【全12種】「リリース」と相性のいいカード紹介

デッキ構築&プレイングサポート

はじめに:一部カードの必須条件

「墓地に送る」でも「破壊する」でもなく、「リリースする」……アドバンス召喚のコストにすることで一応達成はできる条件ですが、実際にカードの効果でリリースしようとすると色々なところで問題にぶち当たります。意外と対応しているカードがないんです。「カードを捨てる」と同じような運命を抱えているテキストと言えるでしょう。

今回は「モンスターをリリースする効果」と相性のいいカードをまとめました。
手元のカードをどう使えばいいか分からない、そんな人の助けになれればと思います。


カード紹介

リリース関連の効果

《闇黒世界-シャドウ・ディストピア》 / 《闇黒の魔王ディアボロス》

《闇黒世界-シャドウ・ディストピア》

【 フィールド魔法 】

①:フィールドの表側表示モンスターは闇属性になる。
②:1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドのモンスターをリリースする場合、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドの闇属性モンスター1体をリリースできる。
③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。このターンにこのカードが表側表示で存在する状態でリリースされたモンスターの数まで、ターンプレイヤーのフィールドに「シャドウトークン」(悪魔族・闇・星3・攻/守1000)を可能な限り守備表示で特殊召喚する。

《闇黒の魔王ディアボロス》

【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守2000

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカードをリリースできず、効果の対象にもできない。
③:自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。相手は手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。

「リリース」と言えばシャドウ・ディストピアが真っ先に思い浮かぶ人もいるでしょう。そしてシャドウ・ディストピアが出てきたならディアボロスも一緒に出てくるはず……? モンスターのリリースを戦術に組み込んだこのカードは、今までやや遠回り気味だった「リリース」効果をより直接的かつ攻撃的なものに変えました。

他にも《悪王アフリマ》《悪魔嬢リリス》といった仲間が存在します。相手モンスターを手軽にリリースしながら展開できるのは《闇黒世界-シャドウ・ディストピア》だけの強みと言えるでしょう。「ウイルス」罠カードとも相性が良いですね。


《帝王の烈旋》 / 《アドバンス・ゾーン》

《帝王の烈旋》

【 速攻魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
①:このターン、自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる。

《アドバンス・ゾーン》

【 永続魔法 】

1ターンに1度、自分がアドバンス召喚を行ったターンのエンドフェイズ時に発動できる。 このターン自分がアドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの数によって以下の効果を適用する。
●1体以上:相手フィールド上にセットされたカード1枚を破壊する。
●2体以上:カードを1枚ドローする。
●3体以上:自分の墓地のモンスター1体を手札に加える。

アドバンス召喚でのリリースに関連したカードたちです。《帝王の烈旋》は消費の大きいアドバンス召喚自体をサポートするカードで、《アドバンス・ゾーン》は相手とのリソース差を埋めるカードになっています。

特に《アドバンス・ゾーン》はリリースしたモンスター数によって効果が上積みされていくため《連撃の帝王》《神鳥の霊峰エルブルズ》など「召喚自体の回数を増やす効果」と好相性となります。


《スターダスト・トレイル》

《スターダスト・トレイル》

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / ドラゴン族 / 攻500 / 守2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドのモンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
②:このカードをS素材として「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」SモンスターのS召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドに「スターダスト・トークン」(ドラゴン族・光・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

自分フィールドのモンスターがリリースされた場合に特殊召喚できるレベル4モンスター、と言えば他に、水属性・植物族の《六花精プリム》が存在しますが……このカードの特徴は、墓地からでも特殊召喚できることです。そのまま《六花精ストレナエ》のようなランク4エクシーズを作れば、次のターンに再度①の効果で墓地から特殊召喚できます。


《超再生能力》

《超再生能力》

【 速攻魔法 】

①:このカードを発動したターンのエンドフェイズに、
このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。

ドラゴン族デッキを代表するドローソース、だった時代はもう随分前になりつつありますが、書いてあることは今でも目玉飛び出るほどには強力なカードです。「聖刻」のように何度もリリースするカード、《トレード・イン》《ドラゴン・目覚めの旋律》のように手札コストを「捨てる」カードと組み合わせることで、失ったリソースをエンドフェイズで一気に回復できます。


リリースされた場合に効果を発動するカード

《悪魔嬢アリス》

《悪魔嬢アリス》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 悪魔族 / 攻0 / 守2000

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・墓地から罠カード1枚を除外して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「悪魔嬢」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
③:このカードがリリースされた場合、または相手によって破壊された場合に発動できる。デッキから「悪魔嬢アリス」以外の攻撃力・守備力の合計が2000となる悪魔族モンスター1体を手札に加える。

緩い特殊召喚条件とリリースされた時の効果、両方を兼ね備えた優秀なモンスターです。③の効果で手札に加えられるモンスターには、「悪魔嬢」は勿論ながら、《破壊神 ヴァサーゴ》《憑依するブラッド・ソウル》といったニッチな需要のあるカードも含まれています。


《サクリボー》 / 《カプシェル》

《サクリボー》

【 効果モンスター 】
星 1 / 闇 / 悪魔族 / 攻300 / 守200

①:このカードがリリースされた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
②:自分のモンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

《カプシェル》

【 効果モンスター 】
星 2 / 闇 / 悪魔族 / 攻0 / 守0

このカード名の①②③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードがリリースされた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが融合・S・リンク召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
③:X素材のこのカードがXモンスターの効果を発動するために取り除かれた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

どちらも悪魔族モンスターで「リリースされた場合に1ドローする効果」を持っています。相違点はレベルと攻守の値で、《サクリボー》は《ワン・フォー・ワン》等のレベル1サポートに対応する一方で、《カプシェル》は《悪夢再び》での回収に対応しています。


《宣告者の神巫》 / 《サイバー・エンジェル-弁天-》

《宣告者の神巫》

【 チューナーモンスター 】
星 2 / 光 / 天使族 / 攻500 / 守300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。

《サイバー・エンジェル-弁天-》

【 儀式モンスター 】
星 6 / 光 / 天使族 / 攻1800 / 守1500

「機械天使の儀式」により降臨。
①:このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。デッキから天使族・光属性モンスター1体を手札に加える。

天使族デッキ、儀式召喚デッキでよく見られる組み合わせです。シンクロモンスター《虹光の宣告者》をEXデッキから墓地へ送ることで、そのまま儀式モンスターか儀式魔法のどちらかを揃えることができます。どちらも、手札からのリリースにも対応しているため「リリースする効果」を持つカードとの相性は最高です。


《九蛇孔雀》

《九蛇孔雀》

【 効果モンスター 】
星 3 / 風 / 鳥獣族 / 攻1200 / 守900

フィールド上のこのカードがリリースされ墓地へ送られた場合、自分のデッキ・墓地から「九蛇孔雀」以外のレベル4以下の風属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。「九蛇孔雀」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

鳥獣族のサポートカードである《スワローズ・ネスト》や《ゴッドバードアタック》と絡ませるほか、【シムルグ】のようにアドバンス召喚を得意とするテーマに入れる使い方もあります。特に後者は属性・種族が一致し、フィールド魔法等で召喚自体の回数を増やせることから、アドバンス召喚のコストとして最適かもしれません。


おわりに:癖あるテキストの代名詞

種族・属性単位でサポートカードが刷られることはよくありますが、今回のような「リリース」という視点からテコ入れされることは珍しく、そのせいで「手札を捨てる」「モンスターをリリースする」「手札に戻す」といった「デュエル中の行動」に焦点を当てたデッキは強化の機会が少ない傾向にあります。しかし、種族・属性に囚われない一面もあり、突然その動き自体が強化される新カードが登場するかもしれない……という期待もあるわけです。

当サイトでは以前にも「手札を捨てる」カードを紹介したことがありましたが、今回の「リリース」に関するカードと同じように、今後もマイナーなサポートを整理してデッキ構築の手助けになるべく精進していきたいと思います。
それではまた、別の記事でお会いしましょう! しろがねがお送りしました!


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