遊戯王で「やることがない」と思ったらどうする?【デュエルする以外の楽しみ方】
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: 初心者向け解説, 遊戯王
目次
前提として、これは誰にでも起こる
遊戯王に限らず、何か一つのコンテンツにのめり込んでいると、ある日「やることなくなったな……」と我に返るような瞬間があります。高い状態を維持していたモチベーションが下がり、以前のように熱心に向き合えなくなる、というのはよくあることで、それが一度も無かった人は恐らくいないのではないかと思います。
やることがなくなった、と思った時にどのような行動を取るかですが……一時的に離れてからまた戻ってくる、今の自分が楽しいと思う物を探して別のコンテンツへ移動する、そこで冷めてプレイヤーではなくなってしまう、人それぞれでしょう。
かく言う私もモチベーションの波は上がり下がりが激しいですね。最近サイトの更新頻度が落ちてることからも察してくれればと……(勿論、忙しかったのもあるけど、それは言い訳と言うことで)
ということで、今回のテーマは、デュエル熱が冷めた時の「別の遊戯王の楽しみ方」です。人によってできること、面白いと思うことは違ってくるため、自分に合った楽しみ方を見つけてくださいね!
①デュエル動画を開拓してみる
何かを楽しむモチベーションの一つに「この人のようになりたい」という気持ちがあります。遊戯王に限らず、FPSのトッププレイヤーの実況、研究と鍛錬の結晶であるRTA、視聴者を驚かせるスーパープレイ……はたまた、SNSにイラストを上げている神絵師、何万もの反応をもらっているインフルエンサーなど、端から見ているだけで「憧れ」を刺激されること・人物は多いでしょう。
遊戯王でこういった楽しみ方が出来るのと言えばデュエル動画系Youtuberがそれに該当します。
もちろん、行きつけのショップでよく戦うライバルだったり、CSでいつも好成績を残しているデュエリストだったりと、デュエルの実力そのものから「自分もこうでありたい」と思う場合もあるかと思いますが……今回の記事ではデュエルする以外の楽しみ方を扱いたいため、割愛させていただきますね。
Youtubeに投稿されるデュエル動画に求められるものは様々ありますが……私が個人的に一番求めるのは「こんなコンボがあったの!?」という驚きです。
動画投稿者たちが環境外の様々なところから引っ張ってきた面白カードを実戦級のレベルまで叩き上げ、時にはユーモアたっぷり、時には鮮烈に魅せてくれる……流れるように繰り出されるマイナーカード、トンデモコンボを見ていると、自分もデュエル相手にこのような驚きを与えてみたい、という気持ちになるんですね。
ということで、該当するYoutubeチャンネルを3つ紹介すると……(敬称略)
・ガチネタ!Freeデュエル(チャンネルURL)
新弾のカードを使った対決もさることながら、ここのチャンネルがたまに出すコンボデッキの動画は非常に質が高く、毎回「そう来たか……!」と唸らされます。遊戯王では難しいとされる「無限ループ」系のデッキを多く紹介しているのもオススメポイントで、デッキ構築力の高さ、デュエルの演出、どちらも非常に魅力的です。シロナさんの声もめちゃくちゃ良いので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。ぼくの一番のお気に入りチャンネルです……!
・城下町チャンネル(チャンネルURL)
Youtubeにおける遊戯王動画の中で、エンターテインメント性においてここのチャンネルの右に出るところは無いように思えます。よく分からないカードがよく分からないデッキのよくわからないコンボで繰り出され、ノリと勢いとネタの洪水と共にあなたの10分を奪い去り、心の中に満足感を残していくことでしょう。究極竜騎士が3体並んだり、カオス・ダイソン・スフィアが3体並んだり、黒蠍盗掘団が集結したりする世界がアナタを待っている! 謝謝!
・あまくだり(チャンネルURL)
聞き心地の良い声で遊戯王界の様々なネタをわかりやすく提供してくれるこのチャンネルですが、中でも「クソカード診療所」というシリーズが秀逸です。一見して使うことすら難しいカードたちを知識と技術でカバーし、そのカードにしか出来ない役割を見つけていくのはまさに「名医」の仕事。定期的にマスターデュエルで「クソカード医学会」というイベントを開いており、その切り抜き動画で見られる対戦相手のデッキも注目ポイントですね。
……とまあ、このような感じです。
今回は、私が面白いと思う「まだ見ぬコンボを教えてくれるチャンネル」という視点で紹介しましたが、それ以外にも「昔のカードでデュエルするチャンネル」「投稿者の好きなデッキでデュエルしているチャンネル」「新弾解説に定評のあるチャンネル」「遊戯王の小ネタを紹介してくれるチャンネル」「デュエル以外の企画が面白いチャンネル」など、様々な基準をもとに動画投稿者を探すことが出来るので、皆さんも是非、自分の好きなチャンネルを開拓してみてください。
ここで紹介したのはいずれも有名処でしたが……今後の動画界隈の発展のためにも、登録者2桁~3桁の動画投稿者も探してチェックしてみましょう。そうそう、応援するための「グッドボタン」を押すのも忘れずに!
②カードサプライ・グッズを探してみる
好きなデッキはある、デュエルする相手もいる……そういう環境だと、ちょっと周りとは違った個性を出してみたくなるのがオタクというものです。また、ずっと同じ机の上でやっていたら何となく気分もマンネリ化してくることと思います。
そうなった時、遊戯王プレイヤーが手を出すのが、いわゆる「サプライ」と呼ばれるもの。遊戯王カード以外に、カードスリーブ、プレイマット、デッキケース、様々なところを凝り始め、自分が心のどこかで理想とするデュエリストの姿に少しでも近付きたいと頑張り始めるのです。
例えばそれは、好きなキャラクターのグッズを使いたい、デッキの雰囲気に合ったグッズを使いたい、自分の着ている服に合わせたい……プレイヤーによって求める「おしゃれ」は変わってきます。
では具体的に何があるかですが……
ここではいくつか、管理人が「良いな」と思ったモノを紹介します。既に取り扱いがない物だったりするので、あらかじめそこはご了承ください。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ デュエリストカードプロテクター「深淵」
「デュエリストパック-深淵のデュエリスト編」の発売と同時期に登場したスリーブです。管理人はリアルで水属性のデッキを多く持っており、今後も増えると見込んだことから、家にたくさんこれが置いてあります。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ SECRET SHINY BOX
年末に販売される恒例のお祭りBOXで、2021年に登場したこれでは「ウィッチクラフト」「閃刀姫」「魔妖」の3カテゴリをモチーフとしたボックス・スリーブ・アクリルスタンドのセットが登場しました。ランダム仕様なのは頂けませんでしたが、試みとしてこういうのは今後も続けて欲しいですね。
遊戯王 ランキングデュエル プレイマット カクリヨノチザクラ
期間限定のイベントで入手することが出来たプレイマットで、現在はネット上のフリマなどで入手することが出来ます。プレイマットも、モノによっては5桁~6桁の金額を要求されることもあるため、お財布とはしっかり相談してくださいね。
カクリヨノチザクラちゃんかわいいね……
デュエルのモチベーションが下がっている時にデュエル用のグッズを探すのはどうなんだ、というのも確かにあるんですが……魅力的なサプライを見つけて、そこから「これを使ってみたい」という気持ちでデュエル熱が再燃する、というのもあり得ると思っています。
また、実際のデュエルに使わずとも、コレクション目的で家に置いておくのもアリでしょう。最近はKONAMI側もコレクター需要を把握しているため、そういったグッズを探してみるのも良いですね。
③「次に来るカード」を探す
カードゲームの祖と言われる「マジック・ザ・ギャザリング」の開発者たちは、カードゲーマーたちの需要に応えるべく、プレイヤーを12種類に分類したと言われています。今回の項目は、その中でも「イノベイター」と呼ばれる人たち……「次の環境を支配する壊れカード」を探す者たちのお話です。
とは言え、遊戯王の世界においては、既存のカードを用いたコンボが発見されたことで環境が変わる……ということはあまり多くありません。勿論、無いわけではないと思いますが、基本的にはレギュラーパック等で強力なカードが収録され、それを用いたデッキが大会環境で成績を残す、というのがよく見られることでしょう。
ですが――長く遊戯王に触れてきたプレイヤーならば、大会であるデッキが頭角を現す・面白い動きをするデッキが登場すると、これまで誰も見向きすらしなかったカードの値段が高騰する……という光景を何度も見てきたと思います。
次の大会環境を支配するデッキがどんなものかはカードの開発者にしか分かりませんが……「高くなりそうなカード」ならば、頑張って探せば見つかるとは思いませんか? 特に、遊戯王カードは株、という例えがされるように、上手いことハマれば資産価値を何十倍にも膨れ上がらせることが出来るでしょう。そうなったら、プレイヤーというよりはバイヤーに近くなりますが……
それはさておき、高くなりそうなカードを探す、というのは「可能性を秘めたカードを探す」ことでもあります。管理人はそういう専門ではありませんが、なんか凄いこと出来そうなカードを探す上で、今まで度々考えてきたことを挙げておきますね。
・「1枚が2枚になる」カード
つまり、手札にあるそのカードを使った後、手札の枚数が1枚増える《強欲な壺》《闇の量産工場》のようなカードのこと。墓地回収系だと昔のカードでたまに見たりする。
・出せれば強いカード
盤面に出れば強力な効果を発揮するが、肝心の盤面に出す方法が乏しいカード。《No.86 H-C ロンゴミアント》や《ナチュル・エクストリオ》《異界の最終戦士》のようなカードが該当。
・相性の良いカードが出ると化けるカード
日の目を見るには運が絡むが、いつか大化けする可能性を秘めたカード。《クシャトリラ・シャングリラ》で評価された《No.89 電脳獣ディアブロシス》、《ネメシス・コリドー》で活躍の場が増えた《超雷龍-サンダー・ドラゴン》などがある。
これらに関しては、既存カードの知識があればあるほど探しやすくなります。
普段使っているデッキ以外でも、ちょっと気になるカードを見つけたらその周りを調べてみてはどうでしょう? 思いも寄らない発見から「これは来るかもしれない……!」という気づきを得られるかもしれません。もしかしたらそれが、次の環境で重要なピースの一つになるかも……!
④カードの世界観に浸る
遊戯王カードに描かれる多種多様なモンスターですが、実はその多くには、背景となるストーリーが設定されていることがあります。それが、何年も掛けて紡がれるようなロングストーリーの登場人物となれば、幾枚ものカードイラスト・解説からそのカテゴリの物語が描かれることもあるでしょう。
もちろん、そうでないカテゴリだったとしても、最近の「ザ・ヴァリュアブル・ブック」「マスターガイド」を見れば、そのカードの背景ストーリーにまつわる情報が書かれていたりします。お気に入りのデッキ・カテゴリがある人は、該当する冊子を購入してそういったお話に触れてみても良いでしょう。
……ここで終わっても良いのですが、ちょっと寂しいので、遊戯王OCGで紡がれている物語をいくつか紹介しておこうと思います。有名処が多いとは思いますが、気になったものがあれば是非ともチェックしてみてくださいね。インターネット上には「ストーリー解説」を行っている方も沢山いらっしゃいますので、きっと気に入っていただける物語があるかと思います。
・「端末世界」の物語(ボリューム:特大)
2008年3月にゲームセンターで稼働開始した筐体「DUEL TERMINAL」に合わせて登場したカテゴリの物語。筐体の稼働が終了しても物語は続き、なんと2017年1月まで続く大絵巻となった。登場カテゴリの多さはトップクラスで、まさに「遊戯王界の世界史」とも言える規模。考察勢も多い。
時間は掛かるけれど、一通りのことを知ればきっと、遊戯王のことがもっと好きになれるはず!
・「不知火」の物語(ボリューム:中)
2015年10月から紡がれている物語で、度々新規イラストを貰う形で、2022年11月現在までストーリーが進んで行っています。日の光を消し去ろうとする「魔妖」と、魔妖退治を宿命とする「不知火」の二勢力が登場する物語です。マスターデュエルのソロモードにもちょこっとあります。
いま、丁度物語が非常にイイところで止まっているので……まだよく分かってない方が居たら、是非このお話に触れてみてください。そして一緒に悶えながら「続き」を待ちましょうね……
・「U.A.」の愉快な仲間たち(ボリューム:ひと口)
厳密には「ストーリー」ですらないけれど……
スポーツ選手がモチーフである「U.A.(ウルトラ・アスリート)」モンスターは海外で先行登場したカテゴリで、2015年9月の来日以降、なぜか今でも彼らの登場するカードが度々出てきます(海外スタッフのお気に入りなのかな?)。汎用カードのイラストも一緒に並べながら、どんな世界観なのかをニヤニヤ想像してみても面白いでしょうね。
・「星遺物」の物語(ボリューム:大)
第10期(2017年4月~2020年3月)の間にレギュラーパックで紡がれた、「星遺物」をテーマにした物語。上記の「端末世界の物語」の次シリーズ的なポジションで、その独特な世界観と物語にファンもかなり多い(印象)。マスターデュエルのソロモードで中盤辺りまでを見ることが出来る。
色々語りたいことは多いけれど、どんな感想を言ってもネタバレになりそうなので……ね……
・「烙印世界」の物語(ボリューム:大)
第11期(2020年4月~)のレギュラーパックで紡がれている物語です。
別世界から落ちてきた竜の少年《アルバスの落胤》と教導国家ドラグマの聖女「エクレシア」が出会ったことで始まった物語は絶大な人気を獲得し、なんと前代未聞のストラクチャーデッキ化も果たしました。記事執筆時(2022年11月)、物語が本っっっっ当にイイところまで来ているので、まだよく分かってない人は「流行に乗り遅れたな……」「今更……」とか言わず、さっさと物語を読んでください。本当に”””良い”””ので……オタクになっちゃう……
まとめ:焦って楽しもうとしなくても良い
冒頭でも書いたように、モチベーションが下がることは誰にだってあることです。別に悪いことではないので、変に罪悪感を覚えたり恥ずかしがったりすることはありません。
今回は四通りの「デュエル以外の楽しみ方」を書きましたが、ここに書いてあることを踏まえた上でも気分が乗らなかったり、ここに書いたような楽しみ方が合わなかったりするのもあると思います。そう言った場合は、無理に楽しもうとせず、モチベーションが戻ってくるまで気長に待っていいんです。いつか、新しいカードが出たり、新しいサプライが出たりした時、それをきっかけに心のどこかで迷子になっていたモチベが突然戻ってきて「また遊戯王やりたい!」となるんですから。
記事に書いたこと以外にも、遊戯王の楽しみ方はもっともっとたくさんあるはずです。せっかく遊戯王という素晴らしいコンテンツに触れているんですから、もっと色々な方法で楽しみたいですね!
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