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序文:センチュリオンがかなり戦いやすくなっていました
こんにちは、すっかり【センチュリオン】にのめり込んでいる白金です。
2024年9月のデュエリストカップ以降もちょくちょく使っており、「白き森」カードの実装もあって構築を色々試していましたが……しかし、冬はなかなか体調が芳しくなかったり、他の用事があったりして遊戯王にあまりリソースを割けませんでした。【白き森センチュリオン】の扱い方も難しくてな……
そうこうしているうちに、なんと「センチュリオン」側も新規カードが実装されました。これによってカテゴリ単体でかなり安定した強い動きができるようになって、先行1ターン目で「アークシーラ+コズブレ」の理想型を容易に作れるようになったのです。
今回のWCS予選は、記事タイトルで述べた通り【デモンスミスセンチュリオン】で走りました。後でこのデッキが気になった人に向けて、デッキレシピなどを備忘録として残しておきます。最高に楽しいデッキです! カードを持っている人は是非とも試してみてください。
デッキレシピ

デッキレシピ
《魔轟神ルリー》1
《エフェクト・ヴェーラー》2
《増殖するG》2
《幽鬼うさぎ》2
《灰流うらら》3
《重騎士プリメラ》3
《従騎士トゥルーデア》3
《竜騎士アトリィ》2
《紅涙の魔ラクリモーサ》1
《深淵の獣マグナムート》1
《深淵の獣ドルイドヴルム》1
《魔を刻むデモンスミス》2
《竜騎兵ガーゴイルⅡ》1
《ハーピィの羽根箒》1
《シンクロ・ランブル》1
《刻まれし魔の詠聖》3
《スタンドアップ・センチュリオン!》3
《墓穴の使命者》2
《誓いのエンブレーマ》2
《ウェイクアップ・センチュリオン!》
《無限泡影》3
《騎士魔防陣》1
EXデッキ
《精霊コロゾ》1
《刻まれし魔ラクリモーサ》1
《刻まれし魔ディエスイレ》1
《騎士皇プリメラ・プリムス》1
《フルール・ド・バロネス》1
《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》1
《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》2
《赤き竜》1
《騎士皇レガーティア》1
《騎士皇アークシーラ》1
《厄災の星ティ・フォン》1
《刻まれし魔の鎮魂棺》1
《照耀の光霊使いライナ》1
《刻まれし魔の大聖棺》1
展開紹介
このデッキの展開方法ですが……前回(2024年9月)の【深淵ドラグマセンチュリオン】の記事を見ていただけた方は想像つくと思います。そう……湯蔵さん、よろしくお願いします!
デモンスミスではどう動くんだ?
そう思われた方、ご安心ください。もちろんこちらも……
ゆくーらいつもありがとう……
普段からこの方の動画には非常に助けられています。謝謝!
展開がうまくいけば《騎士皇アークシーラ》に《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》を用意した基本体制に、《竜騎士アトリィ》による1枚ドロー、《騎士皇レガーティア》による1枚ドローが行えます。また、手札の機嫌が良ければ《刻まれし魔ディエスイレ》を添えることもできるでしょう。
これによって、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》による万能1妨害、《刻まれし魔ディエスイレ》による盤面1妨害、そして相手ターン中の《赤き竜》→《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》で更に万能1妨害と、盤面に最大3妨害を用意することができます。初手やドローで手札誘発を引き込んでいればその分だけ妨害数は増えます。
しかも《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》はターンを跨ぐとフィールドに戻ってきます。早い段階で2体のコズブレを場に用意することができれば、仮に相手に幾らかの展開を許したとしても、リソース勝負で押し切ることができるでしょう。「デモンスミス」カードが墓地に残っていれば長期戦もやりやすくなるため「一度回れば結構勝てる」デッキだと感じました。(それでも返される時は……ある!)
展開ルート
どの展開ルートでもまずは「アークシーラ&コズブレ」を目指します。
この二体が揃えば、相手に対しての妨害を構えつつ、エンドフェイズに《重騎士プリメラ》を魔法&罠カードゾーンに置くことで強固な盤面が構えられます。フィールド魔法の《スタンドアップ・センチュリオン!》含めてどのカードも破壊できなくなるため、相手はこれを限られた手段で突破するしかなくなります。
どのように展開するかは、初動となる「センチュリオン」カード(プリメラ、トゥルーデア、スタンドアップ、誓いのエンブレーマ)、「デモンスミス」関連カード(魔を刻むデモンスミス、トラクトゥス、ラクリモーサ、ルリー)が、どれだけ初手に来てくれているか次第になります。
ごく希に《刻まれし魔ディエスイレ》のみの盤面を渡す時もありますが……これは例外中の例外です。
というか、ディエスイレ自体Dlv.19になってから導入した(遅い)ので、基本はセンチュリオンの動きだけでなんとかなります。こんなことが言えるようになったなんて、お前も強くなったものだなぁ……
・「センチュリオン」だけ
基本の展開(上の動画参照)に従って《騎士皇アークシーラ》と《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》を並べます。
《騎士皇レガーティア》まで出すかは手札誘発がどれくらい揃っているかにもよります。今回のレシピはレガーティアを1枚だけ採用しているため、後で妨害として使うために温存する機会もありました。

・「デモンスミス」だけ
初動札がデモンスミス関連カードのみだった場合は、上の動画における「ランク4展開」を行います。これは最終的に、レベル4チューナーである《精霊コロゾ》とレベル4非チューナーである《紅涙の魔ラクリモーサ》が盤面に残るため、この2体でレベル8シンクロ《騎士皇プリメラ・プリムス》をシンクロ召喚します。あとはプリメラ・プリムスの効果で《誓いのエンブレーマ》をデッキから手札に加えられるため、ここから「センチュリオン」の展開へシームレスに繋がります。
「デモンスミス」カードを使いますが、最終的に盤面は「センチュリオン」のカードのみになるため、非常に綺麗で無駄のない展開となります。また、墓地に《紅涙の魔ラクリモーサ》や《刻まれし魔の大聖棺》が残るため、墓地にリソースを残しておくこともできます。

・「センチュリオン」「デモンスミス」どちらもある
悩ましいですが、3パターンあります。
①先に「デモンスミス」から展開して《騎士皇プリメラ・プリムス》を立てる
一番の安パイです。この動きでプリメラ・プリムスを立てて《誓いのエンブレーマ》をサーチし、残った潤沢な展開札で「アークシーラ&コズブレ」を確実に立てに行きます。「デモンスミス」による展開中で手札誘発を打たれても、すぐに手札から「センチュリオン」カードによる再展開が行えるのがよいところです。安定感があります。
不慣れな相手であれば「デモンスミス」を回している最中に《灰流うらら》《無限泡影》《原始生命態ニビル》などのカードを切ってくれるため、本命の展開を通すための露払いにもなります。
②先に「デモンスミス」から展開して《刻まれし魔ディエスイレ》を立てて、その後に「センチュリオン」による展開を始める
後攻で相手のカードを捲る・貫通する必要がある場合に使うルートです。この場合《原始生命態ニビル》に対して無力であるため危険度は上がりますが、最終的な妨害数が1つ増えます。
デモンスミス展開とセンチュリオン展開を別々に行い、両者の間にシナジーは持たせません。また、《刻まれし魔ディエスイレ》を融合召喚する場合、墓地の「デモンスミス」カードが軒並みデッキに戻った状態となります。墓地リソース的にも厳しい状態となるため、手札に2枚目の《刻まれし魔の詠聖》がある時などに行うこともあります。
③先に「センチュリオン」から展開して、その後に「デモンスミス」で足りない部分を補う
相手との心理的やりとり・揺さぶりが目的になります。「センチュリオン」カードであれば相手は積極的に妨害札を切ってくるため、それらが全て枯れた後に「デモンスミス」を叩きつけに行く、と言う流れです。
《竜騎士アトリィ》《従騎士トゥルーデア》は闇属性・レベル4モンスターであるため、光属性・レベル6モンスターである《魔を刻むデモンスミス》と組み合わせれば、光・闇属性モンスターを素材とした《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》をシンクロ召喚できます。カオス・アンヘルは、相手のニビルをかわしたり、盤面を更に強固にする守りのカードとしても非常に優れています。
もし相手からの妨害が無く、「センチュリオン」カードのみで《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》まで辿り着けた場合、安心して「デモンスミス」カードで《刻まれし魔ディエスイレ》を融合召喚して、追加の1妨害を構えられます。
構築理論・カードの枚数について

デッキレシピ画像の再掲です。
以下、今の形になるまでの経緯について、備忘録として残しておきます。
①「センチュリオン」の初動札は基本三積み……《誓いのエンブレーマ》以外は。
このデッキにおけるセンチュリオン展開の初動札は《重騎士プリメラ》《従騎士トゥルーデア》《スタンドアップ・センチュリオン!》《誓いのエンブレーマ》で、これらは基本的にすべて3枚投入されます。以前の2024年9月の記事ではプリメラ、スタンドアップを2枚にしていましたが、センチュリオン自体の展開力が上がったため、今回は彼女もスタンドアップも3枚フル投入しています。これはデモンスミスと合わせて、とにかくデッキを安定して回す、という思想を反映させました。
ただしその一方で《誓いのエンブレーマ》については、枚数を2枚に絞りました。
理由は、「エンブレーマは《騎士皇プリメラ・プリムス》の効果でデッキから手札に加えるものだから」です。初手にエンブレーマと他の「センチュリオン」初動が来た場合、実質的に初期手札が5枚から4枚になるも同義であるため、エンブレーマを初手で引く確率を下げるために2枚採用としました。
一応、《誓いのエンブレーマ》が弱いわけではありません。素引きをすると若干展開の旨味が減るだけの話です。相手に何らかの形で妨害されたとしても、エンブレーマがあれば大体の形にはなることが多いです。それでも今回は、他の誘発や「デモンスミス」カードを引き込むために、枚数を減らしました。
②《竜騎士アトリィ》をデッキに残したい!
他の【センチュリオン】レシピだと《竜騎士アトリィ》は1枚採用であることが多いです。理由は明白で、アトリィ自体は他のモンスターと比べて、手札に来ても大きな仕事をしないためです。ただし、今回のデッキではアトリィを2枚採用しています。
それは「どうしてもアトリィが1枚はデッキに居てほしいから」です。
センチュリオンの展開動画を見ていると分かると思いますが、《竜騎士アトリィ》は、展開中に《誓いのエンブレーマ》の効果でデッキから魔法&罠カードゾーンに置かれて、そのまま自身の効果で特殊召喚されます。
《誓いのエンブレーマ》はデッキからしか「センチュリオン」を引っ張ってくることができません。つまり、デッキに1枚だけ採用していた《竜騎士アトリィ》が既に手札に来ていた場合、センチュリオンは理想展開ができなくなってしまうことになります。
アトリィが手札に来ていた時に展開方法を変える……というのは考えましたが、結局、力業ではありますが「アトリィを2枚採用してせめて1枚はデッキに居てもらう」という解法になりました。先述の通り、アトリィは手札に来たところで何か仕事をするわけではありませんが、センチュリオンは展開上必ず《スタンドアップ・センチュリオン!》の効果で手札を1枚墓地へ送る必要があるため、理想展開ができることを考えれば、このことは十分許容できる範囲だと思います。
③12シンクロ枠は《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》2体
センチュリオンを使う上でもっともデッキ制作者の個性が出るのが、《赤き竜》で何のモンスターを呼び出すかだと思います。レベル12帯では《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》の他に《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》《聖珖神竜 スターダスト・シフル》の選択肢がありますが、今回のデッキでは「《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》を2体」にしました。
理由としては、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》が持つ「召喚・特殊召喚の無効」がとにかく強いということです。相手のティフォンさえも着地前に弾けます。
昨今は大体のカードが強固な耐性を持っており、一度盤面に出たらどう対処するべきか悩ましいものも多くあります。ただ、コズブレはそれらが場に出る直前に弾いて墓地へ叩き落とすため、相手の展開を阻害しながら墓地蘇生すらも許しません。
また、地味にありがたいのが「バトルフェイズを強制終了させる効果」で、これが昨今の「天盃龍」対策にもなっています。
おわりに
やや遅れた時期になりましたが、自分が使っていた【デモンスミスセンチュリオン】のデッキについて語りました。今思えば(デモンスミス、ブルーアイズの流行やユベル対策で)もう少しビーステッドの枚数を増やしても良かったかな、とか思うところが無いわけでもありませんが、当時他に色々やっていた中でなんとか結果を出せたのでホッとしています。元々記事を書こうとは思っていて、そのためにもDlv.MAXには到達したかったですからね!
センチュリオンはこれがひとまずの完成形にはなると思います。あるとしたら「デモンスミス」ギミックに枚数制限が入った時に空いた部分に何を入れるか、流行のデッキを見て手札誘発を入れるか、というところでしょうか?
盤面をガチャガチャ動かしながら巨大モンスターを立てて制圧する、というコンセプトはとても好きなので、今後も機会があれば擦り続けていきたいですね。何かしら結果が残せたらその時も記事にするつもりです。またどこかで会いましょう……

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