構想自体は悪くないかと思います。
ただ、コーディネラルのリンク先のモンスターは効果破壊されなくなる、という点にはご注意ください。


《馬頭鬼》

《馬頭鬼》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / アンデット族 / 攻1700 / 守800

①:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのアンデット族モンスターを特殊召喚する。

解説いる? いるか……

アンデット族を代表するモンスターで、アンデット族デッキを組むにあたっては宗教上の理由が無い限り3積みされるカードです。こいつをとにかく早くデッキから墓地へ送り、墓地から除外させて何度もモンスターを呼び出し、除外されているコイツを何が何でも墓地に再び引っ張り戻すのがアンデット族デッキの仕事となります。

もちろん、名称ターン1なんて生優しい効果発動制限はついてません。《異次元からの埋葬》《PSYフレームロード・Ω》とは最高の相性を誇り、デュエルの序盤、中盤、終盤と墓地除外を反復横跳びしてもらうことになるでしょう。


《ヴァンパイア・フロイライン》

《ヴァンパイア・フロイライン》

【 効果モンスター 】
星 5 / 闇 / アンデット族 / 攻600 / 守2000

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
②:自分のアンデット族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、100の倍数のLPを払って発動できる(最大3000まで)。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はそのダメージ計算時のみ払った数値分アップする。
③:このカードが戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時に発動できる。そのモンスターを墓地から可能な限り自分フィールドに特殊召喚する。

①②の効果がしっかり噛み合った、相手の攻撃を防ぐタイプの手札誘発です。このカード単体だけでも一瞬だけなら攻撃力5000まで食い止めることができ、しかもこの攻守変動効果にターン1はついていません。手札に加えておくだけで、相手の攻撃を大きく牽制することができるでしょう。場合によっては自分からライフを削りにいけるため、ライフが少ない状態で使いたいカードがある場合も能動的に使っていけます。


《九尾の狐》

《九尾の狐》

【 効果モンスター 】
星 6 / 炎 / アンデット族 / 攻2200 / 守2000

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:墓地から特殊召喚したこのカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
③:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「狐トークン」(アンデット族・炎・星2・攻/守500)2体を特殊召喚する。

①の効果と③の効果はワンセットで考えられます。③の効果は手札からの破壊にも対応しており、一度盤面に出れば3回分の壁として機能してくれることでしょう。比較的手軽に出せるレベル6ということで《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を作る素材にしても良いですね。


《霊道士チャンシー》

《霊道士チャンシー》

【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / アンデット族 / 攻2000 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。手札・デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
②:このカードが除外された場合、自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。

①の効果は《牛頭鬼》と一緒ですが、このカードの最大の特徴はレベル6であること。《永遠の淑女 ベアトリーチェ》をアンデット族デッキで無理なくエクシーズ召喚できます。また、②の効果で除外しても墓地コストを使って帰還してくるため《妖刀-不知火》とも好相性です。


《ジャック・ア・ボーラン》

《ジャック・ア・ボーラン》

【 効果モンスター 】
星 7 / 炎 / アンデット族 / 攻1500 / 守2200

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からアンデット族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:相手メインフェイズに、自分または相手の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。その後、表側表示のこのカードをエンドフェイズまで除外する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

相手ターン、このカードを安全な位置に避難させながら墓地のアンデット族を毎ターン蘇生できます。フィールドから離れた場合の除外が気になるなら、同じレベルのものを揃えてエクシーズ召喚してみましょう。除外された場合に発動する効果を持つ「不知火」モンスターなどは遠慮無く蘇生できますね。


《アルグールマゼラ》

《アルグールマゼラ》

【 効果モンスター 】
星 8 / 地 / アンデット族 / 攻2800 / 守2300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに手札・墓地のこのカードを除外できる。
②:このカードが手札・墓地から除外された場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。その後、このカードのレベルを1つ下げる事ができる。

レベル8モンスターでありながら簡単に扱うことができ、ランク7・ランク8のエクシーズ召喚を同時に狙えます。ステータスも高いため、そのまま返しのターンでアタッカーに転ずることもできるでしょう。


《死霊王 ドーハスーラ》

《死霊王 ドーハスーラ》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / アンデット族 / 攻2800 / 守2000

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「死霊王 ドーハスーラ」以外のアンデット族モンスターの効果が発動した時に発動できる。以下の効果から1つを選んで適用する。このターン、自分の「死霊王 ドーハスーラ」の効果で同じ効果を適用できない。
●その効果を無効にする。
●自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を選んで除外する。
②:フィールドゾーンに表側表示でカードが存在する場合、自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。

フィールド魔法《アンデットワールド》と最高の相性を誇るのがこのモンスターです。相手フィールド・墓地のモンスターがアンデット族に変わっている間、このカードは無比の制圧力を発揮します。墓地へ送られてもスタンバイフェイズに自力で蘇生することができるため、相手にとっては非常にやりにくい1枚となるでしょう。
また、このカードは《ピラミッド・タートル》からリクルートすることもできます。ちょっと意外ですが……


《死の王 ヘル》

《死の王 ヘル》

【 効果モンスター 】
星 9 / 闇 / アンデット族 / 攻800 / 守2800

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「死の王 ヘル」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体をリリースし、そのモンスターとはカード名が異なる自分の墓地の、「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

場と墓地のアンデット族を取り替えるように蘇生する効果を持っており、相手ターンでも発動することができます。レベル9と重めのステータスをしていますが、アンデット族デッキならば場に出すことは難しくありません。守備表示の蘇生のためすぐさま攻勢に転じることはできませんが、「魔妖」シンクロモンスターのように、墓地から蘇生することで効果を発動するモンスターたちにとっては大きな助けとなるでしょう。


《黄金卿エルドリッチ》

《黄金卿エルドリッチ》

【 効果モンスター 】
星 10 / 光 / アンデット族 / 攻2500 / 守2800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札に加える。その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。

ステータス、サポートカード、どちらも文句なしの大型エースアタッカーです。このカード自体が破壊を介さない除去札として機能するため、墓地効果を持つ魔法・罠カードを合わせて採用することでデッキパワーを大きく底上げすることができます。レベル10モンスターのため、《真紅眼の不死竜皇》で蘇生して《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》をエクシーズ召喚することもできます。


EXデッキのモンスターカード

《アドヴェンデット・セイヴァー》

《アドヴェンデット・セイヴァー》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / アンデット族 / 攻1600 /

アンデット族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、カード名を「リヴェンデット・スレイヤー」として扱う。
②:自分の墓地の「ヴェンデット」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
③:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×200ダウンする。

【LINK-2:左下/右下】

①②の効果はカテゴリ専用効果ですが、③の効果は様々なアンデット族デッキで活用できそうです。特に《死霊王 ドーハスーラ》《死の王 ヘル》《黄金卿エルドリッチ》あたりはレベルが高く、墓地へ置いてもいいカードであるため、相手モンスターを撃破しながらアドを稼ぐ準備を整えられます。このカード自体もそこそこ打点があるため、大型モンスターの直接攻撃を通すための露払いも担えそうです。


《ヴァンパイア・ファシネイター》

《ヴァンパイア・ファシネイター》

【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / アンデット族 / 攻2400 /

アンデット族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分フィールドの「ヴァンパイア」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。

【LINK-3:上/左下/右下】

リンク3と呼び出すのに少々手間はかかりますが、①の効果と②の効果で相手のモンスターをこちらへ籠絡するかのごとく扱えてしまいます。②の効果によるコントロール奪取は自身をコストにしても良いため、下級アンデット族モンスターで立てたこのカードをコストに相手の大型モンスターを奪っても良いでしょう。そうして手元にやって来たモンスターたちは《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》《真血公ヴァンパイア》のエクシーズ素材にすることで有効活用できます。


《零氷の魔妖-雪女》

《零氷の魔妖-雪女》

【 リンクモンスター 】
星 4 / 水 / アンデット族 / 攻2900 /

アンデット族モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに2度まで使用できる。
①:「零氷の魔妖-雪女」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、除外されている状態で発動した相手モンスターの効果は無効化される。
③:墓地からモンスターが特殊召喚された場合、または墓地のモンスターの効果が発動した場合、このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。

【LINK-4:左/右/左下/右下】

攻撃力2900、条件付きの攻撃力0&効果無効と、リンク4として制圧力に優れたモンスターです。ややクセのあるカードではありますが、相手によっては②の効果で力を大きく削がれる場合もあるでしょう。③の効果は自分・相手どちらの特殊召喚でも対応するため、状況によってはこちらから《死の王 ヘル》等でモンスターを動かす必要が出てきます。


《冥界龍 ドラゴネクロ》

《冥界龍 ドラゴネクロ》

【 融合モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守0

アンデット族モンスター×2
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
①:「冥界龍 ドラゴネクロ」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:このカードと戦闘を行うモンスターはその戦闘では破壊されない。
③:このカードがモンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。そのモンスターの攻撃力は0になり、そのモンスターの元々のレベル・攻撃力と同じレベル・攻撃力を持つ「ダークソウルトークン」(アンデット族・闇・星?・攻?/守0)1体を自分フィールドに特殊召喚する。

このカードを融合召喚するとしたら《幽合-ゴースト・フュージョン》か《龍の鏡》を使って融合することになるでしょう。2体素材にしては攻撃力3000と破格のスペックを持ち、②③の効果で相手モンスターの火力をコピーすることができてしまいます。このカード自体がアンデット族でない・墓地からの蘇生ができない点こそありますが、一度場に出せばこちらの盤面火力が一気に跳ね上がることでしょう。


《アンデット・スカル・デーモン》

《アンデット・スカル・デーモン》

【 シンクロモンスター 】
星 6 / 闇 / アンデット族 / 攻2500 / 守1200

「ゾンビキャリア」+チューナー以外のアンデット族モンスター2体以上
自分フィールド上に表側表示で存在するアンデット族モンスターは、カードの効果では破壊されない。

場に存在するだけで自分のアンデット族に効果破壊体制を付与できるため、是非展開の最中に並べておきたいモンスターですが、いかんせん正規の方法でのシンクロ召喚が難しめに設定されています。どうしてもちゃんとシンクロ召喚したいなら《ペインペインター》《マッドマーダー》といった代用モンスターを活用すると良いでしょう。

場に出すだけなら《妖刀-不知火》の墓地効果を使うのが手っ取り早い方法です。しかし、あちらは墓地へ送られたターンは効果の発動ができず、結局このカードの特殊召喚のタイミングは一歩遅れます。手間をかけてすぐに出すか、テンポを犠牲にして楽をするかはプレイヤーとデッキの中身次第でしょう。


《蘇りし魔王 ハ・デス》

《蘇りし魔王 ハ・デス》

【 シンクロモンスター 】
星 6 / 闇 / アンデット族 / 攻2450 / 守0

「ゾンビキャリア」+チューナー以外のアンデット族モンスター1体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在するアンデット族モンスターが戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。

このテキストからは読み取れませんが、この効果が適用されて戦闘破壊されたモンスターは「墓地にいる間ずっと効果が無効になる」という裁定があります。つまり、モンスターの墓地効果を完封できる、ということになるのです。一度無効になってしまえば墓地から動かさない限り、例えこのモンスターがフィールドを離れたとしても無効効果は持続します。

シンクロ条件は厳しめですが、何かにつけて墓地効果を持つ昨今のモンスターを全て黙らせるのはこのカードくらいにしかできない仕事です。代用モンスター《ペインペインター》とレベル6モンスターでシンクロ召喚するのが丸いでしょう。


《イモータル・ドラゴン》

《イモータル・ドラゴン》

【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 6 / 闇 / アンデット族 / 攻500 / 守2400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送り、このカードのレベルを、そのモンスターとこのカードの元々のレベルの差の数値と同じにする。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分のアンデット族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

①の効果で墓地へ送るアンデット族には2つの制約があります。「このカードの元のレベルである、レベル6以外のモンスター」かつ「このカードとの元々のレベル差の数値が、現在のこのカードのレベルにならないようなモンスター」です。つまり、”レベル3の《イモータル・ドラゴン》”の効果を発動する場合、レベル3・6・9のアンデット族モンスターは墓地へ送ることができない、ということになります。

シンクロチューナーですが、守備力が2400と壁モンスターとして申し分ないため、置物のように使ってターンをまたぐことを狙ってもいいでしょう。②の効果で自己蘇生もできるため、墓地送りの仕事が貰える機会も少なくありません。


《巨骸竜フェルグラント》

《巨骸竜フェルグラント》

【 シンクロモンスター 】
星 8 / 光 / アンデット族 / 攻2800 / 守2800

アンデット族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。
②:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、墓地からモンスターが特殊召喚された場合、このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

強力なのが、①の効果が「特殊召喚時」に発動することです。つまり、ターンを跨いで墓地から蘇生し続けることで、常に相手のカードを1枚除外していくことができるようになります。《馬頭鬼》《死の王 ヘル》《ジャック・ア・ボーラン》《真紅眼の不死竜皇》で何度も何度も何度も蘇らせて、相手の盤面と墓地のリソースを食い荒らしてやりましょう。
①の効果が強すぎて影に隠れがちですが、②の効果による効果無効も良い牽制になります。


《真紅眼の不死竜皇》

《真紅眼の不死竜皇》

【 シンクロモンスター 】
星 10 / 闇 / アンデット族 / 攻2800 / 守2400

アンデット族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手ターンに、「真紅眼の不死竜皇」以外の自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。

アンデット族の最上位に君臨するモンスターとして、①②共に申し分ない効果を持っています。①の効果は《巨骸竜フェルグラント》が相性が良いほか、少し横に並べるのは大変ですが「魔妖」シンクロモンスターとも噛み合いますね。墓地に送られても②の効果で蘇り、その際には「除外された場合に発動する効果」を起動させることもできるでしょう。


魔法・罠カード

《アンデット・ネクロナイズ》

《アンデット・ネクロナイズ》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:フィールドにレベル5以上のアンデット族モンスターが存在する場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。除外されている自分のアンデット族モンスター1体を選んでデッキに戻し、このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

条件付きですが、相手モンスターのコントロールを奪取してこちらの展開の一部に組み込めます。レベル5以上のアンデット族モンスターを用意するのは、アンデット族デッキならばそう難しくははないでしょう。自力での墓地蘇生が可能な《死霊王 ドーハスーラ》《真紅眼の不死竜皇》がいればほとんどの場合は使えるはずです。それだけでも強いのですが、このカードがより強力なのが、②の効果でもう1度だけ使えてしまう点です。アンデット族デッキなら何かしら除外はされているため、その再利用の準備をしながら再びコントロール奪取を狙えます。

奪ったモンスターは《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》《真血公ヴァンパイア》のエクシーズ素材にしてしまいましょう。《ヴァンパイア・ファシネイター》と併用するとよりこの二つをエクシーズ召喚しやすくなります。


《アンデットワールド》

《アンデットワールド》

【 フィールド魔法 】

①:フィールドの表側表示モンスター及び墓地のモンスターは全てアンデット族になる。
②:お互いはアンデット族モンスターしかアドバンス召喚できない。

相手の墓地のモンスターをアンデット族にすることで、こちらは様々なモンスターの効果で嫌がらせをすることができるようになります。そして副次的効果として、相手が使う「種族を参照する蘇生カード」「召喚条件に種族指定があるEXデッキのモンスターカード」を軒並み死に札へ変えてしまいます。アドバンス召喚も封じてしまうため、一部のデッキに対してはこのカード1枚だけで詰みに持ち込めますね。

また、自分が使う《増殖するG》《エフェクト・ヴェーラー》といったカードも全てアンデット族モンスターとして運用できます。サーチ手段も豊富で、モンスターカード《屍界のバンシー》の効果でサーチが可能であることから、あらゆる墓地肥やし効果を持ったアンデット族モンスターが実質的な《テラ・フォーミング》になります。


《逢華妖麗譚-不知火語》

《逢華妖麗譚-不知火語》

【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドにモンスターが存在する場合、手札からアンデット族モンスター1体を捨てて発動できる。捨てたモンスターとカード名が異なる「不知火」モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

ん゛っ

不知火と魔妖の背景ストーリーがすこすこのすこ……女の髪は魔力が宿る、と言われるくらい大事なもので、作品によっては髪を切られたことで弱体化してしまうパターンもあるんですよ。それなのに、本来は敵対関係にあるはずの二人が、数奇な運命かお互い何も知らない状況(かな? 敵対関係にあったとしたらそれはそれでロミオとジュリエット味が出てすごく好き)で髪の毛を梳かして髪飾りまでプレゼントしちゃってるわけですよ。んんんんんんんんんnマスターデュエルでの、彼女たち世代のストーリー追加が待ち望まれますね!(先行1ターン目に使えない一面はありますが、デッキから《不知火の隠者》を始めとした便利なモンスターを特殊召喚できます。手札コストこそ必要ですが、アンデット族モンスターなら墓地効果を使いたい場合も多いので、リソースがカツカツでない場合を除いては気にならないでしょう)


《生者の書-禁断の呪術-》

《生者の書-禁断の呪術-》

【 通常魔法 】

①:自分の墓地のアンデット族モンスター1体と相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。その自分のアンデット族モンスターを特殊召喚する。その相手のモンスターを除外する。

アンデット族版の《死者蘇生》のようなカードで、こちらの墓地からモンスターを出しながら相手の墓地リソースを1体分削ることができます。最近は墓地で効果発動するモンスターも多いので、反撃の芽を潰す意味でも有用なカードです。状況によっては、この除外効果をメインに使うこともあるかもしれません。
しかし、その強力な効果の足枷として、相手の墓地にモンスターがいなければ発動自体ができません。このカードが活躍するのは中盤以降となるでしょう。


《幽合-ゴースト・フュージョン》

《幽合-ゴースト・フュージョン》

【 通常魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。その際、融合素材モンスターは全てアンデット族モンスターでなければならない。自分のLPが相手より少ない場合、自分の手札・デッキ・墓地のアンデット族モンスターも1体まで除外して融合素材とする事ができる。

基本的にフィールドのモンスターしか素材にできないため、感覚としては”強くなった《置換融合》”というイメージで捉えて良いでしょう。条件を満たせばデッキから1体まで融合素材に使えるようになるため、除外された場合に発動する効果を持つモンスターを用いることで更にアドバンテージを稼ぐことができます。

《劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー》《劫火の翼竜 ゴースト・ワイバーン》からサーチできるため、融合召喚を狙うデッキでも比較的安定した運用ができるでしょう。このカードから融合召喚が可能なものとしては《冥界龍 ドラゴネクロ》《黄金狂エルドリッチ》《ガーディアン・キマイラ》が存在し、全てフィールドのモンスターならば《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》も視野に入ります。


《不知火流 才華の陣》

《不知火流 才華の陣》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはフィールドから離れた場合に除外される。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのアンデット族モンスターは自身以外のカードの効果を受けない。

手札からアンデット族モンスターを特殊召喚するだけなら他にもカードはありますが、それらと差別化できる点としては、使用後の②の墓地効果が挙げられます。自分のカードの効果も受け付けなくなってしまいますが、相手の繰り出す破壊・バウンス・除外全てを受けなくなるため、打点の高いモンスター1体のみでターンを耐えきることができてしまいます。

また、罠カードである利点を生かし、他の罠カードと一緒に伏せてブラフとして扱う運用もできます。相手の使ったカードが《トロイメア・フェニックス》のような単体除去ならば、その対象となる選択肢が多くなるほど本命が破壊されづらくなります。


《不知火流 燕の太刀》

《不知火流 燕の太刀》

【 通常罠 】

「不知火流 燕の太刀」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースし、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、デッキから「不知火」モンスター1体を除外する。

いわゆる、アンデット族版《ゴッドバードアタック》です。モンスター1体リリースで場のカード2枚を破壊するためアド差はなく、破壊する相手のカードが強力なものであればあるほどこちらが有利になります。

効果後半の「不知火」を除外する効果は強制効果のため、デッキに「不知火」が存在していなければ発動自体ができません。このカードを3積みするのであれば、万が一「不知火」を全て枯らしてしまった時の対策として《アンデット・ネクロナイズ》等のリソース回復が可能なカードを一緒に入れておきましょう。


《ホーンテッド・アンデット》

《ホーンテッド・アンデット》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分または相手の墓地からアンデット族モンスター1体を選んで除外し、そのレベルと同じレベルを持つ「ホーンテッドトークン」(アンデット族・闇・攻/守0)2体を自分フィールドに特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。除外されている自分のアンデット族モンスター1体を選んでデッキに戻し、このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

①の効果によるトークンは使用制限がないため、リンク召喚や《不知火流 燕の太刀》といったカードのリリース素材にしてしまって良いでしょう。また、《アンデットワールド》が存在する場合は相手の墓地のモンスターも利用できますが、それがなくとも《灰流うらら》といったカードを狙って発動することもできます。


《リターン・オブ・アンデット》

《リターン・オブ・アンデット》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのアンデット族モンスター1体を選んで除外する。その後、そのコントローラーの墓地からアンデット族モンスター1体を選び、その持ち主のフィールドに守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。除外されている自分のアンデット族モンスター1体を選んでデッキに戻し、このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

何もなければ自分の場のモンスターを墓地と入れ替えることになりますが、《アンデットワールド》発動下では相手の盤面にも干渉できるようになります。リンク数を減らしたり、エクシーズ素材のレベルをずらしたり、一部カードの発動条件を満たせないようにしたり……使うプレイヤーのプレイングスキルが光るカードでもありますね。


《もののけの巣くう祠》

《もののけの巣くう祠》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。

《戦線復帰》のような汎用罠カードより使えるタイミングは少ないですが、ターンを跨いで2度蘇生することができる強みを持っています。また、墓地効果で蘇生ができるため、罠カードにありがちな「発動できず墓地へ送られて1枚分のアド損になる」といったことがありません。


おわりに:墓に行ってもまだ動く

アンデット族の特色は、なんといってもその効果の対象範囲の緩さです。遊戯王は「デザイナーズデッキ」と呼ばれる、カード開発がカテゴリを作った際に想定したカテゴリ単体のデッキ(たとえば、「テラナイト」は基本的には「テラナイト」としか使えません)が多いのですが、アンデット族デッキはその対とも呼べる「プレイヤーズデッキ」に適したものがたくさん存在します。カードを見たプレイヤーが、それをもとに自由度の高い自分だけのアンデット族デッキを作ることができるようになっているのです。

それは《馬頭鬼》《ユニゾンビ》といった超汎用的カードがどのデッキタイプでも使える、という理由もありますし、個性の強いカードを使うことで同じアンデット族デッキでも色の違うものを組むことができる、という理由もあります。自分だけのデッキを組む、という楽しみを十二分に楽しめるのが、他の種族ではなかなか味わえないアンデット族の魅力とも言えるでしょう。

死してなお、今後も末永く発展し続けるアンデット族には期待が止まりませんね。
記事はここで締めさせていただきます。また別のページで会いましょう。ではでは、またどこかで!


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