【全14種】幻竜族デッキのお役立ちサポートカード紹介

デッキ構築&プレイングサポート

はじめに:もう一つのドラゴン族?

遊戯王の中で最強の種族を一つあげよ、と言われたらまず一番最初に言われるのが「ドラゴン族」でしょう。環境に何度も登場し、現在でも「征竜」をはじめとした多くのモンスターが禁止カードに指定され、定期的に強力なカードが現れては大会を荒らし回っているイメージがあります。そういった事情があってか、同じドラゴンモチーフでも違う種族である「幻竜族」が作られた……と、決闘者の間ではまことしやかに囁かれています。

他の種族と比べて比較的新しめかつ、サイバース族のように気合いを入れて新規カードが刷られ続けたわけでもないため、幻竜族モンスターの数は今でもそこまで多い方ではありません。しかし、中には「真竜皇」のようにとんでもない効果を持って生まれた物も存在し、同じドラゴンという根から生まれた存在であることがそこはかとなくうかがえます。

今回紹介するのは、そんな幻竜族を扱うデッキのサポートカードです。
少しずつ熟してきた幻竜族の世界へご案内します。


サポートカード紹介

モンスターカード

《天威龍-アーダラ》

《天威龍-アーダラ》

【 チューナーモンスター 】
星 1 / 地 / 幻竜族 / 攻0 / 守0

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、手札・墓地のこのカードを除外し、このカード以外の除外されている自分の幻竜族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

①の効果は「自分フィールドにモンスターが存在しない場合」とも読み替えられます。そのため、数多くの幻竜族デッキで初動として使われることのあるカードです。このカードから《天威の拳僧》をリンク召喚することで他の「天威」カードの効果を起動できるようにもなるため、デュエル開始に使う1枚目のカードとして非常に優れています。


《相剣師-莫邪》

《相剣師-莫邪》

【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 幻竜族 / 攻1700 / 守1800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札の「相剣」カード1枚または幻竜族モンスター1体を相手に見せて発動できる。自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

「相剣」モンスターは「幻竜族・チューナー・レベル4」のトークンを特殊召喚する効果を持っており、盤面の消費を1枚だけに抑えながらレベル8のシンクロ召喚を行えます。その中でもこの《相剣師-莫邪》は手札のモンスターを見せるだけでトークンを生み出せるほか、シンクロ素材になった後も②の効果で1枚ドローでき、どこを取っても非の打ち所がありません。


《天威龍-アシュナ》

《天威龍-アシュナ》

【 効果モンスター 】
星 7 / 光 / 幻竜族 / 攻1600 / 守2600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、手札・墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「天威龍-アシュナ」以外の「天威」モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は幻竜族モンスターしか特殊召喚できない。

①の効果は前述の《天威龍-アーダラ》と同じですが、②の効果はあちらよりも展開の幅を広げるもので、このカードを素材に《天威の拳僧》をリンク召喚することで容易に条件を満たせます。


《源竜星-ボウテンコウ》

《源竜星-ボウテンコウ》

【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 5 / 光 / 幻竜族 / 攻0 / 守2800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。
②:1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。
③:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。

どこをどう見ても強いことしか書いていない、幻竜族を一大勢力にまで成長させた最強のシンクロモンスターの一角です。わざわざここで解説することもありませんが、あえて言うとしたら「フィールドを離れた効果」でタイミングを逃さない「竜星」はこのボウテンコウだけです。


《邪竜星-ガイザー》

《邪竜星-ガイザー》

【 シンクロモンスター 】
星 7 / 闇 / 幻竜族 / 攻2600 / 守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「邪竜星-ガイザー」の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは相手の効果の対象にならない。
②:自分フィールドの「竜星」モンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
③:自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

②の効果は一見すると【竜星】向けの効果かと思いきや、実はこのカード自身を破壊対象にでき、様々な幻竜族デッキで活用することができます。そのまま破壊された時の③の効果で《タツノオトシオヤ》をデッキから特殊召喚して、トークンを沢山作って……というのはよく見る流れです。


《輝竜星-ショウフク》

《輝竜星-ショウフク》

【 シンクロモンスター 】
星 8 / 光 / 幻竜族 / 攻2300 / 守2600

チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した時、このカードのS素材とした幻竜族モンスターの元々の属性の種類の数まで、フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
②:1ターンに1度、自分フィールドのカード1枚と自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのフィールドのカードを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。

シンクロ素材の属性をばらけさせることでデッキバウンスができる、幻竜族の奥の手とも言えるカードです。役目を終えたカードを②の効果で破壊しながら墓地のレベル4以下のモンスター(なんと、幻竜族じゃなくてもいいんです!)を特殊召喚できる、場に出た後も無駄のないモンスターですね。


《相剣大師-赤霄》

《相剣大師-赤霄》

【 シンクロモンスター 】
星 8 / 光 / 幻竜族 / 攻2800 / 守1000

チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「相剣」カード1枚を手札に加えるか除外する。
②:自分の手札・墓地から「相剣」カード1枚または幻竜族モンスター1体を除外し、このカード以外のフィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。

「相剣」魔法・罠カードは除外された時の効果も持っているため、①の効果で状況に応じた戦略を取れるのがまず優秀です。また、幻竜族では数少ない「相手ターンに盤面へ干渉できるカード」でもあり、継続的に墓地の「相剣」を除外して効果発動に繋げられます。


《相剣大邪-七星龍淵》

《相剣大邪-七星龍淵》

【 シンクロモンスター 】
星 10 / 炎 / 幻竜族 / 攻2900 / 守2300

チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドに存在し、自分が他の幻竜族SモンスターのS召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。その内の1体を選んで除外し、相手に1200ダメージを与える。
③:相手が魔法・罠カードの効果を発動した時に発動できる。そのカードを除外し、相手に1200ダメージを与える。

初めて見た時は3度見しました。あのグスタフ・マックスですら1ターンに2000ダメージですよ? 一度場に出すことでとんでもない「圧」を相手にかけられる他、モンスターの特殊召喚に至ってはそれを除外してしまいます。一度場に出せば自分ターンも相手ターンも仕事をする、幻竜族シンクロの頂点に相応しいモンスターかもしれません。


魔法・罠カード

《龍相剣現》

《龍相剣現》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキから「相剣」モンスター1体を手札に加える。自分フィールドにSモンスターが存在する場合、代わりに幻竜族モンスター1体を手札に加える事もできる。
②:このカードが除外された場合、自分フィールドの、「相剣」モンスターまたは幻竜族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで1つ上げる、または下げる。

①の効果だけでも十分強いですが、②の効果で更に1つテクニカルな動きができます。基本的に「相剣」だけでシンクロしようとするとレベル8が主になりますが、《相剣師-泰阿》のようなモンスターでこのカードを除外することで、様々なレベルのシンクロ召喚に対応できるようになります。


《虚ろなる龍輪》

《虚ろなる龍輪》

【 通常魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送る。自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、さらに墓地へ送ったそのモンスターとはカード名が異なる「天威」モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。

幻竜族限定の《おろかな埋葬》ですが、うまく条件を合わせれば「天威」モンスターを1枚手札に加えられます。《天威龍-アーダラ》等の初動から《天威の拳僧》を作り、このカードを発動することでなんかこう凄いことが起きます。もっとも、そこまで墓地に落としたい汎用的な幻竜族が今のところあるかと言えば、まあ、そうなんですが……


《天幻の龍輪》

《天幻の龍輪》

【 速攻魔法 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドの幻竜族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから幻竜族モンスター1体を手札に加える。効果モンスター以外のモンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、手札に加えず効果を無効にして特殊召喚する事もできる。
②:自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「天威」カード1枚を手札に加える。

①②の効果は1ターンにどちらかしか使えませんが……①の効果のコストは幻竜族デッキであれば問題なく用意できるかと思います。《天威の拳僧》《相剣トークン》といったモンスターをリリースして、デッキから好きな幻竜族モンスターを特殊召喚しちゃいましょう。②の効果も「相剣」と組み合わせるととても使いやすいですね。


《幽麗なる幻滝》

《幽麗なる幻滝》

【 通常罠 】

①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから幻竜族モンスター1体を手札に加える。
●手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、幻竜族モンスターを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。自分は墓地へ送ったモンスターの数+1枚をデッキからドローする。

唯一の欠点は、このカードが罠カードである点です。幻竜族モンスターは墓地で効果発動するものも多いため、一つ目の効果も二つ目の効果もどちらもピッタリ合っています。幻竜族デッキを組む際、勝負を決めに行く速度が低速~中速であれば是非とも採用したいカードですね。


《相剣暗転》

《相剣暗転》

【 通常罠 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの幻竜族モンスター1体と相手フィールドのカード2枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:このカードが除外された場合に発動できる。自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

幻竜族版《ゴッドバードアタック》……だけではありません。除外された場合にトークンを特殊召喚できるため、もうちょっと展開したい時の一押しにもなります。レベル8シンクロ《相剣大師-赤霄》の効果で手札に加えられるのも高得点です。


《竜魂の幻泉》

《竜魂の幻泉》

【 永続罠 】

①:自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。特殊召喚したそのモンスターの種族は幻竜族になる。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。

罠カードで蘇生なら《リビングデッドの呼び声》《戦線復帰》とありますが、このカードの特徴は蘇生したモンスターを幻竜族に変えるところ。一緒にデッキに積んだ手札誘発、EXデッキで使った汎用モンスター、全て幻竜族にすることで、一部のカードのコストに使えるようにできます。幻竜族シンクロモンスターをシンクロ召喚する時のレベル調整にも使えますね。


おわりに:次の竜はどこまで登る

ドラゴン族の後追いとして生まれた(ような気がする)幻竜族は未だ数こそ多くありませんが、着実に強力な汎用カードの数を増やしつつあります。「真竜皇」「相剣」と強力なカテゴリが台頭する中、大会環境で両種族が激突するシーンも見られているかもしれません。同じモチーフから生まれたドラゴン族は、数多もの罪を重ねた末に大量に禁止カードを生み、多くの決闘者に決して忘れられない記憶を植え付けてきました。

果たして、幻竜族はどうなるのか。そう言えばもう《真竜皇V.F.D》がOCGで禁止カードになっていましたね……そんなことを思いながら締めさせていただきます。それではまた別の記事で会いましょう、ではでは!


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