【低レアデッキ紹介】蛮族の共演Lv-Ⅴ「勝鬨バーバリアン」デッキ紹介【マスターデュエル対応】

マスターデュエル
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※紹介するデッキの強さは「マスターデュエルのソロモードでいい勝負ができるレベル」です。
他の低レアデッキはこちらから見られます。

はじめに:まさに夢のコラボ……!

皆さんは、「遊戯王ARC-Ⅴ」を知っていますか? 「遊戯王ARC-Ⅴ」とは、2014年4月から2017年3月まで放送された、大人気作品「遊戯王」のシリーズ5作目を飾ったアニメです。

新しく登場した「ペンデュラム召喚」を使う主人公「榊遊矢」が次元を超えた戦いの中で成長していく物語で、既存の融合・シンクロ・エクシーズ召喚にももう一度スポットを当て、遊戯王のカードプール全体を盛り上げる立役者になった作品でした。いわば仮面ライダーシリーズにおける「ディケイド」のようなものですね。


今回は、そんな「遊戯王ARC-Ⅴ」に登場した2つのシリーズカードを使ったデッキを紹介します。
その2つとは――「レベル5・戦士族」と「バーバリアン」です。

え?

「レベル5・戦士族」と「バーバリアン」をご存じでない?
思い出してください。アークファイブを代表する人気キャラクターである、勝鬨勇雄とストロング石島がそれぞれ使っていたカードじゃないですか!

ということで、早速デッキの紹介に移りたいと思います。また、宣伝になりますが、同じ「遊戯王ARC-Ⅴ」の人気キャラクター、オルガが使っていた「極氷獣」を用いた低レアデッキもありますので、気になった方はこちら(アイスカウンター極氷獣)も覗いてみてください。


デッキコンセプト紹介

「勝鬨バーバリアン」とは、その名の通り、勝鬨勇雄が使った「レベル5・戦士族」のカード群と、ストロング石島が使った「バーバリアン」を組み合わせたデッキです。アークファイブを代表する人気キャラのコラボと言えますね。
今回は更に「ウォークライ」カードを採用して、より安定して回せるように構築しています。


「レベル5・戦士族」関連カード

《天融星カイキ》N

【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 戦士族 / 攻1000 / 守2100

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。自分の手札・フィールドから、戦士族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つレベル5以上の戦士族モンスターが自分フィールドに存在している相手ターンに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

遊戯王で多く見られる、カテゴリ名による括りこそされていませんが、「レベル5」「戦士族」という緩い範囲の効果をそれぞれ持っており、それらをシナジーさせることで上級モンスターを展開していきます。特にこの《天融星カイキ》は自身の効果で融合召喚できる他、墓地から自力で蘇生でき、デュエルを通してお世話になるカードと言えるでしょう。

そうして融合召喚するのが《覇勝星イダテン》です。

《覇勝星イダテン》R

【 融合モンスター 】
星 10 / 光 / 戦士族 / 攻3000 / 守2200

レベル5以上の戦士族モンスター×2
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。デッキから戦士族・レベル5モンスター1体を手札に加える。
②:1ターンに1度、手札を任意の枚数捨てて発動できる。このカードの攻撃力は捨てた数×200アップする。
③:このカードがこのカードのレベル以下のレベルを持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。その相手モンスターの攻撃力をそのダメージ計算時のみ0にする。

融合召喚成功時に「戦士族・レベル5」モンスターをデッキから手札に加えることができ、この効果で「バーバリアン」「ウォークライ」モンスターも手札に加えられます。融合召喚条件も緩いため、通常の《融合》を用いれば上記2カテゴリのモンスターだけで融合召喚することも可能です。性能面もエースモンスターとして申し分なく、戦闘においてはほぼ最強と言ってもいいカードです。

また、この《覇勝星イダテン》を融合素材に要求する《覇道星シュラ》を場に出すことで、戦闘面においてほぼ無敵の布陣を築けます。

《覇道星シュラ》R

【 融合モンスター 】
星 12 / 闇 / 戦士族 / 攻0 / 守0

「覇勝星イダテン」+レベル5以上の戦士族モンスター
①:1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力は0になる。
②:モンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。その戦闘を行うお互いのモンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、それぞれのレベル×200アップする。
③:融合召喚したこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。「覇勝星イダテン」1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。


「バーバリアン」カード

ストロング石島の使った「バーバリアン」をイメージしたカードです。基本的には、レベル5モンスターである《バーバリアン1号》《バーバリアン2号》を先述の融合召喚に用いたり、後述の《ウォークライ・スキーラ》等で墓地から蘇生したりして使います。

「バーバリアン」自体に展開力があるわけではありませんが……
その名に恥じない破壊力を持つフィニッシャーとして《バーバリアン・キング》がいます。

《バーバリアン・キング》R

【 効果モンスター 】
星 8 / 地 / 戦士族 / 攻3000 / 守1100

①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの戦士族モンスターを任意の数だけリリースして発動できる。このターン、このカードは通常の攻撃に加えて、この効果を発動するためにリリースしたモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

召喚権が余りやすいこのデッキではアドバンス召喚自体は苦ではありません。盤面のカードを使うことで連続攻撃を仕掛けることができ、瞬間火力を引き上げてそのままゲームエンドへ持ち込めます。

え、アドバンス召喚のリリースはどうするかって?
実は、とっておきのカードがあるんです……

《蛮族の狂宴LV5》N

【 通常魔法 】

①:自分の手札・墓地から戦士族・レベル5モンスターを2体まで選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、このターンそのモンスターは攻撃できない。

《蛮族の狂宴LV5》を使うことで、「レベル5・戦士族」モンスターを一気に2体展開できます。どちらも墓地から蘇生できれば盤面・手札アドを1枚分稼ぐことができ、《バーバリアン・キング》のアドバンス召喚のリリース、《覇勝星イダテン》の融合素材、ランク5のエクシーズと戦法が一気に増えます。

また、「バーバリアン」カードには、自分の戦士族モンスターをサポートする罠カードもあります。どちらも戦闘面をかなり力強く支えてくれるカードのため、後述する、効果の発動に戦闘を必要とする「ウォークライ」とも相性が良くなっています。

《バーバリアン・ハウリング》N

【 通常罠 】

①:自分フィールドの戦士族モンスターが攻撃対象に選択された時、または相手モンスターの効果の対象になった時、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与え、そのモンスターを手札に戻す。

《バーバリアン・レイジ》R

【 永続罠 】

①:自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターの攻撃力は1000アップし、そのモンスターが戦闘で破壊したモンスターは墓地へ送らず持ち主の手札に戻す。対象のモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。


「ウォークライ」カード

モンスターのステータスが「地属性・戦士族」で統一された「ウォークライ」の中でも、今回は上級モンスターである《ウォークライ・オーピス》《ウォークライ・スキーラ》に手伝ってもらいます。この2枚でデッキを圧縮しながら、墓地の「バーバリアン」等を蘇生させて高打点を並べられるでしょう。

《ウォークライ・オーピス》R

【 効果モンスター 】
星 5 / 地 / 戦士族 / 攻2100 / 守2100

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または戦士族モンスターのみの場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
②:自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。デッキから「ウォークライ・オーピス」以外の戦士族・地属性モンスター1体を墓地へ送る。その後、自分フィールドの全ての「ウォークライ」モンスターの攻撃力は相手ターン終了時まで200アップする。

《ウォークライ・スキーラ》N

【 効果モンスター 】
星 6 / 地 / 戦士族 / 攻2200 / 守2200

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの攻撃力は相手フィールドのモンスターの数×100アップする。
②:自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘を行った自分・相手のバトルフェイズに、自分の墓地のレベル5以下の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。自分フィールドの全ての「ウォークライ」モンスターの攻撃力は相手ターン終了時まで200アップする。このターン、自分はレベル5以下のモンスターでは直接攻撃できない。

理想は《ウォークライ・オーピス》で墓地に「バーバリアン」などを送り、《ウォークライ・スキーラ》で蘇生させて横並びにする、というコンボです。しかし、妥協召喚が可能なオーピスはまだなんとかなるとして、スキーラはアドバンス召喚で場に出す必要があります。

そして、お世辞にも、これまでのカードも展開力に長けているとは言えません。重いカードたちで構成されているデッキですが、ここで、その救世主になるかもしれないカードがあります。

《ウォークライ・ジェネレート》R

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。デッキから「ウォークライ」モンスター1体を特殊召喚する。このカードを相手ターンに発動した場合、このターンこの効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、相手はそのモンスターにしか攻撃できない。

《ウォークライ・ジェネレート》は、罠カード故に遅くバトルフェイズ中にしか発動できないカードではありますが、デッキから好きな「ウォークライ」を特殊召喚できます。基本的にはこれで《ウォークライ・スキーラ》を場に出し、墓地の戦士族を蘇生させて戦線を作っていきます。


デッキレシピ

メインデッキ
バーバリアン2号 2
バーバリアン1号 2
地翔星ハヤテ 3
天昇星テンマ 3
天融星カイキ 3
ウォークライ・オーピス 3
ウォークライ・マムード 1
ウォークライ・スキーラ 2
バーバリアン・キング 2
融合 2
アドバンスドロー 1
蛮族の狂宴LV5 3
カード・アドバンス 1
稲妻の剣 1
バーバリアン・ハウリング 3
刺し違GUY 2
ウォークライ・ジェネレート 3
バーバリアン・レイジ 3

EXデッキ
覇勝星イダテン 3
覇道星シュラ 3
No.61 ヴォルカザウルス 1
重機王ドボク・ザーク 1
シャーク・フォートレス 1
CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク 1
グラビティ・コントローラー 1
ペンテスタッグ 1
クロシープ 1
天威の鬼神 1
粛星の鋼機 1


あると良いカード(高レアリティ)

《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》 / 《ウォークライ・フォティア》

《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》SR

【 フィールド魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「ウォークライ」モンスター1体を手札に加える事ができる。
②:自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または戦士族モンスターのみの場合、自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。同名カードが自分フィールドに存在しない「ウォークライ」モンスター1体を手札から特殊召喚する。
③:自分の戦士族モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。

《ウォークライ・フォティア》SR

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 戦士族 / 攻1700 / 守1700

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。デッキから「ウォークライ・フォティア」以外の「ウォークライ」カード1枚を手札に加える。その後、自分フィールドの全ての「ウォークライ」モンスターの攻撃力は相手ターン終了時まで200アップする。
②:このカードが相手の効果でモンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。手札・デッキからレベル5以上の「ウォークライ」モンスター1体を特殊召喚する。

「ウォークライ」の動きをより盤石にするためのカードで、《ウォークライ・オーピス》《ウォークライ・スキーラ》を揃えながら《ウォークライ・ジェネレート》を引き込めます。また、フォティアは相手の効果で墓地へ送られた時に上級「ウォークライ」をデッキから特殊召喚できるため、効果による除去を躊躇わせることで相手に攻撃を促せます。


《剛炎の剣士》

《剛炎の剣士》SR

【 リンクモンスター 】
星 2 / 炎 / 戦士族 / 攻1300 /

カード名が異なるモンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は500アップする。
②:リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、リンクモンスター以外の自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

【LINK-2:左/左下】

打点を上げるカードは他に《ミセス・レディエント》:SR がありますが、こちらは相手に破壊された時の効果で墓地の戦士族を蘇生できます。また、リンク素材の条件も緩く、相手に送りつけられたカードやトークン等を処理しながら戦士族の動きに修正できます。


補足(OCG版での話)

実はこのデッキですが、まだマスターデュエルに実装されていないカードとして《地葬星カイザ》《バーバリアン0号》があります。特に《バーバリアン0号》は他の「バーバリアン」モンスターを格段に使いやすくするもので、このカードがあるだけでも随分と構築に工夫を凝らせるようになります。ご参考までに!


おわりに:古式ゆかしき蛮族ビート

「昔の遊戯王はもっとターン数が多くてゆっくりとビートダウンするゲームだった……」という言説をたまに見かけます。その「昔」がいつどんな思い出だったかはさておき、管理人の頭にある「昔の遊戯王」はまさしく「攻撃力の高いモンスターを出して殴る」というものでした。それこそゲームでCPU相手にモソモソやっていた思い出によるものなので、常に最先端を追いかけていた人からしたら違うかもしれませんが……

低レアデッキでは、様々な戦術・カードに触れる機会を作るべく、扱うデッキの種類を分散させながら記事を書くことを意識しています。今回はデュエルにおける「戦闘」の比重が高いため、より原始的な、それこそ「蛮族」のようなハイビートが楽しめる、かもしれません。
皆さんのデュエリストとしての知見・経験の足しになれば幸いです。以上、しろがねでした!


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