
※注意 紹介するデッキの強さは「マスターデュエルのソロモードでいい勝負ができるレベル」です。
他の低レアデッキはこちらから見られます。
目次
はじめに:のんびり低速デッキ紹介はじめました
こんにちは! 「遊戯王マスターデュエル」がサービス開始されたお陰で、我々デュエリストは時間・場所・対戦相手の都合といったものから解放されて、いつでもやりたい時にマスタールールの遊戯王を楽しむことができるようになりましたね。日々ランク戦で研鑽されている方も多いと思いますが、その一方で、気心知れたデュエル仲間と好きなデッキで対戦されている方もいらっしゃるかと思います。
そんな時、たまに頭によぎるのが「普段使ってるこのデッキも良いけど、別のデッキも使ってみたいなぁ」というデュエリスト特有のアレです。特に、最近デュエルを始めたばかりの方が身近にいる場合は「普段使っているデッキだと展開が速すぎて圧殺してしまうけど、かといってわざわざ別のデッキを組むにはジェムが……」という悩みも併せ持っていることでしょう。何を隠そう、私もその一人です。
そういった人たちの助けとなるために、当サイトでは、のんびりと長いスパンで勝負を楽しめる格安低速デッキを紹介することになりました。もちろん、格安だからと言って構築に手を抜いているわけではありませんし、初心者相手を想定しているからと言って下手な手加減をするつもりもありません。
「遊戯王マスターデュエル」におけるカード生成機能のうち、NとRに分類されるもの、あとセットに付いてきたカードを使って、普段使いとは別のデッキを作ってみましょう。今のところ、今回紹介する「アイスカウンター極氷獣」のほか、あと一つは更新を予定しています。デッキコンセプトとレシピを見て気に入ったら是非とも作ってみてください!
デッキコンセプト紹介
紹介する「アイスカウンター極氷獣」デッキは、その名の通り、アイスカウンターに関する効果を持ったモンスターと「極氷獣」モンスターの混合デッキです。いずれも水属性で統一されており、それらの関連カードのサポートを受けながらゆっくりと展開&制圧していきます。
「極氷獣」モンスターの粘り強さを生かしながらデュエルを引き延ばし、稼いだ時間とアドバンテージを使ってアイスカウンターをばら撒いた後、破壊したりビートダウンしたりすることを狙いましょう。
1. 「アイスカウンター」に関する効果を持つモンスター
まず紹介するのは、アイスカウンターを扱うモンスターたちについて。
彼らの効果にそれぞれシナジーは無いため、基本的には単体で運用することになります。いずれもレベル4モンスターのため、場に2体並んだら、エクシーズモンスター《スノーダスト・ジャイアント》をエクシーズ召喚しましょう。

《スノーダスト・ジャイアント》R
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 水 / 獣戦士族 / 攻2200 / 守800
水属性レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。手札の水属性モンスターを任意の数だけ相手に見せ、見せた数だけフィールド上に表側表示で存在するモンスターにアイスカウンターを置く。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、水属性以外のフィールド上のモンスターの攻撃力は、フィールド上のアイスカウンターの数×200ポイントダウンする。
《スノーダスト・ジャイアント》は、場のモンスターにアイスカウンターを乗せる効果と、フィールドのアイスカウンターの分だけ水属性以外のモンスターの攻撃力を弱体化させる効果を持っています。基本的には、除去されづらい自分のモンスターにカウンターを全部乗せて相手モンスターを一方的に戦闘破壊していくこととなりますが、同じアイスカウンターにまつわる効果を持つ《スノーダスト・ドラゴン》《アイス・ブリザード・マスター》の使用を想定する場合は、相手モンスターにも乗せることとなるでしょう。

《アイス・ブリザード・マスター》R
【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / 魔法使い族 / 攻2500 / 守2000
自分フィールド上に存在する水属性モンスター2体を生け贄に捧げる事で、このカードを手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度だけ、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体にアイスカウンターを1つ置く事ができる。このカードを生け贄に捧げる事で、アイスカウンターが乗ったモンスターを全て破壊する。

《スノーダスト・ドラゴン》N
【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守1800
このカードはフィールド上のアイスカウンターを4つ取り除き、手札から特殊召喚できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカード以外のアイスカウンターが乗ったモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
また、アイスカウンターを乗せる効果を持つモンスターは《スノーダスト・ジャイアント》だけではありません。下級モンスターである《コールド・エンチャンター》と《スノー・ドラゴン》、《スノーマン・クリエイター》も、場のモンスターにアイスカウンターを乗せる効果を持っています。
特に《コールド・エンチャンター》は、場のアイスカウンターの数だけ攻撃力が上がる効果を持っているため、うまくカウンターの数を稼げば単体で2800以上の打点になれます。これらのカードを上手く展開・維持しながら、着々とアイスカウンターを貯めこんでいきましょう。

《コールド・エンチャンター》R
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1600 / 守1200
手札を1枚捨てる事で、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体にアイスカウンターを1つ置く。
このカードの攻撃力は、フィールド上に存在するアイスカウンターの数×300ポイントアップする。

《スノー・ドラゴン》N
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / ドラゴン族 / 攻1400 / 守900
このカードが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターにアイスカウンターを1つ置く。

《スノーマン・クリエイター》N
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 機械族 / 攻1600 / 守1000
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。自分フィールド上の水属性モンスターの数と同じ数だけ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターにアイスカウンターを置く。この効果で置いた数が3つ以上の場合、さらに相手フィールド上のカード1枚を選んで破壊できる。
2. 「極氷獣」カード
もう一方の「極氷獣」カードですが、こちらはなんと、2022年2月現在3種類しかありません。こりゃあびっくりだ……(アイスカウンターを使うカードも6種類しかないけれど!)
そのうちの1体《極氷獣ブリザード・ウルフ》は、自分・相手モンスターの攻撃宣言を無効にしながら、手札の下級水属性モンスターを場に出す効果を持っています。守りと展開を兼ねることができるこのデッキの最重要カードで、同じカテゴリである《極氷獣ポーラ・ペンギン》の合わせることで、相手モンスターを除外しながらシンクロ召喚の準備を整えることができます。

《極氷獣ブリザード・ウルフ》N
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1400 / 守700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、手札から「極氷獣ブリザード・ウルフ」以外のレベル4以下の水属性モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、相手バトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

《極氷獣ポーラ・ペンギン》R
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 水 / 水族 / 攻800 / 守1000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
《極氷獣ブリザード・ウルフ》は、自分の場ががら空きの時の相手バトルフェイズ開始時に墓地から飛び出てきてくれるため、後述の永続魔法《水舞台》と合わせることで、ダメージこそ受けますが破壊されない盾となってくれます。また、《極氷獣ポーラ・ペンギン》は戦闘・効果で破壊された場合のバウンス効果も持っているため、そのまま手札からセットしても強いカードです。
チューナーモンスターである《極氷獣ポーラ・ペンギン》を使うことで、レベル7のシンクロ召喚をすることができます。「極氷獣」最後の一角となるのは、シンクロモンスター《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》です。

《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》R
【 シンクロモンスター 】
星 7 / 水 / 水族 / 攻2700 / 守1600
チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの他のモンスターが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊される度に発動する。相手に600ダメージを与える。
②:自分フィールドに他のモンスターが存在し、自分・相手のバトルフェイズに相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その効果を無効にし破壊する。
優秀な防御性能を持つ2体からシンクロ召喚することが多くなるため、もしかしたらEXデッキでお留守番することが多いかもしれませんが……一度盤面を取った後の蓋としてはしっかり活躍してくれます。相手ライフが削れた中盤以降では①の効果による牽制がより効きやすくなりますし、一部のバトルフェイズ中に発動するカードの効果を1回だけ封殺することもできます。(ダメージステップ中は使えないので注意!)
攻撃力も2700と高く、このデッキでは比較的出しやすい部類のカードであるため、場面によってはアタッカーとして活躍してくれることでしょう。《スノーダスト・ジャイアント》の弱体化が効かない水属性モンスターを相手にした場合は頼りにできる1枚です。
3. その他遅延カード
このデッキはアイスカウンターを使って様々な効果を発動していくデッキですが、まずは何はともあれ、場にアイスカウンターが貯まらないことには始まりません。そして、カウンターを貯められるカードは軒並み扱いやすい部類のカードではないため、こちらのリソースと盤面が整うまでの間は時間稼ぎをする必要があります。(同じ低速デッキ同士ならあまり大きくない悩みですが……)
基本的には相手のカード効果を無効にしたり、こちらへ攻撃を通さないようにしたりする効果を持つカードを採用することになりますが、汎用的なもの――例えば《威嚇する咆哮》の場合はレアリティがSR――は、わざわざこのデッキのために生成するには複雑な気分になるのも事実。それに、せっかくなら自分が触ったことないカードを使ってみたい……そうは思いませんか?
そういう事情もあるため、このデッキでは「水属性モンスターを扱うデッキである点」を生かせるカードを採用しています。具体的には以下の通りです。

《水舞台》N
【 永続魔法 】
①:自分フィールドの水属性モンスターは、水属性以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
②:自分フィールドの「アクアアクトレス」モンスターは相手モンスターの効果を受けない。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の水族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水族モンスターしか特殊召喚できない。

《水神の護符》R
【 永続魔法 】
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターは相手のカ-ドの効果では破壊されない。
発動後3回目の相手のエンドフェイズ時にこのカードは墓地へ送られる。
それぞれ、戦闘破壊、効果破壊からモンスターを守ってくれるカードです。
永続魔法《水舞台》は自分の水属性モンスターの戦闘破壊を防ぎます。これによって、こちらの準備が整うまでの時間を稼ぐことができるでしょう。また、このカード自体が除去されたときに、墓地のレベル4以下の水族モンスターを蘇生できるため、前述のモンスターを場に展開することができます。特に、《極氷獣ブリザード・ウルフ》との相性は抜群。デュエル中、何度もあなたのことを守ってくれることでしょう。
もう一方、永続魔法《水神の護符》は、時間制限こそありますが、場の水属性モンスターを《サンダー・ボルト》《ライトニング・ストーム》といった除去カードから守ってくれます。このデッキはお世辞にも展開能力に優れているとは言えないため、一度盤面を崩されると立て直しが非常に困難になってしまいますが……そういった「最悪の事態」を防ぐ保険として十分な効果が見込めます。
この2枚で場のモンスターを守るわけですが、自分のモンスターを守るだけでは不安が残るのも確か。ここで、以下のカードで相手の展開・効果を止めにかかることで、その不安の払拭を狙いましょう。

《アイスバーン》R
【 永続罠 】
自分フィールド上に水属性モンスターが表側表示で存在し、水属性以外のモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターは守備表示になる。

《神の氷結》R
【 通常罠 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに水属性モンスターが2体以上存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドにレベル5以上の水属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
永続罠《アイスバーン》は、こちらの場に水属性モンスターがいる限り、お互いの水属性以外のモンスターが場に出た時に強制的に守備表示にする効果を持っています。これによってリンクモンスター以外は全て出したターンには攻撃できなくなるため、《天霆號アーゼウス》といった一部のモンスターを封殺することができます。
こちらのデッキは制限を受けずに展開できますし、相手の強力なアタッカーによる攻撃を遅らせる時間稼ぎができます。攻撃力は高くても守備力は低い、というモンスターも多いため、場合によっては簡単に反撃できてしまうこともあるでしょう。
通常罠《神の氷結》は、発動こそ少し手間はかかりますが、相手モンスターを永続的に効果無効・攻撃不可にする強力な罠カードです。デッキの性質上モンスターが横並びになりやすいため、うまく盤面を作っていくことができれば自然と条件は満たせます。
また、②の効果を発動させることで、使った後も一度だけ再利用ができます。この条件を満たす方法ですが、このデッキでは《スノーダスト・ドラゴン》《アイス・ブリザード・マスター》の特殊召喚の他に、《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》のシンクロ召喚もあります。
……え、時間を稼いだとして、うまく展開できるだけのリソースと盤面が揃うか不安だって? そんな声が聞こえてきそうな気がするため、このカードも採用しておきましょう。幾ターンも頑張って粘り続けたご褒美に、ぜひどうぞ!

《強欲なカケラ》R
【 永続魔法 】
自分のドローフェイズ時に通常のドローをする度に、このカードに強欲カウンターを1つ置く。強欲カウンターが2つ以上乗っているこのカードを墓地へ送る事で、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
その他採用カード紹介
「デッキコンセプト紹介」では紹介する流れが無かった、便利なカードをどうぞ!
《スクリーチ》

《スクリーチ》N
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 爬虫類族 / 攻1500 / 守400
このカードが戦闘によって破壊された場合、自分のデッキから水属性モンスター2体を選択して墓地へ送る。
古き良き低速デュエルを代表するカードです。このデッキでは、戦闘破壊された場合にデッキから《極氷獣ブリザード・ウルフ》を墓地へ送ることが主な仕事となります。また、通常魔法カード《サルベージ》と合わせれば、間接的なデッキからのサーチをすることもできる良いカードです。
レベル4モンスターであるため、《スノーダスト・ジャイアント》のエクシーズ素材になれるほか、《極氷獣ポーラ・ペンギン》と合わせて《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》をシンクロ召喚できます。攻撃力も1500と魔法カード《サルベージ》に対応しているため、中盤以降も墓地から拾い上げて使えることでしょう。
《サイレンス・シーネットル》

《サイレンス・シーネットル》R
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻800 / 守1300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の水属性モンスターを3体まで対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。
ぽっと手札から特殊召喚……水属性デッキ全般で活躍できるポテンシャルを持ったとても良いカードです。ランク4《スノーダスト・ジャイアント》のエクシーズ召喚、レベル7《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》のシンクロ召喚をサポートするほか、罠カード《神の氷結》の発動条件を整える役割もこなしてくれます。
墓地へ送られた後も、②の効果で好きなカードをデッキ戻すことができるため、EXデッキに1枚しか入れていないカードが破壊されても心配ありません。特にマスターデュエルではカード生成に神経を使うため、1枚のカードを長く使い回せるのはありがたいことです。
《氷天禍チルブレイン》

《氷天禍チルブレイン》R
【 効果モンスター 】
星 8 / 水 / 天使族 / 攻2600 / 守200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の水属性モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る事ができる。
いざという時――自分のモンスターが破壊された場合に、手札から飛び出て盤面を維持してくれます。しかも手札を1枚ハンデスするおまけつきです。攻撃力も2600と高めのため、ある程度の相手なら攻撃を止められることでしょう。また、このデッキでは《スノーダスト・ジャイアント》の効果で、手札のこのカードを相手にチラつかせる使い方もできます。「こっちのモンスターを破壊したらこのカード飛んでくるけど、それでもやる?」と相手に圧力を掛けられるわけです。
レアリティの都合上デッキレシピで採用はしていませんが、このカードのレベルが8であることから《スノーダスト・ドラゴン》《アイス・ブリザード・マスター》《海亀壊獣ガメシエル》と魔法カード《トレード・イン》を共有することもできます。盤面によってはランク8エクシーズの素材にもなれます。
《魂の氷結》 / 《ヘイト・クレバス》

《魂の氷結》N
【 通常罠 】
自分のライフポイントが相手ライフポイントより2000以上少ない時に発動する事ができる。相手の次のバトルフェイズをスキップする。

《ヘイト・クレバス》N
【 通常罠 】
自分フィールド上に存在するモンスター1体が相手カードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して墓地へ送り、その元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
直接のシナジーがあるわけではありませんが、このデッキの世界観に合っているため、レアリティの低い汎用枠としてデッキレシピでは採用しています。意外とこの2枚が粘りを見せることもあるんですよ。特に《魂の氷結》は、相手がこちらへ止めを刺そうと攻撃盤面を整えた後に発動することで、あちらの思惑を大きく外す使い方ができます。
デッキレシピ紹介

メインデッキ
コールド・エンチャンター 3
スノー・ドラゴン 2
スノーマン・クリエイター 1
スノーダスト・ドラゴン 2
アイス・ブリザード・マスター 1
極氷獣ブリザード・ウルフ 3
極氷獣ポーラ・ペンギン 2
スクリーチ 3
サイレンス・シーネットル 3
氷天禍チルブレイン 1
水舞台 3
水神の護符 1
サルベージ 3
強欲なカケラ 3
死者蘇生 1(報酬で入手)
ライトニング・ストーム 1(セット付属品)
サイクロン 1
アイスバーン 2
神の氷結 2
魂の氷結 1
ヘイト・クレバス 1
エクストラデッキ
スノーダスト・ジャイアント 3
極氷獣アイスバーグ・ナーワル 1
あると嬉しいカード(高レアリティ)
「遊戯王マスターデュエル」のレアリティの都合上デッキレシピには入りませんでしたが、もしあなたがこれらのカードを持っているなら、採用することでよりデッキを回しやすく改良できます。機会があればお試しください!
《同胞の絆》

《同胞の絆》UR
【 通常魔法 】
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
このデッキでは「水族・水属性・レベル4」をデッキから特殊召喚することになります。該当するモンスターは《コールド・エンチャンター》《極氷獣ブリザード・ウルフ》《サイレンス・シーネットル》と、このデッキでは多く積むことが推奨されるカードであるため、発動する機会に困ることもないでしょう。デュエルを通して低速で展開していくため、バトルフェイズが行えない・特殊召喚できないデメリットもあまり気になりません。
《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》

《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》SR
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 水 / 海竜族 / 攻2600 / 守2100
水属性レベル4モンスター×2
「No.37 希望織竜スパイダー・シャーク」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。
②:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時、このカード以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
①の効果で相手モンスターの打点を下げることができ、《スノーダスト・ジャイアント》のアイスカウンターを用いた攻撃力減少効果と合わせれば、たとえ高火力のモンスターでも頭から殴り倒せるようになります。
しかし、このカードの真価は②の効果です。これによって、墓地の《アイス・ブリザード・マスター》や《スノーダスト・ドラゴン》といった大型モンスター、《極氷獣ポーラ・ペンギン》のような便利なモンスターを完全蘇生させることができてしまいます。このカードによる蘇生が視野に入っている場合、《スクリーチ》で予めデッキから墓地へ落としておく、というプレイングもあることでしょう。
《海晶乙女コーラルアネモネ》

《海晶乙女コーラルアネモネ》SR
【 リンクモンスター 】
星 2 / 水 / サイバース族 / 攻2000 /
水属性モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、「海晶乙女コーラルアネモネ」以外の自分の墓地の「マリンセス」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
【LINK-2:左/下】
水属性を代表する便利モンスターです。このデッキではわざわざモンスター2体を用意するのも大変かもしれませんが、このカードの強みとなるのは《極氷獣ポーラ・ペンギン》の除外効果を能動的に発動できるところです。また、このカード自体も打点が2000とアタッカーとして十分なものがあります。
おわりに:古き良き低速デュエルを!
遊戯王は時代が進むにつれて1枚あたりのカードパワーが増していき、それにつれて1ターン中に何種類ものカードをめまぐるしく高速で展開させる「ターン数の短いゲーム」になってきました。カードパワーのインフレ自体はいつか訪れる未来であるため、それ自体が悪というわけではありませんが、その陰には時代の波に乗りきれなかった何十枚、何百枚、何千枚ものカードの寂しそうな裏側表示の姿がありました。
特に、最強を目指す者たちが集う修羅の世界では「レガシー」と化したカードたちが忘れ去られて一部のデッキだけがもてはやされる、なんてこともあります。でもたまには、かつて遊戯王がそうであったように、何ターンも掛けて盤面を作るような低速デュエルを楽しんでみてはどうでしょうか。仲のいい人とデュエルをするなら、こういったデッキでのんびりゲームをするのも悪くないと思います。
遊戯王は10000種を超えるカードとの出会いが楽しめる、とても素晴らしいカードゲームです。このデッキとの出会いが皆さんのデュエリストとしての知見を広げることを願っています。また別の記事で会いましょう、ではでは!