【小話】謎の戦闘機「バグロス」シリーズ

遊戯王

はじめに:実は息の長いシリーズカード

1999年……つまり20世紀に生まれた、歴史ある通常モンスターに《陸戦型 バグロス》というカードがあります。実はこの「バグロス」カードはシリーズ化がされており、ここ最近でも新規カードが登場していました。その本家本元と言える《陸戦型 バグロス》ですが……

《陸戦型 バグロス》

【 通常モンスター 】
星 4 / 地 / 機械族 / 攻1500 / 守1000

陸上戦闘ロボット。今はダメだが、海でも使えたらしい。

「レベル4・地属性・機械族」と現代ではなかなか使いやすいステータスです。攻撃力・守備力の面では《ガトリングバギー》《大木人18》に一歩劣り、決して強力なわけではありませんが、その分攻撃力の面で《クリッター》でのサーチに対応し、《地獄の暴走召喚》による特殊召喚も狙えます。

そして何より、このカードは融合モンスター《水陸両用バグロス》の融合素材です。
そのため、《融合派兵》《融合徴兵》《融合回収》に対応しており、他の通常モンスターとはひと味変わった使い方ができるんですね!

今回は、不思議な魅力を持つ「バグロス」カードについて紹介していきます。


現在まで続く「バグロス」カード

1999年7月に登場した《陸戦型 バグロス》以降、僅かではありますが、関連カードが作られています。

《水陸両用バグロス》

【 融合モンスター 】
星 5 / 水 / 水族 / 攻1850 / 守1300

「陸戦型 バグロス」+「海を守る戦士」

1999年12月には、《陸戦型 バグロス》を融合素材に指定する融合モンスター《水陸両用バグロス》が登場しました。もう一つの融合素材である《海を守る戦士》も同じパックに収録されています。

この頃は《融合》がノーマルで再録され、初期特有の「《融合》手に入らない問題」がなんとかなりつつあった時期とも言えるでしょう。管理人はこのあたりは遊戯王プレイヤーではありませんでしたが、同じパックに《デビル・フランケン》《心眼の女神》《沼地の魔獣王》といったカードが収録されているあたり、融合召喚というシステムに結構大きなテコ入れが入っていたのだと思われます。

《水陸両用バグロス Mk-3》

【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 機械族 / 攻1500 / 守1300

「海」がフィールド上に存在する限り、 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

2003年7月に発売された「暗黒の侵略者」で、3枚目の「バグロス」カードとなる《水陸両用バグロス Mk-3》が登場します。既に「海」として扱うフィールド魔法《伝説の都 アトランティス》が登場している中、同パックでは《サルベージ》《海竜-ダイダロス》《暗黒大要塞鯱》と、水属性を代表するカードたちが多く登場しました(同期には《聖鳥クレイン》《次元融合》《強制脱出装置》がいます)。

Mk-3の特徴はなんといっても、「海」がある状況でダイレクトアタックできることです。
攻撃力が1500であることから《グリズリーマザー》によるリクルートに対応し、新規カードであった《サルベージ》で手札へ回収することもできました。後に登場する《地獄の暴走召喚》で大量展開することもでき、登場から十数年の間、最新の「バグロス」として長い期間活動することになります。

《水陸両用バグロス Mk-3》の登場からおよそ19年。えっ、19年……?
皆が忘れかけていた頃に、「バグロス」は新たな機体となって帰ってきました。

《水陸両用バグロス Mk-11》

【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 機械族 / 攻1850 / 守1500

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに「海」が存在しない場合、このカードの攻撃力は700アップし、このカードは直接攻撃できない。
②:フィールドに「海」が存在する場合、水属性以外の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

2022年1月「DIMENSION FORCE」で登場した《水陸両用バグロス Mk-11》は、「海」が存在する場合に水属性以外のモンスターを破壊できるようになりました。レベルも1つ上がった「5」となり、そのままでは若干使いづらいですが《伝説の都 アトランティス》とのシナジーがより強くなったとも言えます。

同時期には《海竜神-リバイアサン》《電気海月-フィサリア》《潜海奇襲-Ⅱ》といった「海」にまつわる強力な新規カードが次々と登場し、「海」との関連が深い「バグロス」も新たな姿となって生まれ変わった形となりました。


「バグロス」をサポートできるカードたち

今となっては「バグロス」は水属性モンスターである「水陸両用バグロス」のことを指しがちですが、元となった《陸戦型 バグロス》は地属性モンスターです。そのため、デッキを作る時は、「レベル4・地属性・機械族」である《陸戦型 バグロス》を使って展開するタイプか、「海」とシナジーする「水陸両用バグロス」をメインとして展開するタイプ、2つのタイプに分かれることになります。

とはいえ、仮に「バグロス」を使うとしても、一番”使ってる感”があるのは、後者の「水陸両用バグロス」を活用したデッキタイプだと思います。今回はそちらのデッキタイプをサポートできるカードを何枚か紹介していきます。

(管理人的には《陸戦型 バグロス》が水属性だったら《暗岩の海竜神》でデッキから特殊召喚できたのになぁ、と思います。おしい!)

《伝説の都 アトランティス》

《伝説の都 アトランティス》

【 フィールド魔法 】

このカード名はルール上「海」として扱う。
①:フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は200アップする。
②:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いの手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる。

※非常に面倒くさいので「アトランティスってカードは無いっすよw」というのはナシです。

ルール上「海」として扱うカードはいくつかありますが、その中でも《伝説の都 アトランティス》は、レベル5モンスターである《水陸両用バグロス Mk-11》のレベルを下げられる点で優れています。また、通常の《海》では攻撃力が下がってしまうバグロスも、水属性の攻守を上昇させるアトランティスならば攻撃力上昇の恩恵にあずかれるのも高ポイントです。

また、現在「海」関連で最も勢いのあるカード《海竜神-リバイアサン》と最高の相性を誇るのも見逃せません。今「バグロス」でデッキを組もうとするとどうしてもリバイアサンとは切っても切り離せない関係になりますが、そういった面でもアトランティスがバグロスと合わせやすいカードになります。


《同胞の絆》

《同胞の絆》

【 通常魔法 】

このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

バトルフェイズを行えず、モンスターの特殊召喚もできなくなる……あまりに強烈なデメリットこそありますが、《伝説の都 アトランティス》が発動している状況であれば《水陸両用バグロス Mk-11》から「レベル4・水属性・機械族」モンスターを展開できるようになります。この状況で特殊召喚できるカードには、アイスカウンターを乗せて破壊する効果を持つ《スノーマン・クリエイター》、《水陸両用バグロス Mk-3》と同じく直接攻撃できる効果を持つ《サブマリンロイド》が含まれています。

こちらの攻勢は一旦止まりますが、水属性には《氷結界》《潜海奇襲》といった防御札が数多く存在します。《水陸両用バグロス Mk-11》《スノーマン・クリエイター》で相手のカードを破壊し、返しのターンを凌ぎきることで展開したモンスターによる直接攻撃を狙えるでしょう。《潜海奇襲》は、元々のレベルが5である《水陸両用バグロス Mk-11》に擬似的な戦闘破壊耐性も付与できます。


《暗岩の海竜神》

《暗岩の海竜神》

【 通常罠 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの表側表示の「海」1枚を墓地へ送って発動できる。自分の手札・デッキから、「海」のカード名が記されたモンスターまたは水属性の通常モンスターを合計2体まで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。相手フィールドにモンスターが存在する場合、さらに手札・デッキからレベル6以下の水属性の通常モンスターを任意の数だけ特殊召喚できる。このカードの発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。

テキストに「海」を含む《水陸両用バグロス Mk-3》《水陸両用バグロス Mk-11》を特殊召喚でき、特に直接攻撃ができるMk-3とは相性抜群です。発動時に「海」を墓地へ送る必要はありますが、昨今の「海」サポートカードを使って張り直すことで、最大4体展開ができます。「レベル4・水属性」を場に出せば《深淵に潜む者》で水属性モンスター全体の打点を上げることができ、《水陸両用バグロス Mk-3》による一撃をより重い物にすることができます。


おわりに:時代の流れってすげぇや

遊戯王には、テーマデッキというレベルにこそならないものの、ある程度一貫性を持って作られたシリーズカードが存在します。今回紹介した「バグロス」もその一つ。開発もある程度は使い道を考えて作っている(はずの)カードですが、登場から時間が経ち、完全にその手を離れてしまえば、あとは我々プレイヤーがその軌跡を作っていくしかありません。

多くのカードがカードパワーのインフレの波に飲まれつつある昨今ですが、バグロスは「海」関連カードの強化を受けて新しく生まれ直す機会を貰えました。管理人も初めて見たときからずっと気になっていたデザインだったので(かっこいいよね!)、Mk-11の登場を知ったときはびっくりしたものです。

長い歴史の中で少しずつではありますが個性を獲得してきた「バグロス」カードたち。もしかしたらストレージで見かけることもあるかもしれませんが……その時に、ほんの少しでも彼らの歴史に思いを馳せていただければ幸いです。


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