【全18種他】水族デッキのお役立ちサポートカード紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ構築&プレイングサポート, 遊戯王
- Tags: 水属性, 水族, 汎用カード

目次
はじめに:相変わらずクセの強い者たち
かつての遊戯王では「魚族」「海竜族」「水族」の3つの種族がほぼ同一視され、サポートカードが共有されていたり、テーマ内でこれらの種族が混在していたりと、一時期の【ビースト】と同じ”ひとまとまり”とするような扱いがありました。そのため昔へ遡れば《浮上》のように3種族を一気に指定するカードが多く存在し、これら3種族ごとの特徴といったものはあまりはっきりとは作られていなかったことが分かります。
しかし、カードプールが増えるにつれ種族を代表するテーマが現れるようになると、それがテーマの特徴として語られるようになります。今回紹介する水族にとっては「ガエル」がその一つでした。長い間「水族・レベル2」という指標を示し続けた水族は、近年になって「ペンギン」「ステルス・クラーゲン」を冠する新規カードと共に盛り上がりを見せています。
魚族・海竜族と比べればまだまだ開拓の余地がある水族はクセの強い魅力的なカードに溢れています。今回、彼らの展開や効果発動をサポートできるカードを集めました。是非ともご覧ください!
サポートカード紹介
《黄泉ガエル》

《黄泉ガエル》
【 効果モンスター 】
星 1 / 水 / 水族 / 攻100 / 守100
①:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「黄泉ガエル」が存在しない場合、自分スタンバイフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果は自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動と処理ができる。
昔はアドバンス召喚要員として、そして今はリンク召喚要員として重宝します。性質上魔法・罠カードとの相性は悪いため注意は必要ですが、フィールド魔法・永続魔法・セットカードを利用しないデッキであれば毎ターン使えるリリース素材・リンク素材として活用できます。ただ、墓地に複数枚存在しても蘇生できるのは1体だけとなる点には注意が必要です。
《鬼ガエル》

《鬼ガエル》
【 効果モンスター 】
星 2 / 水 / 水族 / 攻1000 / 守500
①:このカードは手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を捨てて、手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキ及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、レベル2以下の水族・水属性モンスター1体を選んで墓地へ送る。
③:1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「鬼ガエル」以外の「ガエル」モンスター1体を召喚できる。
「ガエル」といったらこれがないと始まりませんね。ターン1制限のない①②効果で手札のモンスターを墓地へ送りながら《黄泉ガエル》《粋カエル》《グレイドル・スライムJr.》といったモンスターをデッキから墓地へ送ることができます。また、③の効果は、既にこのカードの③の効果で召喚権が増えている場合には発動できないため注意が必要です。
《極氷獣ポーラ・ペンギン》

《極氷獣ポーラ・ペンギン》
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 水 / 水族 / 攻800 / 守1000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
レベル3であることから魔法カード《浮上》の墓地蘇生に対応するため、①の効果による相手モンスターのバウンスを狙うことは難しくありません。また、このカードは貴重な「水族・チューナー」モンスターであるため、シンクロモンスター《グレイドル・ドラゴン》のシンクロ素材になることができます。
《ネメシス・アンブレラ》

《ネメシス・アンブレラ》
【 効果モンスター 】
星 3 / 水 / 水族 / 攻1500 / 守400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・アンブレラ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:「ネメシス・アンブレラ」以外の自分の墓地の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
《粋カエル》のコスト・墓地から除外した「氷水」モンスターの回収役を担えるのがこのカードです。除外されているカードが無ければ①の効果による特殊召喚はできませんが、展開の中で除外が絡む場合はこのカードのことを少し思い出してみてください。
《氷騎士》

《氷騎士》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1300 / 守1200
①:このカードの攻撃力は、自分フィールドの水族モンスターの数×400アップする。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに水属性モンスター1体を召喚できる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
②の効果があることから、実質的に召喚権を使わずに場に出して展開の素材にできます。他に水族モンスターを使っているなら①の効果で打点を上げてアタッカーとしても活躍できるでしょう。EXデッキから展開しないならば《同胞の絆》を使うことで《豪雨の結界像》《極氷獣ブリザード・ウルフ》《氷水のアクティ》などをデッキから特殊召喚し、攻撃力を2500以上に引き上げられます。
《サイレンス・シーネットル》

《サイレンス・シーネットル》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻800 / 守1300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の水属性モンスターを3体まで対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。
文句なしの展開要員です。①の効果によってほぼデメリットなしで場に出ながらリンク・シンクロ・エクシーズ召喚の素材になってくれます。役目を終えた後も②の効果でモンスターの再利用が行え、EXデッキの枯渇を防ぐこともできるでしょう。同様のカードには《サイレント・アングラー》がありますが、あちらは魚族である点が差別化できるポイントになります。
《水の精霊 アクエリア》

《水の精霊 アクエリア》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1600 / 守1200
このカードは通常召喚できない。自分の墓地から水属性モンスター1体を除外した場合に特殊召喚できる。
①:相手スタンバイフェイズに、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手の表側表示モンスターの表示形式を変更する。このターン、そのモンスターは表示形式を変更できない。
先述の《サイレンス・シーネットル》と比べると墓地除外の必要こそありますが、場にモンスターが存在しない場合でも特殊召喚できるメリットがあります。また、除外されているモンスターの枚数を稼ぐことで《フィッシュアンドバックス》《フィッシュアンドキックス》の発動条件を整えることもできます。①の効果は忘れられがちですが、相手のエースモンスターを残してターンを渡す際は時間稼ぎの手段として使えます。
レベル4・5「氷水」モンスター

《氷水のアクティ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1000 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札から水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の水属性モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から「氷水のアクティ」以外の「氷水」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

《氷水のティノーラ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 水族 / 攻1000 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
フィールドのこのカードを墓地へ送り、対象のモンスターを特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の水属性モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から「氷水のティノーラ」以外の「氷水」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

《氷水のトレモラ》
【 効果モンスター 】
星 5 / 水 / 水族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。手札から水属性モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の水属性モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から「氷水のトレモラ」以外の「氷水」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
水族のモンスターでも特に優秀なのが「氷水」モンスターたちです。その中でも、アクティ、ティノーラ、トレモラの3体は水属性全体と関わりのある効果を持っているため、多くのデッキで活躍できるポテンシャルを秘めています。魔法カード《氷水揺籃》で狙った「氷水」を手札に加えられるため扱いやすいのも特徴です。複数種類採用することで②の効果を相手にちらつかせてもいいでしょう。
《餅カエル》

《餅カエル》
【 エクシーズモンスター 】
星 2 / 水 / 水族 / 攻2200 / 守0
①:お互いのスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。
②:1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。
③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
言わずもがなのモンスターですが、水族デッキで使う場合は①の効果が使いやすくなるのが嬉しいところです。《魔知ガエル》を展開することで攻撃をそちらへ逸らしたり、《鬼ガエル》でレベル2以下の水族を墓地へ送ったり……水族モンスターがメインのデッキなら、このカードを場に出す方法も複数考えられます。
《グレイドル・ドラゴン》

《グレイドル・ドラゴン》
【 シンクロモンスター 】
星 8 / 水 / 水族 / 攻3000 / 守2000
水族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「グレイドル・ドラゴン」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した時、そのS素材とした水属性モンスターの数まで相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
シンクロ召喚条件は厳しめですが、その分に見合った性能を誇る、水属性全体を見てもトップレベルのシンクロモンスターです。①の効果による複数破壊の後に繰り出す攻撃力3000はなかなか真似できるものではないでしょう。②の効果によるアフターフォローも優秀で、【グレイドル】なら「グレイドル」モンスターで牽制を掛け、そうでない場合も《極氷獣ポーラ・ペンギン》の破壊時効果を盾にすることができます。
《水精鱗-サラキアビス》

《水精鱗-サラキアビス》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 水 / 海竜族 / 攻1600 /
魚族・海竜族・水族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのリンク先のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
②:相手ターンに手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
③:このカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
水属性デッキは全体的に打点が低いため、①の効果による攻撃力アップは侮れるものではありません。また、②の効果で手札に加えることができる《水精鱗-ネレイアビス》は相手ターン中でもモンスターの攻撃力を上昇させられる効果を持っているため、相手ターンに発動しておくことでバトルの牽制をかけることができます。③の効果が優れているのはわざわざ解説しなくてもいいでしょう。
《浮上》

《浮上》
【 通常魔法 】
①:自分の墓地のレベル3以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
魚族・海竜族に対しても使えますが、水族はレベル3以下のモンスターに本懐があるため、効果を無効にせず特殊召喚できるこのカードが輝きます。単体では《死者蘇生》に劣るため、2枚目以降の蘇生札として活躍が期待できるでしょう。
「アクアリウム」魔法カード

《水舞台》
【 永続魔法 】
①:自分フィールドの水属性モンスターは、水属性以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
②:自分フィールドの「アクアアクトレス」モンスターは相手モンスターの効果を受けない。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の水族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水族モンスターしか特殊召喚できない。

《水舞台装置》
【 永続魔法 】
①:自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
②:自分フィールドの「アクアアクトレス」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の水族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水族モンスターしか特殊召喚できない。
3種存在する「アクアリウム」カードは【アクアアクトレス】の主力サポートカードですが、その中でもこの2枚は水属性モンスターをサポートする効果も持っています。また、共通効果である③の効果は自分で墓地へ送っても発動するため、《グレイドル・ドラゴン》で破壊したり《ツインツイスター》で巻き込んだりすることで能動的に活用できます。
「バージェストマ」罠カード

《バージェストマ・カナディア》
【 通常罠 】
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

《バージェストマ・ディノミスクス》
【 通常罠 】
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。
罠カードが発動した時に墓地から「水族・水属性・星2」の通常モンスターとして蘇生する「バージェストマ」モンスターは、罠カードとしての効果が優れている者も存在します。特に上記のカナディアとディノミスクスは単体をピンポイントで止める効果を持っており、小回りの利く運用が見込めます。モンスターとしても《餅カエル》のエクシーズ素材になれるため、相手ターンの妨害札に悩んでいるなら投入も考えられるでしょう。
また、注意として、《バージェストマ・ディノミスクス》にはエラーカードが存在します。①の効果の対象は、本来は上記の通り「表側表示のカード1枚」ですが、初期版(EP16-JP038)は「表側表示モンスター1体」と誤植されています。デッキに入れる際はしっかり確認をし、対戦相手とも情報の共有を心がけてください。
おわりに:いつか爆発する者たち
水属性の中でも「水族」は他と比べてサポートが手薄かった面がありましたが、カード単体の効果では強いものが多く生まれてきています。それらは今まで使いづらさの影に隠れていたため活躍の場は多くありませんでしたが、近年のカードプール増大によって徐々に頭角を現していることでしょう。
現在は垢抜けたデッキとして強力な展開を見せられるようになった【ペンギン】のように、水族デッキには強化されて日の目を浴びる時を待っているものが沢山存在します。それらのカテゴリに優秀な新規カードが配られる日を夢に見ながら、ここで筆を置かせていただきます。それではまた、次の記事で会いましょう!
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