【全17種】炎族デッキのお役立ちサポートカード紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ構築&プレイングサポート, 遊戯王
- Tags: 汎用カード, 炎族
目次
はじめに:そもそも炎族デッキって成立するの?
いきなり物凄くキツい一言から始まりましたが、炎族は、おそらく今の遊戯王で一番不遇な種族だと思います(幻獣神族、創造神族は除きます)。かつては「炎・水・雷」はパッとしない種族の代表格でしたが、現在は、記事執筆時より少し前に水族のテコ入れが入り、雷族もそれより前に大幅な強化が入り……不遇と言われていた種族のほとんどは、ある程度種族単位で動かせるようになっています。
しかし、炎族に関して言えば、こちらはまだテコ入れや強化が全然来ていません。もとから「炎族デッキ」自体が少ないという話もありますが、それにしても「炎族」に着目してデッキを組むことはほとんど無いと言っても過言ではなく、組むとしても「炎属性」の方に着目されがちです。
今回は、そんな「炎族」をサポートするカードをまとめてみました。
ここのメッセージを書き換えなければならないくらいに炎族が隆盛する、その日を夢見ながら……
サポートカード紹介
覚えておくべき点として、「炎属性・守備力200」のモンスターは、魔法カード《真炎の爆発》での蘇生に対応しています。
モンスターカード
《讃美火》
《讃美火》
【 効果モンスター 】
星 3 / 炎 / 炎族 / 攻800 / 守200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのカードの数だけ、相手のデッキの上からカードを墓地へ送る。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのカードの数だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
そのステータスから、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》《ネオフレムベル・レディ》による墓地送り、《ブラック・ガーデン》《真炎の爆発》による蘇生に対応しています。墓地送りできる枚数は安定しませんが、状況によっては《炎熱伝導場》でのラヴァル2枚よりも多く墓地肥やしできます。
《炎の精霊 イフリート》 / 《インフェルノ》
《炎の精霊 イフリート》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1700 / 守1000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地から炎属性モンスター1体を除外した場合に特殊召喚できる。
①:このカードの攻撃力は自分バトルフェイズの間300アップする。
《インフェルノ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1100 / 守1900
このカードは通常召喚できない。自分の墓地から炎属性モンスター1体を除外した場合に特殊召喚できる。
①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。相手に1500ダメージを与える。
炎族モンスターの中ではかなり特殊召喚しやすい部類のモンスターで、何よりもランク4《ヘルフレイムゴースト》をエクシーズ召喚するのに重宝します。今では《転生炎獣アルミラージ》の存在もあって、より出しやすくなったカードたちです。
《インフェルノ》は戦闘破壊で「墓地へ送った」場合に1500と、遊戯王でも屈指のダメージを与えられるカードですが、効果発動を狙う際はその低い攻撃力を補う必要があります。
《ラヴァル・アーチャー》
《ラヴァル・アーチャー》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1000 / 守200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した場合に発動する。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「ラヴァル」モンスター1体を召喚できる。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。このターン、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
炎属性モンスターを破壊して自己蘇生できる、《ヘルフレイムゴースト》のエクシーズ素材になるランク4モンスターです。②の効果で同じ「炎族・レベル4」モンスターである《稲荷火》を破壊することで、次の自分フェイズにあちらを自己蘇生させるコンボが成立します。
《業火の結界像》
《業火の結界像》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1000 / 守1000
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いは炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
言うまでも無く強力な「結界像」モンスターの炎属性版です。炎属性で汎用カードと言えるものは数がないため、他の結界像と比べてロック効果はかなり強烈ですが、その分出しづらいという構造上の問題があります。大化けするのは間違いないカードです。
《灼熱ゾンビ》
《灼熱ゾンビ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1600 / 守400
このカードが墓地から特殊召喚した時、このカードのコントローラーはカードを1枚ドローする。
性能自体は《聖鳥クレイン》の下位互換で、こちらは墓地からの特殊召喚にしか対応しません。しかしターン1制限がないこと、《ヘルフレイムゴースト》のエクシーズ素材になるレベル4モンスターであることから、持っているポテンシャル自体は高いカードでしょう。炎族自体の強化を受けて評価が上がりそうな、将来の楽しみなカードですね。
《炎帝近衛兵》
《炎帝近衛兵》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1700 / 守1200
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する炎族モンスター4体を選択して発動する。選択したモンスターをデッキに戻し、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
《貪欲な壺》よりは効率よく2枚ドローできますが、そのためにはまずこのカードを召喚する必要があり、次いで墓地に炎族モンスター4体を揃える必要があります。現状、メインデッキに入る炎族モンスターは墓地に置いておきたい場合が多く、エクストラデッキに入るモンスターも炎族でそこまで汎用性の高いものはありません。とまあ、一見強そうでいまいちな使い勝手ですが……そう、まだ相性の良いテーマが来ていないだけです。
そんな現状でも「ヴォルカニック」には採用が見込めますし、あちらの強力なギミックを使い回す手助けができます。ただ、その時も《ヴォルカニック・ロケット》と召喚権が食い合う問題があります。このカード自体がサーチできるようになればもっと大化けすると思うんですが……
《プロミネンス・ドラゴン》
《プロミネンス・ドラゴン》
【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1500 / 守1000
自分フィールド上にこのカード以外の炎族モンスターが存在する場合、このカードを攻撃する事はできない。
自分ターンのエンドフェイズ時、このカードは相手ライフに500ポイントダメージを与える。
かなり古典的ではありますが、このカードを2枚並べることで「切り込みロック」のような盤面を作ることができます。あとは効果破壊さえなんとかしたら、このカードの効果でチクチク1000ダメージを毎ターン与えられるわけですね。
《ヴェルズ・オランタ》
《ヴェルズ・オランタ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 炎族 / 攻1650 / 守1250
このカードをリリースして発動する。相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
自身をリリースする必要はありますが、相手の表側表示モンスターを単体で除去できる炎族モンスターです。闇属性のため、よくある炎属性のサポートが受けられない弱点はありますが、《ヴェルズ・オピオン》をエクシーズ召喚できる別の強みがあります。ちなみに、他に炎族のヴェルズは《ヴェルズ・オ・ウィスプ》が存在し(こちらも闇属性・レベル4)、《ヘルフレイムゴースト》と《ヴェルズ・オピオン》のどちらのエクシーズ召喚にも使えます。
《フレムベル・デビル》
《フレムベル・デビル》
【 効果モンスター 】
星 5 / 炎 / 悪魔族 / 攻2100 / 守1200
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分の墓地に存在する炎族モンスターの数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。
戦闘ダメージを与えた際に墓地の炎族モンスターの下図を参照したバーンダメージを与えられるため、《月鏡の盾》のような戦闘補助カード、《シャーク・フォートレス》のような攻撃回数増加のカードと組み合わせてもいいでしょう。このカードは悪魔族・レベル5と、炎族デッキではかなり使いづらいステータスをしていますが、それがかえって《スモール・ワールド》の中継ぎとして優れた仕事をしてくれます。
《ヘルフレイムゴースト》
《ヘルフレイムゴースト》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻2200 / 守2000
炎族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。次の相手のエンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
攻撃力が2500以上のこのカードが破壊された時、お互いの墓地に存在するモンスターを合計3枚選択し、そのカードをゲームから除外する。
炎族モンスターの裾野が狭い現在、炎族モンスターを使う最大の意義となるのはおそらくこのモンスターです。ただ、その分強烈な効果があるのかと言われると……
攻撃的に使うとしたら、破壊時の効果で墓地のモンスターを除外するのを先述に取り入れる必要があります。ただ、何度か述べている通り、炎族モンスターの多くは墓地に置いておきたい効果を持っているため、除外したモンスターを再利用する工夫は必要でしょう。一応、一部の「ネオフレムベル」モンスターの追加効果発動を補助することはできますが、その場合は魔法・罠カードを除外できるカードとの併用が必須です。
《No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー》
《No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 炎 / 炎族 / 攻1000 / 守1000
レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドのXモンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
●装備されているこのカードを攻撃表示で特殊召喚する。
②:装備モンスターは相手に直接攻撃できる。
③:装備モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時、手札を1枚捨てて発動できる。相手に500ダメージを与える。
エクシーズモンスターに装備する効果は、汎用ランク4エクシーズモンスターである《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》と同じで、あちらは攻撃力が1200も上がる攻撃的な効果になっています。ただ、一方のこちらは別ベクトルで攻撃的で、直接攻撃できるかつ、追加の500ダメージを与えることができ、十分に差別化できていると言えるでしょう。
《エンシェント・ゴッド・フレムベル》
《エンシェント・ゴッド・フレムベル》
【 シンクロモンスター 】
星 7 / 炎 / 炎族 / 攻2500 / 守200
炎属性チューナー+チューナー以外の炎族モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手の手札の枚数分まで相手の墓地に存在するカードを選択してゲームから除外する。このカードの攻撃力は、この効果で除外したカードの枚数×200ポイントアップする。
同じ条件でシンクロ召喚できるモンスターに《ラヴァルバル・サラマンダー》があり……あちらはドラゴン族モンスターですが、それでもこのカードより優先度が高くなってしまいます。
このカードの強みである墓地除外効果ですが、「ネオフレムベル」の追加効果を狙う際は「魔法・罠カードも除外できる」という点が強みになります。遊戯王において相手の墓地のカードを除外するカードはいくらかありますが、その中でも使いやすい《墓穴の使命者》《天龍雪獄》で除外できるのはモンスターだけだからです。
魔法・罠カード
《ファイヤー・ソウル》
《ファイヤー・ソウル》
【 通常魔法 】
相手プレイヤーはカードを1枚ドローする。自分のデッキから炎族モンスター1体を選択してゲームから除外する。除外したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。このカードを発動する場合、このターン自分は攻撃宣言をする事ができない。
相手に1枚ドローさせることにはなりますが、炎族モンスターを除外してその攻撃力の半分のダメージを叩き込めます。現状は《ヴォルカニック・デビル》《サブテラーマリス・バレスアッシュ》で与えられる1500ダメージが上限で、現実的なラインだと《爆炎帝テスタロス》の1400ダメージあたりが妥協点になります。
発動するターンは攻撃宣言が封じられるため、《インフェルノ》《フレムベル・デビル》のように戦闘を介してバーンを与えるカードとは併用しづらいカードです。
《ブレイズ・キャノン》 / 《ブレイズ・キャノン・トライデント》
《ブレイズ・キャノン》
【 永続魔法 】
自分のメインフェイズ時に相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。手札から攻撃力500以下の炎族モンスター1体を墓地へ送り、選択した相手モンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、自分のモンスターは攻撃できない。
《ブレイズ・キャノン・トライデント》
【 永続魔法 】
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送って発動できる。
また、自分のメインフェイズ時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。手札から炎族モンスター1体を墓地へ送り、選択した相手モンスターを破壊し相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、自分のモンスターは攻撃できない。
手札の炎族モンスターを銃弾のように放って相手モンスターを破壊できます。どちらも永続魔法なので、メインフェイズ2と遅くなることが許容できるなら「レベル1・炎族」である《番犬-ウォッチドッグ》でセットしてもいいでしょう。使う場合は早めに《ブレイズ・キャノン・トライデント》に切り替えて、相手ライフへダメージを与えられる状況を作りたいですね。
《ファイヤー・ウォール》
《ファイヤー・ウォール》
【 永続罠 】
相手が直接攻撃を宣言した時、自分の墓地に存在する炎族モンスター1体をゲームから除外する事で、そのモンスターの攻撃を無効にする。自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。払わなければ、このカードを破壊する。
やむにやまれぬ事情でフィールドを空けざるを得ないギミックを使う場合、墓地が貯まっているならこのカードでどうにかしのぐことはできるかもしれません。墓地除外に反応してなにかできる魔法・罠カードと組み合わせれば、もしかしたら想像以上のシナジーを生み出すかもしれません。
おわりに:基礎研究は大事……
例え今は枚数が少なくとも、現代のカードパワーに乗り遅れていたとしても、それは「遊戯王」というコンテンツの終わりまで続くわけではありません。実際のところは「強化が遅れている」だけで、既存カード・カテゴリの強化が行われるようになった昨今、突然「フレムベル」「ラヴァル」といったカードに新規カードがやってくることは十分にあるわけです(カテゴリ単位の強化はありましたね!)。
そして、幻竜族における「相剣」や、水族における「氷水」のように、最新のカテゴリが種族全体を引っ張っていく例も見られることから、炎族もそう遠くない内に強力なカテゴリとして進化を遂げる可能性が十分にあるのです。だからそれまで、今の炎族のことについて造詣を深めておくのも悪くはないことだと思います。
炎族に強力なエンジンとなるカード・カテゴリがやってきたら、このページも大きく書き換えることになるでしょう! その日を楽しみに、今回はここまでにします。しろがねでした!
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