突然のリミットレギュレーション発表! 2022/05/09から適用されます!【遊戯王マスターデュエル】

マスターデュエル
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はじめに:ほんとうに突然だよ

本日、2022年4月25日の10:00頃、突然「遊戯王マスターデュエル」のリミットレギュレーション改定が公開されました。4月のタイミングでないものかと思っていましたが、5月に入ってからカードの採用枚数について調整が入るみたいです。

結構いろいろなデッキが影響を受けるため、これからどうなるかをちょっと見ていきましょう。
とはいえ、管理人はあんまり「環境デッキ」を触っていないため、解説できることは少ないですが……


制限・準制限・無制限となるカード

制限カード

《サイバー・エンジェル-弁天-》

《サイバー・エンジェル-弁天-》

【 儀式モンスター 】
星 6 / 光 / 天使族 / 攻1800 / 守1500

「機械天使の儀式」により降臨。
①:このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える。
②:このカードがリリースされた場合に発動できる。デッキから天使族・光属性モンスター1体を手札に加える。

いわゆる【宣告者ドライトロン】に対する規制となります。このカードから《宣告者の神巫》《イーバ》等のモンスターにアクセスでき、デッキ全体の展開と安定力向上に一役買っていました。元の【サイバー・エンジェル】使いにとっては本当にとばっちり以外の何者でもありませんが、将来的にドライトロン関連カードに規制が入った際、代わりに弁天が許される、かも……?

《黄金郷のコンキスタドール》

《黄金郷のコンキスタドール》

【 永続罠 】

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星5・攻500/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

初期に環境で跋扈した【エルドリッチ】のキーカードの一つで、相手の盤面の除去を担当します。レベル5であることから《セイクリッド・プレアデス》のエクシーズ素材になることもできました。【エルドリッチ】の「黄金郷」罠モンスターは②の効果によるリソース回復も強力だったため、今回の規制でデッキ自体のパワーと体力が少し削られる形になります。
とはいえ、最近は《アンデットワールド》あたりと一緒に活躍するエルドリッチも多く見かけるため、展開自体が難しくなったわけではなさそうです。「紅き血染め」にはノータッチだったし。


準制限カード

《D.D.ダイナマイト》

《D.D.ダイナマイト》

【 通常罠 】

相手が除外しているカードの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。

まず言わないといけないのが、ダイナマイトデッキ自体はそこまで強いわけではありません。相手のサーチカードに《灰流うらら》を使ったり、相手の《トラップトリック》に《レッド・リブート》が刺さったりと弱点もあるデッキです。ただ、このカードを使ったデッキが環境で流行ったことから、プレイヤーの中にはエクストラデッキの枚数を11~13枚にしてランク戦に潜る人が多く出たことは確かです。

そりゃ、ランクを賭けたデュエルで貰い事故みたいなデッキに当たって負ければそうしたくもなります。でも、それは「遊戯王マスターデュエル」というゲームには相応しくない姿でもあって……というのが《D.D.ダイナマイト》規制の理由だとは考えられるでしょう。
まだデッキコンセプト自体は否定されていませんが、安定感はかなり落ちます。特に《トラップトリック》で2枚目の《D.D.ダイナマイト》を引っ張れなくなったのは大きいポイントだと思います。

《雪花の光》

《雪花の光》

【 通常魔法 】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。このカードの発動後、このデュエル中に自分は「雪花の光」以外の魔法・罠カードの効果を発動できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札のモンスター1体を相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

魔法・罠を使わないデッキにとっては《強欲な壺》以上の仕事をするカードで、私も【海皇水精鱗】を組む際は採用を考えていた時期もありました。デッキをかなり選ぶカードのため、もしかしたら見たことがない人もいらっしゃるかもしれません。

おそらくは【サンダー・ドラゴン】関連の規制かと思われます。かなりの安定感を誇りつつ、メインデッキに魔法・罠カードが存在しない「フルモンスター」でも回るデッキで、相手のサーチ効果を封じる《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を用いたメタビートが非常に強力なデッキでした。

《フュージョン・デステニー》

《フュージョン・デステニー》

【 通常魔法 】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・デッキから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「D-HERO」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。

近いうちにマスターデュエルに実装されるだろう《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を見越し、一歩先に準制限にした形と考えられます。まだマスターデュエルでは《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》も生きているため、デストロイ出張セットは将来多くの場面で見かけることでしょう。

いつかこうなる運命ではありますが、【D-HERO】使いにとっては寝耳に水。
「ドミネイトガイ」はいつかくる未来に怯える暮らしをすることになりそうです。

《幻影騎士団ティアースケイル》

《幻影騎士団ティアースケイル》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 戦士族 / 攻600 / 守1600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「幻影騎士団ティアースケイル」以外の「幻影騎士団」モンスター1体または「ファントム」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在し、自分の墓地からこのカード以外の「幻影騎士団」モンスターまたは「ファントム」魔法・罠カードが除外された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

あの「完全体ロンゴミアント」で悪名高い【幻影騎士団】のキーカードです。このカードの枚数が減ったところで連中はモリモリ動けますが、あのデッキはティアースケイルの効果が通るともう手が付けられなくなるため、上振れムーブが抑えられる形になると言えるでしょう。

《鉄獣戦線 フラクトール》 / 《LL コバルト・スワロー》

《鉄獣戦線 フラクトール》

【 効果モンスター 】
星 4 / 炎 / 獣戦士族 / 攻1900 / 守1600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
②:自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。

《LL-コバルト・スパロー》

【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 鳥獣族 / 攻0 / 守100

「LL-コバルト・スパロー」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。
②:フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。
●このカードは相手の効果の対象にならない。

かなりの安定感を誇る【LL鉄獣戦線】のキーカードです。
フラクトールは《鉄獣戦線 ナーベル》を落とすことで間接的に他の「鉄獣戦線」にアクセスできつつ、墓地にモンスターを貯めることができました。元々安定感がずば抜けたデッキかつ《炎舞-「天璣」》といったカードにはノータッチのため、まずは様子見と言ったところでしょう。

コバルト・スパローは特殊召喚時のサーチ効果が強力で、《LL-ベリル・カナリー》で使い回すことで途切れない動きをすることができました。ただこちらも《LL-バード・コール》といった本当のキーカードが規制されていないため、まだまだ環境で姿を見ることは多そうです。

《電脳堺悟-老々》

《電脳堺悟-老々》

【 チューナーモンスター 】
星 6 / 風 / サイキック族 / 攻0 / 守2400

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、自分フィールドの「電脳堺」カード1枚を対象として発動できる。そのカードとは種類(モンスター・魔法・罠)が異なる「電脳堺」カード1枚をデッキから墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。その後、墓地へ送ったカードとはカード名が異なる「電脳堺」モンスター1体を自分の墓地から選んで効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる。このターン、自分はレベルまたはランクが3以上のモンスターしか特殊召喚できない。

皆さんご存じ【電脳堺】のカードです。私はあんまりこのデッキについては知らないのですが、墓地から「電脳堺」を蘇生できる効果を持っており、そこからレベル9シンクロ→《真竜皇V.F.D.》に繋げられるのは何度も食らわされてきました。どれくらい安定感が落ちるか、といった話は専門家に任せるとして……

《プランキッズ・ロック》《魔救の分析者》

《プランキッズ・ロック》

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1500 / 守1500

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「プランキッズ」モンスターの、融合素材またはリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札を1枚除外し、自分はデッキから1枚ドローする。その後、手札・デッキから「プランキッズ・ロック」以外の「プランキッズ」モンスター1体を守備表示で特殊召喚できる。

《魔救の分析者》

【 チューナーモンスター 】
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1500 / 守700

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。

それぞれ【プランキッズ】【アダマシア】のカードですが、管理人は【プランキッズ混合型アダマシア】に規制が掛かった形だと思っています。「アダマシア」で《プランキッズ・ロック》がめくれれば、ロック特殊召喚から《プランキッズ・ミュー》リンク召喚→デッキから「プランキッズ」特殊召喚→《プランキッズ・ドゥードゥル》リンク召喚に一直線に繋がるため、リンク数を稼いで《召命の神弓-アポロウーサ》などを立てる動きに使われました。

他の制限されたデッキと比べると、こちらは初動にも影響してきているため、受ける影響はやや高めだと思われます。採用枚数が3枚→2枚となったことで《プランキッズ・ロック》がめくれにくくなったというのはシンプルながらも大きな影響となりそうです。


無制限カード

《レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン》

《レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン》

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2800 / 守2400

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

「あっ、そう言えば君準制限だったね……」という気持ちになりました。強いことが書いてあるカードではあるんですが、現在のマスターデュエルの環境最上位に抉り込めるドラゴン族デッキが多くないこともあって「レダメつえええええ」ってなったことはないように思います。

2枚から3枚になったところで非常に強力で知らなければ死ぬ動きが作りやすくなるか、と言われたら、管理人はドラゴン族デッキに関して不勉強なので思いつくものはありませんが、とりあえず無制限おめでとう!


おわりに:今回は全体的に様子見改訂かな?

全体的に見た感想としては、「ランク戦環境が大きく変わるほどの改訂は今回は見送り」という印象でした。初めてのルール改定ということもあり、OCGよりもやや慎重に動かそうとはしているのだと思います。OCGでは、規制が掛けられるデッキはまず最初ジャブの規制が入り、その次に初動や安定札といったカードにメスが入るため、本格的な改訂は次に行われるのかもしれません。

あと、大事なお知らせとして、今回規制を食らったカードは「砕いた時に貰えるジェムが期間限定で10→30になります」。

今回規制を受けたデッキは、将来的により厳しい制限改訂を食らう可能性があるので、長くゲームを楽しみたい方はこれを機に環境外デッキを作ってみても面白いかもしれません。

管理人はもとから環境外デッキで戦っていた人なので……これからも頑張ります!
以上、しろがねがお送りしました! また機会があればお会いしましょう、ではでは!


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