【全10種】海竜族デッキのお役立ちサポートカード紹介
- By: Sirogane_sho(管理人)
- カテゴリー: デッキ構築&プレイングサポート, 遊戯王
- Tags: 汎用カード, 海竜族

目次
はじめに:かつて頂を極めし者たち
遊戯王の大会環境に名を残したカテゴリは多くありますが、今回紹介する海竜族デッキからは【海皇水精鱗】が輩出されており、現在でも有名な後攻1キルデッキとなっています。当時より《深海のディーヴァ》からの展開は非常に強力でしたが、カードプールの増大に伴って選ぶことのできる選択肢はぐっと増えました。
現在、《深海のディーヴァ》は魔法カード《深海のアリア》《シンクロ・オーバーテイク》でデッキから手札に加えられるようになりました。これも驚くべきことです。更に、「海皇」と最高に相性の良いリンクモンスターである《水精鱗 サラキアビス》、手軽な特殊召喚条件を持つ《彩宝龍》が登場したことで、海竜族の戦略は更に豊富となっています。
では、前置きはこの辺りにして、早速、現代のサポートカードを見ていきましょう。
海皇だけでない、海竜族の深みへ……!
サポートカード紹介
レベル3以下であれば《深海のディーヴァ》によるリクルート、水属性・攻撃力1500以下であれば《海晶乙女コーラルアネモネ》の蘇生に対応しています。
また、数あるカードの中でも「海竜族モンスターに特に有効なもの」をピックアップしました。
《深海のディーヴァ》

《深海のディーヴァ》
【 チューナーモンスター 】
星 2 / 水 / 海竜族 / 攻200 / 守400
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキからレベル3以下の海竜族モンスター1体を特殊召喚する。
海竜族サポートと言えばまずはこれ、と呼べる1枚です。召喚時のリクルート効果は盤面のカードを単純に1枚増やす強力なもので、そこからリンク・シンクロ召喚などを繋げられます。特に、レベル1の《海皇子 ネプトアビス》やレベル3の《黄紡鮄デュオニギス》とは好相性。最近では、条件付きですが魔法カード《深海のアリア》でサーチできるようにもなりました。
《深海のアーチザン》

《深海のアーチザン》
【 効果モンスター 】
星 1 / 水 / 海竜族 / 攻0 / 守500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが水属性モンスターの効果でデッキ・墓地から手札に加わった場合、このカードを相手に見せて発動できる。相手の手札を全て確認する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送り、「深海のアーチザン」以外の自分の墓地のレベル4以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
《深海のディーヴァ》《海晶乙女コーラルアネモネ》の両者に対応するこのカードは、②の墓地肥やし&蘇生効果を容易に発動することができます。フィールド魔法《深海の都 マガラニカ》を使えば狙ったカードを墓地へ落とすこともできるため、構築において一考の価値はあるでしょう。①の効果によるピーピングは《水霊術-「葵」》や《マインドクラッシュ》等のカードともコンボできます。
《黄紡鮄デュオニギス》

《黄紡鮄デュオニギス》
【 効果モンスター 】
星 3 / 水 / 海竜族 / 攻1500 / 守700
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドの水属性モンスターの数だけ相手のデッキの上からカードを除外する。
②:自分フィールドのレベル4以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをその元々のレベル分だけ上げる。
③:墓地のこのカードを除外して発動できる。フィールドの水属性モンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで、除外されているモンスターの数×100アップする。
特に《深海のディーヴァ》と相性の良い1枚です。自身のレベル変動効果で《深海のコレペティ》《深海姫プリマドーナ》をシンクロ召喚できるほか、プリマドーナの効果発動に必要なカードを①の効果で用意することができます。また、中盤以降も《海晶乙女コーラルアネモネ》や《浮上》で特殊召喚することでデッキ破壊が可能です。③の効果による打点向上も覚えておきたいところ。
《真海皇 トライドン》

《真海皇 トライドン》
【 効果モンスター 】
星 3 / 水 / 海竜族 / 攻1600 / 守800
このカードと自分フィールド上の海竜族モンスター1体をリリースして発動できる。手札・デッキから「海皇龍 ポセイドラ」1体を特殊召喚する。その後、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。
海竜族の中ではエース級の攻撃力を持つ《海皇龍 ポセイドラ》をデッキから特殊召喚できます。レベル3であるため他の海竜族モンスターとも並べやすく、効果の発動は容易でしょう。ポセイドラの魔法・罠バウンス効果は発動しませんが、あちらは墓地からの特殊召喚にも対応しているため、一度場に出すことで展開をサポートすることができます。
《海皇の竜騎隊》

《海皇の竜騎隊》
【 効果モンスター 】
星 4 / 水 / 海竜族 / 攻1800 / 守0
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のレベル3以下の海竜族モンスターは直接攻撃できる。
②:このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動する。デッキから「海皇の竜騎隊」以外の海竜族モンスター1体を手札に加える。
海竜族サポート、と言えばおそらく《深海のディーヴァ》の次に出てくるカードかと思われます。②の効果の対象に海竜族以外の制限はないため、後続の展開札を補充したり、他の「海皇」を加えたりとサーチし放題です。《水精鱗 メガロアビス》や《海皇子 ネプトアビス》の他、《瑚之龍》や《バハムート・シャーク》でも効果の発動が見込めます。
《彩宝龍》

《彩宝龍》
【 チューナーモンスター 】
星 5 / 水 / 海竜族 / 攻0 / 守2600
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードがデッキから手札に加わった場合、このカードを相手に見せて発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが効果で自分の墓地から手札に加わった場合、このカードを相手に見せて発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《海皇の竜騎隊》《清冽の水霊使いエリア》のサーチ効果から即座に特殊召喚でき、そこからリンク・シンクロ召喚を行えます。また、守備力2600の壁モンスターとしても活躍が見込めるでしょう。レベル1の《海皇子 ネプトアビス》で《海皇の竜騎隊》を墓地へ送ることでこのカードを特殊召喚し、レベル6のシンクロモンスターをシンクロ召喚することも可能です。
《深海のコレペティ》

《深海のコレペティ》
【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 5 / 水 / 海竜族 / 攻1800 / 守1500
「深海のディーヴァ」+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手ターンに1度、手札からレベル4以下の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
②:S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合、「深海のコレペティ」以外の自分の墓地のレベル5以上の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。このターン、自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。
シンクロ素材に《深海のディーヴァ》を指定していますが、ディーヴァ自体が優秀な展開効果を持っているため、シンクロ召喚の難易度はそこまで高くはありません。①の効果で「海皇」の効果を発動できますが、重要なのは②の効果でしょう。コレペティを素材にリンク・シンクロ召喚することで墓地の上級水属性モンスターを蘇生できるため、展開の難しい水属性モンスターを予め墓地へ送っておくことで比較的楽に展開できます。
《水精鱗-サラキアビス》

《水精鱗-サラキアビス》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 水 / 海竜族 / 攻1600 /
魚族・海竜族・水族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのリンク先のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
②:相手ターンに手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
③:このカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
「海皇」モンスターの強力な相棒となるリンクモンスターです。リンク先モンスターの攻守を上げる効果を持ちながら、相手の攻撃・効果で破壊された場合に疑似リクルートを行う効果があり、非常に対処しづらいモンスターとなっています。
《深海のアリア》

《深海のアリア》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地から水属性モンスター1体を除外して発動できる。デッキからレベル4以下の海竜族モンスター1体を手札に加える。
墓地に水属性モンスターを1体以上置いておく必要がありますが、レベル4以下の海竜族をサーチすることができます。1ターン目から召喚権を使わずに墓地に水属性モンスターを置くことは簡単ではありません(一応《鬼ガエル》《ホワイト・スティングレイ》《ヴィジョン・リチュア》《シャドウ・リチュア》等を使うことで可能です》が、デュエル中盤以降の展開札確保に一役買ってくれます。
《海皇の咆哮》

《海皇の咆哮》
【 速攻魔法 】
自分の墓地のレベル3以下の海竜族モンスター3体を選択して発動できる。選択したモンスター3体を墓地から特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
最近の汎用性の高い海竜族モンスターはレベル3以下のものが多く見られるため、それらを一度に蘇生することができます。しかし、発動”する”ターンにモンスターの特殊召喚ができなくなります。そのため、基本的には相手ターンのバトルフェイズ・エンドフェイズに活用することになるでしょう。攻撃に関して制限は掛からないため《ニードル・ギルマン》のような攻撃力サポートを並べても面白いですね。
おわりに:新しい形の模索
海竜族・魚族・水族がひとまとまりで扱われていた時から時代が移り、今の海竜族は「海皇」「深海」カードによる展開を得意とするところまで進化を遂げました。記事の執筆当時では、現状まだ海竜族だけで動くデッキは見られませんが、カードパワーが高まるにつれて海竜族単体の強化・新テーマが出てくるのは時間の問題とも言えます。
《深海姫プリマドーナ》を始めとしたモンスターを活用するシンクロ型、《海竜神-ネオダイダロス》に寄せたロマン型、《海皇龍 ポセイドラ》をエースに据えた海皇型……どれも、種族単体デッキとしてみればまだ発展途上です。構築に頭を捻る余地がまだありますし、今後の強化を心待ちにする楽しみも残っていますね。
今後、種族としてより幅が広がっていくことを祈りながら記事を締めようと思います。
ではでは、また別の記事で会いましょう! それでは!
コメントはまだありません