デネブでサーチできるのはモンスターだけなので創星はサーチできないです。何らかの展開ルート込みの話なら記載してもらえると助かります。
※この記事は2ページに渡って続いています。
新規来たんだが???????????????
最高
ありがとうKONAMI
THANK YOU
(2022/12/17)
目次
新規が来ることを願って……
遊戯王には、皆から「公式のお気に入り」と呼ばれるくらい新規カードが定期的に貰えるカテゴリと、一通りテーマカードが揃ってから何年、十何年も新規が貰えていないカテゴリが存在します。そういった悲しき運命の中にあるカテゴリに新規カードが来るよう祈りながら、それらにスポットライトを当てていくのがこのコーナーになります。
第1回で取り扱うカテゴリは「テラナイト」です。
管理人の思い入れあるテーマでもあるため、初回スペシャルでクッソ長く語ります。サーセン。
《星輝士 デルタテロス》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2500 / 守2100
レベル4モンスター×3
①:X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時には、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。手札・デッキから「テラナイト」モンスター1体を特殊召喚する。
初登場は2014年4月、第9期の始まりを告げたパックである「ザ・デュエリスト・アドベント」。ランク4のエクシーズ召喚を得意とするこのカテゴリは登場当初は大会環境で輝かしい結果を残し、一つの時代を築いたのですが……2016年7月の「インヴェイジョン・オブ・ヴェノム」での《煉獄の騎士 ヴァトライムス》《創星の因子》を最後に、以降6年以上に渡って新規カードが来ていません。
この「テラナイト」ですが、実は管理人が一番最初に組んだ遊戯王のテーマデッキで……まあ、人並み以上に思い入れのあるわけです。今回は当時の思い出を振り返りながら、少しテーマについてお話を出来ればと思います。
かつて環境と呼ばれたカテゴリ
第9期はアニメ「遊☆戯☆王ARC-V」が放送された期間でもあり、新しい召喚法である「ペンデュラム召喚」が新しく登場した他、これまでに登場した様々な召喚法に再びスポットライトが当たった時期でした。
第9期最初のパック「ザ・デュエリスト・アドベント」では、新しいカテゴリとして「シャドール」「竜星」「テラナイト」が登場。それぞれ融合、シンクロ、エクシーズを用いて戦うテーマで、バラエティ豊かな召喚法が登場するアニメの雰囲気を体現したようなパックでしたね。懐かしい!
テーマ自体がデッキ融合を内蔵しているシャドールは当時から強力で、勿論ながら大会環境で活躍を見せることになりますが……その一方「ランク4デッキ」の完成形とも呼べるテラナイトも、相性の良いカードと共に混沌と化した戦場へ赴きます。
その中で登場した、まさに全盛期と呼べる最強の【テラナイト】が……《光天使セプター》《光天使スローネ》のギミックを搭載し、《ソウル・チャージ》《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》《No.86 HーC ロンゴミアント》といったカードも採用した【光天使テラナイト】でした。
《ソウル・チャージ》
(禁止カード) 【 通常魔法 】
「ソウル・チャージ」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
①:自分の墓地のモンスターを任意の数だけ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000LPを失う。
その後、《光天使スローネ》《ソウル・チャージ》が規制されて【光天使テラナイト】が組めなくなるも、《星輝士 トライヴェール》《星守の騎士 プトレマイオス》と新規カードが登場し、色々な追い風を受けたテラナイトは2015年の世界大会でジュニアの部・一般の部での二冠優勝という素晴らしい結果を残しました。
以後、テラナイトは環境最前線から身を引くことになります。ただそれでも基本戦術である「ランク4」は応用の幅が広く、第9期の間、管理人はずっと長いこと遊び続けていました。
プトレマイオス禁止、9期のインフレは加速する
世界大会後、制限改定で《星守の騎士 プトレマイオス》が禁止カードに指定されたことが決め手となり、【テラナイト】は大きく弱体化しました。9期前半を象徴するような「プトレノヴァインフィニティ」という呪文は、当時を生きたデュエリストならば一度は耳にしたことがあったでしょう。
《星守の騎士 プトレマイオス》
(禁止カード) 【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻550 / 守2600
レベル4モンスター×2体以上
①:このカードのX素材を3つまたは7つ取り除いて発動できる。
●3つ:「No.」モンスター以外の、このカードよりランクが1つ高いXモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
●7つ:次の相手ターンをスキップする。
②:お互いのエンドフェイズ毎に発動できる。自分のエクストラデッキの「ステラナイト」カード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
以降、テラナイトは1年以上、しばらく新規カードを貰えない日々を送ることとなります。
その間、周りでは「魔の9期」と呼ばれるような、カードパワーのインフレの嵐が吹き荒れていました。ここでわざわざ取り上げることでもないでしょう。大会環境が動きに動き、デッキ構築の前提条件が変わってしまうそんな激動の時代となります。
しかし……
テラナイトは悲しいことに、その嵐がもたらした恵みの殆どを受け取ることが出来ませんでした。どうしてそのような事態になったのか? それはエースモンスターである《星輝士 トライヴェール》に大きな原因があります。
《星輝士 トライヴェール》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守2500
レベル4「テラナイト」モンスター×3
このカードをX召喚するターン、自分は「テラナイト」モンスターしか特殊召喚できない。
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動する。このカード以外のフィールドのカードを全て持ち主の手札に戻す。
②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。
③:X素材を持ったこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「テラナイト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
エクシーズ召喚成功時に発動する強力な①効果が魅力的なモンスターですが、その効果外テキストにめちゃくちゃえげつないことが書いてありますね? 《リビングデッドの呼び声》などで相手ターンに素材を用意したとしても……今度はエクシーズ召喚の条件である「レベル4テラナイト×3」という条件がプレイヤーを睨み付けてきます。
これにより、【テラナイト】が【テラナイト】でいる間は、戦術に類似点のある新規テーマが生まれたとしても決して共存することが出来ない……そんな悲しみを背負っているのがお分かりいただけるでしょうか。
現代でもなかなか類を見ない全体バウンス。おまけとしても強力なハンデス効果。強い個性を持ったエースが、自身の属するテーマそのものの発展を阻害してしまっていたのです。
救世主「ヴァトライムス」が登場するも……
プトレマイオス禁止から1年あまり経った2016年7月、遂に念願の新規カードが登場します。
《煉獄の騎士 ヴァトライムス》
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 闇 / 戦士族 / 攻2600 / 守550
レベル4「テラナイト」モンスター×2
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの全ての表側表示モンスターは闇属性になる。
②:このカードのX素材を1つ取り除き、手札を1枚捨てて発動できる。光属性の「テラナイト」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターをX召喚できない。自分の墓地に「テラナイト」モンスターが7種類以上存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
禁止カードとなったプトレマイオスを意識した、まさに補填とも呼べる嬉しいカードでした。3体エクシーズという個性が重い枷になっていたテラナイトにとって、2体エクシーズからテーマとしての動きが出来るようになったのは喜ばしいこと。
フィールドのモンスターを闇属性にすることで、これまで使いどころの限られていた《星輝士 セイクリッド・ダイヤ》をメイン運用する選択肢が生まれたのも大きかったですね。管理人はデッキに《超融合》を差して《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を呼んで遊ぶこともしていました。
《創星の因子》
【 速攻魔法 】
①:このカード以外の自分フィールドの「テラナイト」カードの数だけ、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
同じパックで、相手のバック破壊に長けた新規魔法も登場しました。条件付きなのがなんとも言えませんが、当時は《ツインツイスター》《コズミック・サイクロン》など強力な汎用魔法罠除去札が生まれた時期。それらをデッキに入れるかどうか考えると、こちらは一応2枚以上の破壊も見込められたため、決して使い心地が悪いわけではなかった記憶です。
……残念なことに、以降「テラナイト」新規カードは1枚も刷られていません。
2016年7月から6年以上、終わりの見えない冷たい冬が、何の音もなく静かに続くだけです。